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記録ID: 2180807
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ハイキング
奥武蔵

40mの鎖場に挑戦 伊豆ヶ岳〜子の権現【稲荷信者登拝記31】

2020年01月14日(火) [日帰り]
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GPS
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距離
12.3km
登り
940m
下り
1,060m

コースタイム

日帰り
山行
5:45
休憩
2:20
合計
8:05
8:05
30
8:35
8:35
60
9:35
9:40
35
10:15
10:30
20
10:50
11:00
30
11:30
12:00
40
12:40
12:50
60
13:50
14:20
30
14:50
15:30
40
16:10
西部秩父線の正丸駅・吾野駅から直接アクセスでき、40mの鎖場・子の権現天龍寺・古民家カフェなど見所も豊富な縦走路。関東ふれあいの道の一部でよく整備されているものの、伊豆ヶ以外に展望はほとんどない。五輪山・伊豆ヶ岳・古御岳・高畑山・中ノ沢ノ頭、それ以外に名前のないピークも無数にあって延々とアップダウンを繰り返す体力と忍耐が必要なコース。歩行距離は約12.4km。
天候 晴れ 気温5〜7℃ 微風 (てんきとくらす予報は晴れ6℃風速1m)
過去天気図(気象庁) 2020年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
■行き 池袋〜西部秩父線正丸
■帰り 西部秩父線吾野〜池袋
コース状況/
危険箇所等
台風19号による被害で伊豆ヶ岳までの登りは荒れており、コースが不明瞭な箇所がある。今年は暖冬のため、厳冬期にも関わらず雪どころか霜さえ全く見ず。
6:30。池袋より、広くて快適な特急ラビューに乗って秩父へ出発。
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6:30。池袋より、広くて快適な特急ラビューに乗って秩父へ出発。
飯能で各停に乗り換え、8:00正丸駅到着。気温は5℃ほど。この時期にしては暖かいのかな。
飯能で各停に乗り換え、8:00正丸駅到着。気温は5℃ほど。この時期にしては暖かいのかな。
改札前の急階段を降りて出発。
改札前の急階段を降りて出発。
稜線に上がるまでは基本、この大蔵川沿いを行くことになる。赤いチャートの層が見えている。伊豆ヶ岳はこの岩石で出来ている山だそうだ。
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稜線に上がるまでは基本、この大蔵川沿いを行くことになる。赤いチャートの層が見えている。伊豆ヶ岳はこの岩石で出来ている山だそうだ。
年期モノの倉。廃屋も目立つ。
年期モノの倉。廃屋も目立つ。
8:30。馬頭さま(正丸峠分岐)に到着。車道はここまで。ここのような山の険しい地域では、馬が物流の要として人々の生活を支えていた。馬頭観音はそんな馬達の護り仏だ。
8:30。馬頭さま(正丸峠分岐)に到着。車道はここまで。ここのような山の険しい地域では、馬が物流の要として人々の生活を支えていた。馬頭観音はそんな馬達の護り仏だ。
台風19号の跡か、荒れていて不明瞭な箇所が所々にある。
台風19号の跡か、荒れていて不明瞭な箇所が所々にある。
日が当らずに冷えるのでまだ中綿ジャケットを羽織ったままだ。風はほとんどない。
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日が当らずに冷えるのでまだ中綿ジャケットを羽織ったままだ。風はほとんどない。
泣き坂という急登を登って稜線へ出た。さすがに汗をかいたので中綿ジャケットを脱ごうかと思ったものの、立ち止まるとすぐに身体が冷えてくる。どうしたもんかな。
泣き坂という急登を登って稜線へ出た。さすがに汗をかいたので中綿ジャケットを脱ごうかと思ったものの、立ち止まるとすぐに身体が冷えてくる。どうしたもんかな。
気温は変わらず5℃。ここまで雪や凍結はおろか、霜さえ全く見ていない。これは確かに暖冬だ。
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気温は変わらず5℃。ここまで雪や凍結はおろか、霜さえ全く見ていない。これは確かに暖冬だ。
