また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2750911
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
オセアニア

Federation Peak, Tasmania

2006年12月23日(土) 〜 2007年01月08日(月)
 - 拍手
GPS
392:00
距離
99.4km
登り
3,805m
下り
3,811m

コースタイム

Federation Peakは、"Ultimate Destination"とも呼ばれる、タスマニア奥地の孤高の岩峰。
道路終点から往復105km、うち往復70kmは泥濘の原野で渡渉もある。残り往復35kmはアップダウンの多い尾根。そして最後は、高さ700mのタワー(登攀は300m弱)。

たとえて言えば、横浜から何もない原野を歩いて丹沢まで行き、そこから檜洞丸まで縦走し、ランドマークタワーを登る、という距離感。

ルートファインディングは、日本で例えば沢登や藪漕ぎをやっている人には十分対応できる。
最後のタワーも、濡れていなければ、剣岳の一般ルートを鎖に頼らず登降できるレベルなら大丈夫。
問題は、「吠える40度線」の強風帯に位置し、1年に300日雨が降るという天候。
さらに往復2週間の重荷を背負って泥濘の原野を踏破する体力と、何よりも忍耐力、精神力。

1997年に Mt.Anne から初めてその姿を見てから、準備に約9年半。
前年には下見を兼ねて Tasmania 旅行も。詳細な地図は Hobart でないと入手できなかった。この時にはまだ決行するか迷っていたが、アウトドア用品店の店員に "You must !" と励まされて決心がついた。

2006年12/23
成田空港を夜出発。
日本から Tasmania への直行便はないので Sydney か Melbourne 経由になる。

12/24 雨
Sydneyで国内線に乗り換え。この間の6時間を利用して Sydney 市内のアウトドア用品店で乾燥食料を買い込む。5軒ほどが狭い地域に集中しているので、事前に調べておくと効率的に回れる。
検疫が厳しく乾燥食料でも乳製品、卵が含まれているものは日本から持ち込めないので、オーストラリア国内に入ってから買うしかない。Hobart にも3軒あるが、クリスマスで閉まっている可能性大と見た。
夕方、Hobart 着。雨で寒い。バスで市内へ。各ホテルまで送り届けてくれる。クリスマス・イブで飲食店は閉まっていて、スーパーで惣菜を買ってホテルの部屋で食べる。

12/25 曇時々雪
朝から雪がちらつく。南半球と言うのにホワイト・クリスマス!
ホテルの前の教会にTシャツ短パン姿の人々が入っていく。さすが肉食人種は違う。
クリスマスで Hobart 市内の店は徹底的に閉まっていて、食事も困った。イベント会場の食事コーナーで飢えをしのぐ。
燃料(ガソリン)はここで買うしかないのだが、ガス・ステーションも閉まっている。
Salamanca place のスーパーは開いていたので、ナッツ・バーやリンゴを購入。リンゴは小さくて色も味もとりどり。1日1個として14個。

12/26 曇 歩行5時間
マイクロバスは週3便、要予約。事務所でEPIガスは売っているが、ガソリンはない。
乗客はほとんど Western Arthur Range(西アーサー山脈)へ。Federation Peak と言うと、一斉に注目を浴びた。
親切な家族(Bill Rogerと友人、子供の計5人)がいて、運転手にガス・ステーションに寄るよう交渉してくれた。
Mt.Field National Park 入口に国立公園管理事務所があり、パスを購入。ここにもガス・カートリッジはあるがガソリンはない。
Mt.Field も雪を被っている。
Hobart から4時間ほどで Scotts Peak Dam 着。Registration Box で登山予定を記帳。
初日は登山者の多い(と言っても、会ったのは10人以下)道を3時間ほどでキャンプ指定地へ。20年以上愛用しているザックが30kg超の荷重にきしむ。

