楽しすぎの谷トンネル県境稜線縦断と滑落制動訓練
- GPS
- 06:33
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 296m
- 下り
- 292m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 16:11
- 合計
- 20:20
天候 | ほぼ晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日は天気も良さそうなので変態?集結して加越国境をウロウロすることにしました。それと前から話していた、滑落制動訓練も兼ねて。
せっかく集まるので、車一台を谷トンネルの福井県側にデポして縦走しましょう。集合場所の石川県側にミラーさん号が来たところでランちゃん号とともにデポに旅立ちました。
デポからなかなか戻ってこないので怪しい(笑)と思っていたら、デポ地で再会があって話し込んでいたそうな。そそくさと準備をして出発します。
ルートは前回行ってみた尾根筋から県境稜線に向かいます。私は2回目、他の皆さんは初めてのルート。初めてのルートは何かと新鮮です。そしてやや急登の尾根筋を登っていくと白山がその姿を現します。山頂付近は雲が掛かってますが徐々に取れてきています。
尾根筋を登り詰めた平坦地で小休止。ここで物を落とすと下まで転がっていくのでちょっと用心します。
休憩を終えて谷筋を横断して西側の尾根筋を歩きます。するとランちゃんが西側のピークを見て「アレを登りたい!」と言ってきました。なんかピンと来るものがあったのでしょうか。いずれにしてもそういうモチベーションはいいものです。何かの目標があってそれに向かっていく姿は素晴らしいものです。
ほどなくして県境稜線の小ピークに到着です。そこから一つアップダウンすると先ほどのピークに。これをランちゃん山と名付けましょう。
ここからP935を通り、その先の鞍部から福井県側に下りる予定でしたが、まだ9時過ぎと早いので先の小豆山方面を目指すことにしました。
目指してみたものの、すぐに薮が濃くなり、この先の痩せ尾根ルートを考えると厳しそう…ということから引き返すことにし、逆方向の谷峠方面にある鉄塔、通称ミラー峠に行くことにしました。
途中の登り返し斜面で、ほどよい斜度のところがあったので早速滑落制動訓練をすることにします。まずは滑りやすいようにコースをお尻で滑って滑り台を作ります。今日の雪は締まっておらず滑りはあまり良くありません。ここは斜面で止まらなくても鞍部で必ず止まるので安心です。
まずは見本でピッケルを使った制動をしますが、これでは簡単に止まってしまうのですぐさまピッケルなしで肘での制動に切り替えました。
次はいよいよ頭からの滑落です。これは滑ってる途中で足を下に回してうつ伏せになって肘で制動するのですが、かなり積極的に動かないとあっという間に滑り落ちて鞍部まで来てしまいます。実際にはカリカリ斜面で落ちることが多く、ジタバタしている間に岩に衝突します。この時ヘルメットをしていないと頭部に大きなダメージを受けて命を落としてしまいますし、ヘルメットをしていても脚がバラバラになったりして瀕死の重傷を負うでしょう。ザックを背負っていると背中の怪我はかなり防げます。
登山人生で滑落する可能性は1回あれば多い方でしょう。なので何事もなく登山人生を終えることの方が多いのですが、滑落して死ぬか確率も無視出来ないくらいあります。そういう時に少しでも死なないよう、怪我を軽くしようというためにヘルメットを被り、ピークアタックでも空身では歩かず、滑落制動訓練をしたりするわけです。行動に移すかどうか、それはその意味を真に理解しているか、表面だけ理解しているかの違いです。
