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記録ID: 273072
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

早池峰山 巨岩群の樹氷原へ積雪期限定ルートで

2013年02月27日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
17.7km
登り
1,401m
下り
1,389m

コースタイム

04:50 岳集落通行止めゲート
08:25 河原の坊 08:45発
13:45 早池峰山山頂 14:10発
16:50 河原の坊
19:25 岳集落通行止めゲート

毎度のことですが、うろちょろ撮影しながらのんびりです。
天候 早池峰山から西側は曇り、東側は晴れ。山頂部は強風。
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口に続く県道25号は、岳集落で冬期車両通行止めになっています。
コース状況/
危険箇所等
今回のルートは、岳集落―車両通行止めの県道―河原の坊―コメガモリ沢右岸の大尾根―早池峰山山頂の往復です。上のルート図は大雑把です。

○河原の坊から早池峰山山頂部までのコメガモリ沢右岸大尾根ルートは、全く一般的ではない(他者による記録を見かけない)独自の積雪期限定ルートです。
○今回の雪の状態について。車両通行止めの県道では、新雪が積もってトレースはなく、ラッセルを要しました。河原の坊から森林限界までの樹林帯では、深雪でラッセルを要し、体ごと積雪に埋まることも数度ありました。森林限界から上では、締まり雪や氷でした。
○どこの山でも同様ですが、雪面から露出している草木(高山植物)を損傷しないように注意しなければなりません(法律で規制されてもいます)。早池峰の自然保護にご協力を。
○登山ポストは岳集落の峰南荘の向かいにあります。岳集落の公衆トイレはどれも閉鎖中です。道の駅はやちねのトイレは利用できます。
○早池峰付近に温泉はありませんが、早池峰所在の花巻市には日本有数の(だった?)花巻温泉郷があります。→http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/play/onsen/index.html
お薦めは、山の神温泉幸迎館(日帰り入浴600円)など。→http://www.kougeikan.jp/
岳集落の東端にある県道の冬期車両通行止めゲート。

トレースがなくラッセル歩きで、河原の坊(登山口)まで3時間半もかかりました。スノーシューを使えば、たぶんもっと時間を短縮できると思います。
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岳集落の東端にある県道の冬期車両通行止めゲート。

トレースがなくラッセル歩きで、河原の坊(登山口)まで3時間半もかかりました。スノーシューを使えば、たぶんもっと時間を短縮できると思います。
河原の坊から望む中岳。

いつも同じ絵ですが、綺麗なので掲載。
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河原の坊から望む中岳。

いつも同じ絵ですが、綺麗なので掲載。
河原の坊登山口。登山ポストの扉が壊れて全開しています。背後の山が早池峰山です。
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河原の坊登山口。登山ポストの扉が壊れて全開しています。背後の山が早池峰山です。
雪に埋もれたコメガモリ沢を渡って右岸(山頂に向かって左側)へ。

一番左に写っている尾根を目指して進みます。
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雪に埋もれたコメガモリ沢を渡って右岸(山頂に向かって左側)へ。

一番左に写っている尾根を目指して進みます。
ブナの大木。早池峰の森は美しいです。
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ブナの大木。早池峰の森は美しいです。
樹林帯の急登を振り返って。
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樹林帯の急登を振り返って。
この岩尾根を登ります。
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この岩尾根を登ります。
花巻市方面(南西方面)の遠景。こちら側は曇っています。
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花巻市方面(南西方面)の遠景。こちら側は曇っています。
この写真では小さな岩に見えますが、1〜3メートルぐらいの大きな岩が乱立しています。

ハイマツなどの植物を傷めないよう避けながら進みます。
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この写真では小さな岩に見えますが、1〜3メートルぐらいの大きな岩が乱立しています。

ハイマツなどの植物を傷めないよう避けながら進みます。
標高が上がると、着氷した岩が見られるようになります。
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標高が上がると、着氷した岩が見られるようになります。
登ってきた尾根を振り返って。
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登ってきた尾根を振り返って。
早池峰山の上部。左側の雪壁はコメガモリ沢の上部です。
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早池峰山の上部。左側の雪壁はコメガモリ沢の上部です。
尾根から覗き込んだコメガモリ沢。