道の雰囲気が変わった。
2
道の雰囲気が変わった。
木々の間から展望が。冬の澄んだ空気は絶品だ。
木々の間から展望が。冬の澄んだ空気は絶品だ。
9:40、五輪山到着。展望はないが、広々とした山頂にベンチが点在しており休憩にいい。ここからは道が男坂(鎖場)・女坂(崩落)、中間道の三つに分岐する。
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9:40、五輪山到着。展望はないが、広々とした山頂にベンチが点在しており休憩にいい。ここからは道が男坂(鎖場)・女坂(崩落)、中間道の三つに分岐する。
ここ男坂の鎖場は40mというそこそこの高さがある一枚岩。見えている範囲の上にさらに同じくらいの登りがあり、その上にも岩塊が乗っている。凍結も霜もなく滑る心配はなさそうだ。よし、行ってみよう。
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ここ男坂の鎖場は40mというそこそこの高さがある一枚岩。見えている範囲の上にさらに同じくらいの登りがあり、その上にも岩塊が乗っている。凍結も霜もなく滑る心配はなさそうだ。よし、行ってみよう。
途中から見下ろした所。もう下が見えない。
途中から見下ろした所。もう下が見えない。
別段ヒヤリとする場面もなくスムーズに登りきった。子供の頃に鍛えた運動神経が生きている。いい経験になりました。
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別段ヒヤリとする場面もなくスムーズに登りきった。子供の頃に鍛えた運動神経が生きている。いい経験になりました。
鎖場頂上からの展望は中々だ。
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鎖場頂上からの展望は中々だ。
10:15。そこから他の道と合流してすぐに伊豆ヶ岳山頂(851m)に到着。早速お稲荷様セットを取り出して今年初のお祀りをさせて頂く。
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10:15。そこから他の道と合流してすぐに伊豆ヶ岳山頂(851m)に到着。早速お稲荷様セットを取り出して今年初のお祀りをさせて頂く。
本年もどうかよろしくお願い致します。
本年もどうかよろしくお願い致します。
お祀り&小休止で30分。日が当って暖かいので中綿ジャケットを抜いでレインウェアを羽織って出発。
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お祀り&小休止で30分。日が当って暖かいので中綿ジャケットを抜いでレインウェアを羽織って出発。
下ってから登り返して20分。古御岳(830m)に到着。魚眼レンズで撮ったような丸い山頂だ。今は葉が落ちているので明るいが、他のシーズンは暗そうだ。木立の間から武甲山の白い顔が少し覗いている。
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下ってから登り返して20分。古御岳(830m)に到着。魚眼レンズで撮ったような丸い山頂だ。今は葉が落ちているので明るいが、他のシーズンは暗そうだ。木立の間から武甲山の白い顔が少し覗いている。
綺麗なチャートだ。手元のガイド本の筆者は、ここの下りで後続者の起こした落石に当って肘を骨折したとか。こんな石だったのかもしれない。
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綺麗なチャートだ。手元のガイド本の筆者は、ここの下りで後続者の起こした落石に当って肘を骨折したとか。こんな石だったのかもしれない。
古御岳と高畑山の鞍部から後ろを振り返った所。もうあんなに降りてきたのか。ここからまた登り返す。
古御岳と高畑山の鞍部から後ろを振り返った所。もうあんなに降りてきたのか。ここからまた登り返す。
11:30。高畑山(695m)到着。ここも樹林で展望はないが、冬の間だけは伊豆ヶ岳方面がやや開けている。ここで食事にしよう。
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11:30。高畑山(695m)到着。ここも樹林で展望はないが、冬の間だけは伊豆ヶ岳方面がやや開けている。ここで食事にしよう。
今回デビューの三代目登山靴。ものすごくグリップがいい。粘りがあるというのはこういうことかな。
