王ケ鼻〜王ケ頭（＋松本市街地散策）

2020年07月24日(金) [日帰り]

• GPS: 05:14
• 距離: 12.8km
• 登り: 162m
• 下り: 159m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:47
• 休憩: 1:57
• 合計: 6:44

9:43 美ヶ原自然保護センター
10:13 10:16 王ヶ鼻
10:33 10:41 美ヶ原
10:42 10:42 王ヶ頭ホテル
10:42 10:42 美ヶ原
10:59 11:00 美ヶ原自然保護センター
12:35 12:35 松本駅
13:11 14:56 松本城
16:27 松本駅

天候

小雨→激しい雨→小雨（時折台風並みの突風）

アクセス

利用交通機関：

バス

■行き
松本駅西口（アルプス口）から美ヶ原自然保護センター行きのアルピコ交通のバスに乗車。
終点の美ヶ原自然保護センターで下車して徒歩。

■帰り
美ヶ原自然保護センターから松本駅西口（アルプス口）行きのアルピコ交通のバスに乗車。

コース状況／危険箇所等

危険箇所は特にありませんでした。
この日は濃い霧が発生していたほか、樹木のない稜線上は台風並みの突風が吹くこともありましたが、道は良く整備されていたので助かりました。

その他周辺情報

美ヶ原自然保護センターの売店では、お菓子や野沢菜などのお土産のほか、山バッジや日本百名山のグッズを販売していました。

締めは松本駅東口にある「小木曽製粉所 松本駅前店」で、蕎麦の大盛りと山賊焼きのセット（770円）を頂きました。
このご時世を反映して、ドア全開で開放的なお店だったので入ってみたのですが、立ちそば屋とは思えないクオリティで驚きました。

写真

7/24 7:43

松本駅西口（アルプス口）。ここからアルピコ交通のバスに乗って、標高2000mの美ヶ原を目指します。

7/24 7:44

松本駅西口のバス停。今日は曇りのち雨の予報でしたが、松本駅から5名、途中の浅間温泉から2名が乗車しました。

7/24 9:39

美ヶ原自然保護センターに到着。小雨でしたが、時折突風が吹き荒れていました。

7/24 9:39

乗ってきたバスはマイクロバスで、運転手の方が差し出したカゴに運賃を前払いで渡すという斬新な支払い方法でした(笑)

7/24 9:45

あの電波塔群のある場所が王ヶ頭ですね。

7/24 9:46

まずは車道経由で王ヶ鼻をめざします。

7/24 9:52

道路の周りはカラマツが多く、低地のスギ・ヒノキの人工林とは違って明るい感じです。

7/24 9:54

キオン属のサワギク。他のキオン属（Senecio）の種と比べて、少し弱々しい印象を受けました。

7/24 9:56

これは花序が複雑に枝分かれしているので、ヤマブキショウマっぽいですが断定できませんね...

7/24 9:59

ますます濃くなる霧。雨風が強くなってきて、先行きが怪しくなってきます。

7/24 10:01

コウリンカ。漢字で「紅輪花」と書くとカッコいいです(笑)

7/24 10:04

路傍に立っている棒は、積雪深の測定用の棒だと思われます。

7/24 10:05

ハクサンフウロ。雨にも負けず咲いていてくれました。

7/24 10:07

靄に包まれた電波塔。

7/24 10:09

電波塔との分岐から、王ヶ鼻まではわずか200m。

7/24 10:11

水たまりや泥濘はそれなりにありましたが、昨日の飯盛山の水たまり&泥濘に比べれば、楽ちんでクリアできます。

7/24 10:13

王ヶ鼻に到着。誰も居ないと思っていたら、2人のハイカーが休憩中で驚きました。

7/24 10:13

この低木はチョウジコメツツジですね。

7/24 10:16

あいにくの天気で、王ヶ鼻からの大展望は楽しめませんでした...

7/24 10:17

植生保護のロープの向こう側にはレンゲツツジがポツポツと生えていました。

7/24 10:32

チョウジコメツツジが少しだけ咲いていました。

7/24 10:29

ウスユキソウ。このように単独で生えている株もありましたが...

