布引〜再度東谷〜再度東谷南尾根〜二本松林道〜天王谷東尾根
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 585m
- 下り
- 550m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 4:59
| 天候 | みぞれ雪時々曇り、のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
（帰り）天王谷東尾根登山口から徒歩で有馬街道を経て平野バス停へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
「再度東谷」について 遡行できる谷の沢の区間は短い（市ヶ原〜大龍寺山門下）が、非常に楽しい。一部で倒木があるものの、足場に注意して慎重に越えれば大丈夫。踏み跡は意外と判別できるので迷うこともないだろう。基本は沢筋に沿って歩くことを意識していれば良い。このルートの道は全山縦走路の舗装道側から終始見えている。 「再度東谷南尾根（第一南尾根）」について 市ヶ原から登った場合、登り始めから尾根に乗るまでの九十九折の区間が傾斜がきつく踏み跡の幅も狭いので苦しい。油断して足を滑らせるとかなり下まで落ちるので十分に注意が必要。 尾根に乗ってからは緩やかなアップダウンはあるものの、ルートは明瞭で迷わない。但し車道に出る直前のわずかな区間だけが踏み跡がなくなってしまうので進路注意。目の前の明るい方向へ直進することで出口が見えてくる。出口付近には大量の廃棄ゴミがあるのでそれが逆に目印になる。 「善助茶屋跡〜二本松林道」について 善助茶屋跡から直接に大師道へ向かう枝道は、昔はやや荒れ気味だった区間もあったが、今は非常に良く整備されていて快適に歩けるショートカット道に変貌していいる。猩々池は渇水してしまっている。新しい堰堤工事のせいで年間を通して水が枯れ気味になっている印象。 二本松林道は、季節的要因もあるがさらに快適かつ安全に歩ける道になっている。 「天王谷東尾根」について 二本松林道の五分岐地点（平野谷・平野谷西尾根・天王谷東尾根・二本松林道の東西）から入る。登り口には注意看板が立てられており『道に迷いやすいルートなので他の道を利用するように』と書かれているが、通行が禁止になっている訳ではないので、他の道と同様、ごく普通に踏破可能。 道自体は最初のわずかな区間のみ丈の高い笹などで分かりづらくなっているものの、すぐに明るい明瞭な尾根道になるので安心して歩ける。途中で細い分岐箇所が2つ出てくるが、いずれも枝道であることがすぐ分かるので、惑わされずに本道をそのまま直進することで迷い道にならずに歩けるはず。 有馬街道の側へ出る直前が急傾斜の九十九折で危険なので要注意。途中に大きな岩場下りがあるが、太いロープが付けられているのでそれを頼って下れば大丈夫。最後の最後で出口に少々戸惑うが、マンション（ハイツ）の駐車場へ向かうつもりで下ればルートを見つけられるだろう。 |
写真
「市ヶ原」のすぐ西から「再度東谷」は始まるのだが、このあたりで沢に下りて遡行してもすぐに縦走路へ上がらざるを得ない状況になるので、このあたりの遡行にはあまり意味がない
「再度東谷」の主要部はここから遡上。「市ヶ原」から縦走路を西へ歩いていった途中（高雄山分岐の手前）にあるこの沢を見たことのない人は殆どいないだろうと思う
沢そのものと隣の縦走路とは同じようにカーブしていく。基本は南側（沢の左）の踏み跡をたどるが、時には踏み跡が消えていて沢の中を歩く個所もある。階段道もあるし分かりやすい
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「市ヶ原」に戻り、河原の東側のこの場所から「再度東谷第一南尾根」に取り付く。奥のほうに市ヶ原の堰堤が見えているので、ここの位置関係は分かると思う
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「再度東谷第一南尾根」は、尾根に乗るまでの九十九折りの急斜面は辛いが、尾根に乗ってしまえばあとは快適そのもの。鉄塔の下を通過する
この場所が「再度東谷第二南尾根」への分岐点。切られた木の幹に青い印がうってあるが、この真ん中を真っすぐ下っていくと「再度東谷」へ合流するようだ
