記録ID: 2537138
全員に公開
沢登り
大台ケ原・大杉谷・高見山
【台高】奥ノ平谷から千石山（奥ノ迷峰）
2020年08月29日(土) [日帰り]
hillwanderer
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,078m
- 下り
- 1,067m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・奥ノ平谷へはいろいろな入渓の仕方があると思うが，今回は，ヌタハラ谷出合より少し手前に林道から分岐して河床へと続く短い林道跡（地形図では，点線路で記されている）があるため，それを辿って蓮川の河床に降りて入渓した。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※ 8/29現在，奥ノ平谷は減水しており，いくつかの滝で直登が比較的容易になっています（例えば，仙人滝，サスケ滝，終盤の25m滝など）。 【奥ノ平谷】 ・ゴルジュと大滝がひっきりなしに現れ，しかも魚止滝〜ホラ貝ゴルジュやサスケ滝に代表されるように特異な造形を持ったものが多く，強い印象を残す。また，その通過も，直登か高巻きか，高巻く場合はどこを巻くのかなど，ルート取りを真剣に考えさせられ，とても面白い。遡行というよりは，秘境を冒険している気分になれる谷。 ・個人的に注意が必要と感じたのは，以下の3箇所。 �ゝ�止滝 直前の4m滝（戻滝）のすぐ手前の右岸壁に掛かっている残置ロープを頼りに右岸巻きするが，この登り出しの部分の壁が立っていてホールドも少なく，どうしても残置ロープに体重を掛けざるを得ないため気持ち悪いところ。3mほど登れば普通に歩いて巻くことができる（魚止滝は直登もできるらしいので，直登できるならそれに越したことはないと思う）。 �∪膺預� 登攀自体はそれほど難しくないが，中間部分で左岸側から右岸側に渡り返すところのワンポイントが核心。滝の全水量をまともに浴びることになるため，水量が多いときは大変だと思う。今回は減水していたため，何とかなった。 �Ｂ臉仟譟舛修猟掌紊力∂涜� 大石滝の掛かるところで本流が左に急角度に曲がっているうえ，直進方向に紛らわしいルンゼがあり，しかもすぐ手前に支流の黒滝谷が本流の大石滝と同じくらいの大きさの滝を掛けているため，どれが本流なのか気を付けていないと間違えやすい（今回，事前に遡行図をあまりよく見ずに遡行したため，少し戸惑った。）。直進するルンゼのCS滝を登ってから左岸巻きか，または少し手前から左岸斜面に取りつき，直進するルンゼをぐるりとまたいでから左岸巻きする（今回は後者のルート取りをした）。大石滝の直後の連瀑帯の斜滝20mは，滝のすぐ左岸側にある岩壁のリッジ状の部分を登ると簡単に巻くことができる（少し高度感あり）。 ・この谷の高巻きは，ルート取りさえ注意すればそれほど困難ではない。一部を除いて意外と小さく巻くことができ，谷への復帰も懸垂不要で歩いて戻ることができる。 ・ヒルは何匹かくっついてきたが，被害なし。ヒルよりもブヨの多さが気になった。虫よけスプレーを使うと多少まし。あと，どうしてか知らないが，この時期のこの山域の山頂はハエが非常に多く，ゆっくり休む気にあまりなれないのが残念。 【下山について】 笹ヶ峰の東尾根から赤��滝谷（千石谷の右俣）と喜平小屋谷（千石谷の左俣）の出合まで下降し、そこから千石谷左岸の林道に登り返す。笹ヶ峰東尾根はところどころにマーキングがありうっすらと踏み跡があるが、途切れがちであまり頼りにはできないので、読図はしっかり行った方がいい。ルートは概ね尾根上を辿り、藪はなく歩きやすいが、特に下部は急斜面なので注意。出合に降りてから林道に登り返す箇所は、植林の中にしっかりしたつづら折れの踏み跡があり、林道までそれほど苦労はしないと思う。林道は、最初は荒れているが、すぐに山崩れの復旧工事現場に出て、その後は工事車両が通るためかきれいな道となる。 |
