奥美濃 新軽岡峠〜冬季通行止をスノーシューで遊ぶ
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 115m
- 下り
- 115m
コースタイム
10:40新軽岡峠出発 〜 11:48駐車場到着
天候 | 雪のち雨 午前6時の気温−3℃ 午前9時の気温+1℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は軽岡トンネルと三谷トンネルの中間にある新道谷トンネルの東側 登坂車線脇の駐車スペース=冬季限定です、雪のない季節には、新軽岡峠へのアクセス道路です |
コース状況/ 危険箇所等 |
この新軽岡峠は、現在の軽岡トンネルが供用されてからは、冬の期間除雪される事もないようです。 したがいまして、自然に降った雪が積もり放題で、HandMの様な暇な人が踏み入らない限り、雪解けまで忘れ去られた道路であります。 標高は1150m程あるうえに、この地荘川町六厩(むまや)は、本州では指折りの低温を記録する土地だそうだ。 前日の17日朝の冷え込みでは、ダイアモンドダスト現象を観測し、テレビのニュースにも成っていた、それはそれは寒い土地なのです。 |
写真
感想
またしても月曜日は雨です。
先週は悪天を嫌って富士山麓まで足を伸ばしたおかげで、雨とは縁を切れたけれど、そうそう毎週遠くの地まで出掛けることはできない。
ましてや、前日オートバイのツーリングで浜松市まで行ってきたばかり。
しかし、運動をかねた山行は、毎週月曜日の決まり事にしてあります。
雨が降るからとか、寒いからとかいろいろ理由をつけて山行しないと、HandMの性格では億劫になって、二度と山行しなくなってしまうと感じています。
血圧を下げ、血糖値をコントロールするためにも、体にはすこし高めの負荷をかけ、汗を流してサラサラ血液を手に入れる必要があります。
月曜日の山行と、木曜日のジム、自分自身に課した責務ですね。
ちなみにこのジムが、月曜日定休でなければ、雨降りのなか山行しなくて済みそうなものなのだけれど。
話を本題に戻して。
なぜこのような峠を選んだのか、そのあたりの理由づけをしておく必要がある。
本日18日の気圧配置はかなり悪い、山や海での遭難事故はおうおうにしてこのような気圧配置の時に起きているような気がするのはHandMだけではない筈だ。
しかし、あえてこの気圧配置の中を遊ぶとすれば、遭難の心配がない場所である事が必須の条件でだった。
標高が高く、記録的な寒さで知られるここ荘川六厩であれば、住む町が雨であっても、きっと雪に違いない、しかも舗装された峠なら、雪崩の心配もない。
そんな場所は悪天候による遭難とは無縁な様な気がするのはHandMだけか?
実際そこまで理由づけしなくても、山行はワクワクドキドキして、楽しくて仕方ないから、たとえ雨が降っても行っちゃうよ!・・でも構わないのである。
やたらに長い前置きには、必ずわけがある。
なにを隠そうあまりにも単純で短時間な、山行とは言い難いレポートを、いかに文字数を増やすかと言うことに尽きるかもしれない。
さて、午前6時に出発したのであるが、予報どおり朝方は雪降り。
今日の目的地には、高速道路を北に向かって走り、しかも到着までずっと上り坂。
岐阜県民であるので、冬タイヤは当然の装備品としているが、滑りまくる車にビビリまくり。
時速100kmで走行中、走行車線を走る大型トラックから、シャーベット状の雪をお見舞いされては、生きた心地がしない。
そんなデンジャラスな状態でも、連れは助手席でお休みですワ。
寝る子は育つって言うけど、あなたは十分育ちすぎでしょ?って、絶対言えない。
目的地に到着したけど、そもそも観光地じゃないし、登山道入り口でもないここには、駐車場なんてシャレた物は無い。
なんとか見つけたのは、この時期に見れば、なんとなく待避所的な? ちょっと広めなロカタ・・・。
冷静にみたりすると、「除雪してないから、通れないだけの道の真ん中」とも言う。
実はここへ来る前に、数年前に廃業したらしい「一色国際スキー場」というプレイスに行こうとしていた。
しかし、村落から2kmほど山奥にあるそのプレイスは、現在人が通わないため、除雪とは無縁なところと成ってしまっていた。
FF車でマニュアルミッションのカローラランクスでは、帰らぬ人に成ってしまいそうだったから、路面の積雪が30cmに成る前に撤退。
もし4駆であっても、行きつく勇気はなかった。
また話がそれてしまったので、元に戻そう。
時間的には、通勤時間ってのは終わってたと思うのだが、その辺鄙な山道を結構な数の車が通る。
勝手に駐車場的な止め方をした車の後ろで、なにやら怪しげなブツを足につけ、真っ白な山に向かって行くぞ感丸出しの二人は、さぞかし不審だったに違いない。
パトカーが通りかかってたら、ショクシツ間違いなしやろね。
不法投棄目的の入山か?とか何とか言ってね。
国道158号線は物流の動脈として、現役なのである。
実際には、そそくさと準備を整え、いきなりガードレール並みの高さの雪の壁を乗り越え、たと思ったらいきなり滑って転んだ事は、言わなければ誰にも知られない、この秘密は墓まで持っていこう。
歩いてる私たちに向かって、数台の車が励ましの”ホーン”を鳴らしてくれる。
おぅおぅ、我々も有名になったもんだねぇ。
きっとあの車たちは、真っ赤なジャケットを着た二人組のうちの一人がオッサンである事を知らないのだな。
いまどきの山ガールなんぞの二人組だと思って、ホーンを鳴らしてエールを贈っている違いない。
強烈な雪の深さや!
