奥多摩笹尾根を歩く、マイマップは雲取山まではつながらず
- GPS
- 06:46
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,083m
- 下り
- 842m
コースタイム
9:07 浅間峠
9:52 日原峠
10:09 土俵岳
10:34 小棡(こゆずり峠
10:56 丸山
11:15 笛吹(うずしき)峠
11:56 数馬峠(昼食)
12:20 発
12:49 西原(さいばら)峠
14:07 数馬の湯
15:02 バス発
天候 | 曇り、一時小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは、数馬温泉センター前で五日市行きバスに乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<テーマ> 8月に目標だった鳳凰三山に行って、ちょっと燃え尽きた感じ、あった。 再スタートはゆっくり笹尾根を歩いてみよう、ということで、関東ふれあいの道でこの前行った浅間峠から先の、三頭山に向かう尾根を歩く。ここを三頭山まで歩くとヤマレコのマイマップで高尾から雲取山までつながることも動機になったが、繋ぎ切れなかった。楽しみに取っておこう。 道は全般に整備されていて危険箇所はないが、数馬峠を過ぎた辺りから道が狭く、夏草が盛んなので小雨でぬれてズボンが結構濡れた。 下山してすぐの桧原街道沿いに「数馬の湯」あり |
写真
感想
<道すじ>
6時前に三鷹駅をスタート、立川で乗り換えてから1本で7時前に武蔵五日市駅に到着。7時20分の数馬行きバスに乗って8時過ぎに上川乗バス停に。バスのアナウンスを聞いていると、「昔このあたりで川海苔が採れたことから...」というフレーズがあった。語源からは川苔山と同じで、上川苔ということだろう。
バスは座席が8割ほど埋まった状態。上川乗では7,8人が降りただろうか。トレラン姿の人が多い。バス停の上にきれいなトイレあり。このバス停は3度目なので少し余裕がある。数馬方面へ車道を進み、分岐を左にとって橋を渡る。そこから車道がのぼりを折り返していくが2回曲がった辺りに登り口がある。
登り口から最初少し勾配があるがだんだんゆるやかになり、山腹ぞいのまっすぐな緩勾配の道が続く。ただ歩き始めは台風の影響もあるのか蒸し暑く、すぐに汗が吹き出てきた。1時間弱で浅間峠に着く。
一休みしているところに、生藤山のほうから本格的なトレラン姿の男性が降りてきた。少し休む様子なので話を聞いてみると、ハセツネカップのコースを走っているという。(帰って調べたら10/7,8に本戦が予定されている。)彼は武蔵五日市を6時にスタートして、ここまで3時間、これから三頭山、御前山、大岳山とまわってハセツネのコースどおり五日市駅まで戻る予定という。なんと全長70数キロ、それをトップ選手は7時間ほど、この人も10時間ほどで走るそうである。小生とは別世界だが、健闘を祈りたい。日原峠に向かって上っていく後姿を見送った。
さて小生も行こうか、と立ち上がったところに上川乗から別のグループが上ってきた。こちらもトレランスタイル、やはりハセツネに出るような話をされている。結局この日はすれ違ったのはほとんどトレランの人たちだった。
<浅間峠から>
浅間峠から笹尾根に入る。ハセツネカップの正式名の「日本山岳耐久レース」の名前とスタートからのキロ数が書かれた標識がところどころに立っている。道は整備され、生藤山のあたりのようなちょっと大きなアップダウンもなく、ゆったりと歩くことができる。標高が1000m弱から徐々に上がっていくので、気温もふもとと違ってまずまず涼しい。ただ木々に囲まれ見晴らしがほとんどないのと空模様が怪しく、日差しも弱いので薄暗くなっていたのがちょっと残念。
浅間峠から日原(にっぱら)峠まで小一時間、そこから土俵岳、小棡(こゆずり峠、丸山とゆるやかなアップダウンの小ピークを伝っていく。この尾根は生藤山以降は山梨と東京の県境となっており、東京側には檜原街道、山梨側には上ノ原丹波山線という都県道がそれぞれ尾根と平行に走っているが、両者の間を車が通れるのは三頭山の向こうまで、その名もそのものの甲武トンネル一本きりである。やはり、地形は人の生活に大きな影響を与えるものだ、といったとりとめもないことを、見晴らしも聞かないなだらかな道を歩きながら、ぼんやり考えていた。
