撤退した尾根を上からリベンジしてホギリの山神に会いに行きました。(丹沢湖〜人遠尾根〜人遠橋〜高松山〜山北)
- GPS
- 09:11
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,605m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:山北駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎人遠尾根 人遠尾根へ降りる分岐に表示が無く、道の形状や踏跡・テープなどに気付かないと行き過ぎてしまいそうです。大野山がよく見える伐採地を越えた先で、左やや後方に進路をとるのが正解だったようですが、ずっと直進して適当に行ったら南側沢沿いの道に出ました。 ◎人遠橋〜富士見台 人遠橋からの階段を上がったところのフェンスが倒木でなぎ倒されていて通り抜けるのに少し苦労しました。途中道標等は無く、広い尾根もあるので地図とコンパスは必携です。 ◎高松山〜山北 ビリ堂までの荒れ方は昔の大倉尾根を彷彿させるものがあり、危険ではありませんがちょっと歩きにくかったです。途中林道を横切る所がありますが、地図に載っていなかったので新しい道ができたのかと思い込んで林道を下ってしまい、間違いに気付き引き返しました。 |
写真
感想
松田に到着する御殿場線の窓から見える駅前のバス乗り場には
いつになく大勢の人がいるのが見えたので、今日は谷峨まで行か
ずに新松田からバスに乗る事にしました。
この日は丹沢湖マラソンがあるらしくイベント専用の臨時便が
出ていましたが、西丹沢自然教室行きのバス乗り場もハイカーが
沢山並んでいて、定刻前には満席になり10分後に増発便が出たよ
うです。
山北駅、谷峨駅で更に乗車があり通路まで満員になったバスを
神縄トンネルで下車したのは私の他マラソン大会に向かうらしい
お二人だけ、バス停に降り立つと目の前には青空の下湖面にくっ
きりと権現山を映した丹沢湖が広がっていました。
バス停で靴紐を整え軽くストレッチをしてから来た道を少し戻
り旧道への分岐で見事に紅葉している木を右手に見て登山道に入
ると最初は滑り易く傾斜が急な登りでロープや鎖が設置してあり
ますが、道はすぐに緩やかになります。左手に丹沢湖を望みなが
ら軽快に高度を稼いで行き、小毛坊ノ頭下の崩壊地が左上に見え
て来た辺りからラストスパートの急登をひと登りすると、登山道
入り口からほぼ一時間で秦野峠分岐に到着しました。そう言えば
ここを秦野峠分岐と呼んではいますが、道標には秦野峠に向かう
日影山(ブッツェ平)方面への表示はありません。
秦野峠分岐からはさしたるアップダウンも無く木漏れ日の中を
呑気に散歩気分で歩き、まだ休憩するには早いとベンチもスルー
して林道に降り立つと、林道工事の大型ダンプをやり過ごしてイ
ヌクビリ方面に進み人遠尾根を下りました。
表示があるとばかり思っていた林道から人遠尾根への分岐には
何も表示がありませんでしたが、林道が右に曲がる所に下り口が
ある筈だと目星をつけていたのと、かなりしっかりと踏み跡がつ
いていて周囲の木にテープが幾本も付けられていたので分岐を見
逃さずに済みました。
歩き込まれた尾根を快適に下って行くとやがて明るく開けた伐
採地を右手に大野山を見ながら通過して徐々に高度を下げると急
斜面が何箇所かあり、滑り落ちないように木に掴まりながら進む
ような場面もありました。
本来はこの辺のどこかで左寄りに進路を取るべきだったらしい
のですが、先月近くまで来て大凡の地形は判っていたので、踏み
跡だか獣道だか判然としない斜面を適当に下って行くと、前回来
た時に尾根に上れずウロウロ彷徨った挙句逃げて行く熊の後姿を
拝んだ道に降り立ちました。
尾根道から下り舗装道路に出て、猛犬に吼えられながら民家の
前を通り抜け、朽ちそうなお堂の前の坂道を下って行くと程無く
県道に合流し、人遠橋を渡った先にある石段から高松山に向う山
道に入って行きます。
林道から石段を登ると倒木がフェンスを押しつぶしていたので、
一旦ザックを下ろしてひん曲がったフェンスの下をくぐったあと
でフェンス越しにザックを引き寄せましたが、林道に落とさない
かヒヤヒヤものでした。
あまり人が通っていなさそうな地面には枝や葉が積もり、その
下はフカフカの腐葉土で歩き心地は良いものの、踏み跡が判りづ
らい所があったり、枝を踏むとその枝の反対側が持ち上がりもう
一方の足に引っかかったり、急斜面では厚く積もったフカフカの
足元が踏み込む毎に下にズレてまるでルームランナー状態になっ
てしまうのにはちょっと難儀しました。
途中から現れる鹿柵を左に見て登り続けやがて傾斜が緩くなり、
ピーク620mに至りますが、その手前尾根の南側にある急傾斜
の防火帯をずっと下って行った左側にホギリの山神が佇んでいま
した。
ホギリの山神まで行って登り返して来ると13:00、やっとお腹が
空いて来たので高松山のテーブルで遅めの昼食にしようと向いま
したが、ここから富士見台迄が思っていた以上に変化に富んでい
て楽しく歩けました。
誰も居ない高松山のテーブルでコンビニおにぎりを食べている
と犬を連れた人が登って来たので、挨拶を交わして今日は丹沢湖
からここまで来た事、はなじょろ道が好きで何度か訪れている事
などを話したところ、何とその方は虫沢古道を守る会の会長さん
のご子息で、はなじょろ道の整備にも携わったという事を知りびっ
くり。今になるともっと色々な話を伺いたかったと思いますが、
大好きなはなじょろ道の関係者のお話が聞けて本当に良かったと
思いました。
高松山からの下山はビリ堂を経由して尺里に降りて山北駅に出
る道を選びましたが、ビリ道を過ぎてすぐに地図に出ていない林
道が現れたので、本来はこの林道を横切って降りて行かなければ
いけないのを、しばらく林道を歩いてしまい小笠原プレシジョン
の建物を見て初めて間違いに気づき引き返しました。
綺麗な夜景が見られそうな道からの景色が夜景にならない内に
何とか下りきり、山北駅に着いたのはとっぷり日が暮れた17:12。
駅舎に入るとほぼ同時に17:12発の国府津行き電車が出て行き
ましたが、その代わり次に電車が来るまで人気の無い待合室のベ
ンチでゆっくりと今日の山行の余韻に浸ることができました。
いつかホギリの山神に会いに行きたいと思いながら、自分でも
行き着くことが出来るだろうかという不安もあり腰が重くなって
いましたが、先月撤退した人遠尾根を上からリベンジしようとい
う計画を考えている時、knotさんのレポを拝見して人遠から登る
石段を知り今回の山行が実現しました。
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