【2012年】谷川岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 851m
- 下り
- 1,752m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
■往路/土樽(JR上越線)⇒越後湯沢(新幹線)⇒新潟 |
写真
感想
***仕事の関係で新潟に在住していた時の山行記録です***
「近くてよい山、谷川岳」これは去年の『山と渓谷』9月号の特集のタイトル。東京基準っぽいのはハナに付くが、確かに僕の住む新潟市からも新幹線を利用すれば1時間半の移動時間だし、JRの駅からほぼダイレクトにアプローチできるのも「近さ」を感じる。では「よい山」かどうか・・・それは行ってみなきゃ分からない!で、行ってきました、谷川岳!
さすがに近い山!土合口からロープウェイとリフトで天神峠へ、そこから山頂にかけては登山者がスズナリ、です。さらに深く、一ノ倉岳〜茂倉新道はほとんど人とも出合わず、静かな山歩きを堪能。この極端な展開がいいなぁ。
深い渓、ピークを結ぶピーンと張った稜線、それとは対照的に可憐な花々が咲き乱れ・・・山岳の魅力がギュッと凝縮されたタニガワはやはり「よい山」なんだなぁ。
Day1:JR土合駅〜天神峠〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳避難小屋
新潟駅から新幹線とJR上越線を乗り継いで8:38土合駅着。土合駅はホームがトンネル内にあり、地上に出るまでには階段で10分くらいかかるという、通称「日本一のモグラ駅」として有名。しかし下車した上りホームは普通の地上駅。モグラ駅は下りホームに限ってのことなのだ。
土合駅からは徒歩で谷川岳ロープウェイへ。そしてそのまんまスイーッと一気に天神平まで。もう、ついでだからリフトも使っちゃえ、ってことで天神峠、労せず標高1502メートル!いや〜、らくちん、らくちん。ロープウェイ登山なんて久しぶり!数年前の大雪山以来かねぇ?
天神峠から目指す谷川岳。快晴、風弱し、ハイカー多数。少々気温が高いが絶好の登山日和。何だかんだと天神峠を出発したのは10:00を少し過ぎていた。思ったよりキツイ天神尾根を登りきると雰囲気の良い谷川岳肩の小屋が姿現す。
小屋からトマノ耳(1963メートル)まではすぐそこ。小屋周辺に荷物をデポしてピークを目指す登山者が多い。振り返って見下ろす肩の小屋はなかなかの雰囲気。トマノ耳12:05着。双耳峰のもうひとつのピーク、オキノ耳(1977メートル)には12:25に到着。本来ピーク間の移動時間は10分程度なのだろうが、なにせ渋滞が凄くて・・・。
オキノ耳から一ノ蔵岳へと足を延ばすと、先にはハイカーの姿がない。本来のペースで歩けるのは嬉しいこと。この時点で避難小屋に宿泊するか、それとも一気に土樽駅まで下山してしまうか、まだ迷い中。ま、バックパックにはテントの準備もあるし、気分で決めてしまおう、というプラン。
一ノ倉岳避難小屋はペンキ塗りたてなのか、シンナー臭が狭い室内に充満していた。宿泊には向かないかもしれないが、荒天時には心強い存在であろう。13:55茂倉岳(1977.9メートル)山頂。周囲はガスに覆われていた。
茂倉新道を少し降りて14:15茂倉岳避難小屋。先ほどの一ノ倉避難小屋と比較すると広くて快適。同じ避難小屋といっても形態はさまざまなのが面白い。別棟のトイレもあるし、ちょっと時間は早いがここに宿泊を決める。
まずは寝支度を整えて、小屋から1分の水場でビールを冷やし、ワカメたっぷりラーメンで取り合えず胃袋を満たした後、プシュ、っと乾杯!(2本じゃとても足りなかったなぁ)
今日の歩行時間はわずか4時間。ロープウェイ利用で時間短縮すればその分山小屋ではゆっくり過ごせる。こんな山行もたまにはアリ、だ。午後やや遅くなってもう一人登山者が現れたが、彼は小屋周辺の僅かな平らな場所に1人用のテントを設営して過ごしていた(ヤルネ!)。僕は小屋を独占させてもらい、ちょうどこの日から開幕したロンドンオリンピックをラジオで聞きながら眠りにおちた。
Day2:茂倉岳避難小屋〜JR土樽駅
翌朝、起床4:10、出発5:00。小屋泊まりだと朝のリスタートが早い。昨夜はカミナリの閃光に怯え、高崎地方に発令された大雨洪水警報に気をもんだが、小屋を出ると穏やかな空。テント泊の彼はちょうどテントの撤収中。かるくあいさつして出発。今日の予定は茂倉新道を土樽駅目指しておりるだけ。時間にして3時間程度だろうから、長岡行き8:34の列車には余裕で間に合うだろう。
振り返るとトマノ耳とオキノ耳が変わった形で臨まれた。逆光のせいもあるだろうが、のっぺりとした感じで、天神平から見上げる荒々しい谷川岳とは全く異なる印象だ。一方朝日に映えるのは万太郎山だ。この万太郎山を中心にして、谷川岳〜万太郎山〜仙ノ倉山〜平標山と谷川連峰の主脈が続いている。いつか歩いてみたいトレイルだ。それにしても、渓が深いなぁ・・・。と、覗きこもうとするが、恐怖で足が竦む。
標高1400メートルくらいからは豊かな森林。トントン拍子でおりてきて、登山口の駐車場に到着。ここから土樽駅までは徒歩30分くらい。土樽駅を中心に谷川岳をはじめ、平標山、万太郎山、蓬峠方面などへのコースが伸びており、単体でピークも目指すもよし、峰々をつないでまた土樽へ戻るもよし・・・色んな山行プランを浮かべながら8:05土樽駅に到着。
2日間で合計歩行時間は7時間。普通は日帰りのコースだけど、山に一泊しないと味わえない魅力は多数。やはり無理してでも(?)山中泊をする意味は大きいのだ。今回は土合〜土樽駅の僅か一駅間を登山道を伝って一泊二日で歩いた旅、大いなる遠回りとも言える山旅だった訳である。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する