【過去レコ】花のアポイ岳と北海道の旅

2008年05月17日(土) 〜 2008年05月19日(月)

• GPS: 04:50
• 距離: 9.4km
• 登り: 753m
• 下り: 751m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:30
• 休憩: 0:10
• 合計: 4:40

8:00 アポイ岳ジオパークビジターセンター
9:30 9:30 馬の背分岐（幌満分岐）
10:20 10:30 アポイ岳
11:30 11:30 馬の背分岐（幌満分岐）
12:30 12:30 アポイ岳ジオパークビジターセンター
12:40 ゴール地点

天候

晴れ、最終日のみ曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車 飛行機

2泊3日の初日と2日目は新千歳空港からレンタカーを使用、2日目の夜に車を返却し、以降は電車で移動しました。

コース状況／危険箇所等

アポイ岳は標高こそ低いものの岩稜とハイマツ帯の山です。5月に登る場合は、天候の変化には注意した方がいいと思いました。

その他周辺情報

初日にニセコ界隈の温泉三昧、洞爺湖有珠山ジオパークを見学後、アポイ岳の麓にあるアポイ山荘まで車で移動。2日目にアポイ岳を登頂し、札幌まで移動し宿泊。最終日に軽く市内を観光してから家路に着きました。

写真

5/17 5:51

早朝3時の高速バスで羽田空港に向かい、始発の飛行機で北海道に向かいました

5/17 10:11

新千歳空港でレンタカーを借り、まず向かったのはニセコ界隈、後方羊蹄山はまだ雪を頂いていました

5/17 11:12

道の真ん中に陣取るガリガリに痩せたおねだり狐、そんなところにいると轢かれるよ

5/17 11:18

ニセコ五色温泉で源泉地周辺を散策、こちらもまだまだ雪が残っていました

5/17 12:03

敷地内で湧く硫黄の源泉、いかにも北海道な光景

5/17 12:13

大湯沼はデカい温泉プール状態です

5/17 12:21

日帰り入浴に立ち寄ったのは本格硫黄泉が楽しめる国民宿舎雪秩父、今は街の交流センターとしてリニューアルされたようです

5/17 13:24

真狩村にある羊蹄山の湧き水で渇いた喉を潤しました

5/17 14:34

遅いお昼は洞爺湖畔の古民家風蕎麦店のそば順、すでに閉店しているようです

5/17 15:10

目当てのひとつは洞爺湖有珠山ジオパーク、奥は消防署の建物跡で真ん中の窪地に屋根が凹んだ車が残置されていました

5/17 15:14

元々下り坂だった当時の舗装路は断層で波状の登り坂に、隣に歩道が整備されています

5/17 15:17

噴火口跡からは未だに噴煙が上がっていました

5/17 15:20

人が住んでいた場所とは思えぬ光景

5/17 15:20

災害遺構群として残された建物、手前はお菓子工場だった建物、屋根に積もった土砂が当時のすさまじさを物語ります

5/17 15:23

トリックアートの世界に迷い込んだようです

5/17 15:35

有珠山の噴火から8年後でしたが、まだ噴煙が上がる大地からは、地球は生きてるんだと実感させられました

5/17 16:03

車で移動し昭和新山、こちらも白い湯気がうっすらと上がっています

5/17 19:43

車で一般道を延々と走ってアポイ山荘、地の味覚に舌鼓を打ちます

5/17 19:47

お肉もまいうー

5/18 7:03

朝食もしっかり摂っていざ、登山開始！

5/18 7:58

春まだ遅いはずの登山口は山荘の目の前です

5/18 8:06

北海道の桜は葉っぱも花とセットで現れるんだよね

5/18 8:17

見慣れたタチツボスミレ、ここには固有種のアポイタチツボスミレも咲きます

5/18 9:02

登山道をしばらく上るとさっそく、岩場に咲くこれぞここの固有種アポイアズマギク

