谷川馬蹄を半周縦走(白毛門〜朝日岳〜清水峠〜旧国道)
- GPS
- 11:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,597m
- 下り
- 1,583m
コースタイム
天候 | 白毛門手前で雨に降られるも以降は晴れ(但し朝日岳まではガスで視界悪し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●土合橋〜白毛門 今回のコースで一番キツイ箇所です。急登が続き、ところどころにクサリ・ロープがあります。 白毛門山頂手前、大きな岩をクサリで越えたところでコースロストしてしまい藪漕ぎの急斜面登降で大変な目に遭いました。広場の右に正解コースがあるのですが、間違える人が多いのか藪の直登踏み跡が数箇所あり、これにつられて斜度がキツすぎて行き詰ってしまうところまで登ってしまい、大幅タイムロスと体力消耗してしまいました。素直にわかるところまで下って正解でした。 ●白毛門〜笠ヶ岳〜朝日岳 それぞれピークとなっているので下って登り返すという稜線コースです。特に笠ヶ岳〜朝日岳はいくつもの小ピークが連なるので、バテているとツライ道のりになります。眺望が良ければ拡がる笹原、左に展開する一ノ倉の大障壁の眺めが良いのでしょうが残念ながらガスで見渡すことが出来ませんでした。 ●朝日岳〜清水峠 出だしは緩やかな湿原散歩コース、その後も見晴の良い稜線を徐々に高度を下げながら歩くコースです。かなり手前から清水峠にある送電線監視所が見えますが(サイズがかなり大きいし)、そこから意外と時間がかかります(焦ってるとジレそうになるかも)。 ●清水峠〜白樺避難小屋 殆ど同一標高のままのトラバース道となる旧国道ですが、ところどころ崩れているところがあるので、気を抜かずに歩く必要があります。 特に何箇所もある沢を越える部分は殆ど道が崩落していて、予想外に大きな段差かどで転倒・転落しないよう気をつけてください。 ※気を抜いて歩いていて、大きな段差の目測を誤り、大ゴケしてしまい、あやうく沢を転げ落ちる寸前になってしまいました。 ●白樺避難小屋〜土合橋 キレイに整備された歩きやすいコースです。幽ノ沢、一ノ倉沢、マチガ沢などの大きな沢を越えるところには橋が設置されています。 |
写真
感想
その前週は田舎に帰ったついでに白山でマッタリテント泊山行を楽しむつもりでした。しかし予報が芳しくなく、仕方なく山行装備は持ち帰らす、田舎では飲み会三昧の不摂生な時間を過ごしてしまいました。
そんなこんなで「山をガッツリ歩きた〜い」ってエネルギーが充満し、天気が良さそうな日曜日に谷川の馬蹄縦走(半周)に行ってきました。
以前からテント背負って蓬峠でテン泊してぐるっと馬蹄縦走したいなあと思ってた場所だったんですが、日帰りでガッツリ歩けて、今まで歩いていないところをいろいろ探して検討した結果、いつかある馬蹄縦走の下見を兼ねて半周プランというプランニングに決定。
馬蹄半周の場合、西黒尾根を登っての半周と白毛門を登っての半周の2通りがありますが、谷川岳は3回登ったことがあるので、今回は白毛門から登って反対側に聳える谷川・一ノ倉沢の大絶壁を堪能しながら朝日岳を越えて清水峠までの半周としました。
コースタイムは単純積算で12時間10分のロングコース。
少し早い目のペースで歩かないと暗くなってしまう可能性もあるので、早めのスタートが肝心とまだ夜中の1時半に家を車で出発したんですが、やはり途中で睡魔に負けて赤城高原SAで仮眠してしまい、土合橋スタートは明るくなった5時15分となってしまいました。
途中に期待できる水場がないので最初から水2リットルとペット飲料500ml×2本を背負って登り始めたんですが、最初は湿気が高くて蒸し暑いイヤ〜な感じ。
これはドンドン水分補給しないと大変だなあと思っていたんですが、松ノ木沢ノ頭手前からは予想外の降雨。風も程よい感じで暑さでバテる状況ではなくなりました。(その代わり期待していた谷川の眺望は全く無しのガスガス)
この半周のポイントはとにかく出だしから白毛門まで標高差1000m強を一気に登ってしまう前半でしょう。まだ元気なうちにこの登りをこなせば、あとは稜線の細かなアップダウンだけだから、とにかくガンバロウと自分を励ましながら急登をせっせと登りました。
この急登のところどころにクサリ・ロープ箇所がありますが、それは特に危険ポイントではありませんでした。
一箇所だけ注意点が。
白毛門山頂まで残り少しのところに現れるクサリのある広い岩場を登ったところが広場になっているんですが、ここで正解ルート(右に白テープを巻いた枝がある)ではなく、そのまま藪に突き進む踏み跡がいくつかあって、私も間違って入って途中からは急斜面藪漕ぎ&踏み跡探し、最後はキツすぎる斜面で立ち往生。結局ここで30分近くタイムロスしてしまいました。
(正規ルートへ戻る際はもう帰ろうかと思うくらい急斜面藪漕ぎで疲れてしまってました)
