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Yamareco

記録ID: 2250515
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

禿岳 最上銚子口〜南西尾根周回

2020年03月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:07
距離
10.5km
登り
1,066m
下り
1,059m

コースタイム

日帰り
山行
6:50
休憩
0:17
合計
7:07
6:36
43
スタート地点
7:19
7:20
193
10:33
10:49
174
13:43
ゴール地点
途中何回か休憩してます。
天候 晴れ後曇り後雨
過去天気図(気象庁) 2020年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前森高原牧場の除雪最終地点に駐車
コース状況/
危険箇所等
駐車地点から林道を40分程歩いて銚子コースの尾根に取り付く。
のっけから急登。下部は積雪は薄くて地面が見えてる所もあったが、少し登ると雪に覆われる。
雪が締まっている所も結構あり、あまりの急登なので早い段階でワカンからアイゼンにチェンジした。

核心部は一ヶ所。1000m付近にある岩壁である。
夏道はどうやら西側をトラバースするように続いてるらしいが、雪の急斜面なのであまり回り込みたくない。東側は崖。雪の岩壁を直登しようかと思ったが、崩落しているので岩が脆そうだ。登るならここは確保が必要である。
しばらく岩壁を眺めながらどうしようかと思案した結果、岩壁からあまり離れず、岩壁のキワの斜面を登る事にした。
幸い枝がうるさいくらい出ているので、それを利用しながら登った。
ただかなりの急斜面で、雪の状態もあまり良くなくアイゼンピッケルも中々決まらなかった。どっちにしろロープはあった方が安全に通過出来ると思う。
核心はこの一ヶ所で、あとは山頂まで尾根をひたすら登るだけである。ただ尾根の東側にほぼ全域に渡って雪庇が発達しているのであまり近付かないように注意した。

