田端界隈 ゴ・ドーハンの江戸名所図会を歩く “山の日”は飛鳥山

2025年08月11日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 10.8km
• 登り: 12m
• 下り: 1m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:40
• 休憩: 0:00
• 合計: 4:40

12:38 スタート地点
17:18 ゴール地点

天候

雨、曇り、晴れ、風

アクセス

利用交通機関：

電車

赤羽駅から田端駅まで電車利用(180円)、帰りは徒歩

写真

8/11 12:38

田端駅前をスタート。同じ帰宅でもこの界隈をじっくり歩くのは初めてです。ちょっと道が複雑でわかりにくいです。

8/11 12:49

不動坂、かつて付近に不動滝があり不動尊が祀られていたとのこと。その不動様にはこの後会いに行きます。

8/11 12:59

まずは『図会』に記載されている與楽寺です。本尊の地蔵菩薩(伝弘法大師作、秘仏)は「賊除地蔵」と称されるそうです。

『江戸名所図会』＜田畑八幡宮＞、右下に「與楽寺 六阿弥陀四番目」とあります。その上方に田畑八幡宮と参道の仁王像、隣に東覚寺があります。遠景のお山は道灌山？

8/11 12:59

現在の與楽寺

8/11 13:00

山門の左手に石造物とお大師様

8/11 13:02

右「六阿弥陀第四番目與楽寺」と左「御府内八十八ヶ所 伊豫國大山寺移 第五十六番 寶珠山與楽寺/宝暦七丁丑正月吉祥日(1757)」には

8/11 13:01

道標銘「自是右谷中観音寺江八町　同左當所東覚寺江一町」

8/11 13:07

「＜聖観音像＞天下泰平 日月和順　西國秩坂東奉順禮供養佛」(□和四年□十二月吉日　豊嶋郡下田端村)にも

8/11 13:07

道標銘「右ハ江戸駒込道　左(ハ)王子道灌山道」

8/11 13:11

旧寛永寺石燈籠と本堂

8/11 13:11

8/11 13:15

阿弥陀堂前の石燈籠は

8/11 13:16

左「＜ウーン＞庚申供養爲菩提＜聞か猿＞　寛文第九年己酉三月彼岸日(1669)」、左右側面に見ざる、言わざるのお猿さんがいます。

8/11 13:17

右「＜阿弥陀三尊種子＞阿弥陀念佛證爐　寛文第九年酉彼岸日□□　武州豊嶋郡田端村」

8/11 13:21

境内に集積されたお地蔵様の中の一躰(元文四己未,1739)、その台石に

8/11 13:21

道標銘「右ハ六阿弥陀四番目道　奉造立地蔵菩薩　施主本所林町四丁目 桔梗屋 清正」「左者 六阿弥陀三番目道」

8/11 13:37

所変わって田端八幡神社・奥州征伐の凱旋途中、源頼朝が鶴岡八幡を勧請・神仏分離令により参道入り口の(赤紙)不動は隣の別当、東覚寺へ

8/11 13:39

一の鳥居「文化元年甲子年六月吉祥日(1804)/東覚寺現住以信代建立」と旧谷田川の石橋、昭和初期の暗渠化にともない移設して記念保存

8/11 13:41

左が男坂の石段(寛政四壬子,1792)、左が女坂、途中に浅間社、三峯社、稲荷社が祀られています。

8/11 13:42

田端冨士三峯講の冨士浅間社、元は田端駅の南の台地あたりにあったそうですが、線路拡張のため遷座したそう。

8/11 13:43

女坂の通路をはさんで三峯社

8/11 13:44

黒ボクの冨士塚の様子

8/11 13:44

稲荷社

8/11 13:45

坂を登り切って、手水舎横に不動明王像

8/11 13:46

田端八幡神社社殿

8/11 13:47

狛犬さん「典都五十周年紀念/大正六年八月(1917)」

8/11 13:52

東覚寺不動堂前の赤紙仁王尊、赤紙を自分の病気と同じ患部に貼り、病気身代わりと心身安穏を願うそう、ご尊顔は全然わかりませんが、

8/11 13:54

説明板に写真がありました、阿像、「寛永十八年辛巳天八月二十一日(1641)」

8/11 13:54

こちらが吽像、当時江戸市中に流行した疫病を鎮めるために建立されたとのこと

8/11 13:56

御堂内には不動三尊像が安置されています。

8/11 13:57

慶応二年頃の仁王尊の様子だそうです。まだ八幡社の入り口前にあった時ですね。

8/11 13:58

白瀧山東覚寺

8/11 14:02

境内にある青面金剛庚申塔「享保三戊戌天□月吉日(1718)」、その隣に

8/11 14:03

「西國廿九番 丹後松尾寺うつし/馬頭観世音 田畑 東覚寺/江戸下谷竹町 住吉屋 源兵衛」と「＜キリーク＞九品佛 第二番 阿弥陀如来/享和二壬戌正月吉祥日(1802)/奉納々教供養塔 願主安住」

8/11 14:06

金次郎さんが読んでいた本、以上東覚寺でした。

8/11 14:18

散策途中、水神稲荷神社

8/11 14:20

谷田川通り、暗渠によってできた通り、谷田川は西ヶ原四丁目から不忍池に注いでいた川で、藍染川とも呼ばれていた。

8/11 14:21

近隣には著名なお方が住んでいたようです。半分くらいは存じております、もちろんお名前程度ですが…

8/11 14:23

ありました！田畑不動尊、明治45年田端駅の拡張工事で谷田川の南に遷座し、昭和10年今度は川の改修工事で現地に遷座、その後戦時中に荒廃したままになっいたが、昭和44年再整備されたそう。

