安達太良山
- GPS
- 04:24
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 726m
- 下り
- 714m
コースタイム
天候 | 曇り〜吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | 甘くみてた。ゴーグルとオーバーグローブなしが敗因。 |
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感想
今年のスキー登山。
箕輪山、鉄山と来たので、安達太良山。
歳とってきたからというわけでもなく、車で片道3時間かけて南会津まで遠征する気分になれず、自分がベースとしている安達太良で徹底的に行くかという今シーズン。
22日にかけて、強烈な低気圧が前線を伴って東北地方というか、北東北を通過し、23日の天気図では、移動性高気圧におおわれる予定だった。
が、読みが甘かった。
少雪の今シーズン、この22日の山での降雪はまとまったものになり、それが果たしてどこまで「パウダー」と言えるのかという疑問点もあったが、そもそもが、パウダー狙いで山に入るというのは、基本的に卒業で、もはや体力づくりと、老化する自分との戦いみたいなやつなので、「パウダーを滑る」という快楽の世界は、もうどうでも良くなっている。というか、その世界を追いきれない。
午前2時台から意識が冴えていて(発売直後の音楽聞いていて殆ど寝ていない)、時間的には会津駒という選択肢もチラチラしたが、とりあえず半日にしてあとは他のことをすると決めたので、午前8時スタートの計画書をコンパスに提出し、遅めの入山。
スキー場についた時点で、思っていた天候と違う。風があるのは、いつものこととしても。
五葉松平経由の山頂往復。コンディションによってはスキーは全く役に立たないが、スキーを持っていかないという選択肢は、自分の中にはない。
「登山道」の表示に従い、スノーシューでラッセルしたトレースをスキーで平にしながら快調に登る。スキー場のゲレンデの雪付が悪くて、人工降雪機のない「シリウス」はオープンしていないので、下から見て右の一番上のリフトが動いていない。
ということは、静かな登山ができるということでもある。
ゲレンデトップまでスキーで上がり、そこからはシートラ。
スノーシューが欲しかった。新雪が思ったよりも深く、不用意に足を出すと膝上まで雪に埋まる。登山道外すと腰までのラッセル。スキーかスノーシューなしでは、ルート外に出れない積雪量。これは予想外。
ただし、「パウダー」というよりは湿雪に近く、気温も高めなので着雪する雪。
薬師岳まで上りあげて、ここからスキーで登る。
新雪の量はディープだが、根雪がないのでブッシュが全く埋まってなくて、スキーで縦横無尽に滑るという選択肢はない。それはいつものことでもあるが。
順調に仙女平分岐を通過し、いよいよそこからが本番。
大雪面に入り、斜面にそって右にトラバースしながら山頂に上がるのだが、いつの間にかトレースは無い。自分の前にソロの方が2人いて、ルート探している様子。
左よりに直登しかかってるが、それでも登れるけどそれは正解ではない。
登山道沿いにどんどん上り上げるが、山頂が近づくにつれて視界も悪くなり横殴りの湿った雪。何が駄目って、ゴーグル持ってこなかったので、曇り止めしてるサングラスがアイウエアとしての機能を果たさなくなり、時々裸眼になって周囲の様子を確認しなければならない。
山頂直下の「安達太良山」標柱までは上がっておこうと、途中でアイゼンに履き替えてハイペースで上がる。結局、山頂標柱が見えたところで、「だいたい登頂」ってことにして引き返した。
ここで吹雪のホワイトアウトは怖いので。
下りは、慎重にルートを探し、スキーも履けず、アイゼン付けたままのクライムダウン(ってほどでもないが)。
ほんとうならば、そこから五葉松平に落ちる烏川源頭を滑るつもりだったのだが、視界がなくて、尚且おもったよりもブッシュが出ていて「滑降」などという選択肢は消えた。
大斜面から低木帯に入り、深いトレースが見えると一安心。装備が甘かったな。
このところ、山にゴーグル持ってくるような条件の中での登山なかったので、外していた。吹雪の中でのサングラスは、視界を悪くするだけで、役に立たない。
そのあたりからスキー着けて若干滑るが、「滑降」って感じじゃない。
薬師岳から五葉松の間もスキーは無理でシートラ。
オープンしてないシリウスコースの脇の方で、パウダーらしきを若干楽しめたのが、この日の滑りの中ではクライマックスか。
ちょっと甘かった。
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