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Yamareco

記録ID: 258736
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

初リーダーの鍋割山

2008年09月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
hiratsuka その他16人
GPS
--:--
距離
16.1km
登り
1,209m
下り
1,190m
過去天気図(気象庁) 2008年09月の天気図
アクセス
2008年09月28日 10:26撮影 by  DSC-T70, SONY
9/28 10:26
ペットボトルはここから担ぎ上げる。
2008年09月28日 10:26撮影 by  DSC-T70, SONY
9/28 10:26
ペットボトルはここから担ぎ上げる。
後沢乗越への登りがはじまる。
後沢乗越への登りがはじまる。
みんなで鍋焼きうどん。
2008年09月28日 12:47撮影 by  DSC-T70, SONY
9/28 12:47
みんなで鍋焼きうどん。
鍋割山荘前
2008年09月28日 15:05撮影 by  DSC-T70, SONY
9/28 15:05
見返りシカ?
見晴らし茶屋からの夕景。
見晴らし茶屋からの夕景。
まだまだ元気な岳童達。
2008年09月28日 17:19撮影 by  DSC-T70, SONY
9/28 17:19
まだまだ元気な岳童達。

感想

■当日朝
山行当日の朝、我が家の玄関先から
丹沢方面に目をやると、かろうじて山の頂は見えるが、
雲がたれ込めていて今にも覆い隠されそう。
展望はあまり期待出来ないかな。

新体制での親子山教室の第1弾は、丹沢の鍋割山(標高1272m)。
当初7月に予定されていた鍋割山、私が雲取山で足を痛めて延期になっていたが、
ようやく日の目を見ることになった。
長い歩きだが岳童の子ども達ならきっと歩き通せるでしょう。

■参加者達
7:21集合場所である渋沢駅に到着。
改札を出たところには既にsioさん、スマイルさん親子、そしてMさん親子が
到着している。
Mさんは親子山1期生で私自身は2年ほど前に親子山教室での三ノ搭(丹沢)で
ご一緒している。
先日は親子で燕岳(つばくろだけ 2763m)へ登ったとのこと。

続いてこちらも1期生のI村さん親子、今夏の雲取山や北横岳へも参加されている
はれるちゃんの健脚ぶりは、この鍋割山でも発揮されることだろう。
そして後方グループの頼もしいサポーター、あざみさんが到着。

流水麺さん不在とは言え何とも豪華なメンバーである。
INAPPYさんはバスが下車する停留所へクルマで直行するのでそちらで合流予定。
あとはイチマリさん親子がくればとりあえず全員集合...のはずだったが
集合時刻を過ぎても到着しない。
とりあえず予定通り集合したメンバーだけで出発する。
sioさんとともに心配していたが、幸い連絡がつき1つ後のバスで無事に
合流となる。

遅刻者がいた場合その時間だけ全体の下山も遅くなるのは誰が考えても
わかることであり今後は決してこのようなことがないようにお願いしたい。

さて、自己紹介と今回の予定などを説明した後にはれて出発となる。(8時20分)

●今回参加した子ども達
 こうすけくん(小2)
 ひなたちゃん(小2)
 みゆりちゃん(小3)
 りくとくん(小3)
 はれるちゃん(小4)
 こうたろうくん(小4)
 まゆりちゃん(小5)
 たくやくん(小6)
 さゆりちゃん(中2)


■林道を歩く
今回最初のポイントは長い林道(西山林道)歩き。
山頂までの急登でペースが落ちることを考慮してこの林道歩きでは出来るだけ
時間をかせぎたい。
そのため多少早めに歩みを進める。

途中、前後のグループの間が開いたりもしたがまずまずのペースで皆頑張って
歩いている。
子ども達は皆一様に元気いっぱいだ。歩き出して1時間を過ぎて二俣の先で
浅い沢があらわれる。
5mほどの短い橋だが慎重に一人ずつ渡る。

「落ちないでよ〜」
と言っている矢先にたくや君がお約束通りにじゃぼん。
幸いクツの中は濡れなかった様でひと安心。

ほどなく林道の終点に全員揃って到着し小休止。
ここからが本番、山登りのはじめとなる。
林道脇には鍋割山の小屋番さんのクルマが停まっていて水の入ったペットボトルが
10数本発泡スチロールに入って置かれている。
鍋割山頂には水場がないため小屋番さんが荷揚しているが、
登山者もここにおかれたペットボトルをボランティアで担ぎ上げている。
今回は事前にsioさんと私はこの役を義務化?していたためやむなく… ではなく
喜んでペットボトルをザックに押し込む。(10時20分)


■後沢乗越へ
後沢乗越(うしろざわのっこし)に向けての登りが始まる。
チョロチョロ流れる沢を遡り、急な登りを越えると植林帯があらわれる。
ジグザグにつけられた山道を歩き、小さい尾根を超えると
ほどなく後沢乗越へ到着。
ヤセ尾根なので大人数での休憩には適しないがこの日は登山者も
少なかったこともあり注意しながらひとまずここで休憩とする。

