武奈ヶ岳
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
1)、坊村からの登りに比べると、私の足で坊村からは山頂迄、登り 2:44、下り 2:27 でしたが、正面谷(出合橋)からだと、登り 3:03、下り 2:46 と登り下り共に19分ずつ余計に時間がかかります。 2)、危険箇所として青ガレといふ所があります。ここは大きな石が雪崩のように上から落ちて来て、デブリのようになってるところです。ここに登って来る途中、危ないからここを登らず、大山口といふ所から右に沢を渡って入って行くダケ道を登るようにといふ看板もあるくらいです。でもこれは最近落ちてきたものではなく、私が最初に来た50年以上前からあるもので、岩はしっかりしてるし、足場もしっかりしているので注意して慎重に登って行けば大丈夫です。少し岩登りみたいな所もありますが、ホールドもスタンスもしっかりしています。 3)、青ガレを過ぎると、いよいよ金糞峠へ谷を詰めて行くことになりますが、谷に水は無く大小の石ごろごろした、何処が道か分からない所を登ってゆきます。但し、要所要所には赤ペンキの矢印が岩に書いてあり、迷う事はありません。浮いた石ばかりなので足元に気をつけて、足を踏み外さないように。特に下る時慎重に。 4)、金糞峠を向こう(西)へ下りると奥の深谷の源流にでます。少し左に進むと木の橋があり、それを渡り沢の右岸を100m位下ると道標があり、ヨキトウゲ谷ともっと下流の大橋の分岐点です。ここを右にヨキトウゲ谷に向かいます。するとすぐヨキトウゲ谷に出ます。その左岸を少し上ると、今は壊れた橋がある所を渡渉し右岸を上って行くと、上林新道の武奈ヶ岳迄1時間といふ道標が大きな杉の木に掛かっています。それは谷の反対側をさしています。そこで谷道と分かれ渡渉します。渡渉してもふみ跡ははっきりしませんが山側に上って行くと左の方に道があります。それを真上に向かってジグザグに登ると広くなったコルにでます。ここが上林新道の四辻で、左がコヤマノ岳、右は登りになっていて、この尾根伝いに東に進むと、さっき金糞峠から下りて来てすぐに渡った木の橋の袂にでます。だから橋を渡ってすぐに新道に入ってもよかったのですが、坂が急で長いので私は何時もヨキトウゲ谷から入る事にしています。 ここから左(西北)に登って行きます。ふみ後は割りとはっきりしていて、要所要所には赤ペンキが木の幹に塗ってあります。この尾根はコヤマノ岳から南に延びた尾根で直接山頂へ行きますから、中峠経由より約10分早く着きます。 5)、コヤマノ岳から武奈の山頂目指し進むと、イブルキのコバからの道と出合う三叉路に出ます。山頂はここから左に13分位です。木の間から山頂はすぐそこに見えています。 6)、帰りはイブルキのコバからの道の三叉路迄戻り、そこを右(南)にコヤマノ岳に向かって戻ります。私の足で山頂から13分で、コヤマノ岳の中腹に左(東)に踏み跡があります。今は道標が壊れてしまって分かりづらいですが、少し入って見ると確りした道が下って行きます。間もなく左へ曲がって行き、さっきの分岐より10分で元スキー場の上にでます。あとは元のコースにススキが一杯生えた中を八雲ヶ原にくだります。八雲ヶ原はスキー場が出来た時大半を潰したのですが、今は池を再生しています。広々としたいい所です。 7)、ここが奥の深谷の源流で、この流れに沿って、金糞峠に向かって下ってゆきます。道ははっきりしていて迷うことはありません。流れがくねくねと曲がっているので7回も木の橋を渡ります。約30分で朝金糞峠から下りてきた木橋の少し上にでます。ここを左折すればすぐ金糞峠です。あとは、朝登ってきた道を下るだけです。 |
感想
1)、今日の上林(かんばやし)新道は数年前から上林氏が金糞峠の下にテント住まいしながら整備された道で、短時間で武奈の山頂へ行ける道です。下りはもっと早くて、私の足でも山頂から金糞峠迄65分で下りて来ます。私は積雪の多い時は武奈には行きませんが、冬道としては大変いい道だと思います。
その上林さんのテントが先日何者かによって燃やされ、切り裂かれました。武奈が好きで登る人の中に、また登山者の中にそんな事をする人がいるとはとても信じられませんが、実際にこんな人がいるんです。
その前から上林さんが自分で作った新道の道標を取り付けたものを、取り外して捨ててしまう、せっかく木に巻いた赤テープを外してしまう、といふ事が度々あり、その現場を目撃した事もあったといいます。従って大体の目安ついてるようなんですが、大変残念な腹立たしい事です。
2)、武奈の中でもコヤマノ岳のぶな林は私が最も素晴らしいと思う所です。特に上林新道の最後、中峠からのみちと合流する迄が最も美しいと思います。ここも50年前は笹薮だったんですが、笹が枯れていい森になりました。
3)、武奈の中で最も道迷いが多いのもコヤマノ岳付近だといふ事です。山頂から下ってきて、八雲が原へ元スキー場を通って行くコースの取り付きも分かり難い所の一つです。昔は立派な道標があったんですが、今は朽ち果てて地に落ちていてはっきりしません。それを心配して akiho さんが自分で作った道標を掲げあったんですが、これも何者かによって外されてしまいました。本当に腹立たしい事です。
4)、八雲が原は、スキー場が出来る前は今のような池ではなく所謂湿原でしたが、スキー場のために大半を埋めてしまったものをスキー場撤去と共に池を造りました。今はススキだけのような所ですが2〜30年後には立派な森になって欲しいと思います。キャンプするには素晴らしい所です。
5)、八雲が原からの下りは、15分位登って北比良峠に出てダケ道を下り、大山口で金糞峠よりの道と一緒になり比良登山口にでる道が一般的ですが、奥の深谷の源流に沿って下り金糞峠に出るルートも清流と気持ちよい林の中を歩く大変快適なコースです。その途中七つもの木橋、丸木橋を渡りますが、これも武奈を愛するボランティアの皆さんによって整備されているものです。このお陰で我々が快適な楽しい山歩きが出来るといふ事です。
6)、我々もこういふ人たちの苦労に感謝して、せめてゴミだけでも持ち帰って山を汚すことがないよにしたいものです。
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