7/24 10:34

このように群生したウスユキソウの方が見応えがありますね。

7/24 10:35

キバナノヤマオダマキ。以前に霧ヶ峰で見た株は高さ1m近くにまで成長していましたが、ここでは20cm程度の株ばかりでした。

7/24 10:38

台風のような猛烈な風に煽られながら、美ヶ原の最高峰である王ヶ頭に到着！

7/24 10:39

晴れていれば、この石碑の後ろに大展望が広がっていたはずなのですが...

7/24 10:45

あまりにも風雨が強くなってきたので、牛伏山・茶臼山へ行くのは断念して、王ヶ頭から美ヶ原自然保護センターへ下山することにしました。

7/24 10:51

樹林帯では猛烈な風を避けられて安心...と思っていたら、木の枝が引っかかってザックカバーが剥ぎ取れていました(涙)

7/24 10:55

王ヶ鼻・王ヶ頭の分岐まで戻ってきました。ここまで来ればあとは車道歩きでバス停に到着です。

7/24 10:59

強風に煽られつつ、美ヶ原自然保護センターに無事に戻ってきました。

7/24 11:10

美ヶ原自然保護センターで、山バッジと"みそぱん"をGETして撤収しました。

7/24 12:36

松本駅西口まで戻ってくると雨がほとんど止んでいたので、松本市街地を散策することにしました。

7/24 12:39

国道143号線を東に進んで、まずは松本城を目指します。

7/24 12:45

このマンホールに描かれているのは、松本山雅FCのマスコットですね。

7/24 12:54

市内を流れる女鳥羽川を渡って北へ向かいます。

7/24 12:54

千歳橋は「ちとせばし」ではなく、「せんさいばし」と読むそうです。何だかこの橋を渡るだけで長生きできそうな気がします(笑)

7/24 12:59

松本城に到着。この時は観光客も疎らなので、天守閣にすぐ入れると甘く見ていました...

7/24 13:01

松本城の大天守。カッコいいという言葉しか出てきません(笑)

7/24 13:04

入口で入場料（700円）を払うと、黒門で大きな甲冑が出迎えてくれました。

7/24 13:09

左から月見櫓、大天守、小天守。もし晴れていれば、お城の後ろに北アルプスの山々が見えたのかもしれません。

7/24 13:57

天守閣への入場は、なんと衝撃の70分待ち！

7/24 14:11

天守の石垣と石落。石垣を登る敵兵に対して、石を落とすために作られたそうです。

7/24 14:18

ちょうど70分ほど待ったところで、無事に大天守に入れました。

7/24 14:18

大天守の内側から見た石落。この隙間から落とせる石はさほど大きくないと思いますが、敵兵に当たればひとたまりもないはずです。

7/24 14:19

鉄砲狭間。大天守から外に向けて火縄銃を打つと、堀の外まで銃弾が届くように城が設計されていたそうです。

7/24 14:19

矢狭間。ここから矢を射るそうですが、こんな低いポジションでどうやって矢を射るのでしょうか？

7/24 14:27

ヒノキの皮で作られた火縄。ヒノキは燃えやすい樹脂を含んでいるはずですが、湿気にはとても弱かったと思います。

7/24 14:42

大天守の最上階。想像していたよりも広かったです。

7/24 14:43

大天守の最上階からの展望。松本城は平地に建てられた平城ですが、大天守からの展望は素晴らしいです。

7/24 14:47

大天守の柱や梁には太い木材が使われていましたが、クレーンの無い時代に人力でどうやって持ち上げたのでしょうか？

7/24 15:02

松本市のゆるキャラ「アルプちゃん」と松本城。あまり知られていないゆるキャラらしく、記念撮影している人は居ませんでした...

7/24 15:03

松本城の黒門を出て、次は松本神社に行きます。

7/24 15:14

松本神社。松本城のすぐ北側に位置していて、この神社の周りには巨大なケヤキの木が何本も残っています。

7/24 15:18

3つ目は旧開智学校。現在の開智小学校（右）の後ろに見える建物が旧開智学校です。

7/24 15:22

旧開智学校。洋風っぽい雰囲気のある建物は、擬洋風建築と呼ばれているそうです。

7/24 15:25

以前に松本に来た際にも立ち寄りましたが、本当に不思議な建物です。

7/24 15:27

旧開智学校の中は、明治・大正・昭和初期の学校に関する展示物があり、教科書や算盤なども展示されていました。

7/24 15:36

大工が西洋建築を独自に真似して作った建物が「擬洋風建築」と定義されているようですが、建物の内部はこの写真のように洋風のテイストが強い場所と...