写真
ヌタハラ谷出合の少し手前に河床に降りる短い林道跡があるため，それを辿って蓮川の河原に降りる。払暁の淡い光の中，広い河原を歩いて奥ノ平谷と千石谷の出合に到着，左の奥ノ平谷に入る。ここまで水量がほとんどなく心配したが，奥ノ平谷に入ると流れが復活して一安心。
ヌタハラ谷出合の少し手前に河床に降りる短い林道跡があるため，それを辿って蓮川の河原に降りる。払暁の淡い光の中，広い河原を歩いて奥ノ平谷と千石谷の出合に到着，左の奥ノ平谷に入る。ここまで水量がほとんどなく心配したが，奥ノ平谷に入ると流れが復活して一安心。
まだ光量が少なすぎて何の写真かわからないと思いますが，奥ノ平谷に入ってほどなく現れる初音滝（2mくらい）。巨岩に挟まれ越えにくい滝だが，左岸に踏み跡があり，簡単に巻ける。（写真だと暗いですが，この時点でヘッドライトがなくても遡行可能な明るさ。）
1
まだ光量が少なすぎて何の写真かわからないと思いますが，奥ノ平谷に入ってほどなく現れる初音滝（2mくらい）。巨岩に挟まれ越えにくい滝だが，左岸に踏み跡があり，簡単に巻ける。（写真だと暗いですが，この時点でヘッドライトがなくても遡行可能な明るさ。）
しばらく歩くと，両岸が急に立ってゴルジュとなる。ついに奥ノ平谷の本領発揮かとわくわくする。明け方の暗い谷底が一層暗くなり，ダンジョンの中に踏み込んでいくような気分だ。
1
しばらく歩くと，両岸が急に立ってゴルジュとなる。ついに奥ノ平谷の本領発揮かとわくわくする。明け方の暗い谷底が一層暗くなり，ダンジョンの中に踏み込んでいくような気分だ。
と，深く長い淵の向こうにゆらりと仄白く，戻滝（4mほど）が現れる。釜を泳いで滝の左手に取りつき，簡単に登って滝上へ。水はほどよい冷たさで，気持ちよく泳ぐことができる。
3
と，深く長い淵の向こうにゆらりと仄白く，戻滝（4mほど）が現れる。釜を泳いで滝の左手に取りつき，簡単に登って滝上へ。水はほどよい冷たさで，気持ちよく泳ぐことができる。
すぐに魚止滝（5m）。黒く堅牢なゴルジュに四囲を鎧われた中にすらりと落ちる形の良い直瀑が美しい。この滝は釜を泳いで左手を直登することもできるそうだが，自重して高巻くことに。
2
すぐに魚止滝（5m）。黒く堅牢なゴルジュに四囲を鎧われた中にすらりと落ちる形の良い直瀑が美しい。この滝は釜を泳いで左手を直登することもできるそうだが，自重して高巻くことに。
先ほど越してきた戻滝をウォータースライダーで降りて再び淵を泳ぎ，戻滝の淵の前まで戻ると，右岸壁に残置ロープが垂れている。この箇所を上のバンドまで3mほど攀じ登るのだが，結構壁が立っておりホールドも少なく，少し緊張する。
1
先ほど越してきた戻滝をウォータースライダーで降りて再び淵を泳ぎ，戻滝の淵の前まで戻ると，右岸壁に残置ロープが垂れている。この箇所を上のバンドまで3mほど攀じ登るのだが，結構壁が立っておりホールドも少なく，少し緊張する。
壁を3mほど上がれば，すぐに安定したバンド（写真）に出て，歩いて巻きに入ることができる。少し谷を戻り気味に左上した後，切り返して右上し，魚止滝を越えて少し行ったあたりで歩いて谷に戻る。
