お孫ちゃんと 八子ヶ峰(過去レコです)。


- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,160m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
お孫ちゃん達との山登り。金華山から始まり、昨年は伊吹山ドライブウェイの駐車場から頂上まで登った。2010年8月の第3週末、登山の予定が無いのでお孫ちゃん達とどっかに登ろうと計画を立てた。簡単な山ということで思い浮かんだのが八子ヶ峰。ネットで白樺湖辺りの宿を探し、サントロペというペンションに申し込んだ。
8月21日、朝6時半に家を出発。わたしの娘34歳、最近ちょっと太り気味で、今日に備えて5kg減量すると云っていたが、努力をしたとは全く思えない。その長女、小学校3年生ではあるがちょっと小さ目。次女、小学校1年生で、身体の大きさは長女と変わらない。長男、幼稚園の年中さんで我儘放題に育てられている。ビーナスラインから白樺湖を通って八子ヶ峰公園へ。駐車場にはちらほらと車が、バスも2台停まっているが、人の姿は見えない。
9時50分、「八ヶ岳山麓スーパートレイル、↑八子ヶ峰遊歩道」の案内が立つ白樺湖ロイヤルヒルズスキー場のゲレンデに入る。わたしが先頭、すぐ後ろに長男、その後に次女、長女と続き、最後はわたしの娘。緩やかなゲレンデは草に覆われ、その中に一本の道が続く。丘の上には白い夏の雲を浮かべた青い空が広がっている。下界では猛暑日が続いていて、寝ていても汗をかいているが、ここでは涼しい風が吹いていて汗も出ない。ハクサンフウロ、ハハコグサ、アキノキリンソウにマツムシソウと、夏のゲレンデは花盛り。長男はおっちょこちょい、時々つまずいてこける。最初のうちはフニャフニャ云っているが、そのうちこけても自分で立ちあがって歩き出すようになる。ゲレンデの上部は木の階段、これをエッチラ登ると尾根に取りつく。両側から笹が覆いかぶさり、道の状態も良くわからないが子供たちは喜んで付いて来る。「もうすぐ休憩だ」と、長男を励ましながらゆっくり登る。登り始めて35分、小さな広場の大きな岩に腰かけてひと休み。子供たちはそれぞれザックから凍ったアクウェリアスを取り出し、喉を潤す。白樺湖をバックにしての記念写真、尾根にはトリカブトやタカネナデシコ、マツムシソウが色とりどり。ウメバチソウが群生し、ウスユキソウも一杯咲いている。こんなに沢山の花があるとは思いもしなかったのでビックリ。遠くにツーインワンスキー場のリフトの降り場が二つ見え、奥の方の降り場を指差し、「今日はあそこまでにしよう」と云うと、あんなに遠くまで行くのかという驚きの反応が帰ってくる。一つ目の降り場までは笹原の下り、長男は岩につまずいてこけている。立派な小屋つきの一つ目の降り場に着くと、二つ目はすぐその先に見える。でもここから先は石ころだらけの結構な登り。長女と次女は駈けていくが、長男は母親に手を引っ張られ、グダグダ云いながら付いて来る。長女はスタスタ登るが、次女は休み休みでバテ気味。わたしはゆっくりと登り、見上げると丘の向こうに蓼科山の頭が見え、長女がその丘に立っている。それを見て長男も駈けだして行く。丘に登ると目の前に大きな蓼科山が全容を現し、目的を達した事で長男も嬉しそう。ふと横を見るともう少し高い所に柱があり、そこに数人の人が見える。どうやらあそこが八子ヶ峰の頂上だろう。
11時30分、「八子ヶ峰」、「西峰頂上 1833M」に到着。子供たちはちょっと疲れたようだが、みな満足気。岩に腰を下ろし、コンロで湯を沸かしてタマゴスープを作り、弁当を取り出して頬張る。晴れ渡った空の下、ヒトを恐れないアサギマダラがふわふわと飛び交う中、八ヶ岳を眺め、蓼科高原を見下ろしながらの食事、とっても美味い。「←白樺湖、蓼科湖→」と云う、わたしの背より高い柱に、持参の真っ赤な布を巻き付け、「明日は反対側から登り、これを目印に来よう」と、子供たちの意欲をかき立てる。ゆったりした時間を過ごし下山開始。「下りは早い」と、子供たちの感想。