滋賀県側の有名じゃない登山道から京都を目指せるか→大惨事


- GPS
- 07:30
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 745m
- 下り
- 781m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とりあえず最初に断言できるのは、滋賀側の志賀峠越えまではなんなく出来ますがそこから京都へは下りれないようになっています(危険な狭い車道を通らずにいくには)。つまり大文字方面へ行くしかないか、比叡山のほうかないみたいです、とりあえずもう少し調査してみます。 |
写真
感想
月曜日はお店が定休日なので
またも山登りにでかけた。
もうかれこれ京都から滋賀の山越えルートは色々試していたので
今回は、滋賀の坂本や皇子ヶ丘以外で京都へと越えられないか
そんな無謀な計画からスタートしたのであった。
しかも、地図上には載っていないので自分で探そうという
なんとも無計画なはなしだ。
まず、今回は2つご飯を食べるポイントを設置して
滋賀で有名な石山のゐ勢屋で並んででも親子丼を頂きたい。
ということである。
つまり山登りの弁当ではないので
お昼時に出発するというまた無謀な話だった。
まず、京都の出町柳を出発し、午前11時に京阪石山駅についた。
そこで気になっていた岩波文庫の復刊書籍を買って時間をつぶして
ゐ勢屋へ向かう。
すでに人が並んでいた。前回食べ逃したので
11:30開店とともに親子丼を頂く。
腹ごしらえがすんだところで、今度は南滋賀まで歩いていこうと計画。
もともとわたし、滋賀をまったく知らないので
琵琶湖の周りを歩いていこうとする(笑)
そうすると、浜辺が見えてえんえんと続く散歩道。
沢山の人がジョギングしたり釣りしたりしていて
風はきつかったですが本当に歩いて気持ちが良かったです。
そしてなんと、大津港あたり(遊覧船のミシガンが出航してるあたり)
から、琵琶湖沿いは歩けなくなる(初体験)。
そうなるともうひたすら一番近い車道沿いの道をえんえんと進む。
ゐ勢屋を出発したのが12時ごろ、1時間で大津市に着いたので
結構楽勝ペースだったのだが
いかんせんこの後の計画があまりにも抽象的過ぎて
ちょっとドキドキしながら足を速めた。
次の目標は南滋賀にある『アンティーミー バーガー』。
手作りのハンバーガーショップで色々クチコミに
上がっていたのでここでハンバーガーを買って
持参しながら山越えをしようという魂胆。
さっそく購入し、次は登山道探し。
このときすでに午後2時。結構やばし。
ハンバーガー屋の店長も、もちろんしらず
皇子ヶ丘か山中超えをすすめた。
ありがたいがそれはすでに知ってます。
ということで、切り上げて山のほうへ向かっていく。
80歳前後のおじいさんが畑仕事をしていたので
すみません、お忙しいところ、ここから京都へと超える
登山道はありますか?と聞いたところ
「ある!」と自信たっぷりにおっしゃった。
これで私の今日の旅は確信へとかわった。
おじいさんいわく、この道を2つめのところ
大きい道路にでるのでそこを左へまっすぐ進むと
大きな石像がある、それを超えると車道がなくなって
山道になり、三叉路で
山中のほうへいくか 比叡山のほうへいくか出てる
と教えていただいた。
これが俗に言う『志賀峠越え』というやつらしい。
すでに陽が西へ傾きをはやめていたので
ペースをあげて登っていく。