下山は、山頂から花立峠方面に降りて行き、1050m辺りで花立峠方面は南東に方向を変えるが、そのまま南西方向に尾根を直進して花立山方向へ進む。ここからは積雪期限定の尾根だが、雪庇にだけ気をつければ快適に歩ける。
花立山のピークの手前、900m辺りから西側に向かって伸びてる尾根を辿る。途中で何本か尾根が分かれているので、その都度方向を確認しながら降りた。
最後の方は雪も消えてきてただの藪尾根になり、急斜面を枝を掴みながら降りてきて、沢沿いにある作業道を使って林道に上がる。
ちなみに、花立山のピークからすぐ西側に伸びてる尾根を下山で利用する予定だったが、登りの時に見た際、p551からの下りの斜面がもの凄く急に見えたので一本北側の尾根に変更した。どっちを降りても急で藪だと思われます。
前森牧場の駐車地点から。神室連峰が光輝いている。あっちに行きたい気持ちになった。
2020年03月08日 06:23撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 6:23
前森牧場の駐車地点から。神室連峰が光輝いている。あっちに行きたい気持ちになった。
今日登るのはこちらのカムロ。山頂までダイレクトに伸びてる尾根がよく見える。
2020年03月08日 06:24撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 6:24
今日登るのはこちらのカムロ。山頂までダイレクトに伸びてる尾根がよく見える。
駐車地点から林道歩き。最初間違って違う林道を少し進んでしまった。
2020年03月08日 06:43撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 6:43
駐車地点から林道歩き。最初間違って違う林道を少し進んでしまった。
ここから急斜面を登って尾根に取り付きました。
2020年03月08日 07:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 7:21
ここから急斜面を登って尾根に取り付きました。
尾根に乗った。雪は少ないが夏道があるので藪はない。
2020年03月08日 07:30撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 7:30
尾根に乗った。雪は少ないが夏道があるので藪はない。
急でワカンじゃキツイ。早くもここからアイゼンにチェンジ。
2020年03月08日 07:48撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 7:48
急でワカンじゃキツイ。早くもここからアイゼンにチェンジ。
雪庇が出てきました。
2020年03月08日 08:05撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 8:05
雪庇が出てきました。
振り返って。
2020年03月08日 08:14撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 8:14
振り返って。
小又山だ。神室連峰がめっちゃ綺麗に見える。
2020年03月08日 08:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 8:21
小又山だ。神室連峰がめっちゃ綺麗に見える。
あまり近付かないように。
2020年03月08日 08:23撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 8:23
あまり近付かないように。
禿岳山頂方面。中央に核心の岩壁が見えますね。
2020年03月08日 08:36撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 8:36
禿岳山頂方面。中央に核心の岩壁が見えますね。
神室連峰を眺めながら小休止。
2020年03月08日 08:45撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 8:45
神室連峰を眺めながら小休止。
最高の天気!山頂までもつか?
2020年03月08日 08:53撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 8:53
最高の天気!山頂までもつか?
この景色を山頂から見たいぞ
2020年03月08日 08:54撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 8:54
この景色を山頂から見たいぞ
核心の岩壁。ここはもう少しで抜ける所。余裕がなくて写真撮り忘れてた。
2020年03月08日 09:13撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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核心の岩壁。ここはもう少しで抜ける所。余裕がなくて写真撮り忘れてた。
岩壁にピッタリくっつきながら通過。
2020年03月08日 09:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 9:37
岩壁にピッタリくっつきながら通過。
核心を抜けた!しかし汗だくで中々足が進まない。
2020年03月08日 09:42撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 9:42
核心を抜けた!しかし汗だくで中々足が進まない。
振り返って。樹林帯寄りを歩いてます。
2020年03月08日 09:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 9:46
振り返って。樹林帯寄りを歩いてます。
スタートの牧場がかなり下に。あー!ガスが!
2020年03月08日 10:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 10:21
スタートの牧場がかなり下に。あー!ガスが!
なんてこった…山頂直下で一瞬で真っ白に。
2020年03月08日 10:34撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 10:34
なんてこった…山頂直下で一瞬で真っ白に。
禿岳山頂!
2020年03月08日 10:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 10:35
禿岳山頂!
雪をどかしました。真っ白で何も見えん!
2020年03月08日 10:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 10:35
雪をどかしました。真っ白で何も見えん!
新中や旧中のトップの雪庇も見たかったのに…。少し粘ったが風が冷たいので下山します。
2020年03月08日 10:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 10:37
新中や旧中のトップの雪庇も見たかったのに…。少し粘ったが風が冷たいので下山します。
下り始めるとガスが切れてきた。こうなる事は知ってましたよ…。
2020年03月08日 11:00撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:00
下り始めるとガスが切れてきた。こうなる事は知ってましたよ…。
登りの核心部の岩壁が見えた。直登しなくて正解だったな。
2020年03月08日 11:03撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:03
登りの核心部の岩壁が見えた。直登しなくて正解だったな。
花立方面へ下る。
2020年03月08日 11:06撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 11:06
花立方面へ下る。
ナイフリッジ。
先々週のminicabさんの写真と比べると少し小振りになったかな?
2020年03月08日 11:08撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:08
ナイフリッジ。
先々週のminicabさんの写真と比べると少し小振りになったかな?
神室連峰もガスが上がってまた見えてきた。
2020年03月08日 11:10撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:10
神室連峰もガスが上がってまた見えてきた。
振り返ると山頂も見えた。もう少し我慢すればよかったなー。
2020年03月08日 11:11撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:11
振り返ると山頂も見えた。もう少し我慢すればよかったなー。
突然落ちた。足はつかない。樹林帯ギリギリはクラックが隠れてます。
2020年03月08日 11:14撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:14
突然落ちた。足はつかない。樹林帯ギリギリはクラックが隠れてます。
標識発見。
2020年03月08日 11:28撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:28
標識発見。
花立峠から登ってくる時はこの雪庇を乗り越えなきゃいけないのか。下からだと安全なラインが取れるけど、トレースなかったら下に向かって行くのはかなりの勘と勇気がいるな。
2020年03月08日 11:36撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:36
花立峠から登ってくる時はこの雪庇を乗り越えなきゃいけないのか。下からだと安全なラインが取れるけど、トレースなかったら下に向かって行くのはかなりの勘と勇気がいるな。
南西方向に尾根を直進します。快適。
2020年03月08日 11:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 11:37
南西方向に尾根を直進します。快適。
小柴山の稜線。あっちも歩いてみたい。
2020年03月08日 11:42撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 11:42
小柴山の稜線。あっちも歩いてみたい。
振り返って。
2020年03月08日 11:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 11:50
振り返って。
ここから西側の尾根に方向転換。
2020年03月08日 11:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 11:56
ここから西側の尾根に方向転換。
登りで使った最上ダイレクト。岩壁の存在感が凄いな。よく通過出来たな。
2020年03月08日 12:23撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 12:23
登りで使った最上ダイレクト。岩壁の存在感が凄いな。よく通過出来たな。
下山の尾根は最後はこんな感じ。この先めちゃ急だけど藪が濃いので転げ落ちる事はないと思われる。
2020年03月08日 12:54撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3/8 12:54
下山の尾根は最後はこんな感じ。この先めちゃ急だけど藪が濃いので転げ落ちる事はないと思われる。
ようやく林道に帰還。
2020年03月08日 13:21撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 13:21
ようやく林道に帰還。
最後は雨が降ってきた。疲れ果てたよ。
2020年03月08日 13:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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3/8 13:46
最後は雨が降ってきた。疲れ果てたよ。

