御嶽山(王滝口一合目〜王滝山頂) ゴ・ドーハンの山旅 普寛行者の足跡を訪ねて

2020年09月28日(月) 〜 2020年09月29日(火)

• GPS: 32:00
• 距離: 25.3km
• 登り: 2,527m
• 下り: 1,261m

コースタイム

＜1日目＞
一合目7:25　　7:38里宮　8:53大又三社　9:37清滝　10:00新滝　10:39花戸普寛堂　10:53十二権現　12:02旧八海山　12:16八海山神社　14:02三笠山神社　14:20田ノ原天然公園
＜2日目＞
田ノ原登山口6:03　6:22大江権現　6:36金剛童子　8:13中央不動　8:31王滝山頂、御嶽神社頂上奥社　頂上下(休憩)　10:56大江権現　11:05遙拝所　11:22田ノ原

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

写真

9/28 5:50

本日は普寛行者が寛政四年(1792)に開いた王滝口登山道です。

9/28 5:51

朝日に染まる御嶽山がすぐそこですが、

9/28 6:18

まずはチネリ君を投入してダウンヒルです。

9/28 6:26

中央アルプス。

9/28 7:25

一合目石標から徒歩スタートです。

9/28 7:36

御嶽神社里宮。451段の石段が待っています。

9/28 7:48

水量豊富な御神水。要ボトルです。

9/28 7:52

岩戸不動尊

9/28 7:52

岩の下に建つ里宮社殿。かつては岩戸権現と呼ばれたそう。

9/28 8:00

車道に戻りました。

9/28 8:01

堂内には多数の「普寛霊神」提灯や太鼓など

9/28 8:02

神文に「開闢(かいびゃく)普寛」

9/28 8:03

石灯籠には「御嶽山」「御岳山」

9/28 8:03

そして「八海山」

9/28 8:04

講祖本社。

9/29 12:37

隣に大石碑が建っています。

9/28 8:05

左から一山、覚明、普寛、一心霊神の銅像

9/28 8:06

覚明霊神

9/28 8:06

普寛霊神

9/28 8:06

一心霊神

9/28 8:06

一山霊神

9/29 12:35

その奥に普寛行者の生前に作られたという木造坐像。

9/29 12:38

9/28 8:19

一心堂

9/28 8:23

9/28 8:23

9/28 8:25

車道から「ひめや」さん左の脇道に入ります。

9/28 8:27

二合目にある遙拝の鳥居。

9/28 8:27

ビッグサイズの石灯籠「萬延二年」(1861)