さっそく石像を発見し、登山口も立派なものだった。
どうして今はあまり誰も知らないのだろう。
約1時間で山頂まで到達。見晴台があったので
そこでハンバーガーを後半戦のエネルギーのために
早い夕食としていただいた。
午後3時10分。11月にしてはもうかなりヤバイ時間帯だ。
そのあと、おじいさんの言ったことを思い出す。
山頂まで行くと、放牧場があるのでその中を抜けて
山中町のほうへといきなさい。
ということで放牧場に最初は入らずに外側を通って
いこうとしたのだが、
いきなりドライブウェイに遭遇してしまい。
歩道のない危険な車道だったので
無理やり、引き返して放牧場である『ふれあいのもり』
のなかへ入り、なんとか京都へ抜けれないかと道を探す。
ここがすべての間違いだった。
というか、これは学習のためしかたがなかったのか。
1時間以上かけてくまなく放牧場を歩き回ったのだが
結局ルートが見つからず、
泣く泣く管理事務所の戸を叩く。
出てきた従業員の方もやはり、ドライブウェイの道か、
さっきのみはらし台までもどってから山中町へ抜ける道しかないと
言った。
わたしとしてはこの時間帯で(午後4時)もういちど
みはらし台まで戻る勇気はなく、
いちどドライブウェイを試そうとするが
従業員のかた曰く 途中までは歩道らしいものはありますが
それも無くなるのでかなり交通量も多いし危険です。
とのこと。
ピンチ。
そのとき私の頭をよぎったものは
比叡平である。
比叡平とは比叡山の付近にある住宅街で
ここから大文字にいくルートは必ずあるので
急いで
ふれあいのもりを抜け比叡平へ行く。
かなり大きな住宅街で構成されており
あちこちで子供が遊んでいる。
しかしすでに午後4時30分をまわり
余裕すらない。いまから山をまた越えるのだから。
とりあえず、最初の池ノ谷地蔵尊の場所を住民に
二回ほど聞く。
私のイメージでは、比叡平と池ノ谷地蔵尊はかなり近いものを
思っていたが、住宅地がかなり長く疲れた。
途中 子供たちから元気よく『こんにちは!』と声をかけられてしまった。
見ず知らずの人に声をかけるように学校で教育されているのだろうか。
どう見ても怪しい姿の私に無邪気にあいさつをかけてくれるとは
子供はなんて無垢なんだろうか。
そして、ようやく比叡平の外れにきてそこから林道で池ノ谷地蔵尊まで
30分もかかってしまった。
池ノ谷地蔵尊は前に京都側からきたことがあるので
ここからはもう道は知っていたがいかんせん
5時をすぎて、陽が沈みかけていた。
太陽が見える場所はまだなんとか、明るさを保てたが
いざ、林の中へ入るとすでに夜景色となり、
もうかなりパニックとなってしまった。
何も見えないからだ。
そこから疲れた体を振り絞って
走れるところは走った。
まさに、江戸時代の飛脚なみに走った。
もはや日暮れまでに走る根性はメロス並である。
ようやく死に物狂いで大文字山まで着いた。
意外だったのは如意ヶ岳から滋賀へはくだり一辺倒だった
イメージが実はそうではなく登ったり上がったりしていた。
だから倍疲れたわけ(笑)
大文字山から、崖下を見下ろす景色。
街灯りが素晴らしく絶景である。
過去に友達もこういう景色を見るために
夕暮れ時から大文字へ登ったことを思い出した。
少し、体を休めお茶を飲み
せっかくなので、真っ暗になるまでこの景色を楽しもうとした。
しかし、これが大失敗のもとになろうとは
想像もつかなかった!(私の山登りは甘すぎる!)
絶景を横目に満足した私は、いざ下っていった。
が!
