紀ノ川水系 嵯峨谷川（孫右衛門の滝と清水の滝）

2020年10月18日(日) [日帰り]

• GPS: 07:50
• 距離: 17.8km
• 登り: 1,178m
• 下り: 1,024m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:48
• 休憩: 0:02
• 合計: 7:50

8:37 スタート地点
15:04 15:04 五葉ノ谷辻
15:11 15:12 阿弥陀山前分岐
15:27 15:27 根古峰
15:39 15:39 岩湧山三合目
15:57 15:57 越ヶ滝分岐
16:25 16:26 紀見峠駅
16:27 ゴール地点

高野口駅8:39〜六地蔵六面石幢9:59〜林道終点10:41〜清水の滝下11:17〜2条3m滝（最後の滝）12:23〜林道13:33〜一本杉13:49-14:09〜阿弥陀山分岐15:12〜紀見峠駅16:23

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車

コース状況／危険箇所等

清水の滝の遊歩道は途中崩壊箇所あり。

写真

10/18 8:25

公共交通機関利用にて、初めての和歌山線乗車。ワンマン電車です。

10/18 8:38

高野口駅で下車。ここから入渓地点まで6.7km、標高差450mを歩く。

10/18 9:05

ゴミ処理場の前を通り。

10/18 9:09

カキ畑やミカン畑の中を通り。

10/18 9:30

嵯峨谷への案内板。

10/18 9:34

嵯峨谷川沿いを進む。

10/18 9:59

六地蔵六面石幢。六地蔵は墓地の入口に六体並べられることが多いが、これは六角柱の幢身側面の各面に仏像や梵字が刻まれている。南北朝時代北朝年号の貞和5年（1349年）の年紀が読み取れる。橋本市の文化財に指定されている。