12/27 雨時々曇 気温10℃前後 歩行10時間半
今日は Arthur plains を一気に横断する計画。隣のテントの2人連れ女性は、Western Arthur Range へ登る計画で、今日は停滞するそうだ。「雨なのに出るのか」と訝しむ声。
ここから予想通り、一人旅になる。Arthur plains は、歩く人が少ないせいか、時々道が不明瞭になる。泥田というより沼をかき分けて歩く。ヒルがいないのが助かる。Tasmania で毒のあるのは black snake だけと聞いた。
天気が悪く、右手にずっと見えているはずの Western Arthur Range はガスの中。
いくつかの川を渡渉し、重荷に耐えて8時間歩くと、Razorback(比高200mくらいの細長い丘)越えに差し掛かる。急に道が乾いて歩きやすくなるが、登坂がこたえる。
これを2時間ほどで越えると、Cracroft river の湿地帯に入る。ジャングルの中に cracroft crossing という渡渉点があり、大きなキャンプサイトになっている。ここもシェルターは残骸だけ。
夜は雨になった。

12/28 雨のち曇 気温10〜13℃ 歩行4時間
Razorback を別方向へ越え、Eastern Arthur Range 方面へ。この先はジャングルで時々棘の藪で道が消える。
ジャングルを抜け、丘陵地帯に上がるが、道は依然として泥田のまま。
前方に、これから登るEastern Arthur Rangeの裾野が見えてきたが、黒雲に覆われ、ものすごい風音が聞こえてくる。それもビュービューという軽い音ではなく、地鳴りのようなゴーゴーと恐ろし気な轟音。まるで映画「ロード・オブ・ザ・リング」で、魔の山に近づく主人公のような気分で、勇気を奮い起こさなければ足が前に出ない。
今日は泥濘の道は終点まできたが、今日はとても登れる天候ではない。山脈に取り付く尾根(Luckmans Lead)の末端のキャンプ指定地にテント。ここは珍しく良い水場がある。泥だらけの靴や靴下を洗うが、とても冷たい。
夕方、Western Arthur Range方面は雲が取れてきた。初めての晴れ間!

12/29 曇りのち晴 気温10℃前後 歩行12時間
風が収まり、Luckmans Leadを登るが途中からガスに包まれる。藪に阻まれしばし蛇行してルートを探す。急な泥道が見つかるが、スタンスの幅が現地仕様(?)で、自分の身長(180cm)でも足幅が足りない。
傾斜が落ち、Boiler platesという岩棚を過ぎると急な岩肌をトラバース。右下にLake Leoがあるはずだがガスで見えない。
Stuart Saddleからようやく山脈の縦走だが、いきなり The Needles の岩峰にぶつかる。ここは基部を東側に大きく下って巻く。
その後ようやく稜線歩きになり、雲底が上がって初めて Federation Peak が間近に姿を現す。強烈!あれが登れるとはとても思えない。
次の難所は Four Peaks。これも直登は不可能で、西側に大きく下ってアップダウンを繰り返す。資料では Pack haulingつまりザックの吊下げ、吊上げが必要とあるが、なんとか背負ったまま乗り切る。
ようやく Twaites Plateau に到着。ここが最終キャンプで、山頂を日帰りで狙える。水場は、湿地帯から染み出す小さな流れ。

12/30 快晴 歩行9時間
いよいよ Federation paek を日帰りで登る日は、なんと朝から快晴!まったく期待していなかった。なんという幸運か。
岩稜を歩いて山頂に近づくが、岩の塊は威圧感がいよいよ増し、どこをどう登ったらよいのかわからない。手前の鋭い岩峰群は主に西側を巻く。ここを Southern Traverse と言って、ルートを間違うと危険だが、今日は視界が良いので精神的にも助かった。
最後のタワー取り付きは大きなルンゼの底。英語文献を読み込んで見取り図まで作り、なんとか迷わないで登れた。この日の午後に登った人は、ルンゼを登りすぎて大変だったらしい。
ルンゼの途中から右へバンドを伝わってリッジを回り込むのだが、日本の縦走路のようにペンキや鎖があるわけではなく、自分で判断するしかない。
どうしても3点支持が必要な急な部分はわずかで、そこを登り切れば、頂上へ続く急な斜面に出る。
10年越しの計画が実る万感の登頂。
山頂は広い。赤石岳くらいのイメージ。標高はたかだか1,200m前後だが、さすが鋭鋒、インド洋まで見渡せる。出発点の Scots peak dam ははるか彼方だ。
人工物は金属の缶にログブックが収められているだけ。日本の方も書いておられた。今まで日本の山岳雑誌などで登頂記録を見なかったが、さすが日本人、ここまで来る人がいるものだ。(数年前に「岳人」で写真入りの記事を見たが、山頂の写真もなく、登頂したとは書かれていなかった)