もう足元すら見えなくなっていた。
つまり完全に道に迷ってしまったのだ。
暗くなったらよく目が冴えてきて周りが見えたり
するのだが一向にならない。
どんどん見えなくなっていく。
もはやどれが道かも分からず、完全にパニくってしまう。
もう、えいやっとばかりにどんどん崖道を
少し明るめの色を見つけてはそっちになだれながら
下りていった。
約30分。地獄でありました。
そしてようやく着いたのが
見たこともないお墓群。
私は、とうとういつも登っていく東山の銀閣寺付近からも逸れたのだろうか。
そして人里が現われ車道に下りたち『ホッ』。
そうこうすると女子学生の団体に出くわす。
最初は、東山付近だったら朝鮮学校の子らかなとおもったが
どうやら女子校のようだ。
私の前に多勢の女子学生が帰路に向かう。
疲れた変なおじさんがその背後を歩いてるなんて
不審きわまりないと進路を変え
ようやく白川通りに出たときに自分の場所を確認した。
だいぶ南側まで来てしまっていたようだ。
よく道も分からずまっくらななか辿り着いたものだと、
自分自身を褒めてやりたい。
そして午後7時前に出町柳の家に着いた。
今回学んだこと。
1.お昼過ぎから登山を始めると危険
2.道の分からない登山は午前中から登れ
以上です。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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古い峠道を探す旅ですね。
土地勘が全く無いにも関わらず、意外と面白いと思って読んでしまいました。
学んだことは基本中の基本ですが、予定ではもっと早く下りるつもりだったと案外出来ていなかったりしますね。
日帰りでもライトを持つことも忘れずに。
なかなかスリルがある旅でしたね(笑)
この時期の午後からの入山かつライトが無いってのは笑い事じゃないですけどね(^^ゞ
滋賀県民ですが親子丼とバーガー初めて聞きました〜。今度行ってみよう
ご安全に!
一般的、教科書的な山行レポなんかより
イレギュラー豊富で数倍おもしろかったです(失礼)
是非、次回リベンジ編も期待してますので
怪我のない範囲で頑張って下さい!
yossy512さん初めまして!
私がコメントするのもどうかと迷いましたが こんなコメントができるのも私だけと思い声を掛けさせていただきました。気分を害されたら消去して下さい。
出発時間の遅いこと、アバウトな計画、不十分な装備・・・。私の遭難事故のケースと酷似しいて「大惨事」のタイトルもうなづけますが 本当の大惨事にならなくて本当に良かったです。
一時的に住宅地に出たり車道へ出ているのに再び山に入ったり、危機が迫っているのに夜景に見とれたりと本当に私のケースと似ています。やはり危険は人間の方から近付いて行くんですね。安全な山行とはいかに危険を遠ざけていくかがポイントだということが改めて良くわかりました。遠ざけるために必要なことは計画、備え(装備)、撤退する勇気と決断、この3つです。
計画は綿密なほど当然危険回避できます。装備・・ヘッデンや懐中電灯は必携です。6夜連続で真っ暗闇の山中を経験したら気が狂います。撤退する勇気・・・来た道を戻るのはとても面度だし「もう少し行けばもしかしたら・・・」という期待感を断ち切るのも大変困難ですが90%以上が無理をして進んで失敗です。少しでもおかしいなと思ったらまずは立ち止まること、そして落ち着いて地図を見るなりして頭の中の情報を整理し疑念が晴れないようならはっきりする場所まで戻ることです。
今回の経験で反省もされており2度目はないと思いますが良かったら参考にして下さい。私も滋賀県民ですので今度親子丼とバーガー探しに行ってきます。
長くなってまた偉そうなことばかりのコメントで申し訳ないです。
by yucon
>todokitiさん
そうですね古い峠道を探していました。
ライトは必ず持っていこうと思います。
コメントありがとうございました!
>nishimonさん
本当に少し甘くみすぎていたのかもしれません。
素人にもほどがあると反省しています。
ぜひ、ハンバーガーと親子丼
チャレンジしてみてください。
コメントありがとうございました!
>buenavistaさん
ありがとうございます。
無茶苦茶なままチャレンジしてバカを見てしまいました。
今度は山をなめないように用意周到で頑張ります!
ぜひリベンジもしたいと思います。
コメントありがとうございました!
>yuconさん
ご指導ご鞭撻ありがとうございます。
やはりアバウトなのが山登りに一番危険な行為ですね
中途半端な時間帯から登るというのは
絶対してはいけない、
ライトも絶対持って行きたいとおもいます。
コメントありがとうございました!
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