さて滑落制動訓練を満喫したら、ミラー峠まで歩きます。ここはやや分かりにくいのでルートファインディングをやってもらうことにしました。間違っていたら訂正しようと思っていたら、私もまんまと違う尾根筋に吸い込まれて、薮の濃さで違いに気付きました。ここは前回も間違えたのですが気をつけていてもまた間違ってしまう難しさです。
さて本来の尾根筋に移動して、少し歩けばもうミラー峠の鉄塔です。ここでも白山がバッチリ。鉄塔まで行って、白山ビュースポットまで戻ってお昼にします。
お昼が済んだらまたP935の先の鞍部まで戻って行きます。ざっと1kmほどです。ここから福井県側に植林地があるので、それを辿って林道に出ます。この斜面は薮もそれほど濃くなく…絶対的には濃いですが…本日唯一のスキーらしい斜面でした。
林道に出ればあとはノートレースを淡々と歩きます。途中、旧谷トンネルの中に入ったり、バウムクーヘン作りしたりと遊びます。
下山すればランちゃん号で石川県側まで車を取りに行きました。ランちゃん谷トンネル3往復ありがとう(笑)
終わってみれば、秘境ルート満喫して滑落制動訓練もできて大満足。山スキーはほとんどシール歩行とシール滑りでしたがそれも山スキーの醍醐味。またこんなルート探して楽しみたいなと思いました。
谷トンネルの石川県側から県境に登って、ついでに滑落制動訓練をしましょう〜
ラフなお誘いですが、詳しく説明されても多分理解できないので、雪山道具一式車に積み込んで谷トンネルの石川県側に向かいました。前日は大荒れでお休みが台無しでしたが、お蔭で新雪がフワフワ。今シーズン最後の雪かもしれないなーと思いながら出発します。
道なんてないですね、ついてくだけ(笑)次第に雲が切れてきて、白山がキレイに見えてテンション上がります。
あるピークが右斜め前(西とか東とか分からん!)に見えたとき、あそこに行きたい〜と思いました。白山を含めた色んな山々の眺望が良い名峰ランちゃん山。見る目あるんかもしれんね、自分〜
その後も気楽なカルガモの子供状態でしたが、ついにその時がきてしまいました、滑落制動訓練です。斜面を固めて滑り台を作り、まずはももちゃんが山本五十六ばりにお手本を見せてくれました。
んー、できる気がせんなー(笑)
まずは足から滑落です。最初は止められずに下まで落ちましたが、そのうち何とかできるようになりました。
次は頭からの滑落。これはさすがの五十六先生も一度失敗していました。ちなみに失敗すると「しんだー(ゲラゲラ)」とからかわれますが、これはももちゃんとて例外ではない厳しい世界です。頭からは何度も滑りましたが、一回も止められずにライフ消滅、続きは次回頑張ります。
その後ミラー峠へ向かう途中で、ルーファイやってみて〜という無茶ぶり。ムリやしーと言いながらもやりましたが、行くとこ行くとこ間違いだらけ(笑)どーにかミラー峠に到着してお昼ご飯。敷物を忘れた私にミラーさんが自分のを貸してくれましたが、そのために後で大騒動が起こってしまうとは・・・ どうもスミマセン。
お帰りは来た道を戻り、途中から未知の斜面を林道に向かって下り、林道歩きの後は旧国道に出ました。オバケが出そうな旧谷トンネル。昔はここに人の生活があったんだなーと思うと涙腺が緩みそうになります(が、周囲には気配を感じさせませんよ)。
今回も色々と新しい発見や驚きがありましたが、その中でもナンバー1は、ミラーさんと私が顔を見合わせてビックリするレベルの「ももちゃんエクストリーム発言」に、キノコさんが動じず平然と対応していたことです。ちなみに飛行機雲の話でした(笑)
そして悲しきナンバー2は、滑りにくい素材ですよね?と確認して買ったハズのハードシェルが、スピード感溢れる滑落をプロデュースしてくれたこと。お蔭で滑落停止はできなかったけど、滑り自体はスリリングで満喫〜♪
新しいのポチりました(涙)
皆さまこんにつは。
ご機嫌いかがかしら?
今回もね変態モモちゃんからウレシイオファーをいただきましたわ。
「ミラーさん、今回一緒に滑落いたしませんか?」。
は?(何言うとんねん?)
