チベット族の聖地 Kawagarbo (梅里雪山 B.C.)
taksizm
その他1人 コースタイム
10:30西当(Xidang 2700m)-13:00峠(3820m)-15:00雨崩上村(Yubeng Upper Village 3150m)
10/28
10:00雨崩上村-13:20冰湖(Ice Lake 4000m)14:20-16:00雨崩上村
10/29
7:00雨崩上村-7:30雨崩下村(Yubeng Lower Village 3000m)-12:00高山湖(Shenfu/High Mountain Lake 4600m)13:15-17:40雨崩下村-18:20雨崩上村
10/30
7:30雨崩上村-12:00尼农大峡谷(Nilong Grand Canyon)-13:20尼农(Nilong 2140m)-18:00西当
| 天候 | 10/27 曇り 10/28 晴れ時々曇り 10/29 曇りのち雪 10/30 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー 自家用車
本山域はバックパッカー向けの日本語トレッキング情報がなく、自由旅行を楽しむヤマレコユーザのお役に立つことが出来ればと願いアップしました。 2011年末時点では道路の大規模改修が進められており、通常より時間がかかっております。 ・昆明の西部汽车客运站(West Bus Station)より丽江古城(Lijiang)まで、乗合タクシーで12時間 丽江にて1泊 標高2300m ・丽江の汽车客运站(Long Distance Bus Station)より香格里拉(Shangri-La)へ公共バス5時間 香格里拉にて1泊 標高3200m 空港あり:DIG Airport ・香格里拉の汽车客运站(Bus Station)より��钦の先、飞来寺(Feilai Si)まで、乗合タクシーで6時間 飞来寺にて1泊 標高3500m ここまで一人旅 ・飞来寺より知り合った中国人トレッカーの自家用車で西当(Xidang)登山口まで1.5時間 極悪路 帰路も自家用車で香格里拉へ。その後バス乗り継ぎ(丽江-攀枝花)で成都まで2日 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
西当 - 雨崩 - 冰湖・神瀑 西当から雨崩へは那宗拉と呼ばれる海抜3820mの峠を超えます。なぜか針葉樹林帯ですが、一般的な森林限界は3600m付近(南アより1km高い)。冰湖、神瀑は共にアルペン的な岩礫帯。登山道は広くしっかりしており、ポニー(小型馬 1日100RMB)の背中に乗って乗馬ハイキングも可能。 雨崩 - 高山湖 海抜4600m、幻の湖まで不明瞭な踏跡を追う、知る人ぞ知る難コース。神瀑に行く途中、「DO NOT ENTER」の白看板から入り、竹林帯をジグザグして尾根にのったあと南斜面をトラバースします。目印は一切なし。ガイドを雇う場合は250RMBからの交渉。 雨崩 - 尼农大峡谷 - 西当 断崖絶壁や急斜面に付けられた水平歩道を延々と歩きます。歩行距離24kmと健脚向け。雨崩より南ア大門沢そっくりのV字谷を下るのですが、それが終盤とてつもなく深くなり、垂直壁に。メコン川に合流した後も高度感たっぷりの細道が続き、最後は西当まで標高差500m上り返し。ポニー不可。 |
写真
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感想
<概要>
中国雲南省の最北、ミャンマーとチベット自治区の境には長江、メコン川、エーヤワディー川の源流に挟まれた山脈、梅里雪山(Meili Shu-shan)が南北に聳えています。その最高峰Kawagarbo(6740m)はチベット族の聖地とされ、文化、民族もさながら言葉もチベット語。
<TARパーミット>
ギリギリ雲南省内なので不要。長期旅行される方は30日ビザを香港、ビエンチャンなどで手配可能。
