587 どっぷり浸かった天国の散歩道 森吉山のノロ川赤水沢遡行、桃洞沢下降
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 288m
- 下り
- 291m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 9:25
天候 | 小雨・曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ザック
昼ご飯
行動食
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
タイブロック
渓流シューズ
|
---|---|
共同装備 |
ロープ50m×2
|
感想
今日はいよいよメインイベントの沢登り。
全10名中6名は、ヒバクラ登山口とコメツガ登山口に分かれて双方向から縦走し、山頂で車のキーを交換するという紅葉登山。
そして残りの4名が、Sリーダーの知り合いの地元のFさんを加えた5名で沢に。
朝起きると、嫌な音が・・・結構な土砂降り・・・
天気予報は徐々に良くなってきてたのに、一週間前の予報に逆戻り・・・
しかし、午後にはやむという予報を信じて、小降りになるのを待って30分程遅らせて森吉山荘を7時半過ぎに出発。
鳥獣保護センターに着くころには雨も小降りになってきたので、センターの軒先で沢の支度をし、8時半出発。
しばらくはブナを中心とした森の散歩道。所々に生えるキノコを摘んだりしながら、桃洞沢と赤水沢の分岐には50分弱で到着。少し先から赤水沢に入渓する。
入渓してすぐに左岸をへつる。トロに入っても良さそうだが、小さなステップが切ってあり、それを拾いながらえっちらおっちら進む。
ヘツリを終えれば、あとはずーっと一枚岩のナメが延々と続く。本当に天国の散歩道だ。この一枚岩は溶結凝灰岩だそうで、焼山や八幡平の巨大噴火でできたそうだ。
水も思ったほど冷たくない。浸からなければの話だが・・・
そして、両岸の紅葉も徐々に色を増していく。
きれい・・・楽しい!
他の沢ではハイライトになりそうな美しい渓谷が飽きるほど続く。
時折小さな滝が現れるが難しくなく、写真をバシバシ取りながら、センターから2時間で玉川分岐に到着。
そしてさらに30分程で、本日の核心部その1、兎滝に到着。
ここは、左側から傾斜の緩い箇所を横断するように右側に移り、そこからステップを拾って左岸側を高巻いていく。
流れの箇所がこわいので、ロープを出していただいた。
ありがたい。
そして高巻き箇所も雨で滑るので、今日はロープで確保していただいた。
そんなこんなで、兎滝通過に約1時間を要してしまった。
滝はウサギちゃんではなく、結構厳しい狼君であった・・・
いくつかの小滝を登りつつ、まだまだ続く紅葉とナメ。
まさに天国の散歩道。
だが、よそ見をしたりおしゃべりに夢中になると、甌穴という落とし穴に落ちてしまう。
落ちればやはり、この季節では寒い。
いよいよ詰めに入るという所の手前で、大休止。宿の持たせてくれた比内地鶏弁当を食べる。
テルモスのお湯があったかい。歩いていると感じないがやはり冷えているようだ。
この二俣から急に沢が狭くなった。そして水も冷たくなった。小さな滝を登るのに手をつくと冷たい・・・
そしていくら登っても一枚岩の沢が続く・・・最後の分岐は本流ではなく、右手の沢に入りちょこっと(5分以内)だけ藪をくぐって乗越へ到着。13時半を回っていた。ちょっと時間を食ったなぁ。暗くなる前に降りられるだろうか・・・
下りは小さな滝でも降りるのに一苦労。ナメも勾配のきつい所では慎重に。岩は滑らないのだが、落ち葉や木の枝はツルっと滑る。
桃洞沢側に入ると天然の杉林が見えるようになる。Fさんによると赤水沢側にはないそうだ。すぐそばなのに不思議である。
そういえば、岩の色も赤水沢は黒っぽかったが、こちらでは黄色っぽいものが混じるようになる。黄色っぽい方は滑るので注意というアドバイスをいただく。
14時半頃、川の中央の割れ目からの湧き水が出ていたので、飲んでみる。冷たくて美味しい。沢のあちこちで湧いているそうだ。
そして、本日の核心その2.天然ダムの登場。
倒木によってせき止められた天然ダムは、腰まで水に浸からないと越えられない。Fさんお誘導で左岸側をヘツリ気味に進むが、結局水浸しにならなければ越えられない。
ダムを越えると、核心部その3、男滝が現れる。
ここは懸垂下降で30分ほどでクリア。ロープがある方が安心して降りられる。
その先も中ノ滝を始め小さな滝で高度を下げつつ、最後の桃洞滝へ。
(Kokudoは桃洞滝の前の小滝で滑って、さらに胸までずぶぬれ・・・まさにどっぷり浸かっている。夕方になってきてちょっと寒い。)
桃洞滝は左岸側に切ってあるステップを辿って降りる。
下り切ると、本日の難所は全て終了。しかし時間はもう16時半を過ぎている。
もうこれは、明るいうちに鳥獣保護センターまで着かないなぁとぉと思いつつも携帯は通じず、最後まで気を緩めずにラストスパート。
赤水沢との合流点を過ぎしばらく行った所で、ヘッドランプを装着。
普段の山行でもなかなかない下山時のヘッドランプ。
地元のFさんの先導のおかげで迷うことなくサクサク進んでなんとか18時前に鳥獣保護センターに戻ってきた。
高い所は練習不足で怖かったけど、紅葉にも沢にも水にもどっぷり浸かった天国の散歩道の一日でした。
下山を待っていた、森吉山登山組の皆さん、ご心配をおかけしました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する