最初は言うてる事がよく分かりませんですたが、これからの残雪期ハイク等で危惧される締まった雪面トラバース時や凍りついた斜面からの滑落リスクとその危険性に対して一度皆で訓練を実施して経験を積んでみようとの試みが彼にあったみたいなの。
そうだそうだ、その経験はとても大事なことよね。
「まさか自分に限って滑落なんてあり得っこないわ」なんて思ってちゃダメよね。
雪山ハイクを存分に楽しみたい以上は起こりうるリスクも頭と身体に教え込んでおかないといけないわね。
普段はワイワイ楽しいばかりのお仲間ハイクですが、いつ何時危険にさらされるか分からないので時には実践MODEの実のある講習ハイクってのもやっておいた方が個々のスキルも上がって良い事だよね。
いつもはアブノーマル演じるモモちゃんだけどお山に取り組む姿勢は真面目そのもの。
そんな彼と仲良しのランちゃんやキノコちゃんも交えて今日は楽しみたいと思いまシュ。
ちなみに今回ウチのハニーちゃんは大和のデパチカにでも繰り出す予定でお休みよ。
さて今回の彼が選んだ場所は谷峠の稜線よ。
そうよ、山名が無い場所を歩くのよ。
もちろん登山道も無いのよ。
またまたマニアックな場所をチョイスしてくれたわね。
死体を遺棄するにはもってこいの場所ね。(おいおい…)
ま、私は一度も歩いた事の無い未踏区間でありますのでワクワク感満載だわ。
だけどね、今日は自慢の白山が見られるハズの絶好の好天予報が出ているのにこの稜線からだと肝心のお目当てが見られるんかいな?(護摩堂山がブロックしてもうて白山が見えないんじゃな〜い?)と疑問に持ったの。
それならいっそのこと白山Viewがドーンと楽しめそうな別の稜線ハイクにするか、はたまた大長山辺りが賢明ではないかと打診変更を申し出てみた。
すると彼からはこの稜線からも白山眺望はかなりイケテルよとの連絡を受けて計画通りのプランで決行することにいたしました。
今回の作戦は取り付き場所と下山場所が異なる縦走プランを彼は考えてくれたわ。
石川県側のトンネル手前から取り付き降りちゃう場所は福井県側のトンネル出口付近よ。
私たちの山行でよく言っているメンソ〜レ福井県の谷峠中古車展示場に降りちゃうって事よ。
初めて歩きましたこちらの稜線。
スンバラシかったですわ〜。
降雪直後って事もあって木々たちは新雪をまとい、足元はPOWDER SNOWをご馳走様させていただき、初めて見るアングルからの白山眺望は只々感動に酔いしれますた。
何よりも誰もいない私たちだけの静かなプライベート感を楽しめたってのは本日10倍ポイントの薬局やスーパーよりも価値があったわ。
ちなみにメンバー各人はとても静かなキャラとは言えませんけどね…。
今回はP935地点より先で見送りとなりましたが、この先を更に突き進め白木山や越前兜&大日山に進まれたレポも拝見させていただいた事もございますので今も尚気になる存在と言えますわ。
そすてみんなで試みた滑落制動訓練。
私自身も残雪期に3度ほど滑落の経験がありますので個人的に練習経験は幾度か重ねてはいますけどもそれでもほぼ完ぺき何て事には程遠いものがございます。
それでも自分の身は自分で守るしかございません。
こういった訓練は進んで実行することに意義があるものでございます。
今回は貴重な経験に時間を割いてくれたモモちゃんのファインプレーに拍手させていただきますわ。
私はつくづく思うのです。
本当に素敵なメンバーと共に充実したお山ライフが楽しめる幸せなひと時に加えていただける喜び。
誠に感謝しかございません。
またこのメンバーで素敵な時間と素敵な空間を、また素敵な景色を共有出来ましたら嬉しいゾナ。
今度はどこの稜線を歩きましょうかしら?
おしまい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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非常に勉強になりました。
僕もたまに良い斜面を見つけるとやったりしてますが、頭から行くという発想はありませんでした。
今度やってみようとおもいます。
それはさておきめちゃくちゃ楽しそうな雰囲気がこれでもかと伝わってきます^ ^
女性陣が苦笑いするネタもありましたが…笑
crazytakkunさんこんにちは!
頭からの制動訓練もやってみてください。ただ失敗してピッケルが脚に刺さる事故もあるので、気をつけてください。
ま、似たような変態の集まりなので楽しくなるんだと思います(笑)
同意できない人もいるかも知れませんが、自覚症状がないだけかも?!
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