<交通>
昆明-丽江-香格里拉-��钦-飞来寺-西当の順に陸路で入るのが常套。香格里拉(DIG)までは中国南方航空で時間短縮可能。なお��钦の先はバスがありません。香格里拉バスターミナルを午前中に出る乗合タクシー(小型ワゴン 60RMB)で直接飞来寺や西当まで入れます。
<宿泊>
入山前日は飞来寺に泊まることを是非オススメします。民宿は全室が梅里雪山を向いており、1泊40-80RMB。飞来寺の土産屋にMigratory Bird Inn(http://www.jhnhotel.com/)発行の登山地図が置いてありました。
<山小屋>
拠点となる雨崩上村と雨崩下村にゲストハウスが多数あり。1泊10-30RMB。チベット民家にホームステイする感じです。素泊まりのみ(一部食事付き)ベッドあり、トイレなし。売店は各村2軒ずつあり、カップ麺やビールを入手可。上村にレストラン1軒。グループ利用向けですが、地鶏一羽をその場で鍋、旨い焼酎あります ^^/ 臆せず中国人の輪に飛び込みましょう。
<人々>
Tashi Deley!と挨拶。ローカルな人々は伝統衣装に身を包み、逞しく、フレンドリーです。登山客は中国人、香港人、マカオ人など中華圏が圧倒的。そして日に2-3名ほど、欧州からの陽気なバックパッカーも入山しています。全域にて英語は全く通じませんが、以心伝心でなんとかなります 笑
<見どころ>
・飞来寺から眺める朝焼け
山好きの方なら間違いなく涙腺が緩みます。一眼レフ愛好家が集まる場所。
雨崩(3150m)を起点に以下4つのトレッキングを楽しめます。
・冰湖 (Ice Lake 4000m)
スカイブルーの氷河湖です。途中の三段紅葉も見事でした。
・神瀑(Shenpu 3850m)
今回行けませんでしたが、6000m峰に囲まれた一番人気の滝。
・高山湖(Shenfu 4600m)
雪線(万年雪)に近い尾根の肩に位置する氷河湖で、熟達者向けルート。
・尼农大峡谷(Nilong Grand Canyon)
グランドキャニオンの名の通り、水平歩道がつけられた垂直に近い谷。
<記録>
飞来寺に降り立つとそこは標高3500m。チベット様式の仏舎利塔が一列に立ち並び、メコン川の大峡谷を隔てて梅里雪山の6000m峰が、青空のもと雲を纏って聳え立っています。小一時間ほど夢中で写真をとり、民宿屋上の一部屋をゲット。夕日、満点の星 ... そして朝日。ふと我に帰るともう山へ行く時間。三脚をデポし、昨夜食堂で意気投合した中国人トレッカーといざ出発。
西当からの登りは針葉樹林と広葉樹林のミックスで、紅葉真っ盛りでした。あたかも日本にいるような錯覚さえ覚えましたが、標高3500m超なので酸素の薄さを感じます。粉雪の舞う中、ポニーの列に混じって大きな峠を越えて下ると、U字谷の底に二つの孤立した集落が目に飛び込んできました。雨崩に到着。
雨崩で二泊お世話になったゲストハウスは、お伽話に登場しそうな恰好のローカルなお爺さんが家族経営しており、明かりは各部屋のランプ一個のみ。集落内は馬、猪、鶏などが闊歩し、見上げると天を突く神女峰(Mianci Mu 6054m)が聳え立ちます。観光化の波は到達していない様でした。
翌朝、雨崩下村の池でしばし写真撮影した後、冰湖へ。昨夜の降雪で登山道は滑り気味。森林限界を超えると目前に、涸沢カールの数倍大きい圏谷がドーンと開け、Kawagarboのベースキャンプ到着。そこからは三段紅葉のプロムナード。雪渓の残るアルペンムード満点の冰湖にて、山を職業にできたら幸せかなあ ... いや、無理かw などとしばし物思いに耽りました。
村に戻って情報収集。居合わせたフランス人カップルと一杯飲んだ折に「高山湖」の存在を知り、行ってみることに。入口にあった「DO NOT ENTER」の看板を確認して彼らのアドバイスがジョークでないことを悟り、そのままガイドレスでアタック。上部は新雪に被われていました。やがて、後続でガイドと登ってきた巨漢が五体投地を始めます。が、どうみても明らかに中国人 ...w 話が盛り上がり、翌日は彼のグループ十数名と賑やかに下ることに。