壁を3mほど上がれば，すぐに安定したバンド（写真）に出て，歩いて巻きに入ることができる。少し谷を戻り気味に左上した後，切り返して右上し，魚止滝を越えて少し行ったあたりで歩いて谷に戻る。
谷に戻ると，すぐに3段8mほどの斜滝。淵は深いが，左岸に沿ってへつれるので，通過は容易。
と，両岸が更に圧縮されて幅2mほどの極狭空間となり，古代遺跡の回廊のような見事なゴルジュが現れる。仙人滝のゴルジュだ。陽の光が届かず黒く不気味な淵の向こうに，仙人滝と思しき白くくねったものが，岩の影からちらちらと妖しげに青白い舌を出し入れしている。これは…奥に進んだらいきなり食われたりしないよね？と思わず不安になる光景。
2
と，両岸が更に圧縮されて幅2mほどの極狭空間となり，古代遺跡の回廊のような見事なゴルジュが現れる。仙人滝のゴルジュだ。陽の光が届かず黒く不気味な淵の向こうに，仙人滝と思しき白くくねったものが，岩の影からちらちらと妖しげに青白い舌を出し入れしている。これは…奥に進んだらいきなり食われたりしないよね？と思わず不安になる光景。
底の見えない暗く不気味な淵を泳いでいく。見上げると，そそり立つ両岸に細く切り取られた空が幻想的。
上段も登攀自体は難しくないのだが，中間部分で左岸側から右岸側に滝の水流を全身で思いっきり受け止めながら渡り返す必要があり，このワンポイントが核心。今回は減水していたので何とかなったが，それでもかなりの水圧を全身に受け，耳に水が入ってしばらくの間耳が少しおかしかった。
2
上段も登攀自体は難しくないのだが，中間部分で左岸側から右岸側に滝の水流を全身で思いっきり受け止めながら渡り返す必要があり，このワンポイントが核心。今回は減水していたので何とかなったが，それでもかなりの水圧を全身に受け，耳に水が入ってしばらくの間耳が少しおかしかった。
すぐにホラ貝のゴルジュ。ホラ貝といえば笛吹川東沢のホラノ貝が思い浮かぶが，こちらも巻貝の内面のようにねじれるように彫り上げられた素晴らしいゴルジュで，なかなかの見物である。
1
すぐにホラ貝のゴルジュ。ホラ貝といえば笛吹川東沢のホラノ貝が思い浮かぶが，こちらも巻貝の内面のようにねじれるように彫り上げられた素晴らしいゴルジュで，なかなかの見物である。
ホラ貝のゴルジュに守られた滝。周囲の岩に反響する瀑音に凄みを感じさせられる。
ホラ貝は少し戻った斜面から取りついて，右岸を簡単に巻ける。巻きながら見下ろしたホラ貝の滝。ゆらゆらと揺れる白い幽霊のようだ。
しかしすぐにゴルジュとなり，鎌滝30mが出現。今回見た中で最も感動した滝であった。せっかくなのでザックを下ろして休憩し，じっくり滝を眺める。
滝の落ち口は圧倒的な岩壁の屋根に覆われ，滝自体がすっぽりと洞窟の中を落ちているような錯覚に襲われる。どうしてこんなに不思議な造形の滝ができたのだろう。この滝は，すぐ手前の左岸壁にほどよくホールドがつながっており，左岸から簡単に高巻きに入れる。谷への復帰も歩いて戻ることができる。
2
滝の落ち口は圧倒的な岩壁の屋根に覆われ，滝自体がすっぽりと洞窟の中を落ちているような錯覚に襲われる。どうしてこんなに不思議な造形の滝ができたのだろう。
この滝は，すぐ手前の左岸壁にほどよくホールドがつながっており，左岸から簡単に高巻きに入れる。谷への復帰も歩いて戻ることができる。
この滝は，すぐ手前の左岸壁にほどよくホールドがつながっており，左岸から簡単に高巻きに入れる。谷への復帰も歩いて戻ることができる。
ほどなく，形の美しい20m斜瀑。この谷は，名のない滝も美形のものが多い。少し大きめの高巻きになるが，左岸からそれほど苦労せず巻ける。
