八ヶ岳、南沢大滝、小滝


コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸までの林道は相変わらず良く滑る。下りはアイゼンを履いたままで下りたが、むしろ早かった。ただ足への負担が大きいので、次は小型のアイゼンを持参しようと思う。 |
写真
感想
3月というのに今期2度目のアイスクライミングになってしまった。
小滝で遊びつつ午後から合流の赤岳鉱泉で出向バイト中のN氏を待つ。小滝には1パーティー4人
組が取り付いていた。
アイスはその年によって氷の張り方が顕著に違い、昨年の方が完全なバーチカルになっていた。
今年はかなり凹凸が有り難度が低いようだ。
縁の方で2m位上がりスクリューの入れ方の確認や左手で入れる練習をしたり、バイルの刺さり方
や刺さり具合による効き方などを試しながらパートナーを待っていた。
ここで右側の下の切れた氷柱をトップロープで練習しているところを見させてもらったが、これ
がかなり参考になった。自分の身近に居るクライマーは皆、基本はバイルを結構強く打ち込むが
今回見た方はかなり緩く、小さな穴を開けてそこに引っ掛けるような感じだ。
確かにこればかりではリードは怖くてできないが、上手く使い分けるとかなり省エネにもなるし、
氷が割れるのをだいぶん防げる。
あまりやりすぎると大滝に行く前に疲れてしまうので、日向ぼっこしつつN氏を待っていると程な
く仕事道具の一杯詰まった大きなザックを背負ったN氏がやってきた。
大滝には3パーティー10人くらいが取り付いていた。流石に3月初頭の日曜日。風は無く晴れて気温
は比較的低いという好条件だけある。
入れ違いで1パーティーが下山したので、平に慣らされたその場所でスタンバイさせてもらった。
体力の有るうちに真ん中の立ったところをスクリュー5本でリードした。
初め調子が良かったのでフィフィを使わずいけるかと思ったが、3本目のスクリューを入れたとこ
ろがスカスカでキツイ位置に打ち直し、ここで結構消耗し4本目と5本目でフィフィを使ってしまっ
た。
そのまま懸垂で回収しながら下りて、黄連谷左俣をソロで登るN氏の技を見せてもらうことにした。
実はN氏は昨年の秋にヒマラヤへソロで入り雪崩に流されクレバスに落ち5日かけ生死を彷徨い自分
のベーステントまで帰りきり、切らないで済む凍傷としては最悪の状態になっていた。
まだリハビリ中なので握力は30K位しかないそうだ。その状態でどう登るのか非常に興味があった。
飛びぬけてテクニカルなわけでもないが、テンションを張ることも無く淡々と登っていく。
ただスクリューを決めるのが早い。ここで自分の場合遅いため、かなり消耗してしまう。あとは若
さなのかレストをとった後の回復の速さか。
次に私はいちばん難度の高そうな柱状のところをトップロープで登り、最後にN氏が登った右側を回
収しながら登った。最後に登ったラインが一番登りやすく、疲れていてもテンションをかけることな
く上がりきった。この位なら十分にノーテンでリードできそうだ。
今回は非常に実り有るものとなった。アイスは今ひとつ安心感が無く、不安が有ったが今回一皮剥
けた様な感じがする。握力30kのN氏がノーテンでリードしてしまうのに大きなヒントが有りそうだ。
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