先日の大日ヶ岳山行の時は、途中で引き返したけど・・
前日または数日前の踏み跡、トレースってやつ?があって、随分楽に歩けた。
ところが、今日は何て事だ。
たぶんこの数週間は誰も踏んでいない雪は、フカフカで足をとる。
1本170gという、チョ〜かるくね?って言うストックに装着した、直径10cmはあるスノーバスケットが、ズブズブと埋まっていく。
ハハ〜ん、昨日記録的な低温で、ダイヤモンドダストを観測して、調子こいてるな、このユキ!
登山道によくある様な急な坂を見つけては、魂を注入したスノーシューの具合を試す、試す、試す。
おもいきりトンがった精神を注入されたドッペルギャンガーのそれは、急な登りでも下りでも、まっすぐに向かい合っていれば滑らない。
かなり調子よいが、トンがっているがゆへに気難しい、30cm以下の積雪では、使えない代物と化してしまった。
まぁ、積雪1m以上の雪山でしか使わないから、と強がりを言うのを忘れないでおこう。
遊んでばかりで前に進まず、連れ向けに「坂の登り方教室」を開催していたら、連れがバランスを崩して右に倒れながら、右足を右に出した。
そこには右手に持ったストックが有ったから、カチャっていう金属音とともに、スノーシューとストックがぶつかった。
実際は、ストックがスノーシューにあびせ倒しをくらい、結果骨折ということ。
折れたのはストックだけだったけど、このさき片手ストックでは行けない。
当然の成り行きで、HandMの左手のストックは、連れの右手のストックに変身したのだ、なんて変わり身の早い奴だ。
何を隠そう、二人で同じ銘柄のストックを、色違いで使ってるだけだった。
峠への道の途中にあるカーブミラーが、かなりの深さで埋まっているので、積雪もそれなりという事にちがいなし。
サクサク登れれば、峠の頂上分岐を、さらに進んでなんて思っていたけど、すでに2時間半近く、進んだ距離は2kmとちょっとしかない。
連れには、そこの分岐が目的地なんて、最初から決めていたかの様に伝えて、休憩宣言。
自分達の踏んだ跡なのだけど、有難いね〜、踏み跡ってやつはと思ったのは、帰り始めてから。
おまけに下り坂ってきてるから、極楽ってのが有ったらきっとこの事だよね〜って。
「人生下り坂サイコー」って日野正平も言ってたな、あんたは偉いよ、随分前にそれに気がついて。
サクサクって、今日ばかりは本当にサクサクと下って。
駐車場的なプレイスに放置した車が見てきた、雨になったおかげで、随分と国道の雪が溶けて、黒々とアスファルト色に成ってるよ。
放置した車の周りも、かなり黒々と路面が出ていて、朝置いた時よりも一層不審車両に成り下がっている。
あれが他人の車なら、HandMが警察に通報してるだろうねぇ。
性格の悪さは負けやしない。
折れたストック、降りしきる雨、容赦なく水しぶきをかけて行くトラック、心は完全に折れてしまった。
昨日気温3℃の高速道路を、時速110km前後で走った時の寒さよりこたえた。
今日の−3℃よりも昨日の方が寒かったが、心の折れ具合は今日にはかなわない。
雨に濡れたウェアのまま車を走らせ、道の駅荘川まで行ってから、かたずけと着替えをしよう。
ついでに昼ごはんもたべて、温泉にも入ろう。
そうでもしなきゃ、このつらい状況では非行に走るしかない。
けいちゃん定食はご飯の代わり自由で、お言葉に甘えてお代わりをした。
それにつられて連れもお代わりを宣言!
おぃおぃ、あんたはついこの前の正月に、ダイエット宣言したんじゃなかったのかぃ?
「勢いで頼んだけど、食べれない」宣言かよ?
連れの茶碗から、ご飯の半分がHandMの茶碗にトリップし、HandMの茶碗はまるで、振り出しに戻る状態。
食べても食べても減らないご飯は、考えようによってはかなりお得である。
「桜香の湯」はかなりお気に入りの温泉である。
きつ過ぎないのが良い、そして温度が良い。
湯船の横の能書き板には、地下から自噴する49,2℃という風に書いてあるが、脱衣所の能書き板には、45,5℃と書いてある。
なんて堂々とした潔さ、開業から20年近いと思うが、そんな事は気にもしないおおらかさ。
ワイルドすぎちゃんは、ここの湯に浸かったのか? 愛知県一宮市は偶然にも遠くはない。
たっぷりゆっくり1時間も湯を使い、さんざん連れを待たせたようだ。
ちゃんと1時間の入浴タイムを告げておいたから、まさか怒られる事は無いと思う。
う〜ん、やっぱりここまで来ても雨に降られて、ストレスたまってるけど、いくらなんでも来週の月曜日も雨って事はないだろうと、たかをくくりながら、自宅で待つ愛犬のために車を飛ばした。
愛犬が駆け寄るのは、いつでも連れの方にばかりだけど。 泣かないヨ
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