そしてついに，この谷で最大の滝，サスケ滝（40m）が登場。しかし，水量が少なく，迫力が減じられてしまっているのがちょっと残念。
この滝は，一見脇役に見える右側の逆くの字の部分が実は本流で，よく目立つ正面の簾状の部分がむしろ傍流のようだ。そのため，水量が少なくなると，てきめんサブの正面部分の水量が激減してしまうらしい。
1
この滝は，一見脇役に見える右側の逆くの字の部分が実は本流で，よく目立つ正面の簾状の部分がむしろ傍流のようだ。そのため，水量が少なくなると，てきめんサブの正面部分の水量が激減してしまうらしい。
しかし，水量が少ないおかげで，容易に直登できそうに見える。右側の逆くの字の部分をシャワーを全身に浴びながら登っていく。下部は容易。
最上段の落ち口に抜ける部分。ここは高度感があり，思いっきり瀑水を浴びて水流の中のホールドを探りながら登ることになるため，少し緊張する。水量が多かったら結構難しそうだ。
3
最上段の落ち口に抜ける部分。ここは高度感があり，思いっきり瀑水を浴びて水流の中のホールドを探りながら登ることになるため，少し緊張する。水量が多かったら結構難しそうだ。
サスケ滝を登り切り，落ち口から下を眺める。陽光が弾ける冷たい瀑水を浴びながらの，爽快な登攀だった。
すぐに美しい15m斜瀑。確か右岸から巻いた。それほど難しくなかったはず。
8mほどの滝。直登しようとしたが落ち口の一手が出ず，今度は左岸から巻こうとしたが岩壁に阻まれ，ならばと右岸から巻きに入ると簡単に巻けた。
今度は簾状の立派な25m滝。傾斜はそれほどでもなく，滝身のやや右手に手掛かりが豊富そうなラインが見えたため，直登していくが，中間を越えたあたりで滑りやすそうな外傾ホールドが多くなり不安を覚えたため，結局右側の樹林帯に逃げてしまった。完登できず残念。
2
今度は簾状の立派な25m滝。傾斜はそれほどでもなく，滝身のやや右手に手掛かりが豊富そうなラインが見えたため，直登していくが，中間を越えたあたりで滑りやすそうな外傾ホールドが多くなり不安を覚えたため，結局右側の樹林帯に逃げてしまった。完登できず残念。
ほどなく直進方向に枯れたルンゼがあり，左手に10mほどのよく似た形の滝が2つ並んで掛かる空間に到着。事前学習が足りなかったため，一瞬どれが本流か分からなくなり，まごついてしまった。地図をにらんだ結果，奥の滝が本流の大石滝で，手前が支流の黒滝谷だと当たりを付けた。黒滝谷のほうが若干水量が多く見えるので，ちょっとまぎらわしい。
1
ほどなく直進方向に枯れたルンゼがあり，左手に10mほどのよく似た形の滝が2つ並んで掛かる空間に到着。事前学習が足りなかったため，一瞬どれが本流か分からなくなり，まごついてしまった。地図をにらんだ結果，奥の滝が本流の大石滝で，手前が支流の黒滝谷だと当たりを付けた。黒滝谷のほうが若干水量が多く見えるので，ちょっとまぎらわしい。
滝の反対側の斜面（つまり左岸側）の斜面に取りつき，正面の枯れたルンゼをまたいでぐるりとトラバースし，左岸巻き。ルンゼを横断できるかどうかが不安だったが，拍子抜けするほど簡単に横断でき（写真），巻きを継続できた。
滝の反対側の斜面（つまり左岸側）の斜面に取りつき，正面の枯れたルンゼをまたいでぐるりとトラバースし，左岸巻き。ルンゼを横断できるかどうかが不安だったが，拍子抜けするほど簡単に横断でき（写真），巻きを継続できた。
大石滝のすぐ上に滝が続くのを左手に眺めながら，斜面をトラバースしていく。急斜面だが，それほど悪さは感じない。
