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Yamareco

記録ID: 21825
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

赤岳 2078m、小泉岳 2158m

2005年08月05日(金) [日帰り]
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コースタイム

前日4日寿野さん来訪、家で昼飯を一緒に食べる。朝9時過ぎに電話あり、今、伏古におり、これから桑園小を目指して行く、という。桑園小の前で待つがなかなか来ない。
やがて街の方からRV車が来て止まり、手を振る。3年前、祖母山から久住まで乗せてもらった懐かしい車だ。右のフェンダが少し壊れている。旭川で、交差点で出会い頭にぶつかった、と。工場で応急処理をして、走るのには支障ないようだ。
寿野さんとは3年振りの再会だ。相変わらず細身だが、元気である。
十勝に登り、明日から幌尻(日高)に登る、という。
早速その後の山行など話を聞く。懸案の北岳に就いて訊く。
昼食後、これから川添氏宅へ行って明日の準備をする、と言って辞去。

8/5(金) 桑園−札幌IC−(道央道)−旭川JCT―(旭川紋別道)−上川−大雪ダム−



銀泉台−奥の平―コマクサ平―第4雪渓―赤岳―小泉岳―赤岳―第4雪渓―コマクサ平―



銀泉台―石北峠−丸瀬布・道の駅



天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2005年08月の天気図
コース状況/
危険箇所等
札幌ICまで、北1条、雁来線を通ったが今日は割合順調。道央道も空いていて順調に旭川へ。比布辺りで下りるのかな、と思っていたが、旭川JCTで旭川紋別道に入れるのだ。
訊いてみると、上川まで行く、と。上川で下りてここからは一般道だ。層雲峡、大雪ダムを過ぎ銀泉台へ。
駐車場の左側はぎっしりだが、右側は1台の止まっていない。駐車していたバスの運ちゃんに聞くと、止めてもいい、と。1番奥に止める。
準備して早速出発。足は地下足袋。天気がいいのでザックの中は、雨具の上、食料、牛乳、缶コーヒー、水少々だけ。5年前赤岳に登った時通った道だ。
最初は麓をトラバースして、第1花園を通り、奥の平を目指す。早速花が綺麗だ。名前のわかるものでは、ゴゼンタチバナ、ツガザクラ、ガンコーラン、ウツギ、ナナカマドなど。
奥の平に着くと、ここは高原台地である。続いてコマクサ平に着く。ここはなんといってもコマクサだ。前回よりも増えたように思う。下山途中パトロールの人に聞いたのだが、種を採って、実生で増やしているそうだ。アカンフスマやチングルマも目に付く。
第3雪渓は雪がもろに残っていた。雪は緩んでいたし、スプーンかっとができていたので地下足袋でも大丈夫だ。
第4雪渓の手前に来ると前方低木の中の道で大集団が休んでいる。近づくとそれは小学生を含む30人ぐらいの老若男女で、昼食を摂っているところだった。こちらはたった1人、ちょっと気後れしたが、勇気を出して通りかかる、快く道を開けてくれた。
ここは道の両側にロープが張ってあるのだから、こんな時は困るのだ。八甲田山なんかのように、要所要所に休憩所があればいいのだが。
ザックの上に細く短い丸太を背負った若い人が登って来た。ぬかった所に丸太を固定したり、ロープを張り替えたりしている。林野庁のパトロールだという。「志願ですか」と聞いてみた。「都会にいるよりいいですから」と。気が弱くて生真面目、という感じの若者だ。
第4雪渓の急な坂道に取り掛かると、所々水がながれている。両側の斜面はキバナシャクナゲが満開だ。ミヤマアズマギクも綺麗だった。
急な坂を登りきると傾斜が緩み赤岳山頂が近い。今日は登る途中から風が吹いていたので心配はしていたが、案の定、風が凄い。ガスも濃い。
赤岳から尾根を小泉岳に向かう。尾根は遮るものがない全くの吹きさらしだ。横殴りの強風に吹き飛ばされそうだ。杖で支え、よろめきながら1歩1歩進む。
進退を考える。道ははっきりしているし、ガスはかかっていても帰りの道に迷う心配はない。とりあえず小泉岳まで行こう。
空が少し明るくなって、「しめた!」と思ったのもつかの間、以前にも増して暗くなりガスも濃くなってきた。時計を見るとまだ1時半を回ったばかりだ。
行く手にガスを透かして看板が見える。やっと小泉岳に着いた。ここは高原台地で、山頂という感じはしない。吹きさらしだから、ゆっくり昼食、というわけにもいかない。
