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記録ID: 248128
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積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

南尾根より白銀の爺ヶ岳へ

2012年11月23日(金) 〜 2012年11月25日(日)
情報量の目安: A
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
hirasaki その他4人
GPS
48:15
距離
7.9km
登り
1,328m
下り
1,318m

コースタイム

11/23 8:50柏原新道登山口→11:00ケルン→11:55南尾根取り付き(1890m)→13:35テント場(2065m地点)
11/24 6:15出発→9:30爺ヶ岳南峰→11:45テント場
11/25 7:15出発→8:05ケルン→9:05登山口
天候 初日ミゾレ、アタック日晴れ・強風、最終日快晴!
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
柏原新道登山口P:アルペンルートが11月末まで営業なのでここまで車で0K。この時期は降雪の可能性があるので、スタッドレスタイヤもしくはチェーン必携。ついでに除雪車の除雪で駐車場が埋もれる可能性があるので、スコップも必要かも。
コース状況/
危険箇所等
登山口〜テント場:ポストは登山口にあり。登りはツボ足で大丈夫でしたが、2箇所ほど斜面のトラバースがあるので、トレースの無い時は注意。南尾根の取り付き口は、3箇所ほどありますが、一番わかりやすいのはケルンの少し手前。(樹林帯の上方に赤布あり)我々はさらにその先を進んで取り付きましたが、登り出しはやや急登です。テント場は、樹林帯の少し広くなった所(2000m少し超えたあたり)にしましたが、さらに上部のジャンクションピーク(2300m付近)に良いテント適地がありました。
テント場〜爺ヶ岳南峰:針葉樹林帯からダケカンバ帯のやや急登。とくに危険箇所はありませんが、下りの時に沢方面に迷い込まないよう注意。(黄色の標識や赤布がところどころにありす。)ここまでは、トレースが無いとラッセルが大変そうです。ジャンクションピークからは、森林限界となり風が強くなります。右側に雪庇が張り出すので要注意です。あとは、ずっと尾根どおしに登りきれば南峰に至りますが、アイゼンが必要です。
自然の造形美?!どうやってこんな形になったのでしょう。
2012年11月25日 16:27撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/25 16:27
自然の造形美?!どうやってこんな形になったのでしょう。
雪はやんだが、全く展望の無い樹林帯の登り。初日の重荷で皆ぐったり・・・。
2012年11月23日 10:52撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/23 10:52
雪はやんだが、全く展望の無い樹林帯の登り。初日の重荷で皆ぐったり・・・。
お天気は回復に向かっているが、早朝は樹林帯の中でもこのように強風で寒かった。
2012年11月25日 16:28撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/25 16:28
お天気は回復に向かっているが、早朝は樹林帯の中でもこのように強風で寒かった。
南尾根には、数箇所にこの様な標識がありました。
2012年11月24日 06:39撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/24 6:39
南尾根には、数箇所にこの様な標識がありました。
いよいよ森林限界から爺ヶ岳を目指す。
2012年11月25日 16:29撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/25 16:29
いよいよ森林限界から爺ヶ岳を目指す。
針ノ木岳から種池へと続く稜線。
2012年11月24日 08:14撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 8:14
針ノ木岳から種池へと続く稜線。
登ってきた南尾根を振り返る。だんだんガスがきれて展望がひらけてきた。
2012年11月24日 08:01撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/24 8:01
登ってきた南尾根を振り返る。だんだんガスがきれて展望がひらけてきた。
針ノ木岳方面をのぞむ。どんどん視界がひらけてきた!
2012年11月24日 09:09撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 9:09
針ノ木岳方面をのぞむ。どんどん視界がひらけてきた!
頂上直下の強風地帯。飛ばされるかと思うくらいの強風が吹きまくる。
2012年11月24日 08:14撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 8:14
頂上直下の強風地帯。飛ばされるかと思うくらいの強風が吹きまくる。
大きな蓮華岳の後には槍ヶ岳と穂高岳も見えだしました。
2012年11月24日 09:12撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/24 9:12
大きな蓮華岳の後には槍ヶ岳と穂高岳も見えだしました。
頂上からの劒岳です。もう真っ白です。素晴らしいです!!
2012年11月24日 09:34撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 9:34
頂上からの劒岳です。もう真っ白です。素晴らしいです!!
爺ヶ岳中央峰と北峰です。
2012年11月24日 09:36撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 9:36
爺ヶ岳中央峰と北峰です。
鹿島槍ヶ岳。予定ではここに登るはずでしたが。
2012年11月24日 09:36撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 9:36
鹿島槍ヶ岳。予定ではここに登るはずでしたが。
名残惜しいですが、下山開始。風はだいぶおさまり、青空と日差しが眩しいです。
2012年11月24日 10:14撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/24 10:14
名残惜しいですが、下山開始。風はだいぶおさまり、青空と日差しが眩しいです。
振り返って見た、爺ヶ岳南峰。
2012年11月24日 10:52撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/24 10:52
振り返って見た、爺ヶ岳南峰。
なんかいい感じ・・・。
2012年11月25日 16:32撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/25 16:32
なんかいい感じ・・・。
最終日。出発前のモルゲンロート。岩小屋沢岳あたりでしょうか。これを頂上で見たかった。
2012年11月25日 06:45撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/25 6:45
最終日。出発前のモルゲンロート。岩小屋沢岳あたりでしょうか。これを頂上で見たかった。
どんどん標高をさげていきます。初日は視界ゼロでしたが、こんな景色だったのですね。
2012年11月25日 16:33撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/25 16:33
どんどん標高をさげていきます。初日は視界ゼロでしたが、こんな景色だったのですね。
登山口付近から見た針ノ木岳方面。
2012年11月25日 16:33撮影 by  uD800,S800 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/25 16:33
登山口付近から見た針ノ木岳方面。

