江戸六阿弥陀詣で5（王子→五番常楽院）

2020年05月06日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 26.2km
• 登り: 21m
• 下り: 20m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:10
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:10

9:10 日本橋浜町
17:20 日本橋浜町

天候

曇り後雨（17/15）

アクセス

★行き帰り
徒歩

写真

5/6 9:18

日本橋浜町の自宅を出て、まずは浜町堀を遡ります。

5/6 9:38

和泉橋で神田川を渡り、上野まで昭和通りを歩きます。今は首都高に蓋をされた大きな通りですが、筋としては昔からある道です。

5/6 10:20

上野駅前を抜け、金杉通りに入ります。この通りは南千住で日光道中に合流する、日光道中の裏道としても機能していたようです。雨が降ってきました。

5/6 10:23

小野照崎神社にお詣り。ちょうど神輿庫が開いていたので、写真を撮らせてもらいました。

5/6 10:30

先日の江戸見物番外編のゴールだった下谷金杉の三島神社。『金草鞋』には、ここから王子まで「日暮の下道」を歩くと書かれています。

5/6 10:41

御行の松不動尊にお詣り。昭和初期に枯死してしまった初代の御行の松の根っこが飾られていました。

5/6 11:01

有名な羽二重団子。実は今まで食べたことがありませんでした。というわけで、家へのお土産として購入。

5/6 11:01

店の前には、古いものではないようですが、王子街道の道標が。この道が下谷と王子を結ぶ幹線だったことがわかります。

5/6 11:21

西日暮里駅を過ぎ、ここから高崎線・宇都宮線と、山手線・京浜東北線の間を歩きます。かつての道は線路によって失われています。

5/6 12:19

上中里村。この辺りから、再びかつての道と重なります。線路の反対側（山手線の内側）には、「飛鳥の小径」という紫陽花で有名な小道があります。

5/6 12:35

王子駅前で以前歩いた六阿弥陀詣での道と合流。ここから六阿弥陀を祀る寺を巡りながら日本橋方面に戻ります。

5/6 12:51

ここからはちょっとだけ日光御成道を歩きます。というわけで、西ケ原の一里塚。都内に残された数少ない一里塚です。

5/6 13:02

六阿弥陀木残の昌林寺。木残りとは、行基上人が一本の霊木から六体の阿弥陀像を掘り出した残りの木でこさえた像を祀っているという意味。

5/6 13:11

唱林寺のすぐ側にある六阿弥陀三番無量寺。緑豊かで、いい雰囲気のお寺です。

5/6 13:37

山手線唯一の踏み切りである第二中里踏切。ひっきりなしに電車が通ります。近い将来、無くなるらしいです。

5/6 13:52

赤紙仁王尊にお詣り。自分の疾患部と同じ場所に赤紙を貼ると平癒するという仁王さま。前回来たときは全身真っ赤でしたが、現在は赤紙の授与を中止しているので、こんな感じ。

5/6 14:03

六阿弥陀四番与楽寺。以前、六地蔵詣での途中でお詣りしています。

5/6 14:26

谷中の寺町を進みます。六阿弥陀を案内する道標がありました。この道が六阿弥陀詣での道であった証ですね。

5/6 14:33

落語協会の圓朝まつりや、圓朝が集めた幽霊画公開などでお馴染みの全生庵。明治になってから、山岡鉄舟が開いたお寺です。

5/6 15:06

芸大を抜けて上野の山へ。以前もご紹介した因州鳥取藩池田家上屋敷の門。ここへは戦後移築されてきたもの。国の重文です。

5/6 15:08

上野公園内の博物館、美術館、動物園などはことごとく閉ざされ、GW中なのに人も少ないです。

5/6 15:22

上野東照宮。現在の社殿は慶安四年（1651）年に家光公が建てたもの。諸大名が奉納した石燈籠も見ものです。

5/6 15:41

雨が降りだしました。池之端にある六阿弥陀五番常楽院を目指します。雨にけぶる不忍池。風情がありますね。

5/6 15:48

池之端にある六阿弥陀五番常楽院。調布に移転したため、ここにはお堂だけが残っています。これで、木余、木残を含めた六阿弥陀をすべて巡拝することができました。

5/6 16:09

下谷御成道を歩きます。将軍家の寛永寺参詣に利用された道ですね。

5/6 16:20

秋葉原を通過。開いている店も結構ありますが、やはり閑散としています。

5/6 16:29

神田川にぶつかったところで左折し、今朝も渡った和泉橋で神田川を渡ります。

5/6 16:46

大門通りを南下します。明暦の大火後に浅草田圃の現在地に移転する前の吉原の大門を通っていた道です。

5/6 17:05

大門通り。人形町まで戻ってきました。

5/6 17:14

竃（へっつい）河岸を通って浜町堀へ。ここから自宅までの道のりは割愛します。王子で止まっていた六阿弥陀詣でを終えることができました。

感想

musashinokoyu

　「いのちを守るSTAY HOME週間」のGW最終日。
　街道歩きには出かけられませんので、散歩に出掛けます。

　このところ、「目黒不動詣で」「江戸見物」「江戸見物番外編」と、十返舎一九の『金草鞋（かねのわらじ）』で紹介されている江戸時代の江戸見物のルートを歩いてきましたが、そろそろネタ切れ。

　そこで、新型コロナウイルス騒動以前からゆるゆると進めてきていた江戸六阿弥陀詣でが王子で止まっているので、この機会にそれを終わらせることにしました。

　というわけで、自宅のある日本橋浜町からスタート地点となる王子まで歩きます。
　日本橋から王子へは、中山道を進み、本郷追分から日光御成道に入るのが一般的だと思いますが、それでは面白くない。
　そこで、先日歩いた「江戸見物番外編」のゴールである下谷金杉の三島神社まで行き、そこから日暮里経由の道を歩くことにしました。

　王子からは六阿弥陀の寺々を巡拝し、五番常楽院で日本橋に帰ってきます。

　散歩の様子は写真をご覧ください（サボり）。

　下谷金杉から王子へのルートは、『金草鞋』で紹介されている道です。初めて歩きましたが、どうも当時の幹線だったようです。
　また、王子から六阿弥陀五番常楽院のルートは、村尾嘉陵の『江戸近郊みちしるべ』の「六阿弥陀道のり」を参考にしました。

　というわけで、苦し紛れの合わせ技で作ったルートですが、当時の人がどう歩いていたかがわかる、楽しい散歩ができました。