5/18 9:03

ピンク色がかったのもあります

5/18 9:20

太平洋と様似町方面が一望できるようになります

5/18 9:28

ミヤマオダマキも花の色が見慣れたのとは違う！

5/18 9:31

ちょっと斜度が緩んで尾根に取り付くと、これから向かうアポイ岳が見えてきます

5/18 9:31

馬の背595mです

5/18 9:31

高尾山ほどの標高なのにすでに森林限界を超えてハイマツと岩稜の世界です

5/18 9:34

アルプスの3千メートル級にいるような気分

5/18 9:42

5月に咲くチングルマに感動

5/18 9:43

あちこちで咲くサマニユキワリ

5/18 9:46

アポイアズマギクの純白種

5/18 9:59

海がみえる山、それも岩稜帯、本州ではきっと見ない景色です

5/18 10:02

サマニユキワリ天国でした

5/18 10:05

似たピンク色ですがこちらはヒダカイワザクラ

5/18 10:06

エゾキスミレ、初めて見る花ばかりで大喜びです（そして以後、一度も見ていません・涙）

5/18 10:16

馬の背を振り返り様似町方面

5/18 10:17

最後の急登はあっという間でした

5/18 10:19

アポイ岳811mに到着、右下の三角点はなんと一等です！

5/18 10:34

こんな山の上にも咲く桜にまたまた感動

5/18 10:35

麓泊でない登山者も増えて、人気の山だと実感させられました

5/18 10:36

稜線が繋がっているかっこいい三角錐は吉田岳、奥はピンネシリかな

5/18 10:39

エゾムラサキツツジかな

5/18 10:43

エゾキスミレの団体さん、近くで咲いててうれしくなります

5/18 10:49

やはりサマニユキワリ

5/18 10:58

ヤマツツジもちょこっとあるよ

5/18 11:06

そのヤマツツジと同じ時期に咲くチングルマって凄くない？ww

5/18 11:24

多肉のようなアポイハハコの葉、花はまだまだ先です

5/18 11:48

下界近くにはサマニユキワリより一回り大きいエゾオオサクラソウ、葉っぱの形も違います

5/18 12:24

登山道脇に咲き乱れる花たち、目当てのヒダカソウは会えなかったけど、また行きたいなぁ

5/18 19:28

レンタカーを新千歳空港で返し、月曜日に休みが取れなかった同行者と別れ札幌市街、現地集合したお友だちと繰り出す居酒屋はお刺身が特大サイズでびっくり

5/18 19:31

ほっけもデカかったよ

5/18 20:36

お寿司も旨かったし、北の大地はいいなぁ

5/18 23:31

ホテルは北の迎賓館、連れ込み宿ではありません（爆）

5/18 23:57

バーキャラベルのウエルカムカクテル付きプラン、写真を見返したら無料は1杯だけなのに3杯も呑んでいました（笑）

5/19 9:27

朝はホテルで遅めのランチ

5/19 10:54

生憎の曇り空ですがやっぱり定番時計台

5/19 11:02

テレビ塔も登らなきゃね

5/19 11:13

藻岩山も登ってみたいなぁ

5/19 11:13

大通公園、夕暮れ時には山に沈む夕日も拝めるとのこと

5/19 12:22

歩いてサッポロビール園に向かい、開拓使館を見学

5/19 12:37

お隣のアリオ札幌でご当地味噌ラーメン（えぞ梟という店だったようです）にて2泊3日の北海道旅行は終了、新千歳空港に移動し家路に着きました

撮影機器：

EXILIM ZOOM EX-Z600 カシオ

感想

yamaonse

ゴールデンウィークを終えた後の山歩き。ちょうどこの2008年には北海道洞爺湖サミットが予定されており、大型連休中に遊びに行った人の話しを聞いてたら俄に行きたくなりました。直前にフライト・宿を予約。ほぼ行き当たりばったりの山旅です。

