山行記録: 中野区と杉並区の博物館めぐり

記録ID: 2421239

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ハイキング

関東

中野区と杉並区の博物館めぐり

2020年07月02日(木) [日帰り]

東京都

hirokok510

GPS: --:--
距離: 22.2km
登り: 20m
下り: 23m

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コースタイム

午後、西新宿で用事があり、自宅からチャリで向かう。途中Bharat(アジアンダイニング）でカレーランチ(マトンカレー+ナン、サラダ、アイスラッシー）。用事を足してから午後3時過ぎに中野区立歴史民俗資料館に向かう。中野坂上まで登り、そこから東中野を通過して下り、江古田二丁目付近の資料館に向かう。この資料館から北側1㎞以内に妙正寺川と江古田川にはさまれた江古田北遺跡という低湿地遺跡があり、縄文中期のタガのついた土器や漆塗りの木製品など珍しい出土品が並ぶ。資料館では某大学博物館友の会の旧石器縄文文化研究会の同僚と出会う。やはりチャリで巡っているようだ。資料館から600mくらい北側の江古田の森公園内にある北江古田遺跡を探すが、事前チェック不足で見つからず、今後の課題として、時間切れで杉並区律郷土博物館に向かう。すでに4時半を回り、ぎりぎりの時間となったが、なんとか環七から高円寺の先で和田堀方面に向かい、10分前に到着・時間のない中、常設展で高井戸東遺跡の最古級の石器(立川ローム第Ⅹ層の局部磨製石器、台形石器やその他の層の旧石器、さらに発見当時最古級の土器と考えられた縄文早期の「井草式土器」について解説があり、博物館に実物があるかどうか尋ねると特別展の中にその出土破片と土器レプリカがあるので、それを見ることにした。写真は時間がなくピンボケになってしまったが、さらに詳しく資料を見るには杉並区の文化財課にコンタクトするのがよいと教えられた。現在区の博物館には考古の学芸員が不在であるということだった。区の文化財予算も厳しいものと思われ、全国的な傾向だ。厳しい時間制限の中、何とかお目当ての遺物を見ることができ、とりあえず満足の一日だった。

資料：江古田北遺跡：江古田の森公園の東側、つまり沼袋丘陵の東端一帯には、妙正寺川に沿って広がる低湿地遺跡の北江古田遺跡があり、縄文時代のほぼ全期の遺物が発掘されました。特に中期（約4500年前）に属する、貯蔵穴などに使われた土坑から、カゴやクルミなど貴重な遺物が出土しました。
また祭祀に使われたと思われる一群の土器も注目され、その中には植物の繊維を撚ってタガをかけた、赤塗の珍しい浅鉢があります。
このほかに、投網の先に付ける、土器の破片でつくったオモリ（土錘）が多量に発見されました。この時代の人々が植物や動物のほかに妙正寺川あたりの魚を獲って暮らしていたことが窺われます。

所在地　中野区江古田3-14（北江古田公園内）－中野区HPより

向田遺跡：中野区弥生町6丁目全域から南台5丁目にかけて存在するのが「向田遺跡」です。この遺跡の北側には善福寺池を湧水とする善福寺川が流れ、また南側から東側にかけて井の頭池を湧水とする神田川が流れ、向田遺跡の北東で合流しています。この河川に挟まれた舌状台地上からは古くから弥生土器が出土することが知られており、「弥生町」の町名の由来ともなっているそうです。
　平成18年(2006)には向田遺跡の二次調査が行われており、2基の円墳の周溝が検出されています。画像の右側あたりが1号墳、そのさらに右奥が2号墳の跡地となるようですが、住宅地として開発が進んだ地域での発掘調査によって確認された古墳ですので、当然痕跡はなく、跡地には集合住宅らしき建物が建てられています。（古墳なうHPより）

井草遺跡：井草遺跡は、上井草四丁目を中心に広がり、井草川（現在は暗渠）流域の台地上に位置している、旧石器時代から江戸時代までの複合遺跡です。
　昭和15（1940）年、初めての発掘調査が行われました。この時、後に地名を冠し「井草式土器」と命名された縄文土器群や石鏃（せきぞく）・石斧（せきふ）が発見されました。この土器群は関東ローム層（赤土）と上層（黒土）との境目付近で発見され、当時は最古の土器として注目されました。
　井草式土器は、口縁部が外に反った丸底の深鉢土器です。撚った紐を巻き付けた棒状の道具を使い、転がし押し付けた「撚糸文（よりいともん）」を、土器の縁（ふち）から全面に付けるのが大きな特徴です。
　このような特徴を持つ井草式土器は、縄文時代早期前半（約9千年前）を代表する土器型式として広く知られるようになりました。
　土器型式命名の契機となった遺跡を考古学では「標式遺跡」と呼びますが、井草遺跡は、考古学史に残る区内で唯一の標式遺跡です。

