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Yamareco

記録ID: 2373453
全員に公開
ハイキング
四国

浄願寺山・石清尾山・紫雲山

2020年05月31日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:05
距離
10.5km
登り
634m
下り
646m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:59
休憩
0:07
合計
3:06
12:46
37
スタート地点
13:23
13:23
51
14:14
14:14
23
14:37
14:37
5
14:42
14:42
7
14:49
14:49
5
14:54
14:56
5
15:01
15:02
5
15:07
15:07
7
15:14
15:15
7
15:22
15:23
6
15:29
15:30
6
15:36
15:37
15
15:52
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2020年05月の天気図
アクセス
小山
2020年05月31日 13:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/31 13:04
小山
浄願寺山
2020年05月31日 13:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/31 13:24
浄願寺山
野山
2020年05月31日 13:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/31 13:37
野山
展望台
2020年05月31日 14:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/31 14:13
展望台
展望台
2020年05月31日 14:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/31 14:14
展望台
石清尾山
2020年05月31日 14:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/31 14:15
石清尾山
石清尾山 峰山公園にある 小島烏水 碑 

作家 近藤信行氏の撰文による解説あり

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「山を讃する文」 日本山岳会初代会長 小島烏水
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昨日の我は今日の我にあらず、今日の我はおそらく明日の我にあらざらむ、而してこれ向上の我なり、いよいよ向上して我を忘れ、程を逐ひて自然に帰る
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2020年05月31日 14:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/31 14:21
石清尾山 峰山公園にある 小島烏水 碑 

作家 近藤信行氏の撰文による解説あり

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「山を讃する文」 日本山岳会初代会長 小島烏水
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昨日の我は今日の我にあらず、今日の我はおそらく明日の我にあらざらむ、而してこれ向上の我なり、いよいよ向上して我を忘れ、程を逐ひて自然に帰る
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古墳
2020年05月31日 14:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/31 14:50
古墳
室山
2020年05月31日 15:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5/31 15:36
室山

感想

緊急事態宣言が解除され ようやく 山行できる条件が整ってきたので 足慣らしのため 近郊の山に出掛ける。



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■讃州高松 生まれの 小島烏水

石清尾山 峰山公園にある 小島烏水 碑 

作家 近藤信行氏の撰文による解説あり

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「山を讃する文」 日本山岳会初代会長 小島烏水
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昨日の我は今日の我にあらず、今日の我はおそらく明日の我にあらざらむ、而してこれ向上の我なり、いよいよ向上して我を忘れ、程を逐ひて自然に帰る
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 碑文は明治36年夏、甲斐信濃の山々を歴訪の途次、台ケ原の旅宿にて書き記した文章の一部。登山を通しての心身の充実があらわれである。
 小島烏水は明治六年、讃州高松の生まれ。横浜商業学校卒業後、横浜正金銀行に勤務。
 そのかたわら青年文学雑誌「文庫」の記者として誌友の先導的役割を果たした。自らも文芸批評、社会的批評を発表。探検時代の山々に輝かしい記録を残して、数々の紀行、山岳研究を執筆。
「日本アルプス」全四巻はその代表的著作。
 明治三十八年、ウォルター・ウェストンの示唆により日本山岳会を創設。機関紙「山岳」の刊行に尽力した。
また山岳の審美的研究は美術研究へと進み「浮世絵と風景画」などの著作につながる。
 大正四年より十一年余、ロサンゼルス分店長、サンフランシスコ支店長として勤務。カスケード、シェラ・ネヴァダの山々に足跡を印した。
昭和二十三年十二月十三日、長逝。みごとな山の巨人であった。
昭和五十年代から六十年代にかけて「小島烏水全集」全十四巻が刊行されている。

作家 近藤信行 撰文 平成二十五年四月十四日
建立者 日本山岳会 第二十三代会長 尾上 昇
   日本山岳会四国支部長尾野益大
   日本山岳会会員等有志


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山を讃する文 小島烏水
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 近来邦人が、いたづらなる夏期講習会、もしくは無意義なるいはゆる「湯治」「海水浴」以外に、種々なる登山の集会を計画し、これに附和するもの漸く多きを致す傾向あるは頗(すこぶ)る吾人の意を獲(え)たり、しかも邦人のやや山岳を識るといふ人も、富士、立山たてやま、白山(はくさん)、御嶽(おんたけ)など、三、四登りやすきを上下したるに過ぎず、その他に至りては、これを睹(み)ること、宛(さなが)ら外国の山岳の如くなるは、遺憾にあらずや。