そして，連瀑最後の20m斜滝。左右を圧倒的な岩壁に阻まれてしまったため，最初は滝を直登しようとしたが，ホールドはあるのに体を引き上げられず，すごすごと退散。
1
そして，連瀑最後の20m斜滝。左右を圧倒的な岩壁に阻まれてしまったため，最初は滝を直登しようとしたが，ホールドはあるのに体を引き上げられず，すごすごと退散。
仕方なく，どう見ても大高巻きになりそうな左岸巻きに入ろうとしたところ，20m斜滝のすぐ右手の岩壁のリッジ部分に登れそうな部分を見つけ（写真），取りついたところあっけないほど簡単に巻くことができた（少し高度感あり）。いいルートを見つけたとホクホクしていたところ，帰ってから調べたらどうやらノーマルルートらしい。喜んで損した(^^;
仕方なく，どう見ても大高巻きになりそうな左岸巻きに入ろうとしたところ，20m斜滝のすぐ右手の岩壁のリッジ部分に登れそうな部分を見つけ（写真），取りついたところあっけないほど簡単に巻くことができた（少し高度感あり）。いいルートを見つけたとホクホクしていたところ，帰ってから調べたらどうやらノーマルルートらしい。喜んで損した(^^;
すると谷が開け，穏やかなナメ床が広がった。地形図を見てもはっきり等高線が緩んでいるため，難所は全て越えたかと喜んでいたら…
ここから右手にトラバースし，壁の切れ目を適当に見繕って登り，滝上へ。思ったより歩かされるが，大高巻きと言うほどではない程度。
と思っていたら，また滝！ もう地形図では等高線が緩んでいるはずなのに，この谷はどうなっているんでしょう…
さすがに滝はこれが最後で，あとはこれまでのゴルジュと滝の連打が嘘のような穏やかな流れがひたすら続く。
いきなり場面転換。ここはスイスではない。
源頭を抜けたらいきなりこんな風景が広がっているので，戸惑ってしまった。
源頭を抜けたらいきなりこんな風景が広がっているので，戸惑ってしまった。
気持ちの良い草原に白い岩が点在しており，まるで高原のような眺め。鈴鹿の御池岳のようだが，この白い岩はどうやらカレンフェルトではなく，全く別の岩質のように見える。
2
気持ちの良い草原に白い岩が点在しており，まるで高原のような眺め。鈴鹿の御池岳のようだが，この白い岩はどうやらカレンフェルトではなく，全く別の岩質のように見える。
村上春樹風に言うなら，羊の群れが突然目の前に現れても驚かないような牧歌的な眺め。
台高の山並みの向こうから湧き上がる雄大積雲の群れ。しかし，もう8月も終わりかぁ…。
笹ヶ峰に到着。ここからは，笹ヶ峰の東尾根を下降して赤��滝谷（千石谷の右俣）と喜平小屋谷（千石谷の左俣）の出合を目指す。
東尾根には写真のようなマーキングが断続的に付いており，概ね尾根通しに下降していくが，踏み跡はうっすらある程度で分かりにくいので読図は主体的に行ったほうが良い。
東尾根には写真のようなマーキングが断続的に付いており，概ね尾根通しに下降していくが，踏み跡はうっすらある程度で分かりにくいので読図は主体的に行ったほうが良い。
下部に行けば行くほど，なかなかの激下りだが、藪はないのでどんどん降りていける。
赤��滝谷と喜平小屋谷の出合いまでもう少しと言うところで，マーキングを見失ってしまい，急斜面を適当に下降して谷に降り立つ。どうやら赤��滝谷のほうに降りてしまったようだ。穏やかな流れを下降していく。
赤��滝谷と喜平小屋谷の出合いまでもう少しと言うところで，マーキングを見失ってしまい，急斜面を適当に下降して谷に降り立つ。どうやら赤��滝谷のほうに降りてしまったようだ。穏やかな流れを下降していく。
斜面にはつづら折れ状にはっきりした踏み跡が続いており，林道までスムーズに上がることができる。
