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Yamareco

記録ID: 237368
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ハイキング
丹沢

世附川流域 金山澤第一坑口と沖ビリ沢遡行

2012年10月21日(日) [日帰り]
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体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:47
距離
7.1km
登り
777m
下り
774m
天候
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
金山沢第一坑口の場所はこのルート図上にはありません。
沖ビリ沢の枝沢のどこかです。
大棚ノ頭

トラバースはついているが、せめて最初のピーク位踏まなくては申し訳ない。
大棚ノ頭

トラバースはついているが、せめて最初のピーク位踏まなくては申し訳ない。
ススキの向こうに西丸。
このあたりはまだまだ遠足気分。今日は、西丸は登らないで北面を巻いて北東尾根に乗るつもりだ。
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ススキの向こうに西丸。
このあたりはまだまだ遠足気分。今日は、西丸は登らないで北面を巻いて北東尾根に乗るつもりだ。
要所小屋ノ頭(水ノ木分岐)から見た富士山。今までは、要所小屋ノ頭への登り返しが始まる鞍部が水ノ木分岐だと思っていた。ここを右に折れて進むとすぐに崩壊地にぶつかるが、きっと、崩壊するまではここが巻道として使われていたんだろうなと思う。
要所小屋ノ頭(水ノ木分岐)から見た富士山。今までは、要所小屋ノ頭への登り返しが始まる鞍部が水ノ木分岐だと思っていた。ここを右に折れて進むとすぐに崩壊地にぶつかるが、きっと、崩壊するまではここが巻道として使われていたんだろうなと思う。
要所小屋ノ頭からは東海自然歩道に別れを告げて西丸名物激藪漕ぎに突入。身の丈を越える笹藪を平泳ぎで進む。
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要所小屋ノ頭からは東海自然歩道に別れを告げて西丸名物激藪漕ぎに突入。身の丈を越える笹藪を平泳ぎで進む。
小さな空間に出る。実は、ここが西丸北面の巻道分岐なのだ。世附の林班図には金山第一歩道、第二歩道の他に山伏歩道の径路名が見られる。それを辿るとこの分岐まで繋がっているのだが、この先、水ノ木分岐までの径路を三伏歩道と呼んでいいのだろうか。
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小さな空間に出る。実は、ここが西丸北面の巻道分岐なのだ。世附の林班図には金山第一歩道、第二歩道の他に山伏歩道の径路名が見られる。それを辿るとこの分岐まで繋がっているのだが、この先、水ノ木分岐までの径路を三伏歩道と呼んでいいのだろうか。
笹藪が消えたところでダニチェック。付いていたマダニは5〜6匹。それと、芥子粒位の小さな斑点が無数。よく見ると動いている。マダニの赤ちゃんなのか。
やがて、西丸からの北東尾根が見えてくる。雰囲気の良い所だ。
笹藪が消えたところでダニチェック。付いていたマダニは5〜6匹。それと、芥子粒位の小さな斑点が無数。よく見ると動いている。マダニの赤ちゃんなのか。
やがて、西丸からの北東尾根が見えてくる。雰囲気の良い所だ。
このキレットを登り返した急な下りで、三人の沢ヤさんに会った。女性二人に男性一人。この山域で人に会うのは初めてだ。嬉しくなってついつい話し込む。訊くと、夕べは沢で露営したという三人。C○○Pのメットだろうか、背の高い女性のザックサイドで揺れていた。
このキレットを登り返した急な下りで、三人の沢ヤさんに会った。女性二人に男性一人。この山域で人に会うのは初めてだ。嬉しくなってついつい話し込む。訊くと、夕べは沢で露営したという三人。C○○Pのメットだろうか、背の高い女性のザックサイドで揺れていた。
沢の音が大きく聞こえる頃、尾根は急激的に傾斜を増し、やがて、細い沢筋が見えてきた。降り立った所で沢支度をした。
沢の音が大きく聞こえる頃、尾根は急激的に傾斜を増し、やがて、細い沢筋が見えてきた。降り立った所で沢支度をした。
鉱山跡探しが第一だが、沢の遡行も楽しみの一つである。この辺りはこの沖ビリ沢を含め、近在の水ノ木沢などナメ床の美しい沢が多い。しかも今日は願ったり叶ったりの好天気だ。
鉱山跡探しが第一だが、沢の遡行も楽しみの一つである。この辺りはこの沖ビリ沢を含め、近在の水ノ木沢などナメ床の美しい沢が多い。しかも今日は願ったり叶ったりの好天気だ。
ナメ床に立ち、感慨に浸っているの図。
ナメ床に立ち、感慨に浸っているの図。
日本庭園のように美しい滝。釜とのバランスも絶妙。
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日本庭園のように美しい滝。釜とのバランスも絶妙。
どこまで続くのだろこのナメ滝にナメ床。秩父の釜ノ沢東俣1/5モデルのようだ。
どこまで続くのだろこのナメ滝にナメ床。秩父の釜ノ沢東俣1/5モデルのようだ。
●金山沢鉱山 第一坑口