写真を撮るのがやっとである。
再度進退を考える。状況はさして変わらない。白雲岳まであと30分ぐらいだろう。もう少し行ってみよう。
道は平坦か緩い下りとなる。風が向かい風となった。ガスも濃くなってきた。状況は悪くなる一方のようだ。この時点で引き返すことに決めた。
下りになると急に寒くなり、手もかじかんできた。風除け効果はあまりないが、やっと見つけた小さな岩陰にザックを下ろし、雨具の上を出して着る。
風は依然として強く、よろめきながら、やっと赤岳に着く。ここには大きな衝立のような岩がある。岩陰で水分とエネルギーを補給する。
若い男女(男1人、女2人)が小泉岳の方からやって来た。こちらには寄らず、すぐ下がって行った。僕も長居は無用、下がって行く。下がって行くと、赤岳の陰になって、風は急に弱くなった。
第4雪渓、第3雪渓を過ぎ、コマクサ平でコマクサの写真を撮っていると、先ほどとは別のパトロールの人が登って来た。今度は開放的で社交的な若者だ。コマクサが増えた事など話す。今日は団体が3つ(何れも数十人の)ここから縦走したりピストンした、全部で100人は登っただろう、と。地下足袋と竹の杖に就いても好意的だった。
第1花園の近くの岩礫の斜面ではナキウサギが鋭い声で鳴いていた。
登山口に着いて、山頂の方を振り仰ぐと青空も見られる。天気の推移がもう少し早かったらなあ、残念だ。
今夜は丸瀬布・道の駅で車中泊だ。銀泉台を後に大雪ダムを過ぎた頃から暗くなり、石北峠ではすっかり夜になった。
丸瀬布への分岐点がわからない。厚和であることは確かだが標識が出ていない。
暗くなっていてわかり辛かったのだが、道路脇に、目立たないが「留辺蕊−丸瀬布線」という看板が出ている。走り易い道が続く。やがてカーブが多くなり、登り坂となる。
峠を登りきって、下った所に武利岳登山口への分岐点がある。
丸瀬布を目指してひた走る。それにしてもこの道は淋しい道だ。ドライブインも自販機も全くない。民家も39号線からの入り口にあっただけだ。対向車も1台も来ない。
橋の工事中の所がある。砂利道を少し走る。やがて右手にダムがある。少し開けて、里らしくなる。大きな牛舎のある牧場がある。
行く手の空がボーと明るくなる。丸瀬布の街だ。橋を渡って大きな道に出る。角にあったコンビニで食料を仕入れ、序でに道の駅の場所を訊く。橋から左折してすぐだった。
後部座席の背もたれを倒し、大きなダンボールを敷いて寝る。車中泊はやはり窮屈だ
ハクサンチドリ。
ハクサンチドリ。
サクラソウの仲間。
2005年08月05日 10:01撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 10:01
サクラソウの仲間。
2005年08月05日 11:08撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 11:08
ツガザクラ。
2005年08月05日 12:21撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 12:21
ツガザクラ。
イチゲ。
2005年08月05日 12:41撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 12:41
イチゲ。
2005年08月05日 13:11撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 13:11
コマクサ。
2005年08月05日 11:35撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 11:35
コマクサ。
コマクサ。
2005年08月05日 15:38撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 15:38
コマクサ。
雪渓が残っていた。
2005年08月05日 14:44撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 14:44
雪渓が残っていた。
小泉岳山頂。稜線(赤岳⇔小泉岳)はガスが濃く、風も強く心細かった。まともな横風で吹き飛ばされそうだった。
2005年08月05日 13:43撮影 by  PENTAX Optio 550, PENTAX Corporation
8/5 13:43
小泉岳山頂。稜線(赤岳⇔小泉岳)はガスが濃く、風も強く心細かった。まともな横風で吹き飛ばされそうだった。

