白峰南嶺の笹山(黒河内岳)新しい登山靴のデビュー戦
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 2,200m
- 下り
- 2,203m
コースタイム
登り4時間30分程
下り3時間程
休憩1時間30分程(雨の為の停滞含む)
天候 | 雨のち晴れ。 午前中は雨。昼頃から一時的に晴れ。山の中ではガスっている時間が多かった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奈良田第一駐車場まで。 奈良田第一駐車場は20台程(無料)第二駐車場はかなりの台数が停められる。 駐車場、バス停付近にトイレ有。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
これと言った危険箇所は無い。 <駐車場〜登山口> 駐車場から車道を歩き吊橋を渡る。 吊橋を渡った後左に折れ、奈良田湖沿いを少し歩いて沢を渡る。 渡渉の後、送水管の手前(標識などは無い)を右に曲がって沢沿いを登ると登山口。 <登山口〜水場入り口> 最初は鉄パイプで作った手すりのあるところを登る。 送水管の上まで上がると大木の森。 尾根に合流するとひたすら急な尾根を登る。 急な尾根と、緩やかなトラバース気味の尾根脇の道の繰り返し。 <水場入り口〜山頂> 水場入り口がちょうど中間ぐらい。 ガレたところに出ると北側の視界が開ける。 2000mぐらいから急なところが増えるが、一向に標高が上がらないようなジワジワ続く登りもある。 一旦平坦なところに出るとその付近が野営ポイント。 その後踏み後は薄くなり苔生した深い森が続き、所々ルートが不明瞭なところが出てくる。が、良く見れば赤テープが一定の間隔である。 樹木の高さが低くなってくると間もなく南峰山頂。 一旦樹林に入り、その後森林限界を超えると北峰山頂。 一応破線のルートではあるが、2000m付近まではずっと尾根を歩く、きちんと整備され、踏み跡もしっかりしていて一般登山道と変わらない。 それより上は踏み跡が所々不明瞭なところがあるが、よく見れば一定の距離で赤テープがしっかりとあるので慎重に登れば問題なし。下りの時の方がルート上のテープを見落としがち。 眺望は殆どない樹林の中の急登をひたすら歩く。 体力と根性が必要。 駐車場付近にある奈良田の温泉は秀逸。 時間があるなら下山後は是非入浴して帰ることをお勧め。 |
写真
感想
いつも履いている登山靴を修理に出している為、新たにgoroで登山靴を購入。
革の重登山靴のデビュー戦は南アルプスでやろうって事で比較的アクセスの良い奈良田から笹山に登ってきました。
仕事から帰ってきて夕飯、風呂、パッキングを済ませ、少し仮眠。
3時半頃自宅を出て、奈良田へ向かい車を走らせる。
5時半頃奈良田第一駐車場に到着。
ここ数日あまり天気が良くなかった為か駐車場は空いていました。
簡単に準備を済ませ、早速出発。
少し車道を歩いて吊橋を渡り登山口へ向かう。
一度沢を渡渉するところがあるが、水量が少なかった為殆ど濡れずに渡ることができた。
沢を渡ったらすぐに右に折れ、送水管の脇(沢沿い)を登って行くとすぐに登山道入り口。最初はつずら折りの登山道。最近整備され始めたようで新しい鉄パイプの手すりがある。
すぐに送水管の上に出る。
ここで早くも靴擦れが・・・
踵の骨が少し出ているので毎回最初は当たるが、今回は重くて硬い革の重登山靴なのでいつも以上に痛い(T-T )。一旦靴を脱ぎ、絆創膏を張って紐を締め直し再出発。最初からコレじゃこの先ちょっと心配だな。
と言いながらも割といいペースで進む。踵以外はいい感じ。
ルートは奈良田からほぼ一直線。ダイレクトに尾根を登る。
登り始めて一時間程で雨が降り出す。
森の中なのでそれ程濡れないのでそのまま歩いていたが、徐々に雨足が強まって来たのでレインウエアを着込む。
しばらく歩いていると雨も風も強く視界も悪くなったのでエマージェンシーシートに包まってプチビバーク。まだ時間も早いので少し停滞してこの先どうするか考えよう。
雲の中に完全に入ると雨風は強くなるが、森がある程度は防いでくれるし、雲が通過すれば歩けなくもない。雨だと涼しくて歩きやすいのでとりあえず2000mぐらいまでは上がって様子を見てこの先の判断をしよう。
水場の入り口付近まで上がったところで下山者一名。