本流の枝沢、そのまた枝沢と坑口を探していて見つけたが、実は、半信半疑、確信はなかった。そもそも、今日の今日見つかるほど楽チンな宝探しとは思っていなかったし、また、それならそれでいいと思っていた。ところが家に帰って写真を照らし合わせてみるとピッタリ一致した。
●金山沢鉱山 第一坑口

本流の枝沢、そのまた枝沢と坑口を探していて見つけたが、実は、半信半疑、確信はなかった。そもそも、今日の今日見つかるほど楽チンな宝探しとは思っていなかったし、また、それならそれでいいと思っていた。ところが家に帰って写真を照らし合わせてみるとピッタリ一致した。
土砂で埋もれかけた坑口は狭く、とても入る気などしない。この穴は正真正銘の坑口だったのだが、金山沢鉱山跡は二ヶ所あるというから、それは後の楽しみとして取って置くことにして、ふたたび沖ビリ沢本流へ戻ると、最後の詰めを目指すことにした。
土砂で埋もれかけた坑口は狭く、とても入る気などしない。この穴は正真正銘の坑口だったのだが、金山沢鉱山跡は二ヶ所あるというから、それは後の楽しみとして取って置くことにして、ふたたび沖ビリ沢本流へ戻ると、最後の詰めを目指すことにした。
稜線へ逃げることを考えたが、稜線へは藪漕ぎが嫌なので、要所小屋ノ頭(水ノ木分岐)へ直接飛び出すことだけを念頭に置いて詰めていった。
稜線へ逃げることを考えたが、稜線へは藪漕ぎが嫌なので、要所小屋ノ頭(水ノ木分岐)へ直接飛び出すことだけを念頭に置いて詰めていった。
おん止まりの源頭部。
この写真だとのっぺりしただけの斜面にしか見えないが、実際の傾斜は相当ある。右へ向かう白ザレが要所小屋ノ頭方面だが、さすがに、これ以上登っていけない。ずるずる滑り落ちていく。仕方なく左のブッシュへ逃げた。出たところは要所小屋ノ頭から南へ15mの尾根上だった。
おん止まりの源頭部。
この写真だとのっぺりしただけの斜面にしか見えないが、実際の傾斜は相当ある。右へ向かう白ザレが要所小屋ノ頭方面だが、さすがに、これ以上登っていけない。ずるずる滑り落ちていく。仕方なく左のブッシュへ逃げた。出たところは要所小屋ノ頭から南へ15mの尾根上だった。
東海自然道のような晴れがましい登山道は僕のような変わりモンには似合わない。ススキを撮って、ハイ、さようなら。
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東海自然道のような晴れがましい登山道は僕のような変わりモンには似合わない。ススキを撮って、ハイ、さようなら。

感想

「丹沢だより」の福谷さんの連載記事を
参考にしています。

福谷さんは第一坑口を見つけた時、
「こっちだよ、こっちだよ」
と天の導く声が聞こえたと記されています。

僕の場合、
独り言のようにつぶやく
「こっちかなぁ・・・、あっちかなぁ・・」
の声しか聞こえませんでした。

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コメント

knotさん、こんにちは
世附奥地の沢と鉱山のレポ。
マニアックで素晴らしいです
沢も綺麗ですね。
知人の沢屋さんに誘われたことがありますが、
なかなか都合がつかず…。
丹沢のこの地域を縦横無尽に歩きまわってみたい
2012/10/23 13:03
女性の沢屋
こんにちは。
実は、21の日、椿丸へ向かう途中で、はっきりと女性の達の笑い声と話し声が聞こえたのです。
椿丸に到着したら誰も居なくて しーーーーん。
いつもの誰も居ない世附でした。
もしかしてその人達の声かなぁ?
なんて思いました。

でも、沖ビリあたりじゃ、、、遠いから違いますよねw
あー、こわいw
2012/10/23 20:56
melonpanさん、こんばんは
コメント、ありがとうございます。

世附の山域はどこからアプローチしても長く、
特に、浅瀬からは水ノ木幹線林道の崩壊などで
ますます遠いものとなってしまいました。

それだけに、訪れる人も少なく、
人気の丹沢にあっても一線を画した
静かな地域を維持し続けています。

ただし、
その分、リスクは高くなるので
「是非一度、訪ねてみてください」
と安直には申しませんが・・・、
申しませんが、気持ち的には
いつか、片足だけでも
踏み込まれたらなと思っている次第です。

そして、その延長線上には
縦横無尽の四文字がが見えるはずです。
2012/10/23 22:42
ニアミス?
raeさん、こんばんは。

法行沢にいらしたのですね。
知ってれば声かけたのに・・・。

怖い話、ありがとうございます。
こういう話って、
大概一人でビバークしている時に思い出すんですよね。
ぞくぞくしてきたわ。

ところで、あのトラック撤去されたんですか。
たしか、山梨ナンバーが付いてたんだよな。

湯山商店はなくなるわ・・・、
トラックはなくなるわ(当たり前か)・・・、
さみしくなるなぁ・・・。
2012/10/23 23:34
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