行き止まりのように見える場所から左へ急斜面を下るとこのような場所に出るが、写真の右下から左上方向へ、消えかかったかすかな踏み跡をたどる
車道（神戸箕谷線）のここの場所に出てくる。車道側から振り返って撮影。この後は西へ緩やかに1〜2分ほど下って「��43ロードミラー」のところから「二本松新道」へ入る
「天王谷東尾根」へは、二本松林道の五分岐のここから登り始める。左下に見える道標は「平野谷」分岐。写真中央奥の木柵と看板の立っているところから山中へ入っていく
「天王谷東尾根」は上空が開けた広めの山道で、海側の展望が随所にある良い道だ。全体としては下り道だが、何ヶ所か急な登り返しの起伏もある。下りが急な区間もあるのでそこだけ転倒に注意
鉄塔の真下をくぐって下っていくのだが、このあたりからはかなりの急斜面を九十九折に下り続けることになる。スリップ注意。鉄塔はあと2本くぐることになる
この尾根道にはずっと笹が生えている。急斜面の下り道にも両脇に笹が生えているので、笹の葉を何本かまとめて掴んで下れば転ばない。笹は想像以上にしっかり根付いているので、こういう時に助かる
装備
| 個人装備 |
通常のトレッキング靴のみ
|
|---|
感想
今回は単独行。未踏ルート制覇の一環で超マイナーなルートを3ヶ所、組み合わせて繋げてみた。対象の未踏ルートは「再度東谷」「再度東谷南尾根（第一南尾根）」「天王谷東尾根」の3つ。
当日は晴れ間の少ない曇天で、雨は夕方だろうという予想だったが、布引貯水池に着く頃には早くも雪が降り始めたのでびっくりした。確かに気温は前日より低いがまさか雪が降るとは思ってなかった。市ヶ原に着く頃には相当強い雪になって風もあったのでプチ吹雪っぽい感じ。こんなに高度が低いのにねえ・・・。寒さ対策で超薄手レインジャケットを着ていたのが功を奏した。こんなにドンピシャで役に立つこともあるんだなあ、やっぱり常にリュック忍ばせておくべきものだ。
その後も雪はたまに一瞬止むことはあったが「再度東谷」遡行時は降られっぱなし。「再度東谷第一南尾根」の歩き中はやや止んでいたが、「善助茶屋跡」での休憩時でもまた強く降りだして、寒風も相まって、この冬で初めてとも言える寒さが身に染みた。2月だもんな、こういうこともあるか。
「再度東谷」は全山縦走路が隣を走っているので、普通の人はまず歩かない超マイナールート。区間も短い。でもここは結構楽しかった。誰も歩かない道だからこその（酔狂な趣味人の自分だけが歩いているという）独特の楽しさだと思う。意外と踏み跡も分かるので、縦走路側から見下ろしている時よりは分かりやすいルートだ。
「再度東谷第一南尾根」もこれまた超マイナールート。ヤマレコでもほぼ記録はないに等しいし、オレンジ色の軌跡もほとんど見られない。ここを歩くのも相当な趣味人かな。そのわりには尾根道はしっかりしていて幅もあって明快。踏み跡があるというレベルではなく、ちゃんとした山道が続いている。途中に鉄塔があるので巡視路を兼ねているのだろうが、それにしても歩きやすい。ただ展望は一切ないので面白みに欠けるのが歩かれない理由の一つでもあるだろう。他にも道はあるのでここをわざわざ通る理由もないのであろう。でも趣味人の自分だけが歩いている、という満足感があるのが楽しい。車道を挟んで二本松新道と繋がっている。
「天王谷東尾根」はハーバーランド方面を中心とした海側の展望、平野や湊山とその先の神戸方面の展望など、途中でいくつもの展望があるのが素敵。この周辺では一番南に位置するピークなので、南側をさえぎるようなものがないためだ。道は意外としっかりしているので、途中の細い分岐で間違えなければ、思いのほか安全に歩ける印象だった。「迷いやすいのでここじゃなくて他の道を」という注意書きがあるが、バリエションルートに慣れた人にはそれほどのこともないように感じた。分岐でどちらへ行くべきか的確に判断出来る人、踏み跡を見つけることができる人、は大丈夫だろう。有馬街道へ出るのに、二本松林道をそのまま下るよりもかなり南へ出られるのは便利だ。有馬街道側からの上りでの利用は、常に展望が背後になるのでお勧めしない。使うなら二本松林道側からの下りだろう。
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