尼农大峡谷への道は最初、大門沢下部(南アルプス)にそっくりでしたが、道が水平になったところで谷からの高さが離れ始め、やがて深さ100m以上に。下を覗き込んでも真っ暗で何も見えない、垂直に近い断崖の中央に伸びる一本のバンド。そこを歩き通しメコン川本流に出ると、それまでとは異なる乾いた風が上流から吹きおろし、砂漠のような様相に。
同行していたチャイニーズの山ガールはフルーツ好き。サボテンの群生を発見すると、総出で果実を集めておやつタイム。味はドラゴンフルーツそのものでした。唇に刺がささるのもお構いなしの姿を見ていると、山ガールの野性的な食欲は万国共通なのかと実感。お、恐るべし 笑
乾燥した峡谷をしばらく歩き、最後にしんどい登りを頑張って西当に帰還。その後二日間ドライブし、シャングリラ(香格里拉)で打ち上げ飲み会。翌朝、各自帰路につきました ... が、そこで終わらず、チベットの首都ラサ入りを目指して成都へ向かうことに。(続く)
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当記事を参考にして、2013.10.20-23の日程で、
雨崩村に３泊した。わずか２年後であるが、
観光化が、かなり進み、今後更に進展しそうだ。
ロッジ
上村を少し降ったロッジ街が、朝焼け撮影に最適。
建築ラッシュ中で、更に増加中。
洋式トイレ、シャワー付きの個室(200元)もある。
いずこのロッジも暖房敷布付ベッドと思われる。
なお、料金は、交渉力で大きく違ってくる。
多分100-150元で、良い2寝室部屋に泊れるだろう。
途中でロッジ変更したが、料理がひどかったため。
低質油で煮しめたような焼飯には閉口した。
コース
往路
西当でなく、西当温泉が登山口となる。
飛来寺展望台より、乗合ミニバス多数あり。
登山口より峠まで、馬で行くと235元。
面白みに欠ける登りで、馬糞だらけ。
高度順化進まず、かつ懐に余裕あれば、
急坂なので、馬子付乗馬のほうが良いと思う。
途中に茶屋あり。
ＢＣ/氷湖及び神滝コース
どちらのコースも判りやすい。
緑色のごみ箱が５分歩き間隔程度で設置され
格好の道標となっている。
茶屋も、それぞれ途中で２軒程ある。
茶屋でカップ麺を買い、熱湯を貰うのがラク。
下山路/尼农大峡谷経由
往路を戻る人が多く、前２コースに比較すると
人は少ない。それでも数分休憩すれば人に会う。
ごみ箱は設置されてない。
谷筋で、転落注意を要し、歩きにくい箇所もある。
３時間ほど歩くと、茶屋あり。カップ麺/果物等
購入できる。
メコン出合から30分ほど歩くと、対岸に建物が
数棟見え、更に近づくと車の出入りも確認できる。
付近にメコンに掛かる吊橋も見える。
水平道から分かれて(分岐に露店)降り、橋を渡る。
河岸に登ると駐車場となっており、ミニバスが
客待ちしている。
徳欽経由で飛来寺に行くバスや香格裏拉行きあり。
徳欽まで30分、飛来寺まで45分(30元)程度なので、
西当温泉に戻るより、大幅に時間を短縮できる。
私のような年配者でもロッジ発7時30分、駐車場着
13時30分だった。
当コースは雨崩川の激流が岩を噛み、岩壁も見事
で大いに愉しめる。
メコン出合から先は、米国西部の乾燥山岳地帯の
趣がある。
その他
日本人は筆談という手があるので、中国語不可で
も、なんとか通じる。従業員は英語を解さない。
トレッキングする中国人は、比較的英語ができる
比率高く(特に若年層)、見かねて英語通訳して
くれる場面多し。
shishido36様
尼农のショートカット等、貴重な情報を沢山コメントいただきまして有り難うございます。雨崩にシャワー付き個室とは驚きですね
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