7/24 15:46

この写真の竜の彫り物のように和風のテイストが強い場所が混在していて、不思議な空間が広がっていました。

7/24 15:56

旧開智学校を出たところで、ちょっと休憩。

7/24 15:57

セイタカアワダチソウと同じSolidago属で間違いないと思いますが、花期を考慮するとオオアワダチソウだと思われます。

7/24 15:59

旧開智学校のバス停。意外にも松本市街地はバス路線がかなり充実していました。

7/24 16:06

横断歩道では、アルプちゃんに言われる前に止まりましょう。

7/24 16:09

旧開智学校から戻ってきて、松本城の太鼓門を通過。どこから見てもカッコいいお城です。

7/24 16:14

これは双体道祖神ですね。岩がほとんど風化していないので、最近作られたのでしょうか？

7/24 16:17

豚がレモンを持っているイラストが可愛らしいですね。

7/24 16:26

美ヶ原＋松本市街地と2連戦でしたが、無事に松本駅に戻ってきました。

7/24 17:34

締めは松本駅東口にある「小木曽製粉所 松本駅前店」で、蕎麦の大盛りと山賊焼きのセットを頂きました。このお店は並盛り・中盛り・大盛りは全て同じ価格というのもポイントが高いですね。

撮影機器：

PENTAX KP ボディ ペンタックス

ZenFone Max Pro (M2) SIMフリー ASUS

装備

個人装備

ソフトシェル フリース 長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 靴 日よけ帽子 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS 筆記用具 笛 計画書 ヘッドランプ ファーストエイドキット 日焼け止め ナイフ ウェットティッシュ 保険証 携帯電話 予備乾電池 モバイルバッテリー 時計 小銭入れ タオル ストック カメラ クマ鈴

感想

ardisia

[ルート]
計画段階では「王ヶ鼻〜王ヶ頭〜牛伏山〜茶臼山を回って、美ヶ原自然保護センターに戻ってくる」という、欲張りなルートを考えていました。
実際に現地に行ってみると想像以上に風雨が強く、さらに濃い霧で視界がかなり悪くなってしまったため、大事を取って王ヶ鼻と王ヶ頭を回ったところで美ヶ原自然保護センターに引き返しました。
ごく短い時間しか美ヶ原に滞在できませんでしたが、その間にも沢山の花を見ることが出来たので良かったです。
また、予定よりもかなり早く松本駅に引き返してきた後、午後から松本市街地を散策できたので、雨天でしたが充実した1日になりました。

[展望・景色]
・王ヶ鼻：岩が露出したピークからは、松本市街地の後ろに広がる北アルプスの山々を見渡せるはず...でしたが、あいにくの天気で何も見えませんでした。
・王ヶ頭：山頂の南側が開けていましたが、天気が悪くて何も見えませんでした。
・松本城：大天守の最上層からの展望は素晴らしかったですが、晴れていれば美ヶ原や北アルプスの山々がよく見えたかもしれません。

[動植物]
サワギク・コウリンカ・ウスユキソウ・キバナノヤマオダマキ・シシウド・チョウジコメツツジ・ハクサンフウロなど、様々な花を見ることが出来ました。
前日に八ヶ岳山麓の飯盛山でも沢山の花が見られましたが、それとはまた違った種類の花を見ることが出来て良かったです。

[飲食・お土産]
美ヶ原自然保護センターで、みそぱん（50円）と山バッジを買いました。
みそぱんは「ほんのり味噌味」で美味しかったです。

[その他]
美ヶ原への直通バスは「松本駅〜美ヶ原自然保護センター」と「松本駅BT〜美ヶ原高原美術館」の2路線がありますが、「松本駅BT〜美ヶ原高原美術館」の路線は2020年度は運休となっているので注意が必要です。