ようやく到着した白毛門山頂から先を見ると(ガスガスではっきり判らんところもあったが)、あとは見晴のある稜線トレイルって感じで、天候が回復すれば眺望を楽しみつつ歩ける、気持ちよさげなコース。
笠ヶ岳、小烏帽子、大烏帽子と細かなアップダウンのある稜線をひたすら歩いて、今回の最高点・朝日岳山頂に到着。ここから先はなだらかでおおらかな高層湿原のあるさらに気持ちの良さそうなコース。山頂でゆっくり休憩していると後続のカップルさんも到着(パッと見はミーハーな服装でお気楽登山な雰囲気を醸しだしていましたが、実はけっこう健脚なカップルでした)し、山頂でしばし談笑。
この先は青空が広がっていて、眺望のある気持ちの良いトレイルで清水峠まで徐々に高度を下げます。(谷川方面だけは終日ガスガス)
快晴の清水峠では避難小屋で昼寝していたおじさんとしばし談笑し、あとはゆるゆる旧国道・新道を下るだけで楽勝だぁ、などと思っていたんですが、この気の緩みが大きな間違いでした。
気持ちよいトレイルを歩いてきたとはいえ、長時間・長距離を歩いてきた疲れと集中力の欠如、それと危険には感じない水平歩道。 注意散漫となってしまった結果、崩落している沢部分を越える際に、石の段差の目測を誤り、予想以上の段差の大きさにバランスを崩して沢を背にして後ろ向きで、下手をしたら大怪我&滑落となってもおかしくない大転倒をしてしまいました。
お尻と肘に痛みが出ましたが、特に異常な部位もなく「ホッ」としたのですが、ちょっと気が動転してしまったところがあったので、しばし落ち着くまで休憩し、そこからは少しペースを落とし気味に慎重に歩きました。
ちょっとペースを落としたこともあり、スタートからちょうど11時間、16時15分に土合橋の駐車場に帰着。
渋滞も心配だしお風呂に入ってると家に着くのが更に遅くなりそうなので、入浴を取りやめ、全身汗拭きシート拭取りで我慢し、そそくさと車に乗って帰りました。
(しかし途中で渋滞にあうわ、睡魔に勝てずに仮眠するわで家に着いたのは21時すぎ)
今回はヒヤッとする体験をしてしまい、ちょっぴり反省です。下山・簡単そうな道でこそ、気を引き締めて歩かないとダメだと身をもって悟りました。
コメント
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お久しぶりです。
なんか、kazさんが派手に転倒とは想像できないのですが、
大事に至らなくてよかったですね。
私も先日、「どうしてここで?」という場所で派手に滑って
傍らのハイマツ帯にダイブしたばかり
(原因は足を置いた岩にうすーくついていたコケ)
長距離&長時間の山行になると、気が緩む場面もでてきてしまいますが、
お互い、気をつけましょう
いや〜、転倒した瞬間は、いつぞやの雪崩に流された瞬間と似た、イヤ〜な感覚と意外と冷静にゆっくり時間が経過していくような不思議な感覚があって、後ろでんぐり返しになってました
でも打ち身で肘・尻・脛に痛みがありましたが、骨折とか大出血とか無くって、本当にラッキーでした。
(後ろでんぐり返しだったので、ザックがクッションになったんでしょうね)
ともあれ、簡単に見えるところでも気を抜いてはアカン!ということを改めて学習 させられました。
反省
馬蹄形半周お疲れ様です。私は朝日岳がとっても気に入りました。いつかナルミズ沢から登りたいですね。
旧国道は天候不良で馬蹄形断念した時に使ったことありますが、旧国道という名前からは想像できない厭らしい場所が何箇所かあったのと、アザミがトゲトゲしていて歩くのにとっても邪魔だった記憶があります。
登山道から落ちなくて本当に良かった。
次回は是非馬蹄形楽しんでください。谷川良い山ですよね。
kazさんはじめまして。
私も数日前に同じコースを歩きました。
そして同じように沢筋でこけて捻挫しました。
旧道の沢筋はちょうど体が疲れてきたところで、足場が安定しないところが多くなるので注意が必要ですね。
何はともあれ無事でよかったですね。
また未知迷いをした箇所、私の時も先行者が間違えてました。同じようなことが続くものですね。
snowdogさんはじめまして。コメントありがとうございます。
プランニングの時にsnowdogさんの記録を読んでいたんですが、道迷い、旧国道での転倒、どちらもちゃんと注意点として頭に叩き込んでおけば。。。
帰ってきた後、改めてsnowdogさんの記録を見て、実は反省してたんです。
YAMA555さんいつもコメントありがとうございます。
馬蹄の反対側ニアミスですね。
以前に巻機山でメチャメチャニアミスだったことを思い出しましたよ。いつかお会いしたいですね。
朝日岳のあたりは本当に良い雰囲気で、のんびり時間をかけて歩きたい場所でした。 1泊行程ならもっと時間と体力に余裕が出るのはずなので、いつか馬蹄形一周する際はここの部分にもっと贅沢な時間の使い方をしたいですね 。
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