10/18 10:02

ふるさと体験村への道を左に見送り、嵯峨谷川沿いの道に入る。

10/18 10:21

嵯峨谷川沿いの林道を進み。

10/18 10:41

林道終点の小堰堤のところから入渓

10/18 10:45

すぐに現れたのが、険悪そうなゴルジュの中にある連瀑である孫右衛門の滝。ソロだが、シャワー覚悟でゴルジュストロングスタイルで突っ込む。

10/18 10:45

1段目5mは左から直登。

10/18 10:47

2段目3mも左から直登。

10/18 10:51

3段目4mはシャワーを浴びながらやや右よりから直登。

10/18 10:58

3段の滝の落口。

10/18 10:58

次は、すぐに1.5m。

10/18 10:59

そのすぐ上の4mはシャワーを浴びながら右から直登。

10/18 11:03

2mが2段で4m。

10/18 11:05

一段落すると倒木。

10/18 11:09

3m斜滝。

10/18 11:09

2m。

10/18 11:11

また2m。

10/18 11:12

倒木地獄。

10/18 11:16

倒木を越えると清水の滝15m。

10/18 11:18

近くからの清水の滝。

10/18 11:20

左岸から巻く。

10/18 11:27

遊歩道がある。

10/18 11:29

遊歩道は途中が崩れていたが、渡ることはできた。

10/18 11:37

右俣に出てから、本流の左俣に戻る。

10/18 11:41

せっかくなので清水の滝の落口を見に行く。

10/18 11:42

清水の滝のすぐ上が550m二俣で、右俣は3m滝が2つかかる。左俣を進む。水量は3：1。

10/18 11:47

7m。

10/18 11:48

7m滝は左岸から高巻く。

10/18 12:01

まとめて篠上の滝も巻けたが、滝を見ておきたいので懸垂下降で沢に戻る。

10/18 12:09

4m滝は左から巻いた。

10/18 12:14

2m斜滝。

10/18 12:17

2m滝が2つ。

10/18 12:19

610m二俣。左俣は3m滝がかかる。水量の多い右俣へ。水量は1：2

10/18 12:23

2条3m。右は階段状。これが最後の滝。

10/18 12:25

平凡な沢歩きとなる。

10/18 12:34

木の根元の小滝。土砂崩れで杉の木が立ったまま移動してきたらしい。

10/18 12:54

倒木が多く、スピードは上がらない。

10/18 13:11

少しはナメもある。

10/18 13:19

水流がほぼなくなる。

10/18 13:26

サワガニ。

10/18 13:31

石堤あり。

10/18 13:32

石堤の上は藪を漕ぐ。

10/18 13:33

林道に出る。

10/18 13:36

林道から登山道に出ようとも思ったが、沢沿いの方が速そうな感じ。

10/18 13:37

水流が部分的に復活。

10/18 13:41

笹藪となるが、藪漕ぎは比較的楽。

10/18 13:48

登山道に出ると、

10/18 13:49

すぐに一本杉で、遡行終了。

10/18 16:32

ダイトレ経由で紀見峠駅へ下山。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

iPhone 11 Pro 256GB au Apple

装備

個人装備

タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ GPS 保険証 携帯 時計 ツェルト ナイフ カメラ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ スリング 渓流シューズ フローティングロープ

感想

マメゾウムシ

日曜日は、前夜に飲み会があったが、早起きできて、アルコールも体に残っていなかったので、以前から気になっていた嵯峨谷川へ行ってみることにした。嵯峨谷川は大阪府と和歌山県の府県境にある南葛城山の南面に流れる紀ノ川水系の谷である。古い山と高原地図には、ワラジ・ザイル必要と記載されていて、遡行についての情報も少ないので気になっていた。調べてみると、名前がついている滝として清水の滝と孫右衛門の滝の2つがあるらしい。それらの滝と嵯峨谷に沢登り要素があるかを確認してみたいというのが動機だ。駐車スペースの問題もあったので、公共交通機関で行くことにした。
和歌山線の高野口駅で下車し、嵯峨谷川沿いの林道終点まで、所要2時間強で、距離6.7km、標高差450mのアプローチだった。入渓地点からすぐに、険悪そうなゴルジュの中に10m以上の連瀑が現れた。これが孫右衛門の滝だった。水量も多く、ソロということもあり、一見ひるんだが、ゴルジュストロングスタイルで突っ込んでみることにした。岩が脆く、体重をかけると簡単にボロっと剥がれるので、ホールドとスタンスを慎重に選ばないといけない。気温的にあまり濡れたくはなかったが、シャワーを浴びながら水流の中のホールドやスタンスを使わないと登れない。ゴルジュに中に入ったら最後、巻くこともできない。確保なしでスリル満点だったが、覚悟を決めてシャワーを浴びて、なんとか直登で突破できた。一段落すると次は倒木。それを越えると清水の滝15mが現れた。左岸から高巻いたら遊歩道に出た。ただし、途中崩壊箇所ありだった。沢に戻ると7m滝が現れる．左岸から高巻いたが、沢に戻るのにロープを使った懸垂下降を要した。上の滝とまとめて高巻けば、懸垂する必要はなかったかもしれないが、しっかり滝を確認したかったので下降した。その後も滝は続いたが、標高610mの2条3mの滝を最後に、平凡な沢歩きとなった。倒木が多くスピードは上がらない。途中、林道が谷を横切り、林道から登山道に逃げることはできたが、谷を詰める方が稜線へは速そうだったので、そのまま詰めることにした。最後は比較的楽な笹藪漕ぎで、最後の滝から1時間半ほどで一本杉（稜線）に出ることができた。下山はダイトレ経由で、紀見峠駅へ2時間と少しほどかかった。
嵯峨谷川は後半の平凡な沢歩きが我慢できれば、十分に面白く楽しめる谷であった。先日行ったコースケ滝谷もよかったが、こちらも悪くはなかった。初心者向きの沢が多い和泉の沢の中では、嵯峨谷川のグレードは少々高いと思われる。前半部は連瀑のため、登攀力が要求され、高度感もあるので、必要ならば躊躇なくロープは出すべきである。夏の暑いと時であれば、シャワーを浴びながら滝の登攀が楽しめるだろう。

記録はブログにもアップしています。
http://mamezou.cocolog-nifty.com/mamezoudiary/2020/10/post-7edefc.html