子ども達はまだまだ元気だ。
登頂は12時を過ぎてしまうだろうという事でお腹に何か入れておくように
参加者へ伝える。
多少のバラツキはあるがここまでそれほどの遅れもなく順調。
さてここからが今回のメインとなる急登のはじまり。(11時5分)。

■山頂まで
乗越から山頂までの急登はキツい。
とにかく少しずつでも歩みをとめずにペース良く歩く事がポイントだ。
だがやはりツラい事には変わりない。徐々に列が長くなり始める。
I村さんがこの様子を見て後続とのつなぎ役を進んで行ってくれた。
このあとも要所要所で前と後をつないでくれる役目を果たしていただき
とても助かった。
高度をあげるにつれて霧が立ち込めてくる。

小4のこうたろうくんはしっかりした足取りで黙々と歩みを進めている。
お父さんはこうたろうくんの力量をちゃんと把握しているようで
ほとんど一緒に歩かずに子どもに任せている。
もちろん肝心なところはフォローしているのだろうが
なかなkいい関係での親子歩きだと思った。

小6のたくやくんは体力的には問題なくお父さんとももちろん離れて歩いている。
ただもっとおしゃべりを少なくしたら歩きに集中出来るはず。
(うーん、これは我が子にもそのまま当てはまる…)

女の子の話好きはどこにいても変わらないのかもしれない。
特にイチマリさんの3姉妹のおしゃべりはこの急登においても収まる気配はなく
注意力が散漫になることでケガをしないかとても心配だ。

先頭グループの子ども達は予定時間ちょうどに登頂。
やや遅れてイチマリさんとみゆりちゃん親子、スマイルさんとひなたちゃん親子、こうすけ君がsioさんとともに到着。
みんなくたびれている様子だが足取りはしっかりしている。
最後尾のINAPPYさんも到着して全員無事に登頂。

今回一番の難関を予定通りにクリアする事が出来てホッと一息。
あとは鍋焼きうどんを食べて下山するだけとこの時は思ったのだが…。(12時半)

■鍋焼きうどん
鍋割山荘に入ると先に到着した親子はさっそく鍋焼きうどんを食べている。。
気温が低かったこの日アツアツのうどんは頑張った親子のお腹を満たしてくれたに違いない。
自分でお湯を沸かしてつくるラーメンも美味しいけれどこのうどんにはかなわないだろう。
沢山の注文が入ったこともあり鍋焼きうどんが出来上がるまで少し時間がかかりそう。

出発を13時半にすることをみんなに伝える。
想定外のタイムロスだが止む終えない。
待つ間あざみさんにいただいた北横岳の山行の時の写真をみたり
Mさんから燕岳の話をお聞きする。
今回参加したこうたろうくんが燕岳を難なく登ったとの話を聞いて
山頂までのしっかりした足取りも納得。

出発時間前に声を掛けるが何テンポか遅れて行動してしまう親子がいたりして
出発時間を10分ほどオーバーする。(13:40)

■金冷しまで
山頂から次のポイントの金冷しまでは1時間途中木道をはさみながら
アップダウンを繰り返して進んでいく。

子ども達は相変わらずにぎやかにおしゃべりをしながら歩いているため
足元が危ないところでかける私の声が聞こえない事もしばしば。
何回か後ろを振り返り注意を促しながら先を進む。
先頭と後続グループの差はほとんどなく全員到着。
ここから一気に大倉まで下ることになる。

下山予定時刻の17時を過ぎる可能性が出てきたため、
sioさんにヘッドライト使用の可能性を伝える。

小休止のあとsioさんの呼び掛けで全員クツ紐を締め直し下山開始。(14:40)

■花立山荘前通過
花立山荘直下の長い急階段は尾根の中で一番キツイところ。
下りではあるが子どもにとってはキツイ階段。
それでも先頭グループの子たちは多少ついたり離れたりはあるが、
ほぼ同じペースで順調に下っていく。

この後、先頭グループを率いていた私は後続グループに発生していた事態に
気づかずに下山を続けることになる。

晴れていれば目の前に相模湾が広がっているのを子ども達に見せたかったが、
あいにくこの日はうっすらとしか見えず残念。
その代わりなのかシカが姿をあらわしてくれた。
登山道の脇、10数メートル先に数頭のシカがノンビリくつろいでいる。
下山時間がおしているので先を急ぎたいところだが、
子ども達にとってこんな機会もないのでしばし観察タイムとなる。(15:00)

■堀山の家到着
後続グループを待つためにやや長い休憩をとる。
先日下見に来たときに小屋の人が頑張っている子どもへということで文具?を
配布していたので、うちの子がもしやという事で覗いてみたらこの日も
やっていた様子。
入れ替わり立ち代り、子ども達が小屋へ出入りしてまるで駄菓子屋のようだ。