荒れた林道を少し歩くと，山崩れの復旧工事の現場にぶつかった。ロープで確保した作業員の方が急斜面を上り下りして作業しており，興味深い眺め。これ以降は，工事車両が通るためか，非常に綺麗で歩きやすい林道が続く。
1
荒れた林道を少し歩くと，山崩れの復旧工事の現場にぶつかった。ロープで確保した作業員の方が急斜面を上り下りして作業しており，興味深い眺め。これ以降は，工事車両が通るためか，非常に綺麗で歩きやすい林道が続く。
装備
| 備考 | ・フェルトソール沢足袋使用。それほどぬめっている印象はなく，滝の登攀も多いため，ラバーの沢靴のほうがいいかもしれない。 ・40mロープ携行したが不使用（高巻きも懸垂不要） |
|---|
感想
蓮川流域の主だった谷はいくつか登っているが，その中でも最奥の奥ノ平谷はまだ登ったことがなかった。また，奥ノ平谷を上り詰めたところにある千石山も，「奥ノ迷峰」と言う別名に惹かれて，いつか登ってみたいと思っていた山だった。
奥ノ平谷は，個性的な造形のゴルジュや大滝が休む間もなく連続し，険しい地形が続くゆえルート取りも真剣に考えさせられ，沢登りと言うよりは奥地探検をしているような，次のゴルジュの奥，次のカーブの奥に何があるのか緊張しつつもわくわくするような楽しい谷だった。特に，仙人滝の直登と，鎌滝の眺めは印象的で，結構感動した。この谷一番の大滝であるサスケ滝も減水に助けられて楽しく直登することができ，爽やかな印象が残った。
千石山（奥ノ迷峰）も，この山域らしい，静かで落ち着いた山頂だった。山腹（奥ノ平谷の源頭のあたり）には白い岩が点在する高原状の草原もあり，その別名の通り，この辺りに何も知らずに迷い込んだら，不思議な体験をしそうだ。明神平や桧塚・桧塚奥峰，迷岳など，この山域の山頂は，地味だが妙に印象深いものが多い。楽しい台高の奥地探検の一日だった。
※ この日はいつも通り沢の水を飲みながら遡行したのだが，途中で2体も動物の腐乱死体が水の中に横たわっているのを見つけ（1体はイノシシ，もう1体は小ジカ），さすがに少し気分が悪くなった。といっても，この炎天下で水を飲まないわけにはいかないので，その後も飲み続けましたが。険しい谷なので，動物も崖から転落したり滝から滑り落ちたり，大変なんでしょうね。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：2556人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
笹ヶ峰の最新記録
桧塚奥峰、赤倉山（県道蓮峡線から周回）
2024年05月05日 (日帰り) [A]
桧塚、赤倉山周回〜新緑のブナ林を歩く〜
2024年05月05日 (日帰り) [B]
明神平からシャッポ山
2024年05月03日 [C]
台高山脈縦走（明神平〜大台ヶ原）3Days
2024年05月03日 [S]
台高山脈縦走 高見山～大台ヶ原
2024年05月02日 [B]
千石山(奥ノ迷峰)の最新記録
桧塚奥峰、赤倉山（県道蓮峡線から周回）
2024年05月05日 (日帰り) [A]
桧塚、赤倉山周回〜新緑のブナ林を歩く〜
2024年05月05日 (日帰り) [B]
明神平からシャッポ山
2024年05月03日 [C]
台高山脈縦走（明神平〜大台ヶ原）3Days
2024年05月03日 [S]
台高山脈縦走 高見山～大台ヶ原
2024年05月02日 [B]
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する