涸沢岳 3110m
コースタイム
9/6(土)松本−大町−扇沢−黒部ダム−大観望―黒部ダム−扇沢―大町−松本(泊)
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2003年09月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
9/3(水) 桑園−千歳―新宿―松本−新島々−上高地−徳沢(徳沢ロッジ)(泊) 9/4(木)徳沢−横尾―涸沢ヒュッテー穂高岳山荘―奥穂高岳―穂高岳山荘(泊) 9/5(金)穂高岳山荘―涸沢岳―北穂高岳―涸沢ヒュッテー横尾―上高地―松本(泊 9/6(土)松本−大町−扇沢−黒部ダム−大観望―黒部ダム−扇沢―大町−松本(泊) 9/7(日)松本−塩山―大菩薩嶺登山口(裂石)−福ちゃん荘―大菩薩嶺―大菩薩峠 −福ちゃん荘―大菩薩嶺登山口(裂石)−塩山―新宿−羽田−千歳 |
写真
感想
9/5(金)4:30起床。涸沢岳に向かう。日の出に間に合わすため気持ちは急ぐが、足は重い。登るにつれ風が強くなり寒い。山頂では既に数人の人が日の出を待っている。
岩陰に今か今かと日の出待つ 雲海遥か赤み増しゆく
東の空が明るい。太陽が出るであろう所の明るさが増し、愈々日の出が近い。
岩陰に身を屈めて見とれていると、Aカップルが登ってきた。
地平線から太陽が、小さな火の玉のような上端を覗かせた。光が一直線に左右に走る。火の玉は段々大きくなり、周りを赤く染める。火の玉は半円となり、遂には全円が地平線の上に出る。槍ケ岳が朝日を受けて輝いている。奥穂も赤茶色に染まっている。
地平線火の玉のぞき八方に 光走りて槍ヶ岳映ゆ
岩陰に居ても、身を切られるように寒い。写真を5,6枚撮って早々に下山。山荘に帰ってストーブにかじりつく。
計画では、涸沢岳から、北穂を廻って涸沢に降りる予定だったが、足の様子を考え、往路を引き返すことにする。
荷物をまとめ、トイレを済ませ出発。テラスでAカップルの奥さんが主人を待っている。
「一足お先に」。「今日はどちらまで」。「徳沢ヒュッテまで」。「私達今夜は平湯です」。
ザイテングラードは手強いが、1回通った道だから気は楽だ。前穂から涸沢への雄大な曲線は見飽きることがない。
その昔氷河削りし崖高し 岩肌崩れ岩屑流る
2人の高年男性に追いついた。後ろに付いて降っていると、1人が1回転した。すぐ起き上がった。もう1人が駆け寄って話し掛ける。ズボンを捲くると脛から血が出ている。
自分で足を動かせるから、骨には異常はなさそうだ。下に余裕があったから1回転で止まったが、若し崖だったら大変だった。
ザイテングラードを降りきって一休み。左、山の方にトラバースする。涸沢小屋に寄って見よう。三叉路を左に行く。大きな石がゴロゴロした藪を抜けると涸沢小屋に着いた。
特に変わった小屋ではないが、涸沢と穂高連峰を別の角度から見ることが出来る。
涸沢ともお別れだ。昨日、苦労して登ったが、降りはなんと云っても楽で、早い。
本谷橋を渡って横尾谷を下り、横尾に着く。
梓川の辺、平らな広い、河原に出たり、欝蒼たる樹林の中だったり、実にいい気分である。今日も多くの人とすれ違った。槍・穂高を目指す人だろうがみんな後輩に見える。
明神を過ぎると、上高地まで来て梓川の辺を散策、という観光だけの人も多い。
上高地は意外に静かだ。紅葉には少し早いのだろう。
松本に着いて、予約していたビジネスホテルにザックを置いて、食料を買ってくる。既製品で夕食を済ます。後は風呂に入って寝るだけだ。
前後して涸沢登りし老カプル 今日は平湯に泊まると云いしが
9/6(土)予備日をとっていたので、今日は黒部ダムだ。来年予定している白馬、立山・剣の下検分の意味もある。
松本駅の、継子扱いされているような端っこのホームから乗って、大町へ。
山はガスがかかり、どんよりとして今にも降りだしそうだ。バスで扇沢へ。
大観望までの往復券を買う。
先ずトロリーバス、途中、工事の時、出水で有名になった破砕帯を通る。
次にケーブルカーで黒部ダムへ。ダムサイトへ出ると此処は雨だ。雨具を着る。
長い堰堤の上には既に大勢の人がいる。堰堤から乗り出して下を見ると凄い高度感だ。
途中、2箇所、白く、扇型に水が噴出している。
堰堤はトンネルに続いている。トンネルに入ると間もなくケーブルカーの駅がある。ケーブルカーは急なトンネルを登って黒部平へ。此処で地上に出て、長さ1,7k、標高差488m、ワンスパーン(支柱なし)のロープウエーで大観望へ。此処には展望台がある。後立山連峰が眺められる筈だが、今日はガスで何も見えない。冷たい雨も降り、展望どころではない。待合室のストーブで暫らく暖まり、帰るとしよう。
今日は、ダムを見たこと、此処からトロリーバスに乗れば室堂に行けること、大糸線にそのまま乗っておれば白馬へ行くことを確認出来たことで満足しよう。
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