感想

札幌ICまで、北1条、雁来線を通ったが今日は割合順調。道央道も空いていて順調に旭川へ。比布辺りで下りるのかな、と思っていたが、旭川JCTで旭川紋別道に入れるのだ。
訊いてみると、上川まで行く、と。上川で下りてここからは一般道だ。層雲峡、大雪ダムを過ぎ銀泉台へ。
駐車場の左側はぎっしりだが、右側は1台も止まっていない。駐車していたバスの運ちゃんに聞くと、止めてもいい、と。1番奥に止める。
準備して早速出発。足は地下足袋。天気がいいのでザックの中は、雨具の上、食料、牛乳、缶コーヒー、水少々だけ。5年前赤岳に登った時通った道だ。
最初は麓をトラバースして、第1花園を通り、奥の平を目指す。早速花が綺麗だ。名前のわかるものでは、ゴゼンタチバナ、ツガザクラ、ガンコーラン、ウツギ、ナナカマドなど。
奥の平に着くと、ここは高原台地である。続いてコマクサ平に着く。ここはなんといってもコマクサだ。前回よりも増えたように思う。下山途中パトロールの人に聞いたのだが、種を採って、実生で増やしているそうだ。アカンフスマやチングルマも目に付く。
第3雪渓は雪がもろに残っていた。雪は緩んでいたし、スプーンカットができていたので地下足袋でも大丈夫だ。
第4雪渓の手前に来ると前方低木の中の道で大集団が休んでいる。近づくとそれは小学生を含む30人ぐらいの老若男女で、昼食を摂っているところだった。こちらはたった1人、ちょっと気後れしたが、勇気を出して通りかかると快く道を開けてくれた。
ここは道の両側にロープが張ってあるのだから、こんな時は困るのだ。八甲田山なんかのように、要所要所に休憩所があればいいのだが。
ザックの上に細く短い丸太を背負った若い人が登って来た。ぬかった所に丸太を固定したり、ロープを張り替えたりしている。林野庁のパトロールだという。「志願ですか」と聞いてみた。「都会にいるよりいいですから」と。気が弱くて生真面目、という感じの若者だ。
第4雪渓の急な坂道に取り掛かると、所々水がながれている。両側の斜面はキバナシャクナゲが満開だ。ミヤマアズマギクも綺麗だった。
急な坂を登りきると傾斜が緩み赤岳山頂が近い。今日は登る途中から風が吹いていたので心配はしていたが、案の定、風が凄い。ガスも濃い。
赤岳から尾根を小泉岳に向かう。尾根は遮るものがない全くの吹きさらしだ。横殴りの強風に吹き飛ばされそうだ。杖で支え、よろめきながら1歩1歩進む。
進退を考える。道ははっきりしているし、ガスはかかっていても帰りの道に迷う心配はない。とりあえず小泉岳まで行こう。
空が少し明るくなって、「しめた!」と思ったのもつかの間、以前にも増して暗くなりガスも濃くなってきた。時計を見るとまだ1時半を回ったばかりだ。
行く手にガスを透かして看板が見える。やっと小泉岳に着いた。ここは高原台地で、山頂という感じはしない。吹きさらしだから、ゆっくり昼食、というわけにもいかない。
写真を撮るのがやっとである。
再度進退を考える。状況はさして変わらない。白雲岳まであと30分ぐらいだろう。もう少し行ってみよう。
道は平坦か緩い下りとなる。風が向かい風となった。ガスも濃くなってきた。状況は悪くなる一方のようだ。この時点で引き返すことに決めた。
下りになると急に寒くなり、手もかじかんできた。風除け効果はあまりないが、やっと見つけた小さな岩陰にザックを下ろし、雨具の上を出して着る。
風は依然として強く、よろめきながら、やっと赤岳に着く。ここには大きな衝立のような岩がある。岩陰で水分とエネルギーを補給する。
若い男女(男1人、女2人)が小泉岳の方からやって来た。こちらには寄らず、すぐ下がって行った。僕も長居は無用、下がって行く。下がって行くと、赤岳の陰になって、風は急に弱くなった。
第4雪渓、第3雪渓を過ぎ、コマクサ平でコマクサの写真を撮っていると、先ほどとは別のパトロールの人が登って来た。今度は開放的で社交的な若者だ。コマクサが増えた事など話す。今日は団体が3つ(何れも数十人の)ここから縦走したりピストンした、全部で100人は登っただろう、と。地下足袋と竹の杖に就いても好意的だった。
第1花園の近くの岩礫の斜面ではナキウサギが鋭い声で鳴いていた。
登山口に着いて、山頂の方を振り仰ぐと青空も見られる。天気の推移がもう少し早かったらなあ、残念だ。
今夜は丸瀬布・道の駅で車中泊だ。銀泉台を後に大雪ダムを過ぎた頃から暗くなり、石北峠ではすっかり夜になった。
丸瀬布への分岐点がわからない。厚和であることは確かだが標識が出ていない。
暗くなっていてわかり辛かったのだが、道路脇に、目立たないが「留辺蕊-丸瀬布線」という看板が出ている。走り易い道が続く。やがてカーブが多くなり、登り坂となる。
峠を登りきって、下った所に武利岳登山口への分岐点がある。
丸瀬布を目指してひた走る。それにしてもこの道は淋しい道だ。ドライブインも自販機も全くない。民家も39号線からの入り口にあっただけだ。対向車も1台も来ない。
橋の工事中の所がある。砂利道を少し走る。やがて右手にダムがある。少し開けて、里らしくなる。大きな牛舎のある牧場がある。
行く手の空がボーと明るくなる。丸瀬布の街だ。橋を渡って大きな道に出る。角にあったコンビニで食料を仕入れ、序でに道の駅の場所を訊く。橋から左折してすぐだった。
後部座席の背もたれを倒し、大きなダンボールを敷いて寝る。車中泊はやはり窮屈だった。

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