感想

今回は禿岳の最上側、銚子口から禿岳を目指してみました。
積雪期にこのコースを歩いた記録が全然なく、これは何かあるなと思っていましたが、とりあえず行ける所までと思い挑戦してみました。
ピストンだと味気ないので周回出来そうな尾根を選んで歩きましたが、登りの核心だった岩壁の通過が、下山時だとかなり危険なので結果として周回ルートを選んでて正解でした。
前森高原牧場に着いた時は神室連峰がモルゲンで赤く輝いており、思ってた以上の晴天で気持ちが高ぶりました。
地形図を見ただけでもあきらかに急登と分かる尾根ですが、800mの標高差を脇目も降らず一直線に山頂まで続くこのコースは、爽快でありかなりの達成感を感じる事が出来ました。
1000m付近の岩壁の通過や、今回歩いた道ほぼ全域にあった雪庇など気の抜けないタフなコースでした。
日頃の行いのせいか山頂滞在時だけガスに覆われてしまいましたが、積雪期の禿の山頂に初めて立つ事が出来て感無量でした。

鬼首側からのルートにダイレクト尾根と言うバリエーションルートがありますが、今回歩いた最上側からのルートも、バリエーションではないにしろダイレクトに山頂に突き上げる好ルートだったので、「最上ダイレクト」とでも名前をつけたいくらいです。
今週はずっと気温が高めの日が続きそうなので、今後は雪庇の崩落や雪崩が起きる気配がプンプン致します。

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コメント

2週続けて
禿岳通ってますねぇ
山形側と宮城側、どちらも面白そうな尾根で良さそうですね。
次は隣の神室ですかね
2020/3/10 20:07
Re: 2週続けて
同じ山域に連続で通うなんて今までやったことないし、あまりやりたくもないんだけど、ここは面白いね(笑)
でもそろそろ雪崩が怖いから少し様子見ます。
2020/3/10 22:39
日頃の行い
こういう所歩く時、コースの先が見通せると安心して進めるから、核心部分を通る時に晴れてたっていうのは日頃の行いがモノを言ったんでしょうね。写真撮れないくらい必死に通過する場所、見てみたくなります。
2020/3/10 20:31
Re: 日頃の行い
なるほどー!そう捉えればいいんですね!(笑)あそこの核心で真っ白だったら間違いなく撤退でしたからね。
やっぱり日頃の行いがよかったんだなー😁
山頂で真っ白だった悔しさが少し晴れました😆ありがとうございます(笑)
2020/3/10 22:43
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ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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