虎跳峡 ハイトレイル(Tiger Leaping Gorge - Upper Trail)
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.7km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
https://opoto.github.io/wtracks/
天候 | 10/23 小雨のち曇り 10/24 快晴 気温12C°前後 標高2400m 乾季は10〜5月。うち寒い月を除いた10〜11月と3〜5月がベストシーズン。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
麗江(Lijiang - 丽江)を拠点にしたアプローチが一般的。古城は世界遺産で知られてます。 当時は昆明〜麗江が乗合タクシーで1日かかりましたが、今は高速道路も鉄道も開通してます。空路も深圳や上海など各地から直行便あり、麗江空港まであっという間です。 --- 丽江古城区内のゲストハウスに泊まった時、虎跳峡に行きたい人を募っていて6名集まったので、行きは登山口の桥头(Qiaotou、虎跳峡镇とも)までミニバンタクシーをシェアしました。 帰りは中虎跳交叉路口を昼頃に出たシャトルバス(接駁车)で桥头へ、さらにローカルバスで丽江古城に戻りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> ハイトレイルは地元ナシ族の観光収入源でもあるため、よく整備されてました。遠目では細い水平歩道みたく見えますが、実際は広く歩きやすい道です。荷馬(ポニー)も歩いていて、その場で馬方にお金を払えば乗馬ハイクも出来ます。 本レコで歩いた上虎跳〜中虎跳は21km前後ですが、途中にあるロッジに1泊しています。泊まると標準コースタイムで初日5時間、翌日2時間ほどなので、ゆったり歩けます。 |
その他周辺情報 | <麗江> 丽江古城は京都で言うところの洛中で、瓦屋根の古い街並みが広がっています。清水寺の三年坂を彷彿とさせる路地に土産物店、陶磁器店、料亭が並び、ノスタルジックな風情がありました。街の標高は2300m。 <香格里拉> 麗江からローカルバスで5時間ほど北上すると標高3200m、チベット文化圏の香格里拉。シャングリラと読み和訳すると桃源郷で、名の通り風光明媚な街です。 |
写真
感想
<概要>
雲南省北部の玉龙雪山(5596m)と哈巴雪山(5396m)に挟まれた深いV字谷渓谷で、長江(現地では金沙江と呼ばれる)の本流。左岸の中腹を水平歩道のように平坦にトラバースするハイキングコース(ハイトレイル)と、谷底に沿った観光向けの舗装道路(ロワーロード)があります。ハイトレイルの標高は立山室堂と同じ2400m前後で、谷底より700mほど上にあります。
<交通>
峡谷の上流側入口が麗江ー香格里拉を結ぶ幹線の途中にあるため、上流をスタート視点として下流へ向かって歩くのが一般的。上流側入口は桥头(繁体字で書くと橋頭)という村で、麗江と香格里拉どちらからも路線バスでアクセス出来ます。麗江からは75km、2時間ほどです。
<見どころ>
虎跳峡は上流から上虎跳、中虎跳、下虎跳の3セクションに大きく分けられ、本レコの上虎跳〜中虎跳がハイライト。帰路の(ロワーロードの車道を経由して上流に戻る)シャトルバスは各ロッジが自主運行し、1日何便かあるものの全て中虎跳付近から出ていて、ロッジやトレイルに案内の張り紙があります。下虎跳まで歩く人は稀です。
<人々>
ここはハイトレイルを歩く人の多くが外国人バックパッカー(ロッジの英名が通称なのはそのため)。中国人は観光に集中します。地元住民はナシ族という少数民族で、チベットや漢民族の影響を受けながらも独自のナシ語、トンパ教という自然崇拝的な信仰を持ってます。
<宿泊>
トレイル上にいくつかロッジ(Guest House)があります。相部屋で冷暖房はないものの綺麗で、寝具食事付きなので日本の山小屋とさほど変わりません。水はそのまま飲んでましたが、お腹の弱い方は浄水器を通した方が良いです。英語通じます。詳細はWikitravel参照。
https://wikitravel.org/en/Tiger_Leaping_Gorge
<感想>
麗江で出会った5人と共にミニバンをチャーターして、桥头へ。昨晩は遅くまで街歩きしていて朝もまったりし、着いたのは昼前。峡谷へと進む前に售票处があり、チケットを購入します。1日有効と書いてありましたが、事前情報でここを過ぎれば誰もチェックしないので、実際は何日居てもOKとのこと。その後トレイルの入口に向かって集落の中を歩いていくと分岐がわかり辛く、途中みんなで行ったり来たり村人に聞きながら進みました。
山道に変わってしばらく歩くとナシ族の小さな村に出たので、お菓子ランチタイム。ナシ族の村人に会ってびっくりしたのが、ぱっと見て日本人にそっくりだったこと。もしかして弥生系ルーツの1系統なのかもと、この時ふと思いました。
ハイトレイルは段々と標高を上げてゆき、標高差が半端ないV字谷と雪山の大展望が広がります。みなバックパッカーで靴はしっかりしてますが、ルックスは街歩きw。ポニーを連れた馬方が後ろをついてきました。案の定、韓国女性が誘惑に負けて乗馬。するとごぼう抜きして彼方へ行ってしまい話題に。お次は熊鈴を付けて歩き出したポーランド男の音量に耳を塞ぐ恋人。罵り合いからカウベルつけた牛の話になりコミカルな展開に。
トレイルの後半地点にはHalfway Guest House(中途客桟)というロッジがあり、のんびり1泊。オーナーはナシ族の方でマルチリンガル。食事は美味しい上に峡谷の迫力が凄いの一言。英国女性は気に入って連泊。メンバーたちとは仲良くなり、満点の星空を撮りあったり、翌朝テラスでゆっくりコーヒー&紅茶タイム。自転車で何千キロも旅してるってダンディー髭親父も加わって、楽しかったなあ。一期一会。そしてロッジからは中虎跳まで2時間ほど歩き、昼頃出たシャトルバスで桥头へ、そしてローカルバスで麗江に戻りました。
古城で3人と打ち上げしてお別れ。私はさらに奥地にある憧れの未踏峰、梅里雪山のトレッキングを目指すことに。ゲストハウスのオーナーから頂いたお守りを胸に、5時間ほどローカルバスに揺られて香格里拉へ移動し、もう1泊して高所順応。翌朝ぎゅうぎゅう詰めの乗合タクシーで民族衣装のチベット人たちと揉みくちゃになりつつ、飞来寺へと向かいました。
(続き)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-176737.html
<あとがき>
将来思い出せるように、という自分用の意もあって書きました。コロナ禍で海外が遠くなり、ソーシャルディスタンスで人間同士も遠のいた今。本レコが検索される日も遠そうです・・・
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