雪山トレーニング(想定) 雪のない袈裟丸山
天候 | 2日とも概ね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
川口駅に集合し東北道へ。
道路は空いており、3時間程で登山口に到着。
既に雪がチラついていて、とても寒い! そそくさと各自準備をしていると、土砂降りのごときアラレが降 り出し、みんなで慌ててヤッケを着込む。
10分ほどで止んだが、一面真っ白に。ヤレヤレ、天気は良くない山行になりそうだ。。。
スタートしてしばらくは、普通の登山道といった雰囲気の道を歩くが、小ぶりの岩の上に落ち葉がたっぷり積もり、その上にうっすらと雪が乗っているので、すこぶる歩きにくい。
雪と落ち葉に足が潜ったと思うと、下の岩に当たる。
ここは足下に探りを入れながら加重移動していく。
1時間程歩くと、寝釈迦像に到着。
この登山道は岩が多く、道の脇にクライミングの対象になりそうな岩場がところどころあるが、その一つの岩に寝釈迦が掘り込まれているのだ。
お釈迦様に安全登山を祈願して出発。
しかし、この登山道は渡渉が多い。
小沢を幾度となく、右に渡り左に渡りを繰り返すが、飛び石が一部凍結していて神経を使う。
そこから1時間半ほどすると稜線に出るが、そこには大小無数のケルンが積まれていた。
その場所の呼び名は賽ノ河原というらしい。
どうもこの山は仏教にちなんだお話があるようで、弘法大師がどうとかこうとか、プレートに書いてあった。
面倒なんで読まなかったけど。
稜線は風も穏やかで日向は暖かく、積雪は2センチ程でアイゼン不要。
ただし荷物はそれなりに重い。
今回の訓練の目的の一つ、アイゼン歩行や冬山の天気を経験することはできていないが、ボッカ訓練は十分できている。
稜線を上り下りし、一組のパーティとすれ違った後、鋼鉄製カマボコ型の避難小屋に到着。
小屋の清掃組と水汲み組に分かれる。
自分は勇さんと一緒に清掃したが、水汲み組の帰りがえらく遅い。
小一時間かけて戻ってきたが、どうやら大変な思いをして汲んできたらしい。
その後は持ち寄り品を突き合って宴会開始。おいしいおつまみを食べ、そのまま夕食に突入。
リーダーのAさん特製の鳥炊き鍋とうどんを食べ、気持ちよく就寝した。
夜半、右半身が寒い。左半分はぬくいけど、右が寒い。
自分は端っこで寝たんだが、避難小屋の鉄製の壁は殊のほか冷えるようだ。
外では風がビュービュー唸り、時折鹿の甲高い声が響く。
4時起床、ゴハンと味噌汁に納豆、魚を食べて元気良く出発。
空は晴れ渡っており、風もない。
今日はアイゼンを付けて歩く。やがて急登や岩場が出てくる。
爪の引っ掛けに注意しながら、急なところは前足を傾斜に沿って置き、後ろ足はほぼ垂直に置く。
荷物も軽く、いいペースで8時15分、後袈裟丸山頂に到着。
穏やかな天気で、遠く見える日光白根と男体山が美しい。
さて、下山。ここで道を間違うなどして少々時間をロス。
気を取り直して山頂を後にする。
山頂にいる間に雪は大分融けたが、前袈裟丸山と後袈裟丸山との間は岩場になっていて、アイゼン歩行の練習には持ってこいだった。
避難小屋で荷物を回収し、その先でアイゼンを外して往路を戻る。
日当たりの良い稜線の、来た道を戻るだけ、何てことはないはずだったが、樹林の中に入ると道が凍っており、アイゼンなしだと神経を使う。
何度か尻餅を付き、荷物の重さが嫌になってきた頃、ようやく登山口に戻り着いた。
下山後は渡良瀬鉄道の駅舎に併設された温泉で冷えた体を良く良く暖め、食事を取って帰路に着いた。
この日、中央道ではトンネル事故が発生して渋滞していたようだが、東北道はスムーズそのもので、川口駅で解散となった。
○感想
今回は訓練山行、その目的はアイゼン・ピッケル技術の習得と冬山での生活でした。
雪はほとんどありませんでしたが、そこそこの岩場や急登をアイゼンで歩くことができ、冬山本番の予行演習にはちょうど良かったです。
また今回は、避難小屋での生活でしたが、端っこに寝た場合の寒さ対策とか、自分のパッキング(特に寝袋)に問題点を見つけることができました。
技術面以外にも、寒い冬山をどのように楽しく過ごすか、おいしく楽しく宴会するということも経験できました。
リーダー初め、ベテランの皆さんには大変お世話になりました。
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