さて問題は下り。斜面からリッジに移る部分で、下の足場が見えず、700m下の Geeves Lake に向かって体重を預けて足場を探るところがある。このために持ってきた短いザイルをセットし、プルージックで確保。
下りきったところで、Moss Ridge からやってきた3人組と出会い、情報交換。彼らも同じ文献で登頂ルートを研究していたようだ。
帰りは Hanging Lake へ寄り道。ここはのどかな稜線漫歩。ウッドデッキのキャンプ指定地にトイレまで整備されていた。

12/31 快晴 歩行8時間
登頂はできたが、50km以上の難路が待っている。
Federation peak を何度も振り返りながら稜線を行くが、7時間で登った区間を下りは8時間もかけ、しかも Four Paeks ではザックを下ろして吊上げ、吊下げをしなければならないほど弱っていた。
大晦日は Stuart Saddle のウッドデッキを利用。初めて泥の上でない、快適なテント場。The Needles の基部でわずかな湧水を集める。あまり水質は良くない。

2007年 1/1 快晴 歩行8時間
元旦も快晴!3日も快晴が続くのは不気味だ。
しかし気息奄々で、ゆっくりしか下れない。Pass Creek で往路のごみを回収し、再び泥まみれの原野へ。ここでドイツ人3人とすれ違い、情報交換。
Razorback を越えるのもゆっくりしか歩けず、再び Cracroft Crossing でキャンプ。5日前は雨で肌寒かったが、この日はフライシートなしでも安心。

1/2 晴 気温10~15℃ 歩行3時間半
往路は、Junction からここまでの Arthur plains を重荷を背負いながら一気に歩けたが、帰りは2日に分けざるを得なかった。
Seven mile creek には昼前に着いたが、人の通る道へ出て、どっと疲れが出てテントを張ってしまった。Western Arthur Range から続々降りてくるパーティを見ながら、テントの中で休む。
ところが夕方降りてきたのが、なんと Bill Roger 一家。再会を喜ぶ。

1/3 快晴 気温15〜20℃ 歩行6時間半
Seven mile creek を Roger たちと出発。
気温は20℃にまで上がり、日陰のない Arthur plains を歩くと汗ばむ。でも好天続きのおかげでトレイルが乾き、沼や泥田だったところが泥の道程度に改善されて、ぐっと歩きやすくなった。
左手に Western Arthur Range の山々が連なり、まるで安曇野を北アルプスを横目に見ながら縦断するような景色。
ついに Junction。出発点までまだ4時間歩かなければならないが、ここから先は、今までと比べればにぎやかな表通り。ついにやった。古い木の標識と一緒に記念撮影するが、笑う力も残っていない。
今日はここまで。Roger パーティは、バスを絶対逃したくないので今日中に Scotts Peak に行く、と言って先行した。

1/4 快晴 気温20℃ 歩行4時間半
予定より2日早く最終日となった。
朝霧に包まれたが、出発すると背景から陽が当たり、虹のゲートができた。虹のゲートをくぐって帰るなんて、夢のような大団円。