9/28 8:29

揮毫は東郷元帥。吾野の秩父御嶽神社には東郷神社がありますね。

9/28 8:32

卯野薬房の風情ある建物

9/28 8:39

妙見山弁財天

9/28 8:42

9/28 8:50

9/28 8:53

ここも長い石段を上ります。

9/28 9:01

石段の途中にある清滝への道しるべ。嘉永二(1849)年

9/28 9:02

石段の両脇に石像があります。

9/28 9:04

右の方は普寛行者。ドーハンまさに足跡を見ています。

9/28 9:04

左の方は？

9/28 9:05

さらに少し上方の両脇、

9/28 9:05

右に、摩利支天像(明治二十年)と

9/28 9:06

左に、中央不動明王。

9/28 9:07

そして最上部に御嶽三大神がおられます。

9/28 9:07

中央は、御嶽山座生権現

9/28 9:08

右は、八海山大頭羅神王

9/28 9:08

左は、三笠山刀利天宮

9/28 9:13

階段を少し下って、先程の道で清滝に向かいます。

9/28 9:16

「御三方道」お三方とは先程の三神でしょうね。

9/28 9:17

「新滝不動尊道」と右に指差しがありますが、車道に降りてしまうので直進します。

9/28 9:27

清滝が見えました。

9/28 9:27

本家本元の清滝は水量豊富ですね。

9/28 9:28

目前で立ち入り禁止。一旦下って車道の入口へ廻ります。

9/28 9:32

古道ウォーカーには遅すぎる案内。

9/28 9:32

このような看板もあります。

9/28 9:37

御嶽山三合目半清滝

9/28 9:39

こちらは清滝弘法大師。

9/28 9:40

更衣室の裏手には水場と鐘。

9/28 9:41

清滝不動尊。板塀で遮断されていますが、清滝を背にして二童子がたたずんでいました。

9/28 9:43

清滝弁財天

9/28 9:44

崖の中腹にも不動尊と弁財天のペア。

9/28 9:46

水量があるとテンションあがります。

9/28 9:46

ドーハン君もその気になって、軽滝行。

9/28 9:48

続いて新滝に向かいます。

9/28 9:49

尾根に上がります。

9/28 9:54

左右の谷から別々の滝の音色が聴こえます。

9/28 10:02

「開闢木食普寛行岩屋」の石標(明治十四年)。中に入ってみます。

9/28 10:03

窓の様な隙間から滝が見えました。

9/28 10:04

9/28 10:06

滝の後ろには広い岩窟があり、

9/28 10:07

裏見の滝になっています。

9/28 10:07

9/28 10:09

新滝を正面から。

9/28 10:10

何と、ここで釣りをする人がいるんですかぁ。

9/28 10:23

新滝から車道に降り、清滝入口を通過して、ここまで戻りました。

9/28 10:25

「一心霊神岩屋修繕」の碑。行ってみます。

9/28 10:25

朽ちかけたお堂(虚空蔵菩薩)と

9/28 10:26

ちいさな岩屋がありました。

9/28 10:27

中には不動尊が祀られています。

9/28 10:28

外には御嶽大神や一心行者の碑や石像。

9/28 10:37

花戸分岐の階段を登ると、

9/28 10:39

普寛堂。行者の墓所のひとつだそうです。

9/28 10:39

御札

9/28 10:40

9/28 10:42

残念ながらお留守でした。

9/28 10:43

こ、これはジャンボマックス用かな。

9/28 10:43

「開闢木食普寛行者」文化十(1813)年

9/28 10:44

名残惜しいですが、先へ進みます。

9/28 10:46

霊神碑の並ぶ道を行くます。

9/28 10:48

十一地蔵

9/28 10:53

一旦、車道に出てから

9/28 10:55

十二大権現。子授け、安産、子育ての神だそうで、

9/28 10:56

お供えの「猿ぼこ」がいっぱい。

9/28 11:08

この案内板の所からキャンプ場に迷い込んでしまいました。

9/28 11:12

端正な三笠山。

9/28 11:26

道を尋ねましたが、笹薮撤退しました。

9/28 11:34

正面の階段はキャンプ場への道。文字通り左方向に行くのが正解でした。

9/28 11:35

雰囲気のある道がありました。

9/28 11:37

9/28 11:42

9/28 11:43

スケールの大きな石碑がたくさん。

9/28 11:44

9/28 11:46

この先、車道に出てから、再び山道に入って

9/28 12:02

旧八海山のようです。

9/28 12:05

9/28 12:15

そして現在の八海山。「め」が目立ちますね。

9/28 12:16

「八海山神社」碑

9/28 12:18