トレランの人たちはハセツネのコースにあわせて走るため、みんな小生を追い越していく。この日追い越されたのは30人弱ぐらいだろうか。前から来る人はほとんど皆無で、丸山の手前あたりで、唯一登山姿の年配のおじさんとすれ違った。思わず、「今日はじめてすれ違います。」といったら、おじさんも、「走る人じゃないのは2人目です。」とおっしゃった。なんとなく仲間を見つけてお互いほっとした、という一瞬のすれ違いだった。
笛吹(うずしき)峠あたりから、ちょっと細かい雨が降ってきた。予報でも少し降るようなことはいっていたが、雲のせいで昼時なのにずいぶん暗くもなった。これは数馬峠あたりで撤退かな、との考えもわいてきた。
今日の第一希望は三頭山の避難小屋まで行くことだった。この前ふと気づいたが、ヤマレコにはマイマップという機能があって、自分が今までアップしたルートが1枚の地図上にかけるようになっている。(ほかの人のも見られる)
(小生のマイマップ)http://www.yamareco.com/modules/yamareco/showroute_rec.php?uid=21788
自分のものを見ているといろいろ思い出せてなかなか楽しいが、そのうち今日の浅間峠から三頭山まで歩けば、高尾から雲取山まで一筆書きでつながることに気がついた。それもあって、この日のこのこ出てきたわけである。まあ、ハセツネ1回分にもならないかもしれないが。
<数馬峠から>
数馬峠で初めて見晴らしが開けるところに出た。ぼんやり見えたのは権現山か大寺山辺りだろうか。それともこっちの尾根の端かもしれない。ちょうど12時ごろ、ベンチが有ってちょっと雨も止まったのでここでパンとおにぎり、お湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。雨もあるので湯を沸かすかどうか迷ったが、コーヒーを飲むとやはりこの一杯欠かせない、とおもってしまう。
しかしこの数馬という地名もなかなか詩的だが、日原、小棡、笛吹となかなか読めない地名がついている。檜原側には人里(へんぼり)という極めつけのような地名もある。由来がわかると面白いだろう。
数馬峠から西原峠まで山高地図では1時間見当となっているがなぜか30分で着いた。雨を恐れてあせったかもしれない。ここは道が狭く、夏草が盛んで雨に濡れているのでズボンと靴ががだいぶ濡れてしまった。西原峠に着いたところで思案六法、一筆書きを目指して進むか、それとも数馬に下りて温泉→ビールか。地図には三頭山まで2時間となっている。ちょっと厳しいか、天気も不安だ...と温泉、ビールを正当化する理屈が次々わいてくる。やはり、人情れに流される結果となった。
ここからの下りは、難路ということはないが上川乗からの朝ののぼりや都民の森ほどきれいな道ではなく、だいぶ濡れてもいたので下りが好きではない小生には少し気を使うくだりだった。半分ちょっと降りたあたりで後ろから若い男性が追いついてきて、いかにも軽やかに追い越していかれた。1時間少しかけてようやく檜原街道までたどり着くと、先ほどの彼が立っていた。少し休んでました、とのことでこれから数馬の湯に行くという。それでは、とご一緒して話しながら檜原街道を下った。
彼は奥多摩湖から三頭山に登って降りてきたという。8月はじめに小生が歩いたコースだ。そのとき小生は避難小屋から都民の森に下ったが、西原峠まで来ると時間が遅くなる、と思ったからだ。やはり彼のほうが大分スピードがある。そのまま数馬の湯、バス、電車とご一緒し、山の話をして楽しく帰った。
雲取山までの線を繋ぐことは今回できなかったが、楽しみは取っておこう。数馬の湯は設備の整ったいい風呂だった。入浴料800円、350ml缶ビール300円。
コメント
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槇寄山から三頭山は、甲州側からのぼって鶴峠方面にマイマップを延ばせば、いずれ大菩薩との連結も見えてきますねえ。
あ、でも鶴峠とか松姫峠は交通の便がネックか??
自分も以前、高尾山と雲取山をつなごうと思っていました。
ヤマレコのマイマップを見て、山と山の間の線がつながった時の達成感はいいものです。
matchさん、確かに大菩薩につなぐのは面白そうですね。プランを立てる楽しみもありそうです。
vgmtさんもコメントありがとうございます。vgmtさんのマイマップ、拝見すると本当に奥多摩を網羅されてますね。参考にさせていただきます。
OKchanさんお疲れ様です。
赤線を繋ぐ!自分も奥多摩周辺は色濃く行きたいところですが、中々あちこちに心が揺らいでしまい先に進みません。でも楽しいですよね。
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