福地山(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 742m
- 下り
- 732m
天候 | 雨のち曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
福地温泉の裏山に地元の人達が登山道を作った。中高年山歩き教室で2005年8月21日に登ることになった。この2週間ほど雨続きで、当日の天気予報も雨であった。朝4時半に起きた時、案の定、外は土砂降りであった。5時過ぎに出発し、各務原インターから東海北陸道に乗り、高山西インターでおりてすぐの、待ち合わせ場所である道の駅「ななもり清見」に着いたのは7時であった。道の駅はまだ開店しておらず、少し先まで走り、コンビニで昼食用のオムスビを2個買う。道の駅に戻るも、待ち合わせ時間は8時なのでまだ誰もおらず、そこらをドライブする。8時前になって全員集合。男9人、女7人、計16名のパーティーである。高山、平湯を通り福地温泉に至る。「福地温泉夏祭り」の朝市の前に登山口があり、柱の募金箱に百円也を投入する。9時35分、登山道に入る。杉の植林の中、幅の広い登山道をジグザグに登る。カナヅチを持った人たちが転がっている石を拾い、これを叩いて割り、じっとながめている。小さな子供から老人まで、化石を探してカチカチと叩いているのである。専門家らしき格好をした一団が、割った石を見せて説明してくれるが、三葉虫は小さ過ぎて分からないし、サンゴと説明されてもこれまた分からない。4億8000万年前の世界だと喜んでいるが、少々おたくっぽい。かたや彼らはわれわれを、カナヅチも持たずこんな山に登ってくる変な奴らと思っているに違いない。いつしか杉林はカラマツ林となり、その中をジグザグの道が延々と続き、道端で休憩をとる間も沢山の人達が登ってくる。誰一人としてカナヅチを持っていないものはない。やがて登山道から石ころが無くなると、カナヅチ組も消え、カチカチ音も遠ざかってわれわれだけの世界となる。背広姿の「憮然さん」の石像が立つ「憮然平」でひと休み。その後も整備されたジグザグの登山道が続くが、堀井さんが右手の小さな崖の上に細い道を見つけ、これをよじ登って尾根道のバイパスに入ると、ようやく山登りらしくなる。急登の道を登りきり、緩やかな尾根歩きとなると、落ち葉のつもった道はフカフカと揺れる。バイパスがジグザグ道と合流した所に展望台があるが、穂高、槍はおろか、目の前にそびえている筈の焼岳さえも雲の中に隠れてしまっている。ひと休み後、白樺林の中を汗だくになって登るが、時々パラパラと降る小雨がかえって気持ちよい。尾根道の上り下りを二つ繰り返し、12時5分、登り始めから丁度2時間半で頂上に到着した。頂上はちょっとした広場になっており、眺望を得るため周りの木々は切り倒されているが、生憎の天気でアルプスの山々は見えない。「福地山山頂、1671m」と記された札が立てられている。国土地理院の地図には、三角点に1671.7mとだけ記されており、名前は無い。福地温泉の人が勝手に福地山と名付けたのだろう。おもいおもいに座り込んで昼食となる。ご婦人連中は手作りのお弁当を広げているが、わたしはコンビニで買ったオムスビと生ハムという寂しさ、梨を剥いて食べたのが唯一の贅沢だった。雨がパラパラと来たのをきっかけに帰ることにする。階段も岩もない、ただ坂になっている何の変哲もない道であるが、これが結構急坂でゆっくり下るのも難しい。先頭の堀井先生は走るように下り、わたしもすぐ後ろに続き、走り下る。振り返ると、集団がまるで何か急ぎの用でもあるかの如く、遅れまいとあわてて走っている。面白い光景である。雨具を着るほどの雨に会うことはなく、1時間半で登山口に駆け下りた。公営施設なのであろう、民家風の日帰り温泉で汗を流し、隣接の福地化石展示館を見学し岐路についた。
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