8/11 14:26

現存する対の狛犬さん「昭和二十九年五月/日本(橋)常盤(や)」

8/11 14:27

そのやや前方には吽像のみ残る狛犬さんも「田端＜願主銘＞/大正十一年五月吉日(1922) 田端 石重 刻」

8/11 14:29

「(金)剛夜叉明王　(王)子村字舩方　願主 石神松五郎」

8/11 14:30

そして黒ボクのお山の前に不動三尊像、裏山景には不動滝も模されているようです。

8/11 14:30

不動明王像

8/11 14:30

矜羯羅童子像

8/11 14:30

制多迦童子像

8/11 14:31

興味深い石分がありました。「滝水爲渇之□明治四十一年戊申年四月二十八日(1908)遷□　中田端村」工事で遷される前に滝は涸れていたようですね。

8/11 14:36

石鳥居をくぐって対の狛犬、石段の先に木造の拝殿が見えます。

8/11 14:38

一見古そうに見える狛犬さん(対)は「大正十二年六月吉祥日(1923)」、どうやら焼夷弾の被害を受けているようです。

8/11 14:41

本殿の石祠、基壇の中には御神体として庚申塔の主尊が収められているとのこと、何でもその台座が大久寺にあるとのこと。

8/11 14:42

お隣のお宮は三峯社、この辺りけっこう三峯信仰が厚いようです。

8/11 14:47

その大久寺に来てみました。

8/11 14:50

三猿浮彫の庚申塔、「奉供養庚申二世安楽(処) 元禄三庚午年六月朔日(1690)」、これではなさそうです。

8/11 14:51

どうやらこれのようです。ここに主尊が立っていたのでしょうね。何れにしても古いタイプの庚申塔のようです。お猿さんがちょっと怖い…

8/11 14:55

「奉造立庚申本尊…　慶安(二己丑)天十月吉日(1649)」

8/11 15:03

上田端八幡神社

8/11 15:05

狛犬さん「大正元年九月(1912)」

8/11 15:07

石燈籠「豈明治四年辛未八月十五日(1871) 若者中」、その左奥に

8/11 15:08

白髭神社と稲荷神社、本殿の右手には大山祇神社のお宮があります。

8/11 15:09

白髭神社の石祠、元は田端中学校あたりにあったが大正元年にこちらに合祀されたそう。

『江戸名所図会』＜白髭明神社＞こちらでも石祠だったようですね。

8/11 15:10

多分初めての渋チャミのベッド！

8/11 15:18

山手線で唯一残る踏切

8/11 15:18

中里第二踏切　♪ここはあかずの踏切〜(by陽水)

8/11 15:18

電車と一緒に

8/11 15:20

「厄除 大勢至菩薩霊場」石標(昭和十一年)

『江戸名所図会』＜圓勝寺　五石松＞有名な松があったそうですがすでに枯死、

8/11 15:26

この丘の上に「せいし堂」があったのかな？「開山塔」とあるのは、

8/11 15:28

おそらくこちら、阿弥陀様かな、台石に「開山上人之塔」とありました。

8/11 15:34

学生の時、何を血迷ったか「山手線一周ハイク」というイベントに参加したことを思い出しました。当時はバリバリの文科系でしたので、ヘロヘロになりました(笑)

8/11 15:45

所変わって旧古河庭園の横にある無量寺、「六阿弥陀三番目 西箇原 無量寺/西國三十三所観世音□　紀伊国粉河寺」

8/11 15:45

説明板

『江戸名所図会』＜無量寺 六阿弥陀第三番目　七社＞「七の社」とは七社神社のことでしょうか？

8/11 15:47

地蔵尊の台石に道標銘があります「右ハ六阿弥陀第一番目道 ＜戒名＞菩提 享保十七壬子五月八日(1732)寂」

8/11 15:48

ことぶき地蔵尊、由来は？

8/11 15:49

「弘法大師　御府内八十八ヶ所 第五十九番札所 無量寺/施主 深川佐賀町＜施主銘＞/明治四十三年庚戌五月(1910)/発起人…」

8/11 15:51

「＜キリーク＞六阿弥陀第(三)番目 西箇原 無量寺/正徳四年甲午年三月吉日(1714)」、これより山内立入禁止、写真撮影、SNS等厳禁の案内あり。

8/11 15:56

こんな路地がありました。七社神社は先日“七七七”の御朱印をもらいに行ったばかりなのでパスして、

8/11 16:08

旧渋沢邸公園、本日は開園時間内にセーフ、お決まりの渋沢翁と渋沢チャーミー君のツーショット！

『江戸名所図会』＜飛鳥山 全図 飛鳥橋＞

8/11 16:14

“山の日”登山はいつもの飛鳥山になっちゃいました(笑)、右手から主稜線に乗ります

8/11 16:15

核心部、頭上注意＆足元が苔で滑ります

8/11 16:16

かろうじて踏み跡があります

8/11 16:17

象山先生の石碑を越えて、

8/11 16:17

ちょっとしたアップダウンの先に

8/11 16:19

山頂モニュメント

8/11 16:19

山の日記念！飛鳥山！

8/11 16:20

下山はズルしようと思っていたら、終了していました。

8/11 16:28

結局お昼を食べそびれてこれになりました。また雨が降る出したので寄り道せずに帰ります。

8/11 17:11

釜本さんが逝かれてしまいました。最近はお見受けしていませんでしたが、我々世代でサッカーと言ったらやっぱり釜本さんでした。合掌

撮影機器：

iPhone 8 Apple

KODAK PIXPRO FZ43 JK Imaging, Ltd.

感想

godohan

・田端駅周辺はお散歩で通過することはあっても、なかなか詳細に散策する機会がありませんでしたが、『江戸名所図会』に何カ所か紹介されていたので、それらをを起点に周辺の気になるポイントを歩いてみました。