宿で用事があり、自宅からチャリで向かう。途中Bharat(アジアンダイニング）でカレーランチ(マトンカレー+ナン、サラダ、アイスラッシー）。用事を足してから午後3時過ぎに中野区立歴史民俗資料館に向かう。中野坂上まで登り、そこから東中野を通過して下り、江古田二丁目付近の資料館に向かう。この資料館から北側1㎞以内に妙正寺川と江古田川にはさまれた江古田北遺跡という低湿地遺跡があり、縄文中期のタガのついた土器や漆塗りの木製品など珍しい出土品が並ぶ。資料館では某大学博物館友の会の旧石器縄文文化研究会の同僚と出会う。やはりチャリで巡っているようだ。資料館から600mくらい北側の江古田の森公園内にある北江古田遺跡を探すが、事前チェック不足で見つからず、今後の課題として、時間切れで杉並区律郷土博物館に向かう。すでに4時半を回り、ぎりぎりの時間となったが、なんとか環七から高円寺の先で和田堀方面に向かい、10分前に到着・時間のない中、常設展で高井戸東遺跡の最古級の石器(立川ローム第Ⅹ層の局部磨製石器、台形石器やその他の層の旧石器、さらに発見当時最古級の土器と考えられた縄文早期の「井草式土器」について解説があり、博物館に実物があるかどうか尋ねると特別展の中にその出土破片と土器レプリカがあるので、それを見ることにした。写真は時間がなくピンボケになってしまったが、さらに詳しく資料を見るには杉並区の文化財課にコンタクトするのがよいと教えられた。現在区の博物館には考古の学芸員が不在であるということだった。区の文化財予算も厳しいものと思われ、全国的な傾向だ。厳しい時間制限の中、何とかお目当ての遺物を見ることができ、とりあえず満足の一日だった。

資料：江古田北遺跡：江古田の森公園の東側、つまり沼袋丘陵の東端一帯には、妙正寺川に沿って広がる低湿地遺跡の北江古田遺跡があり、縄文時代のほぼ全期の遺物が発掘されました。特に中期（約4500年前）に属する、貯蔵穴などに使われた土坑から、カゴやクルミなど貴重な遺物が出土しました。
また祭祀に使われたと思われる一群の土器も注目され、その中には植物の繊維を撚ってタガをかけた、赤塗の珍しい浅鉢があります。
このほかに、投網の先に付ける、土器の破片でつくったオモリ（土錘）が多量に発見されました。この時代の人々が植物や動物のほかに妙正寺川あたりの魚を獲って暮らしていたことが窺われます。

所在地　中野区江古田3-14（北江古田公園内）－中野区HPより

向田遺跡：中野区弥生町6丁目全域から南台5丁目にかけて存在するのが「向田遺跡」です。この遺跡の北側には善福寺池を湧水とする善福寺川が流れ、また南側から東側にかけて井の頭池を湧水とする神田川が流れ、向田遺跡の北東で合流しています。この河川に挟まれた舌状台地上からは古くから弥生土器が出土することが知られており、「弥生町」の町名の由来ともなっているそうです。
　平成18年(2006)には向田遺跡の二次調査が行われており、2基の円墳の周溝が検出されています。画像の右側あたりが1号墳、そのさらに右奥が2号墳の跡地となるようですが、住宅地として開発が進んだ地域での発掘調査によって確認された古墳ですので、当然痕跡はなく、跡地には集合住宅らしき建物が建てられています。（古墳なうHPより）

井草遺跡：井草遺跡は、上井草四丁目を中心に広がり、井草川（現在は暗渠）流域の台地上に位置している、旧石器時代から江戸時代までの複合遺跡です。
　昭和15（1940）年、初めての発掘調査が行われました。この時、後に地名を冠し「井草式土器」と命名された縄文土器群や石鏃（せきぞく）・石斧（せきふ）が発見されました。この土器群は関東ローム層（赤土）と上層（黒土）との境目付近で発見され、当時は最古の土器として注目されました。
　井草式土器は、口縁部が外に反った丸底の深鉢土器です。撚った紐を巻き付けた棒状の道具を使い、転がし押し付けた「撚糸文（よりいともん）」を、土器の縁（ふち）から全面に付けるのが大きな特徴です。
　このような特徴を持つ井草式土器は、縄文時代早期前半（約9千年前）を代表する土器型式として広く知られるようになりました。
　土器型式命名の契機となった遺跡を考古学では「標式遺跡」と呼びますが、井草遺跡は、考古学史に残る区内で唯一の標式遺跡です。

高井戸東遺跡：この遺跡は、杉並区高井戸東三丁目7番の高井戸市民センター及び清掃工場を中心とし、神田川北岸の台地上に東西に広がりをもつ旧石器時代から縄文時代・古墳時代・江戸時代に至る複合遺跡です。本遺跡の推定範囲は西側が区立高井戸小学校付近、東側が清掃工場東端付近であろうと考えられます。
本遺跡は、昭和51年に清掃工場建設に伴う区道付け替えのために発掘調査されたもので、関東ローム層第9層中から出土した局部磨製石斧は今から28,000年前の石器であるとされ、出土した石器類の一部は区立郷土博物館に常設展示されています。
発掘調査によって出土した遺物としては、局部磨製石斧の他にナイフ形石器・スクレイパー（掻器）等、遺構としては、縄文時代早期（約八千年前）の炉穴（屋外炉）、後期（約3,000年前）の石棒が埋納されていたフラスコ状ピット（墓）、古墳時代では7世紀頃の住居跡、中世（室町時代頃）では地下式横穴墓、近世では下駄・桶等の木器が出土した深さ6メートルの井戸跡等が発見されています。
高井戸東遺跡は、神田川のような小河川流域にありながら都区内部では最大級の旧石器時代遺跡として全国的にも知られ、武蔵野台地上では標式的な遺跡とも言え、杉並区における旧石器時代遺跡発掘調査の出発点となった、とも言える遺跡です。（杉並区HPより）

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2020年07月の天気図
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