厚木ふるさと道標巡り-2（依知方面）

2020年11月05日(木) [日帰り]

• GPS: 09:22
• 距離: 32.6km
• 登り: 198m
• 下り: 208m

コースタイム

6:03 鳶尾-7:54 中津川橋-9:51 諏訪の森-11:04 猿ヶ島-13:33 第二鮎津橋-15:26 鳶尾

写真

11/5 6:29

上依知・才戸橋・荻野新宿・愛名・伊勢原と続く大山詣りの参詣道です。ここ荻野新宿は宿場町として栄えた。
今でも当時からの屋号と思われるものが散見される。

11/5 6:44

この地区は”三田(さんだ)”だが、由来として”散田”が連想される。三田地区の人が不作の時に人目を忍んで荻野新宿の質屋に通うのに利用した道らしい。

11/5 6:59

こちらは前出と違い、三田と荻野を繋ぐメインの道で、八幡さんや小学校が傍にあります。

11/5 7:02

八幡さんの境内にある三田小学校跡。

11/5 7:33

三田の田園地帯に所々で日陰を設けた”せせらぎの道”です。散歩に適しています。

11/5 8:37

中津川大橋をうっかり渡り損ね、中津川橋を渡ったので、中依知の”信玄道”を先に訪ねた。(約5Km遠回り)
武田甲州軍の帰路道だそうです。

11/5 9:01

ここ長坂地区の住民は関口地区出身で大信寺の檀家が多く、頻繁にこの道を利用したようだ。

11/5 9:19

中津川崖線に沿う下川入地区には、多くの坂があります。源養寺の傍にある坂です。

11/5 9:24

寺坂と諏訪坂の間にあります。

11/5 9:32

以前に訪れたときは、古びた”青年の家”と言う施設がありました。今は立派な”あつぎ郷土館”になっています。

11/5 9:33

校名は詩経が出典であることが記されています。このような素晴らしい校名が消えたのは残念です。

11/5 9:33

埼玉県白岡市には菁莪幼稚園、小学校、中学校があります。

11/5 9:46

下川入から山際へ通じる自動車にとってはメイン道路です。

11/5 9:53

諏訪神社の境内に”諏訪の森”標柱があります。
神祇官領免許社は吉田神道によって授けられた社格です。

11/5 10:25

近くに観音堂があったので、この名が付いた。標柱が傾いた状態でコンクリート漬けにする業者の気が知れない。『真っすぐに直しましょうか』と問い合わせたのだろうか？
工事検収した役人も気が知れない。

11/5 10:37

相模川の渡しです。横に建つ南無阿弥陀仏の名号塔は歴史を感じます。

11/5 10:45

昭和橋が完成するまで渡船があったようです。

11/5 10:54

依然歩いた時には、こんな景色はなかった。
この辺りは厚木市で一、二の穀倉地帯だが、圏央道の開通で変化し始めた。

11/5 11:06

前回、百数基の標柱を全制覇したとき、見つけ辛かった三基の一つです。昭和初期は帆掛け船の発着場もあったそうです。

11/5 11:33

依知地区は馬の飼育が盛んだったようです。

11/5 11:42

不動明王座像標識。
大山詣での道中安全と道案内の為に講の人達が建立した。市内で最も高い道標だそうです。

11/5 11:43

道標部は私には判読不可です。

11/5 11:46

村長など依知の有力者が漢学を学ぶために開設した塾の跡地。先祖が設立メンバーの一人であった梅沢家の敷地に建つ。

11/5 11:57

依知村役場跡

11/5 11:59

以前歩いたときは、昭和音楽大学でした。

11/5 12:03

嘘の様な由来です。
藤兵衛さんが鮎を取るために鵜を連れて通っていた坂です。

11/5 12:31

現在の地名は中依”知”ですが、道標では”智”になっています。

11/5 12:59

青銅鏡、鉄剣、勾玉などが出土しています。

11/5 13:06

坂東三十三番札所巡りの参詣路になっていました。
この地の人は、昔も今も変わらず、古い石仏の周りをきれいに維持しています。

11/5 13:09

開発が進む隣りの海老名市がすぐ近くです。

11/5 13:23

地頭本間氏の居住地で守りやすく道が出来ています。豪商本間氏の先祖は鎌倉時代初期に守護代として佐渡に渡り、戦国時代に上杉家に討伐されました。
佐渡を徒歩旅していて、驚くような豪邸がありましたが、本間姓でした。

11/5 13:24

”飛鳥田”姓は珍しいです。横浜市長や社会党委員長を務めた飛鳥田一雄は横浜出身となっていますが、お墓はこの近くのお寺にあります。

11/5 13:24

”飛鳥井”姓は家格は羽林家で、江戸時代の大名格である。蹴鞠の師範を家業とし飛鳥井流を興した。
前回歩いたときは向かい同士で飛鳥田、飛鳥井に遭遇したが、今回は両家が隣同士でした。

11/5 13:29

灌漑や用水だけでなく、領主本間氏の館を守る要塞堀でもあった。

11/5 13:48

湧水のため、干上がることが無いことで名付けられた。

11/5 14:13

睦合村役場跡

11/5 14:33

荻野山中藩主の参勤通路に由来する。

11/5 14:47

八王子方面から秦野市矢名方面に通じる矢名街道で大山参詣道であった。

撮影機器：

サイバーショット DSC-W810 SONY

感想

ア?ドッポ

厚木市ふるさと道標巡り（その2）で自宅から依知方面(中津川と相模川に挟まれた地域)を中心に、途中三田地区も歩いた。依知地区は古くから栄えた地域で石仏、神社、寺院、道標、旧家、古墳など文化的なものが多い。
近年はR129に並行して圏央道が開通し、田園地帯にICなどループ状の建造物や海老名方面のタワーマンション群も近代的美観を楽しめる。
一番は大山をはじめとする丹沢の山並みかもしれない。
これまで最東端の道標は”下依知の渡し”と思い込んでいたが、測定値を見ると”巡礼道”が僅かに東であった。今回は28基とかなり巡れました。