ここでおやつタイム。キャンプ場で古道の小冊子を頂きました。Tシャツは越後の物です。

9/28 12:27

9/28 12:28

御神水があるようです。

9/28 12:28

水量豊富で帰りにたくさん頂きました。

9/28 12:35

ゲレンデのルートが不明だったので、ここから車道をあるきました。

9/28 13:10

予想外の長さで7キロぐらいありました。

9/28 13:43

三笠の山裾と御嶽山。

9/28 13:47

やっと駐車場の一角に辿り着きました。

9/28 13:48

山頂はすこしガスっているようです。

9/28 13:52

まずは三笠山へ。

9/28 13:52

三笠山登山道。全長はわずか368m。

9/28 13:53

9/28 13:56

「小天狗」富士の小御嶽の相応する見方もあるみたいです。

9/28 13:57

ゲレンデ方面がみえます。

9/28 14:02

三笠山神社。

9/28 14:02

三笠山山頂2256m。

9/28 14:07

黒竜王の先に小さな池がありました。

9/28 14:07

妙見大菩薩像。この他たくさんの神像がありました。

9/28 14:17

三笠山の鳥居から御嶽を拝みます。

9/28 14:20

係員にこの時間だと九合目までしか行けない、と言われて悩みましたが、

9/28 14:37

やはり王滝頂上まで行きたいので、続きは翌日に持ち越します。

9/28 14:40

山頂が良く見えています。

9/28 14:41

御嶽崩れ。1984年の地震の時の崩壊だそうです。

9/28 16:13

御嶽参り土産の定番。一説には普寛行者がその製法を伝えたそうな。

9/28 16:16

Tシャツも買っちゃいました。

9/28 17:53

代山温泉「せせらぎの四季(とき)」(700円)

9/28 18:13

赤褐色の微炭酸泉。のんびりゆったり長湯しました。

9/29 5:22

翌朝の雲海

9/29 5:31

木曽駒から

9/29 5:32

中央アルプスの峰々

9/29 5:32

こちらは乗鞍と穂高

9/29 5:37

経ヶ岳の向こうに八ヶ岳連峰。

9/29 6:03

本日も絶好の眺めです。

9/29 6:04

それでは山頂を目指してスタートします。

9/29 6:04

9/29 6:04

9/29 6:06

穏やかな山容です。

9/29 6:08

田之原大黒天

9/29 6:09

9/29 6:15

9/29 6:22

大江権現。明治9年までこの先は女人禁制だったそうな。

9/29 6:36

あかっぱげ

9/29 6:37

9/29 6:38

9/29 6:47

9/29 6:48

金剛童子。かつてはここで新しい草鞋に履き替えたそうです。

9/29 6:54

「安政二乙卯歳六月吉日」(1855)

9/29 6:50

三笠山と

9/29 6:50

小三笠山

9/29 6:52

日之大権現「辛亥嘉永四年六月」(1851)

9/29 6:52

意波羅天宮(？)「嘉永六年癸未三月」(1853)。明治四十二年修復？

9/29 6:52

蔵王大権現「萬延二辛酉年六月」(1861)

9/29 6:53

9/29 6:54

三神と山頂

9/29 7:00

摩利支天

9/29 7:04

「八合」石標

9/29 7:05

9/29 7:06

ふり返り

9/29 7:09

9/29 7:14

八合目石室。宿泊禁止。

9/29 7:32

富士見石。富士山は見えず。

9/29 7:35

ここから先、想定火口域内。

9/29 7:43

「九合」石標

9/29 7:45

今季初の霜柱

9/29 7:54

一口水

9/29 7:55

今季初のアイスクライミング

9/29 7:59

「頂上五00米」昭和十一年七月。

9/29 8:08

九合目石室

9/29 8:09

午後2時から翌午前7時まで閉鎖。

9/29 8:09

規制解除は10月13日まで。

9/29 8:09

お堂が見えます。

9/29 8:14

中央不動

9/29 8:22

9/29 8:24

もう少しです。

9/29 8:30

シェルターがあります。

9/29 8:27

「十合　武州宝珠花」石標

9/29 8:29

御嶽神社頂上奥社本宮

9/29 8:31

9/29 8:31

王滝頂上

9/29 8:32

本殿

9/29 8:33

9/29 8:34

武尊大神

9/29 8:35

この先は通行禁止

9/29 8:35

9/29 8:35

剣ヶ峰山頂を望む。

9/29 8:44

9/29 8:44

9/29 8:44

八丁ダルミにまごごろの塔と三神、三行者の像が見えます。

9/29 8:51

奥の院方面(こちらも通禁)