イチマリさん親子、スマイルさん親子とMさんが到着。
Mさんは自発的にこの後もスマイルさん親子のフォローについて下さり、
そのお陰で中間グループの安心感が増すことが出来た。I村さん、Mさんの
お二人がいなかったらよくない展開になっていたことは予想に反しないだろう。

ここでスマイルさんから最後尾の稲尾さん親子が相当遅れている事を知らされる。
先行グループも予定より遅れていることを考えると最後尾を待っている余裕はない。
ここはサポートされているsioさんとあざみさんにお任せしてこちらの下山を
優先することに。
次の休憩ポイントの見晴し小屋へ向けて出発。(16:00)


空はまだ明るいが木々に覆われた山道はやや薄暗くなってきている。
しかも大小の石が転がっていてが足元が悪い。
子ども達を集めしばらくの間話をしないで集中して歩くように伝える。

何回か歩いている我が家は別として、はじめて歩く後続のメンバーにとっては
かなりツライ状況になりつつあることを感じ始める。
とにかく明るいうちに出来るだけ先に進むことが先決となる。

■見晴らし小屋到着
ここから大倉バス停までは約40分、もうひと踏ん張りだ。
この先も木立の中を歩くため下山口の手前で暗くなる可能性が大きい。
やや遅れて到着したスマイルさん親子とMさん、
先頭グループの子にいつでもヘッドライトを取り出せる準備をしてもらう。(17:05)

朝から歩き通しですでに8時間を過ぎているが、子ども達は相変わらず元気だ。
下山口まで10分ほどのところでヘッドライトを点灯。
空を見るとまだ明るさが残っているが足元は薄暗い。

■大倉バス停到着
下山口を出たところで携帯を見るとsioさんからメールが入っている。
最後尾はINAPPYさん親子と、その2人をフォローしているsioさん、あざみさんで
今ようやく見晴らし小屋を出るところらしい。
sioさんの携帯電話の電池がなくなりそうらしいのであざみさんにTELする。
4人ともヘッドライトは持っていて何とか大丈夫そうとの事。
あとでまた連絡する事にして電話を一旦切る。

続いてスマイルさんへTELすると先頭グループのすぐ後ろまで来ているとの
ことでこちらはひと安心。
ひなたちゃんと歩くのは今回はじめてだったが富士山、鹿島槍を歩いている事から
体力的には大丈夫と思っていた。
でもこのラストスパート?には驚きました。
さすが代表代行の娘さん。(笑)

大倉バス停へ到着(17:45)
・たくやくん
・I村さん親子
・Mさん親子
・イチマリさん親子
・スマイルさん親子
・ひらつか親子

予定の下山時間をすでに過ぎたこともあり、お父さんがまだ下山していない
たくやくんと我が家を残して他のメンバーはバスに乗車して帰宅していただく。
I村さんとMさんに伝えることが出来ずに分かれましたが、
今回の山行での数々のフォロー有難うございました。
とても心強かったです。

■下山終了
人気のない停留所の明かりの下で、たくやくんとうちの子とともに
皆が到着するのを待つ。
折り返して最後尾グループを迎えに行きたいところだが子ども2人を残していくことは出来ないのでここは待つしかない。
流水麺さんへ連絡を入れ、とりあえず現況報告。

30分ほど待ったところでこうすけくんとsioさんとあざみさんに続いて
INAPPYさんが到着。
今回参加した子どもの中で一番小柄なこうすけくんが大人がついているとは言え
暗い山道をよく頑張って歩いたと思う。

バスがすぐに来てしまいINAPPYさんと話をする時間もなく別れる。
帰りの車中でsioさん、あざみさんから状況を聞く。
こうすけくんは下りの階段がどうやら苦手らしく、それが大きく影響したらしい。
それでも階段以外はこうすけくんなりによく頑張ったようでsioさんもその頑張りには感動したとのこと。

■終わりに
参加された皆さん本当にお疲れ様でした。
先頭グループにいた私は後方グループで起こっていたドラマを
フォローすることは出来ませんでしたが、今回参加したすべての岳童たちが
この長い行程を無事に歩ききったことに拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

それと下山後のお疲れ様会、楽しみにしていましたが叶わず残念です。
帰りに渋沢駅前でsioさんとあざみさんとでプチ反省会をしました。
最初から最後までINAPPYさん親子につきそっていただいたsioさんとあざみさん、
ホントにお疲れ様でした。

今回の山行担当として反省点は多々ありますが、
次へ活かすことで親子山教室のレベルアップにつなげていきたいと思います。
これに懲りず?にまた丹沢を皆で登りましょう!

【今回の山行情報】

 総歩行距離:約16km
 総歩行時間:約9時間20分 ※先頭グループタイム
 最大標高差:約1100m   ※大倉バス停―鍋割山

 山行計画&リーダー:ひらつか
 サブリーダー: sio  スマイル
 サポーター:あざみさん

 thanks to 鍋割山荘!

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