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今回デビューの三代目登山靴。ものすごくグリップがいい。粘りがあるというのはこういうことかな。
足首がやや当るので靴下を折り返してクッションにしている。それ以外には今のところ問題はない。
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足首がやや当るので靴下を折り返してクッションにしている。それ以外には今のところ問題はない。
新アイテムのハクキンカイロミニ。パンツのポケットに入れておくと暖かい。オイルを満タンにして来なかったため、この後1時間ほどで冷えてしまった(オイル満タンで18時間とのこと)
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新アイテムのハクキンカイロミニ。パンツのポケットに入れておくと暖かい。オイルを満タンにして来なかったため、この後1時間ほどで冷えてしまった(オイル満タンで18時間とのこと)
高畑山からすぐの鉄塔横伐採地は貴重な展望地。なんだ、高畑山よりこちらで休憩した方がよかった。ちょうど切り株がベンチ替わりになる。
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高畑山からすぐの鉄塔横伐採地は貴重な展望地。なんだ、高畑山よりこちらで休憩した方がよかった。ちょうど切り株がベンチ替わりになる。
あの山、一部だけ欠けている…。あそこも伐採地なのかな。
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あの山、一部だけ欠けている…。あそこも伐採地なのかな。
ここからはしばらく鉄塔を建てるための搬入道が登山道と交差して伸びている。こちらを歩くと小ピーク2つを巻けるが、三つ目の分岐で登山道から逸れるため注意。ここで10分ロス(笑)
ここからはしばらく鉄塔を建てるための搬入道が登山道と交差して伸びている。こちらを歩くと小ピーク2つを巻けるが、三つ目の分岐で登山道から逸れるため注意。ここで10分ロス(笑)
12:45、林道と交差する天目指峠に到着。この正面左手の道路添いに東屋がある。この当りは小ピークが続いて暑くなったので蒸れるレインウェアを脱いだものの、脱いだら脱いだで寒い。今回はレイヤリングが上手くいかない。
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12:45、林道と交差する天目指峠に到着。この正面左手の道路添いに東屋がある。この当りは小ピークが続いて暑くなったので蒸れるレインウェアを脱いだものの、脱いだら脱いだで寒い。今回はレイヤリングが上手くいかない。
さらに延々と続くアップダウン。今日は平坦な道を歩いた覚えがほとんどない。ここまで来ると修行が進んで「また登りか…」と思う心も無くなった。悟りは近いぞ。
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さらに延々と続くアップダウン。今日は平坦な道を歩いた覚えがほとんどない。ここまで来ると修行が進んで「また登りか…」と思う心も無くなった。悟りは近いぞ。
愛宕山。ここまでくれば子の権現は指呼の間だ。時折、鐘の音が山間に響く。
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愛宕山。ここまでくれば子の権現は指呼の間だ。時折、鐘の音が山間に響く。
子の権現裏手にある、片方が大人一人分ほどもある巨大な手の彫刻。YouTuberらしき人がお坊さんにインタビューしていたが、その方は詳細は知らないと答えていた。救いの仏手とかいう現代アートかね。
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子の権現裏手にある、片方が大人一人分ほどもある巨大な手の彫刻。YouTuberらしき人がお坊さんにインタビューしていたが、その方は詳細は知らないと答えていた。救いの仏手とかいう現代アートかね。
14:00、子の権現天龍寺に到着。運搬道に入って迷いかけてそれで疲れて休憩などして30分も遅れてしまった。怖いね〜。
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14:00、子の権現天龍寺に到着。運搬道に入って迷いかけてそれで疲れて休憩などして30分も遅れてしまった。怖いね〜。