9/29 8:52

2014年の火口

9/29 8:52

っ噴煙があがっています。

9/29 8:52

9/29 8:52

9/29 8:54

9/29 9:03

一合目から心願、成就いたしました。

9/29 9:13

山頂から少し下った所でおやつにします。

9/29 9:15

木曽駒の向こうに、甲斐駒から塩見が見えます。塩見の左隣にかすかに富士も見えます。

9/29 10:00

富士見石。本当に富士の一角がわずかに見えるだけ。知らないと富士とはわからないでしょう。

9/29 10:07

ガスが上がってきました。

9/29 10:24

9/29 10:38

ちょっとお疲れかな。

9/29 11:02

遙拝所

9/29 11:03

9/29 11:05

山頂も見えなくなりそうです。

9/29 11:23

ゴールです。

9/29 12:46

昨日見逃した一合目の「おんたけ」の道標。

9/29 12:47

その隣に「御嶽講社定宿」の道標。

9/29 12:48

これは本家ならではの物ですね。

9/29 13:30

黒沢口の里宮社務所にある明治四十年撮影の頂上の写真

9/29 13:33

栗沢口の里宮

9/29 13:37

狛犬はお犬様ではありません。

9/29 13:40

拝殿

9/29 14:01

御朱印を頂きました。

9/29 14:06

王滝Tシャツはかつての焼印をモチーフに。王滝の観光案内所で買っちゃいました。

撮影機器：

NIKON D5000 NIKON CORPORATION

COOLPIX W100 NIKON

感想

godohan

・王滝口は一合目から歩こうと決めていましたが、この時季に午後2時までに九合目まで下山するのは無理でした。2日に渡ってしまいましたが、普寛行者の様々な足跡を拝見、体感することができました。やはり本家本元の御嶽山は信仰のスケールが段違いで、大変よい勉強になりました。でも正直に言うと圧倒的過ぎて少しアウェー感もありました。
・清滝、新滝はとても雰囲気が良く、御嶽信仰には興味がない方でも、登山の行きか帰りに是非立ち寄って欲しいスポットですね。
・八海山〜三笠山間はゲレンデのルートがわからず、車道を歩きました。近くに見える三笠山になかなか到着しないと思ったら、7キロもくねくねしていました。八海山〜三笠山間にも相当な遺構があったと思われますが、どうなったのでしょうかねえ。
・2日目はのんびりいうか、ペースが全然あがりませんでした。やはり寄る年波には勝てないようです。しかし、その分、奥社や剣ヶ峰nその他の展望をゆったり見ることができました。
・紅葉の始まった穏やかな御嶽の山懐に抱かれて、至福の3日間になりました。

コメント

モンブラン

本家本元
godohanさん、こんばんは。

じっくり拝見させて頂きました。流石は本家本元、神仏像の規模や質が段違いですね！やはり信仰の道は一合目から歩かないと見えないモノや感じないモノがあるのかなと思います。しかも二つの伝統的なルートを歩くとは凄すぎます。私もいつか、一合目から王滝頂上を目指して歩いてみたいものです。

それから、ご同伴のドーハンくんに新たなお守りを見繕ってあげたのですね？きっとご利益があるかと思いますね。お疲れ様でした。

godohan

Re: 本家本元
コメントありがとうございます。

montbkance55のような知識がなく、今回も行き当たりばったりで見過ごしてしまったものもたくさんありましたが、とりあえず本家本元を体感することができました。
途中で「王滝古道」の小冊子を頂きましたが、八海山までの案内になっています。やはりそこから三笠山まではどう見てもゲレンデです。地形図には点線があるようでしたが、良くわからなかったので仕方なく車道歩きにしてしまいました。行かれる時には調べてみてください。
一方、黒沢口は木曽福島から歩く古道があるみたいで、私も機会があればこちらもチャレンジしたいと思います。

ほとんど観光気分の私と違って、montbkance55は沢登りまで始められたんですね。敬服いたします。またよろしくお願いします。　　　　godohan