【200名山・過去レコ】奥羽山脈・和賀岳（盛夏のソロツアー：真木渓谷奥から笹ヤブ越え、遙かなる秘峰へ）

1994年08月14日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 14.6km
• 登り: 1,315m
• 下り: 1,310m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:50
• 休憩: 1:35
• 合計: 9:25

7:30 薬師岳登山口公衆トイレ
7:50 7:55 甘露水口
8:30 8:35 ブナ台
9:05 9:10 滝倉
9:55 10:00 倉方
10:40 10:50 薬師岳
11:40 11:45 小杉山
12:30 12:35 小鷲倉
13:10 13:40 和賀岳
14:05 14:05 小鷲倉
14:35 14:40 小杉山
15:05 15:10 薬師岳
15:35 15:35 倉方
16:00 16:10 滝倉
16:25 16:25 ブナ台
16:40 16:45 甘露水口
16:55 登山口（旧マタギ小屋跡）

天候

終日晴れ（気温高し）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

家内実家よりマイカーにて真木渓谷経て登山口（旧マタギ小屋跡）へ［駐車スペースあり］

コース状況／危険箇所等

薬師岳越え、小杉山前後のルートは尾根が広く笹藪濃し（状況によりルーファイ・ヤブ漕ぎ要…）

その他周辺情報

登山口から約6km下った真木地区「奥羽山荘」で日帰り入浴可

写真

薬師岳山頂にて、奥にご本尊の和賀岳、手前にこれから辿る小鷲倉の尾根。ここから先、小杉山前後の稜線が手強い笹ヤブで一苦労…。夏の盛りで暑さもハンパなく、半袖Tシャツ・短パンの超軽量スタイルです。

ヤブ漕ぎ・ルーファイで疲弊、熱中症寸前でヘロヘロ状態ながら、ようやく秘峰・和賀岳の山頂到着。晴天の日曜午後ながら訪れるハイカーも誰一人なく、寂しく証拠写真自撮り…。

感想

さとなお

当時勤務していた青森から、家内の実家・秋田県南に夏休み帰省中、家族を置いて単身マイカーにて真木集落へ。冬は豪雪に埋もれるこのエリアも、お盆前の日曜、朝から真夏の日差しが照りつけます。人里離れた奥羽山脈の雰囲気タップリの旧マタギ小屋跡に車を置き、いざ登山スタート。林道を少し進み、甘露水の美味しい水でノドを潤し、原生林の中の急な登りをブナ台〜滝倉〜倉方と暑さに喘ぎながら標高を上げていきます。薬師堂の少し先、薬師岳に登り着くと、眼前に奥深い和賀山塊の重厚な山並みが拡がり、思わず登高欲をそそられます。
　ここから暫くは草原やお花畑を眺めながら平和な尾根歩きが続きますが、小杉山が近づくとルート脇の笹の高さと密度が増し、時々踏み跡を追い損ねて、いつしか本格的なヤブ漕ぎ状態に…。何とかこの難区間を突破して小鷲倉まで辿り着くと、目指す和賀岳の絶頂もグッと近づきますが、登山口から既に5時間近くを経過し、暑さとヤブ漕ぎ疲れでヘロヘロ状態…。それでも何とか和賀岳山頂に到着、眼前には東北の岳人憧れの秘峰・羽後朝日岳や岩手県境の山々が拡がり、奥深いこの山域の最高峰を踏んだ達成感に浸ります。
　他に訪れるハイカーもなく、寂しく証拠写真を自撮り、簡単な昼食を済ませ、再びヤブ混じりの長大な尾根を辿って下山にかかります。帰路は下り基調に1度歩いた道のりという気楽さもあって比較的快調なペースで進み、途中の水場で焼け付いた身体とノドをクールダウンして、日暮れ前に登山口まで帰り着きました。真木集落の奥羽山荘で山の汗を流し、短い夏を楽しむ実家でのお盆の夕べの宴に向け、愛車を飛ばした小生でありました。
［※2020年5月再録］