ここは足腰強健に御利益があるという寺。ザック型の登山守なる授与品もある。有名な鉄製の大わらじが目を引く。
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ここは足腰強健に御利益があるという寺。ザック型の登山守なる授与品もある。有名な鉄製の大わらじが目を引く。
静かな境内に年始の空気はすでにない。
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静かな境内に年始の空気はすでにない。
ひなびた参道のお手洗いを借りて吾野駅へ出発。
ひなびた参道のお手洗いを借りて吾野駅へ出発。
ここからは車道かと思ったら、まだ山道は続くようだ。緩めた靴紐を締め直す。
ここからは車道かと思ったら、まだ山道は続くようだ。緩めた靴紐を締め直す。
30分ほど歩いて子の権現の寺域を出たら山道も終了。集落を数分歩いたところに今日最後の目的地の古民家カフェ「浅見茶屋」を発見。
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30分ほど歩いて子の権現の寺域を出たら山道も終了。集落を数分歩いたところに今日最後の目的地の古民家カフェ「浅見茶屋」を発見。
内装いいですね〜。
内装いいですね〜。
ここは手打ちうどんが名物ということだが、ちょっと時間がかかりそうなので飲み物と甘味でも貰おうかな…
ここは手打ちうどんが名物ということだが、ちょっと時間がかかりそうなので飲み物と甘味でも貰おうかな…
汗をかいていたのでコーラフロート&味噌田楽という謎の組み合わせにしてしまった。シャキシャキした蒟蒻の歯応えが凄い!30分も休憩しちゃったよ。
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汗をかいていたのでコーラフロート&味噌田楽という謎の組み合わせにしてしまった。シャキシャキした蒟蒻の歯応えが凄い!30分も休憩しちゃったよ。
吾野まではひたすら車道を歩く。茶屋辺りから右足の足首がハイカットの縁に当って酷く痛み出した。どうやら少し腫れているようだ。履き慣らしにしては少し長すぎるコースだったかもな…。
吾野まではひたすら車道を歩く。茶屋辺りから右足の足首がハイカットの縁に当って酷く痛み出した。どうやら少し腫れているようだ。履き慣らしにしては少し長すぎるコースだったかもな…。
神社を右手に曲がり、妙な崖の上の道へ。足の痛みは治まらない。
神社を右手に曲がり、妙な崖の上の道へ。足の痛みは治まらない。
踏み切りを南に渡り、さらに地下道を通って北に戻るというわけのわからん道のりを越えて…
踏み切りを南に渡り、さらに地下道を通って北に戻るというわけのわからん道のりを越えて…
16:10、吾野駅に到着。大分遅れてしまったが、駅から駅までの登山は時間に追われることがないので気が楽でいい。お疲れさまでした。
16:10、吾野駅に到着。大分遅れてしまったが、駅から駅までの登山は時間に追われることがないので気が楽でいい。お疲れさまでした。
子の権現門前の土産物屋で購入。少しまけて頂きました。感謝。
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子の権現門前の土産物屋で購入。少しまけて頂きました。感謝。

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:-kg
備考 ●飲料 ポカリ500 ぬるま湯480 熱湯350ml

感想

31回目の登拝は奥武蔵の伊豆ヶ岳。

奥武蔵は昨年末に始めて訪れたものの、猛威を奮った台風19号の被害で武甲山の主要な登山道が全て崩壊とのことで、登山を断念して引き返した。今回はきちんと下調べしての再訪。

伊豆ヶ岳の鎖場、子の権現、古民家カフェと見所は点在するものの、総じて展望が貧しく退屈なコース。アップダウンが非常に激しく、平坦な箇所がほとんどないこともあってひたすら忍耐が求められる修行道といった印象。鎖場でかろうじて充実感を得ることができた。近場に住んでいるならトレーニングには最適のコースだろうとは思う。

今回はレイヤリングがあまり上手くいかず、高畑山以降は網&グリッドフリースの上に何かを羽織ると暑く、脱ぐと寒いという状態が長く続いてしまった。フリースを脱いで中綿ジャケットにするという選択肢も試すべきだったか。


【満足度 ★★☆2.5/5】鎖場は面白いが、あとは地味。一度でいいかな。

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