わたしが花々を指し、「これは何の花?」と子供たちに何度も聞いているうちに、子供たちも花の名を覚える。アキノキリンソウ、マツムシソウ、ハハコグサと、子供たちは声を張り上げる。タカネナデシコはなかなか思い出せないようだ。途中、登りで休んだ広場でひと休み。長女は大岩の上に仰向けになって目をつむり、下界では味わえない空気を楽しんでいる。白樺湖ロイヤルヒルズスキー場の上の階段を降りてからは、子供たちを先に行かせる。長男は真っ先にゲレンデを駈け下りて行く。途中でこけても立ちあがり、また走り出す。13時45分、無事駐車場に帰り着いた。
チェックインにはまだ早いので、白樺湖に下って娘一家はスワンボートでもうひと運動、わたしは湖畔のベンチで缶ビールを飲みながらひと休み。今宵の宿、「サントロペ」はロフト付きの部屋、ベッドが下に三つ、ロフトに二つと、子供連れには丁度良いスペース。夕食前に入ったお風呂で鏡を見ると、腕と顔は真っ黒ケ。腕を湯の中に浸けると、「痛い!」。
翌朝は8時と遅めの朝食を食べ、サントロペを発つ。白樺湖のコンビニで昼食用の食事を調達し、すずらん峠に向かう。今日は女乃神茶屋から、昨日付けた赤い布の目印までの登りだ。スズラン峠・」蓼科山登山口駐車場の向かいの駐車スペースに車を停め、9時25分、八子ヶ峰登山口に入る。
分岐を右に取り、カラマツ林の中、ゆっくりゆっくりと山道を登る。ツリガネニンジン(ホソバヒメシャジン)、ハクサンフウロのお出迎え。ホタルブクロは何故か長男も知っている。30分で林を抜け、ヒュッテ アルビレオに到着。景色は一変、青空の下、広々とした草原の向こうに八ヶ岳の峰々が連なり、振り向けば大きな蓼科山がある。草原の中の道を進むと、ほんの1m程高い場所に「八子ヶ峰 東峰頂上」の柱が立っている。ここで記念写真。西峰方面に向かって尾根が伸び、ずっと向こうにリフトの降り場が見える。今日はあそこら辺りまで行くんだろうと思われるが、ここからでは赤い布は見えない。岩の重なる道を下るのは、子供たちにとっては段差が大きく少々難儀。下り終わってからは快適な尾根歩き。ウスユキソウ、「これはエーデルワイスの仲間」と云うと、母親が歌を歌い出す。ウメバチソウ、子供たちもその名を覚える。ワレモコウ、誰にも関心を示されない。赤味がかったススキの穂がなびく草原の尾根、猛暑続きではあるがここは1800mの世界、時折涼しい風が頬を撫でる。平坦な尾根道、子供たちも快調に歩き、リフト降り場に到着。昨日、西峰の柱に取り付けた赤い布を見つけ、子供たちが走り出す。11時少し前、八子ヶ峰西峰に到着、昨日と合わせて八子ヶ峰縦走が成し遂げられた。石に腰を下ろし、アキアカネが乱舞する中、小休止。子供たちは思い思いのお菓子を取り出して食べる。昨日と同様、明るい日差しが降り注ぎ、眺望は抜群。眼下には緑の森が広がり、点々と別荘が見え、蓼科湖を見下ろす。南八つの編笠山から長く裾が伸び、その裾の向こうに富士山を探すが見えない。昨日、宿の主人が、「車山からなら見えますが、八子ヶ峰からは見えません」と云っていたが、その通りである。後ろを見れば、これまた森が広がり、ポツンと小さく女神湖が光っているのが見える。オゾンをたっぷり吸ってから下りにかかる。尾根道歩きは平坦だが、登りはきつい。途中で一度休憩し、ヒュッテ アルビレオの横の日陰に腰を下ろして昼食とする。次女は少々疲れ気味で食欲も無さそうだが、ラーメンとワンタンを少しずつ食べている。ほかの2人はいたって元気で飛び回っている。草原に別れを告げ、林の中の下り、相変わらず長男はこけている。1時、登山口に帰り着き、これで昨日と合わせて八子ヶ峰縦走を往復したことになった。
白樺湖畔のすずらん温泉で汗を流し、ノンアルコールビールで喉を潤し、帰路に着いた。自宅近くの中華料理屋で夕食を摂り、ここでやっと生ビール。お孫ちゃんとの楽しい2日間、子供たちにも夏休みの良い思い出になった事だろう。
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