本当は初日にシラネアオイがきれいだという尻別岳に登るつもりでした。しかし、ちょっと前のヤマケイJOYに出ていた登山口に向かう道は閉鎖されていて、行き方がよく分かりません。（後で調べたら、当該登山道は行く数年前に閉鎖されていました）

ということで、初日から予定が狂いましたが、気持ちを切り替えて目的変更。ニセコ界隈の渋い温泉のなかから国民宿舎雪秩父を選び、硫黄泉三昧。その後、有珠山の噴火跡を見学しにジオパークへ向かい、海沿いの一般道を延々と走ってアポイ山荘着。

運転疲れでビール飲んだらあっという間に寝てしまい、翌朝は気持ちよく登山開始。向かうは固有種が多いことで知られるアポイ岳。海沿いで天気が荒れることも多く、5月は雪が降ることもある山ですが、この年は暖冬気味で開花が進んでいました。

目当てはキタダケソウのような可憐な花、ヒダカソウですが、この日は会うこと叶わず（涙）それでも、アポイアズマギクやサマニユキワリなどの固有種をたくさん拝むことが出来、海沿いなのにハイマツの岩稜帯を歩く尾根道にもいたく感動しました。

下山後のご褒美は札幌市内観光。北の迎賓館と言われる老舗ホテルに泊まり、居酒屋で巨大な海の幸に感動し、ホテルのバーでカクテル三昧の贅沢アフターです。翌日は市内を軽く観光、山歩きでしか来たことなかった北海道の違う一面を楽しみました。

季節が前後するだけで見られる花が違うアポイ岳はぜひ再訪したいですが、札幌市街も実はクラーク像もジンギスカンも未体験。例のアレで一番訪れにくい場所のひとつになってしまいましたが、いつか再び北の大地を踏むことを熱望してやみません。
【2020年5月9日記】

コメント

yakidango

北海道の山
yamaonseさん、こんばんは。
yamaonseさんも過去レポですね。

世間では新型コロナで自粛の嵐。緊急事態宣言後はさすがに山行しづらい雰囲気ですね^^;

北海道の山はやっぱり違う雰囲気ですね。自分はスキージャンプの大倉山くらいしか行ったことがないのでyamaonseさんの過去レポを見ていつかゆっくり北海道の山に登ってみたいと思いました。ありがとうございました^ ^

yamaonse

Re: 北海道の山
yakidangoさん、こんばんわ。医者で運動しろと言われて昨日は川の土手歩きをしましたが、やはりホントの山はなかなか行きづらいですね。日差しは強いし日によって暑いしで、そろそろ町歩きも厳しくなりそうな季節。赤城・榛名くらいは行きたいけど、みんな考えること一緒だろうから、なかなか厳しい状態は続く予感。しばらくは過去レコ三昧なのかな（涙）

北海道の山ですが、５月は行ける場所が限られます。せっかくなら百名山でダイナミックで現実離れした光景を拝むのが一番ですが、この時期に行ける山でも普通じゃないのが北海道の凄いところ。咲く花とか自然環境の違いが植生にも現れていて面白いし、アフターの充実度も桁違い。ヒグマさえ居なければハイカー天国、また行ける日が早く来て欲しいですね。

kazenomatasan

アポイ
国道から入ったキヤンプ所前は、車中泊の私にとって絶好の寝場所でした😄😄😄

yamaonse

Re: アポイ
kazenomatasanさん、はじめまして。北海道の車中泊、ハイシーズンでも暑くないだろうし、同じ目的で来てる人も多いだろうからきっと快適な旅が出来そうですね。昨年、北東北の秘湯で登山の汗を流していたら、車中泊で東北一周してるというリタイア組の方と一緒になりました。自由気ままな旅も楽しそうです。自分も四国の百名山は車中泊で回りました。山形の朝日岳や石川の白山もゼロ泊３日の旅だったのを、懐かしく思い出しました。