記録ID: 2563984
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
常念岳 カミナリに囲まれてしまった日
2020年09月13日(日) [日帰り]



- GPS
- 08:27
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,345m
- 下り
- 1,371m
コースタイム
天候 | 雨のち雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
am3:00着で6割ほど 前泊の方が多かった様です |
コース状況/ 危険箇所等 |
【三股〜尾根】 900m程の標高差の樹林帯を詰めます 地図上では急登ですが、ほぼ九十九折で歩きやすいです 【尾根〜ハシゴ】 尾根上を平行移動する区間 【ハシゴ〜前常念(手前)】 花崗岩の急登です ペンキや手がかり豊富で楽しい道です (晴れていれば) |
その他周辺情報 | 【しゃくなげの湯】 山麓線沿いの日帰り施設 サウナ・ジェットバス完備 県外入浴者は氏名と連絡先の記入が必要です |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
半袖シャツ
ドライインナー
ソフトシェル
ドライタイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
サングラス
3シーズン靴
ザック
ストック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
---|---|
備考 | カメラが浸水...防水に買い替え |
感想
今回は反省記
まずはこの天候で決行してしまったこと
単独ならそもそも登らないであろう日に、ゲスト連れということで強行してしまった
森林限界まではよく踏まれた登山道
予報より早く降り出した雨でしたが、前線通過が早まったのだろう、などと思いつつのんびり標高をつめていきます
おそらくこの時点で、いわゆる「正常値バイアス」がかかっていたのかも...
「前線通過が早いならば回復していくんじゃないか」なんて
ハシゴを登り、森林限界に出ると雨足が強まり、風も増す
スライドしたお姉さんの情報を聞き、撤退を考え始めます
とりあえず様子を見ながら前常念を目指しましたが、遠方で雷の音
2500m付近にいましたが、即時撤退を決定、急いで下山開始します
しかし、この日の雷雲の速さは想像以上
音は急速に近づき、時折空が光る
まずい
と、ほんの目の前を稲妻が走り、同時に壮絶な炸裂音...
生きた心地がしませんでした
...しばらく伏せてやり過ごし、を繰り返して樹林帯に復帰
雷鳴が続く中、尾根道を走って避難しました
風雨への慣れと、ゲスト連れで中止の決断が出せなかった事から招いた危機
50〜100mほど稲妻がズレていたら間違い無く撃たれていました
恥ずかしい記録であり、見てくださる方はもっと適切な対処ができるエキスパートが多いかと思いますが、どうぞ皆様お気をつけてです
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コメント
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nori813さん
貴重な雷レコ有難うございました。
そして、かなり危うい状況の中、ご無事に下山でき良かったです。
しばらく伏せてやり過ごしている間などはその場に居なければ想像もつかない程、恐ろしい時間だったのだと思います。。
私は山で雷に遭ったことはないので、まだ甘くみているのころは正直ありますが、身近な方(勝手にnoriさんを身近にしてしまい、スミマセン。。)の生の声に、警戒意識たかまりました。雷の近づく速度は速い‼のだと深く認識です。
それにしても、noriさんのオコジョ遭遇率が高くて羨ましい〜。
taromiiさん
ありがとうございます
目の前の空中に走る紫色の稲妻と、パーンッという鋭い轟音は、今思い出しても恐怖です
一生、遭わないに越したことはありませんし、taromiiさんはきっとその前にきちんと退避されているのだと思います
小学生の頃、西穂山頂手前でカミナリの音が聞こえ、父親に下山させられた時は悪態をつき、悔しさに泣きながら下りましたが...あらためてカミナリのスピードと危険を実感しました
オコジョは人の少ないルート&日のせいか、しばらく登山道で遊んでいてくれました
(身近にしていただいて嬉しいです)
nori813さん、初めまして!時々レコ楽しませていただいております♪ めちゃめちゃ共感できる感想だったので思わずコメントしています。
一昨年だったか、南アルプスの兎岳山頂で同じ経験をしました。山頂写真を撮ってたら雷鳴が聞こえ始めて。もうそこからはあっという間に雷雲に追いつかれて、土砂降りと数秒に1回光ってあちこちに落ちまくる雷のど真ん中に待機する事になって生きた心地がしませんでした。。。幸い私は兎の避難小屋に飛び込めたんですけど、その後にすれ違った登山者はみんな1時間くらい地面に這いつくばってやり過ごして、本当に死ぬかと思ったと話していました。
nori813さんのご経験も合わせて考えると、山の雷は私たちが麓で経験するような速度じゃなくて一気に来るのかもしれないですね(・・;) あんな恐ろし経験は2度とイヤです。nori813さんもご無事でよかったですね!お疲れ様でした(^^)
harubo33さん
コメントありがとうございます
嬉しいです
雷は本当に恐ろしく、おっしゃる様にあっという間ですね
撤退を決めて、まだ間に合うと思っていた矢先に閃光...街での速度感で対応していては間に合いませんね
私は樹林帯が近かったので逃げ込めましたが、harubo33さんの様に、遭遇されたのが山頂や稜線上であれば、想像を絶する恐ろしさだったのでしょうね
無事に下りられた事に感謝し、今一度気を引き締めなくてはと思っている次第です
どうぞ、秋山も安全登山で
こんばんは😄初コメです。
山での雷は大変危険です。
今回は雷に対しての知識が活きたと思います。
雷の電圧はとてつも無く高く、それに対して人や樹木、岩などは関係無く落雷します。
つまり、一番雷に近い物体にです。
湿った空気や雲にも。
街中の上空で稲光りが走るのは上空の湿気の多い空気や雲に放電(落雷)してます。
今回は身を伏せたのが功を奏したと思えます。
でも、不幸中の幸いです。無事で良かったですね。
私達は10年前の燧ヶ岳で九死に一生の体験。
快晴無風だった山頂でさてお昼と段取りしてると急に冷たい風が、そして見る見る尾瀬沼を黒い雲が覆い始め遠くから微かに雷鳥が。
やばいと直感して急ぎ下山。
途中から真っ黒な雲に呑まれ滝の様な雨と雷。
目の前を稲光りと同時にピシャッ、ピシャッ。
ゴロゴロでは無くて2〜3mの樹木に落雷してました。
下山の登山道は滝の如く膝ぐらいまで浸かりながらnoriさんと同じ姿勢で、、。
親子三人で死を覚悟しました😱
電気の世界に半世紀身を置いてますが事ある毎にこの体験談は語り継いで行きたいと思います。
山での雷はまず伏せる、低姿勢です。
teheheさん
コメントありがとうございます
また、対処法のご教授も併せてお礼申し上げます
燧ヶ岳では落雷を目の当たりにされたのですね
しかも快晴無風状態から
さぞ恐ろしかった事と想像し、また冷静に対処されていることに敬意を覚えます
身を低く、むやみに逃げ込まない...は徹底して教えられてきたのですが、いざその場に身を置くと、どうしても早く離れたい気持ちが生まれ、とにかく冷静にと自らに言い聞かせていました
山は実践で覚えていくものだと言われますが、知識と同時に、もう二度とこの様な目に遭わない様な、早め早めの予防策を徹底しなければ...と思っているところです
体験談はできるだけ広くお伝えいただけたら、我々にとっても大変ありがたいです
どうぞ秋山も安全登山で
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