檜洞丸 登頂失敗 (日陰沢橋〜犬越路経由)
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 977m
- 下り
- 977m
コースタイム
犬越路9:40(休憩)-日陰沢橋11:03
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス | 日陰沢橋の神の川ヒュッテの駐車場(有料ですが、営業していませんでした) |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨日5センチ位降雪があったようで、トレースがはっきりしていませんでした。 本日の足跡は獣だけでした。 犬越路から先は、雪が深くなってきて獣の足跡のみでした。 笹に積もった雪で登山道が隠れてしまい、危険を感じて登頂を断念しました。 |
写真
感想
本日で四回目の雪山登山です。
日陰沢橋までは、降雪はなかったので登山道も問題ないと思い、犬越路に向けて上りましたが、標高と共に昨日の降雪量が増えてきました。
本日の登山者は、自分が一番でした。
犬越路に近づくとトレースがはっきりしなくなってきました。
トレースがない状況は初体験です。
引き返そうかとも考えましたが、トレースをつけながら行けるところまで行き、危険を感じたら引き返せばよいと考え、とにかく進みました。
何度も立ち止まって登山道の方向を考えながら進み、
「僕の前に道はない。僕の後に道はできる」なんて思いながら少し嬉しく感じながら犬越路まで無事に到着しました。
しかし、犬越路から檜洞丸の登山道は、もはや人間の足跡はほとんどわかりません。あるのは鹿らしい足跡のみでした。
尾根筋ですから迷うことはないだろうと、トレースをつけながら登りました。
急峻なところもあり、新雪の上をアイゼンで初めて歩いたので、新雪ではアイゼンの効果がないことも経験できました。
犬越路から1km位先からは、人の足跡は全くわかりません。あるのは獣の跡だけ。
ここまで登山者を誰一人見かけてなくて、もし何かあったら・・・
と考えるようになってきました。
何度も立ち止まって登山道と獣の足跡が合っているのか考えながら歩きました。
計画より時間もかかり、恐怖感が強くなってきたところで、終に笹が覆っていて登山道が全くわからないところにきました。
今の自分の技術ではもはや限界だな、と感じましたので、山頂は直ぐ近くに見えていたのですが、引き返す決断をしました。
帰りは犬越路でのんびり食事をとりました。
丹沢山頂で固形燃料でお湯が沸かない経験から今回はガソリンストープで沸かし、カップラーメンとおにぎり、コーヒーとちょっと贅沢な一時でした。
そこへようやく一人の登山者がやってきました。
人恋しかったので話しかけたらこれから檜洞丸へ登るとのこと。
事情を話すと何度も登っているからトレースなしの単独でも問題ないのだそうです。この人の後に登りはじめればよかったな。
なんて他力本願なことも浮かびました。
「気をつけて!」と別れ、自分は元来た自分のトレースを辿り、下山しました。
トレースのありがたみをはじめて経験しました。
私の山の先生にご意見を伺いながら、また来週にでもリベンジしたい。
そんな気持ちでいっぱいです。
今回のは断念した記録だから拍手はもらえないなぁ・・・
コメント
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初めまして、konkuwenさん。
私も、ひとりで歩くことが多いので、もしここで何かあったら・・・・、と考えることがよくあります。特に初めて歩く場所は不安で堪りませんよね。もっと天気の良い日 にリベンジすれば、楽しみも2倍になると思います。
sssさんコメントありがとうございます。
記録を拝見しました。拍手の数凄いですね。
写真もとてもよく撮れていると思いました。
私は雪山初心者なので、毎回失敗がいろいろです。
おにぎりが凍った。
寒さと風でお湯が沸かない。
脱いだウェアがリュックに入らずリュックに縛っておいたら歩いている間に雪だらけ。
寒さで手の感覚がなくなりカメラが操作できない。
・・・
今回は、少し登山者の少ない踏み固められてない雪を目指したのですが、一番乗りしてしまい、トレースがなく登山者も居ない恐怖を味わう結果でした。
大失敗だけは避けたいので登頂断念というのもよい判断だったと思うようにしています。
毎回経験値が上がっていくのが楽しいです。
来週、成功記録を書けたらいいなぁ・・・
やはり土曜は犬越路、思いのほか降雪があったんですね。
記録から緊張感が伝わってきます。
自分も近いうちに犬越路〜大室山に登る予定です。
情報ありがとうございました。
次回の登頂頑張ってください。
souldoctorさんコメントありがとうございます。
こんな失敗記録に励ましのお言葉、勇気100倍です。
実は記録を書いた後、souldoctorさんの記録を拝見して凄さに感動していました。
souldoctorさんが犬越路へ向かっていたら、途中でお会いできたと思います。
単独登山の孤独感、緊張感、恐怖感・・・そして挫折。
全てをわかっていらっしゃるのでしょうね。
次回犬越路でお会いするかもしれません。
自分も成功記録を書けるように念入りに準備して次回頑張ります。
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