落ちたら下まで止まりそうにありません。足元に小さなクラックらしきものもあったので、こういう所には近付かないほうが無難です。
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尾根から覗き込んだコメガモリ沢。

落ちたら下まで止まりそうにありません。足元に小さなクラックらしきものもあったので、こういう所には近付かないほうが無難です。
完全に樹氷化した巨岩が出てきました。大きさは4、5メートル。
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完全に樹氷化した巨岩が出てきました。大きさは4、5メートル。
登ってきた尾根を振り返って。
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登ってきた尾根を振り返って。
早池峰山山頂に続く稜線にようやく到達しました。
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早池峰山山頂に続く稜線にようやく到達しました。
巨岩の樹氷を避けながら、山頂へ向かいます。
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巨岩の樹氷を避けながら、山頂へ向かいます。
モコモコ。
早池峰山頂上。早池峰神社の奥宮です。
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早池峰山頂上。早池峰神社の奥宮です。
御田植場(おたうえば)付近のオオシラビソ林は樹氷原に。

これもいつもの絵ですが、綺麗なので掲載。
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御田植場(おたうえば)付近のオオシラビソ林は樹氷原に。

これもいつもの絵ですが、綺麗なので掲載。
真ん中に、早池峰剣ヶ峰。
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真ん中に、早池峰剣ヶ峰。
山頂避難小屋。

扉を開けるのが面倒なので、入りませんでした。
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山頂避難小屋。

扉を開けるのが面倒なので、入りませんでした。
盛岡市方面(北西方面)の遠景。岩手山のある方向ですが、雲って見えません。
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盛岡市方面(北西方面)の遠景。岩手山のある方向ですが、雲って見えません。
鶏頭山に続く稜線。縦走路があります。
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鶏頭山に続く稜線。縦走路があります。
真ん中に中岳、左に鶏頭山、右に毛無森。
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真ん中に中岳、左に鶏頭山、右に毛無森。
ポコポコ。

早池峰は近き秘境です。
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ポコポコ。

早池峰は近き秘境です。
登ってきた尾根。
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登ってきた尾根。
早池峰山山頂部を振り返って。
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早池峰山山頂部を振り返って。
壮麗な早池峰山。
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壮麗な早池峰山。
また会いましょう、早池峰山。

Meine geistige Heimat
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また会いましょう、早池峰山。

Meine geistige Heimat
薬師岳も綺麗です。こっちも樹氷がありそうな。
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薬師岳も綺麗です。こっちも樹氷がありそうな。
河原の坊から、夕暮れの鶏頭山。
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河原の坊から、夕暮れの鶏頭山。

感想

昨年も取り上げましたが、冬の早池峰でも、東北の雪山を象徴する樹氷(アイスモンスター、スノーモンスター)が小規模ながら立ち現れます。早池峰山では、オオシラビソ林だけではなく、山頂周辺の巨岩群にも氷雪が付着し、奇異で美妙な樹氷原が広がります。この巨岩群の樹氷原は、東北では珍しい岩山である早池峰山固有のもので、他所ではあまり見られない風景だと思います。

今回は、一般コースではなく、コメガモリ沢の右岸にある大きな尾根を積雪限定ルートとして登って早池峰山山頂まで至りました。この大尾根は、河原の坊コース(正面コース)から見ると、コメガモリ沢を挟んで荘厳に聳り立ち、このコースを登る際にいつも見惚れていました。実際にこの尾根を登ると、見応えと登り応えがあり、珍しいアングルの眺望も得られて楽しめました。出発時からラッセル続きでなかなか骨が折れましたが、天気にもそこそこ恵まれ、上記の樹氷もしっかり堪能でき、厳冬の早池峰山と一人存分に向き合うことができました。

なお、今回の山行も私にとってリスク管理を伴った行為です。山行の無事終了がその証左です。また、人が異なれば、リスクの線引きも異なります。以上は当たり前の話ですが、このような山行に関して誤解や僻目を抱く人も中にはいるようですので、付記しておきます。

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