大町市森のくらしの郷・前越林道調査
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 310m
- 下り
- 317m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
3月2日(土)
千年の森(森のくらしの郷)をかんじきで歩くコースの調査。
千年の森は大町ダム(高瀬川)のすぐ下流にかかる橋を渡って林道を2kmほど歩いた辺り一帯の、カラマツやスギ,ヒノキ,サワラ等の針葉樹とブナ,ミズナラ,コナラ等が混生し、サル,カモシカ,クマ等が生息する豊かな森である。
この森の一画に三棟の小屋と称する丸太小屋をはじめ、大小約20棟のツリーハウス群があり、そこを拠点に四季を通して森のくらしの体験やキャンプ,トレッキング,カモシカやクマなどの野生動物の調査等,様々な活動が繰り広げられ、子どもから大人まで多様な年令の人達が全国各地から訪れる。
この森での活動を体系化すべく、かんじきハイキングのコースを調査した。
9:09森のくらしの郷(森くら)入り口を出発。10分ほどで大きなデブリにぶつかる。週前半までの冷え込みから一転して,前々日,前日と一気に気温が上昇し、底雪崩を起こしたものらしく土砂混じりの雪の塊が道いっぱいに溜まっており、かろうじて端っこを通り抜ける。
その先にも小さな雪崩跡が次々と現れ、またロールケーキ状の雪まくりが無数に見られた。
25分で三棟の小屋に着き小休止の後、様々なハウスを見ながら林道を進む。春から秋にかけて人が絶えることのない週末だがさすがに冬期は来訪者が少なく、今日は静か。
三棟の小屋の周辺には広場があって人々は炉を中心にたき火を囲んで煮炊きしたり談笑して集い、また石釜でピザを焼き、燻製樽で魚や肉を燻し、炭焼き窯でボヤ炭を焼いたりして思い思いに楽しむ。
三棟の小屋から10分ほどのところに水場があり、冷たい水がふんだんに湧き出している。森くらに来る人達はこの水場まで歩いて水を汲みに来る。以前,森の支配人・TOMOが三棟の小屋までホースで水を引いたら、余計なことをしたとクレームが来たと言う話しがあるように、ここに来る人達は不便さを楽しむ人達なのだそうだ。
水場のある辺りは陽当たりがよくコブシの花芽が大きく膨らんでいるのに驚く。花芽が大きくなればサル達が放ってはおかないことだろう・・。
10:02名主の小屋と言う炊事設備のある小屋に着く。流れ込む沢は渋沢で、以前は沢の水を利用して小さな水車を廻し、30Wの電灯を点していたが沢が暴れるので管理が難しいらしく今は休業中とか・・。今は使われていない木造りの風呂もあるが、その気になれば修理して使うことも出来る。
春には小屋の周辺に自生する山菜・野草でテンプラパーティーをやったりする。
名主の小屋から更に進むと未知が広くなった場所に出る。この辺りから獣達の足跡を追って歩く。
足跡には2種類あってキツネと思われる左右の足が一直線に並ぶものの他に、明らかにカモシカのものと思われるものがあり、山沿いの小さな木の芽を食べながら歩いていることが足跡と食痕の両面から分かった。そばに同じ形の小さなヒズメらしい足跡がついたり離れたりしながら並んでおり、子連れのカモシカと思われた。
11時前に一番上のツリーハウスのある広い道に着き、階段を登って中を覗かせてもらったりして、そこから引き返す。
帰途,水場まで戻った時に10頭を超えるサルの集団に出会う。
ここのサル達は森くらを訪れる人達を恐れるでもなくまた敵対するでもなく適度な距離を保って、こちらが進めば少しだけ遠のいて餌を探したりしている。まぁ、サルはどこでもそんなものなのだろう・・。
三棟の小屋の少し上から右の尾根に入り、そこから高瀬川の河床まで下るコースを取る。この尾根の取りつき付近はサル達の格好のエサ場らしく、至る所に糞や食痕,食べ散らかし木の枝等が見られる。尾根を挟んで両側が見えるので都合がいいのかもしれない。
この尾根は散策コースになっていて子ども達が樹種名を書いた札をかけている。
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