敗退 地蔵尾根から仙丈ケ岳


- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,517m
- 下り
- 1,509m
コースタイム
1/17 6:35-7:35 1700m林道 -8:35 1775m 8:55-11:00 松峰巻き始め 11:30-15:00 松峰小屋分岐(30分翌日分ラッセル)15:45 松峰小屋(泊)
1/18 小屋 6:33-8:33 地蔵岳2380mトラバース【敗退決定】-10:00 松峰巻き終わ
り点 10:30-15:35 駐車場
天候 | 1/16 晴れ 1/17 晴れ 1/18 ド快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
いろいろな記録から、最終住居の先に私有地を駐車場として開放してくださっている場所がありました。配水池の工事現場の向かいに、駐車場と示した小さな看板があります。 工事中のためそこまでの除雪はありましたが、スタッドレスもしくはチェーンは必携です。(林道の傾斜は結構急です。) 帰路は杖立峠を越えて茅野方面に出ました。東京方面へ帰る方は伊那市街を通過し、高速道路へ行くよりも早いかもしれません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、土地所有者の方が設けた日誌入れがありましたが、正規のものではありません。 【市野瀬】25000図で登山道だと思っていたところが、夏はわかりませんがほとんど林道でした。道標とピンクテープがベタ張りで、迷うことはないのではというくらいでした。それを忠実にたどったためか、かなり時間がかかったような気がします。ショートカットがあるのでは?と疑いながら歩いていたため、植林帯のテープが目印と勘違いして迷い込む可能性もあるかな…? 雪量は登山口で脛中、松峰トラバースで膝上〜股、各ピークの登り(西側)膝上〜股、地蔵上部吹き溜まりで腰上以上でした。危険というよりも根気の問題でしょう。 温泉はいわゆる温泉ではなく「入野谷」というきれいな宿泊施設で、分杭峠の石が入った風呂に入浴。600円なり。普段は泉質重視ですが、「あり」だと思いました。 |
感想
大敗退でした。元々は15日から20日までの日程であり、仙丈〜仙塩尾根〜農鳥岳〜奈良田と思っていましたが、/14の大雪でこの目論見も消え、往復山行としましたが、なんであんなに弱気になってしまうんでしょう…
写真は一枚もありません。仙丈も樹林の陰からしか見ませんでした(泣)
平日、マイナールート等、一人だという条件で満たされた計画、わかっていても里が恋しくなってしまう。自分の中には、百瀬慎太郎の「人を思えば…」の言葉ってあるんです。本当だなぁって…
「どうせ同じところ下りてくるんだったら、今帰っても同じだな」とか「上に行けば、これ以上ラッセルが厳しくなるのは目に見えているし、だったら帰って何か違うことに事に時間を使おうかな」とか、夫婦ゲンカでもしてくれば意地でも山に残ってやる!!って気になったんでしょうが…山に負けたのではなく、自分自身に負けました。
登っている最中に「下る理由」を探している自分に気付くと、何しに来ているんだろうと自己嫌悪に陥ります。
雪山で弱気にならない方法、気の持ち方等、誰か知っていたら教えていただきたいものです。
こんな自分をだれか叱ってください!!
【記録】※大して参考にはならないと思いますが…
/16 電車利用のつもりでいたが、自家用車に変更。登山口Pへは入野谷という宿泊施設手前の赤い橋を渡り、九十九折の車道を登る。雪が多く残っており、どこまで入ることができるか不安であったが、配水池工事現場が駐車場向かいにあったため、そこまで除雪はきいている。5・6台停車可能。
孝行猿の碑までは林道とも登山道ともつかぬ道であったが、その先は雪で埋まっているもののどうも細い林道のようだ。
もうすでに雪は膝下であるが、ここで気付いたことは鹿はそんな中でも、一番潜らないところを歩いているという事だ。
その先、さらに広い林道に出る。林道もトラバース、地形図の登山道もトラバース。この先も地形図に載っていない林道が多く出てきており、ピンクのテープを正確に拾いながら進むべき。1605m地点に出る手前で、植林の目印にはまり尾根を狙って歩き始めたところで、たまたま林道にぶつかる。
ショートカットしようと思うと伐採された木が隠れており、かなり足を取られる。通行止め看板のあるところで幕営。
/17 幕営地は丁度林道の折り返し点で、ここから登山道となる。ただ、しばらくして再び林道に出るが、地形図上は小Pを経由した道があるはずだったが、全く見つからず林道を進む。ここで40分程度ロス。
地形図上のヘアピン状に道が曲がるところは蓄木場のようで、これをテープ頼りに登ると登山道となる。というか切り開かれた幅とくぼみ具合からそう判断した。
林道の雪は膝上、樹林内は脛。
松峰の巻き終わりまではひたすら膝上〜股下のラッセルで、荷物を置いてトレースを付けては戻るを繰り返し進む。ルートははっきりしている。
尾根の方向が東西方向のため、小Pの登りが西面、下りが東面となり、西側は割と雪が深い。松峰小屋へは100mの看板あり。明日の行程を考え、時間も15時だった事から30分程度、空身ラッセルしてくる。
小屋は立派なものではなく、壁板の隙間から外が見えるような造り。
/18 昨日のラッセルで結構上まで登ったつもりだったが、途切れたその先からが長く、標高300m進むのに2時間かかる。地蔵上部のトラバースは一歩進むと腰くらいまで潜り、胸まではまったところもある。道を間違えることもないコース状況、日程も余裕あり、先の天気も保障されている…とくれば先に進むべき材料はそろっている。ラッセルに嫌気がさし飽きている、さらにこの先の300mアップを考えるてしまったこと、異常な寒さで手指の感覚が怪しくなっていたこと等…要するに里心がついて下る理由を探している状態だった訳で…
敗退を決定!!小屋の分岐まで15分で下る。まぁ、下りだしと思っていたが、長かった…水平移動が多く、結果7時間もかかってしまう。
鹿が多く動物も楽をしたいのか、通りやすい所、つまり人の通った跡を歩いている。それ以外部分にも足跡も錯綜し、孝行猿手前で自分のトレースがわからなくなる。通った記憶もない所を通ると、再び自分のトレースが…不思議だ。
うちの妻も昔、鹿の足跡をたどって行こうとしていたことがあったが、笑えない話になってしまった。
身の丈に合った、欲張らない計画を立てることが必要か?一眼レフを持って行きながら一度もカメラは出さず、ただの鉄の塊を背負って行っただけになってしまった。
「入野谷」という宿泊施設で入浴後、下道で帰宅しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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準備不足でしょう。笑
下見もして、チャレンジしたかったのですが、思わぬ事態で登山口にさえ
でも、やっぱ、はいたいでしたね。
地蔵尾根、厳冬期。
あまりにも美しい、スカイラインです。黒と尾根より積雪期は綺麗です。
ricalojpさん、はじめまして
コメントありがとうございます。
気持ちが準備不足でした。
この山行をバネに、来月から頑張りたいと思います。
帰りのラジオで「後悔とは過去を直したいと思う気持ち、反省とは未来につなげるもの…」云々という事を聞きました。未来志向で行きたいと思います。
では、また機会がありましたら記事を読んでください
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