 例へば東京最近の山岳国といへば、甲斐なるべくして、しかも敢へて峡中に入り、峻山深谿(しゅんざんしんけい)を跋渉(ばっしょう)したるもの幾人かある、今や中央鉄道開通して、その益を享(う)くるもの、塩商米穀商以外に多からずとせば、邦人が鉄道を利用するの道もまた狭いかな、偶(たまた)ま地質家、山林家、植物家らにして、これらの人寰(じんかん)を絶したる山間谿陰に、連日を送りたるものあるは、これを聞かざるにあらずといへども、しかもかくの如きはこれ、漁人海に泛(うか)び、樵夫(しょうふ)山に入ると同じく、その本職即ち然(しか)るのみ、余の言ふところの意はこれに異なり、夏の休暇(サムマア・ヴァケーション)は、衆庶に与へられたる安息日なり、飽食と甘睡(かんすい)とを以て、空耗すべきにあらず、盍(いず)くんぞ自然の大堂に詣でて、造花の威厳を讃せざる、天人間に横(よこた)はれる契点を山なりとすれば、山の天職たるけだし重く、人またこれを閑却するを許さざるなり。

 余今夏、友人紫紅山崎君と峡中に入る、峡中の地たる、東に金峰の大塊あり、北に八ヶ岳火山あり、西に駒ヶ岳の花崗岩(かこうがん)大系あり、余らの計画はこれらの山岳を、次第に巡るに在りて、今や殆(ほとん)どその三の二を遂げたり、而して上下跋渉の間、心胸、豁如(かつじょ)、洞朗、昨日の我は今日の我にあらず、今日の我はおそらく明日の我にあらざらむ、而してこれ向上の我なり、いよいよ向上して我を忘れ、程を逐ひて自然に帰る、想ひ起す、昨八ヶ岳裾野の紫蕊紅葩(しずいこうは)に、半肩を没して佇(たたず)むや、奇雲の夕日を浴ぶるもの、火峰の如く兀々然(こつこつぜん)として天を衝(つ)き、乱焼の焔は、茅萱(ちがや)の葉々を辷(すべ)りて、一泓水(こうすい)の底に聖火を蔵す、富士山その残照の間に、一朶(いちだ)の玉蘭(はもくれん)、紫を吸ひて遠く漂ふごとくなるや、桔梗(ききょう)もまた羞ぢて莟(つぼみ)を垂れんとす、眇(びょう)たる五尺の身、この色に沁み、この火に焼かれて、そこになほ我ありとすれば、そは同化あるのみ、同化の極致は大我あるのみ、その原頭を、馬を牽ひいて過ぎゆく※(「にんべん+倉」)夫(そうふ)を目送するに、影は三丈五丈と延び、大樹の折るる如くして、かの水に落ち、忽焉(こつえん)として聖火に冥合す、彼大幸を知らず、知らざるところ、彼の最も大幸なる所以ゆえんなり、ああ、岳神、大慈大悲、我らに代り、その屹立(きつりつ)を以て、その威厳を以て、その秀色を以て、千古万古天に祈祷しつつあるを知らずや。

 徂徠(そらい)先生その『風流使者記』中に曰く「風流使者訪名山」と。我らは風流使者にあらず、しかも天縁尽きずして、ここに名山を拝するの栄を得、名山が天を讃する如くにして、人間は名山を讃す、また可ならずや。

 駒ヶ岳の麓、台ヶ原の客舎に昼餐を了(おわ)りたる束の間に、禿筆を舐なぶりて偶感を記す、その文を成さざる、冀(こいねがわ)くは我が興の高きを妨ぐるなからむ。

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底本:「山岳紀行文集 日本アルプス」岩波文庫、岩波書店
   1992(平成4)年7月16日第1版発行
   1994(平成6)年5月16日第5刷発行
底本の親本:「小島烏水全集 全十四巻」大修館書店
   1979(昭和54)年9月〜1987(昭和62)年9月
青空文庫作成ファイル:
青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000027/files/2365_13468.html

このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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