昨日山頂にテントを張って、今日は大門沢から降りる予定だったらしいが、雨風が強く、天気の回復も難しそうなので下りてきたそう。ただ、今いる1500m付近が雨は一番強いようで2000mぐらいまで上がって低いところに広がる雲の上に出ればそれ程雨は降っていないらしい。
結局この一名としか会わなかったのでこの日はほぼ貸切だったようだ。
そうか。じゃもうちょっと登るか。
樹林の中の急登と、少し緩い登りを繰り返しガレたところに出ると北側が開ける。
雨も上がり少し明るくなってきた。
もう一度絆創膏を張りなおし、靴紐を締めなおして登る。
2256m地点を過ぎると少し平らな場所に出る。焚き火の跡があり、ここが野営のポイントなんだなと分かる。
そこを過ぎると苔生した薄暗いしらびその森。
ここが素晴らしい。
少し踏み跡が不明瞭なところが出てくるが良く見れば赤テープがあるので迷うほどではない。急な登りや、倒木などで少し荒れたところをひたすら登ると笹山南峰の山頂に出る。
ここだけ森を丸くくり貫いた様な山頂。
ここは帰りにも通るので素通りし、もう一度森の中に入る。10分歩で歩くとハイマツが姿を現し森林限界。
すぐ先が笹山北峰山頂2733m
360度の展望が望める山頂だが、残念ながら山々の上には雲が広がり遠望は全く効かない状況だった。それでも頭上は時折青空が顔を出してくれたので良かった。
山頂付近をウロウロ歩いたが風がものすごく強く、寒いので長居はせず引き返す事にした。耳は痛いし、手はかじかむし・・・。今日は靴慣らしだから引き返すけど早出して、靴の調子が良ければここからの稜線を歩いて大門沢に下りたいな。
山頂付近も何張りかテントを張れそうな感じ。
南峰まで戻りここでランチタイム♪
風は周りの木が遮ってくれるし、頭上は晴れているのでここは暖かかった。
伝付峠への道も続いていて、そこにも呼び込まれそうになったが我慢して同じルートを引き返した。
下り始めて気付いたのは結構急だって事。靴擦れの事ばかり気にして歩いていたのと、元々登りは好きなので気にならなかったが下ってみるとこんなに急だったか?と驚いた。下りは2回程赤テープを見落としてルートロス。
そのうち一回は結構下ってしまい、間違いに気付いて登り返すのが面倒だった。
後はとにかく急な下り。
下りは踵に負担がないので足も痛くなく、どんどん標高を下げる。
ただ、雨で濡れているので木の根や、岩の上は滑るので注意して歩いた。
その後も真っ直ぐで急な尾根を黙々と下り、送水管上で最後の休憩を取り、後は駐車場まで歩を進める。
15時過ぎに下山。
登りの間は踵の靴擦れに悩まされたが、下りは厚い靴底がしっかりと足裏をガードしてくれ、指先なども当たらず快適だった。
駐車場に戻った後は大好きな奈良田の温泉へ。
女帝の湯(500円)に入浴。
ぬるっとしたお湯が何ともいえない。疲れは一気に吹っ飛んだ。
温泉で白峰三山縦走した方何名かとお話したが、あまり天気がすぐれず、バスの運行などもなかったようで大変だったらしい。今日は稜線は吹き飛ばされるほどの風雨だったらしい。それを聞くとやっぱ晴れ男だなと思う。
この日の夜TJARのテレビ放送があったのでそれに間に合うように帰宅。
新しい靴のデビュー戦。
踵の骨が出ているので最初はどの靴も靴擦れを起こすが、まぁそれも慣れれば平気でしょ。それ以外は堅牢な重登山靴は安定感があり快適でした。
コメント
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mamepyonさん、今晩は。
雨交じりの中、あのコースを日帰りなんて凄いですね 。それが靴慣らしだなんて。
急傾斜の直登で、つま先上がりの時間が長いので、私も3年履いた靴でしたが両踵に水疱が出来てしまいました。そういうコースなのかな・・・・
長い付き合いになるであろう靴のデビュー戦は大好きな南アルプスで って思っていたのでこのルートを選びました。
ボクは踵の骨がちょっと出っ張っているので大体最初は程度の差こそあれ靴擦れするんですが、今回は靴の硬さと重さ、急な斜面でいつも以上に早い段階から踵が痛くなって苦戦しました さすがに慣らしにはちょっと大変でしたよ
ただ、歩く時間が普段の半分ぐらいなので何とか歩けました。下りは全然問題なかったです。
下山後に聞いた話では当日は稜線吹き飛ばされるような風雨だったようですが、森の中にいたお陰で少し停滞したぐらいで済みました。登頂直前から下山するまで晴れたのは幸運だったと思います
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