感想

初冬の北アルプスに挑戦!
しかし、初日からいきなりミゾレの悪天候。おまけに久しぶりの雪山テント泊の重荷でなかなか高度を稼げない。登山口からしばらくは、夏道どおりにトレースがついていたが、南尾根取り付き地点は急登でトレースが薄くワカンを使用して登る。
もう少し下からのトレースと合流してからは、ワカンはかえって歩きづらいのでツボ足で行くことに。
2000m地点のやや傾斜の緩んだ地点でテントを張る。この先しばらくは、2300mのジャンクションピークあたりまで適地はない。
夜になって気温はさほど低くは無いが、風が強くなってきた。
アタック日。天気は回復に向かってはいるが、冬型の気圧配置になるらしく風が強い。樹林帯の中でも風が通って早朝は寒い。
しばらくは針葉樹林帯からダケカンバ帯。テント適地のジャンクションを過ぎるあたりから、森林限界となる。ガスもしだいに切れてきて、針ノ木岳あたりの山が見えてきた。
ここからはまともに風が吹きつけ、所によっては身体を持っていかれそうだ。アイゼンを効かせ、ピッケルをしっかりと打ち込み斜面を登ってゆく。さほど急斜面ではないが、まだ雪が安定しておらず、岩やハイマツにアイゼンの爪が刺さって歩きにくい。
視界はさらに良くなり、劒岳も見え出してきたぞ!そして頂上にでると目の前には、真っ白な鹿島槍ヶ岳の姿がとびこむ。当初の予定では登るはずだったのだが、とても無理だということでここまでにしたのだ。いつかは登ってみたいものだ。
お天気はどんどん良くなり、槍ヶ岳、穂高岳も遠くに見え出してきた。
風も先程よりは、おさまり素晴らしいアタック日和となった。
登頂記念写真もばっちり撮って下山にとりかかる。名残惜しい・・・。
今回は新雪のとてもよい状態の斜面だったので、あっという間に下ってきたが、クラスとしていると恐いかも。おまけに雪庇が張り出しているので要注意だ。
テント場には12時前に到着したので、このまま下山できるくらいだったが、せっかくの山。山中でゆっくり仲間と過ごすのもなかなか良いものだ。
そして最終日。予想通りの快晴!!
テント場からは樹林越しにモルゲンロートの山を見ることができた。できたらこれを頂上で見たかったが・・・。下りは荷物も軽くなってあっという間だった。(トレースが硬くてアイゼン装着)
雪山シーズン初めの山行としては、なかなかよい経験になったと思う。

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