1/5 豪雨
予定より2日早く Hobart に戻ってきたので、2日間は休養。サイクロン襲来で大雨となった。Arthur plains で捕まったら大変だった。
夜はRoger 一家とディナー。これはうれしかった。日本に戻っても、Federation Peak の何たるか、誰もしらないし、それに10年もかけたことは誰にも理解されない。しかし、彼らは知っている。
最後まで幸運に恵まれ続けた。感謝の気持ちしかない。
天候 雪で始まり、雨〜曇〜快晴へ
過去天気図(気象庁) 2006年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 飛行機
Tasmaniaの州都Hobartから週3便のマイクロバスでScotts Peak Damへ。
コース状況/
危険箇所等
往復105km、途中には小屋など一切なし。
計画12日+予備日2日だったが、2006-2007年は天候に恵まれ10日間で完踏した。
トレイルはおおむね整備されているが、藪で途切れる箇所も多い。
稜線も含め水はけが悪く、特に Arthur plains は泥田の中を行くようで、一歩一歩のエネルギー消費が激しい。端の乾いた所を行こうとするのは無意味だし、自然破壊になるのでNG。

1年に300日雨が降ると言われ、「吠える40度線」の強風と悪天候への備えが必要。
寒暖の差も激しく、過去の記録では2日間で38℃も上下したことがある。今回も10日間のうちに、ー5℃から+25℃までの差があった。
ラジオの天気予報は聞けるが、オーストラリア訛りの早口を聞き分けられる人でないと意味がない。前年の下見の際、自分は中途半端な理解しかできず誤解するとかえって危険なことがわかり、あきらめた。

Hobart Walking Club の推計では、毎年70〜150人程度が山頂エリアに到達するが、そこから登頂できる成功率は50%程度とのこと。
Western Arthur Range は夏季は毎日数人の登山者がいるが、Seven Mile Creek から先はほとんど人がいないため、助けは呼べない。
加えて、単独の場合、これに耐える強靭な体力、忍耐力、精神力が成否を決する。
現在ではGPSサービスを利用するのが良いだろう。
Moss Ridge 経由の場合は、往復1週間程度で可能だが、公共交通機関がなく、レンタカーが必要。

ものの本には必携品リストに"card"とある。なんのカードか?と思ったら, 必ず何日か停滞を余儀なくされるので, 暇つぶしにトランプでも持っていけ, ということらしい。
泥濘の往復なので, 丈夫なスパッツは必需品。防水が目的ではない。どうせ泥まみれになるが, 靴の中に泥を入れないため。
2週間の心と身体の健康を保つため, 新鮮な果物も必要。

半日行程に1か所はキャンプ指定地があり, 尾根上はプラットフォームが設置された所もあるが, 泥の上を覚悟しておいた方が良い。
テントを張れるところはあっても, 大きさは4人用が限界。
強風対策が重要で, 風に強いテント, ペグが必要。
登攀具, ザイルは、山頂タワーの登攀に短いザイルがあった方が良い。
登りは良いが, 下りで1か所, ものすごい高度感を味わう。足場が見えず, 700m下の湖に向かって踏み出すところがある。
渡渉にも短いザイルがあると, 豪雨時にも安心。川幅は狭いものが多い。

飲料水は、酸化した茶色いものしか入手できない。尾根上のキャンプ指定地の一部には, 天水自動収集システムがあるが, 安全性は不明。湧水があればできるだけ貯めることをお勧めする。
その他周辺情報 ベストシーズンは1月中旬から下旬。それ以外は雨の確率が高い。
オーストラリアが干ばつの年(2006年もそうだった)が狙い目だが、2020年のように乾燥がひど過ぎると大規模な山火事が発生し、その場合は逃げ場がなくたいへん危険。ユーカリ種の灌木は火が付くとよく燃えて消火が困難らしい。
雪の上がったHobartのクリスマスに虹。南半球なのにホワイトクリスマス。
雪の上がったHobartのクリスマスに虹。南半球なのにホワイトクリスマス。
イベントで食事に並ぶ人々。クリスマスのため、あらゆる店が徹底的に閉まっており、観光客が食べるところもない。アウトドア用品店も閉鎖なので要注意。Salamanca place の青果スーパーだけ開いていた。
イベントで食事に並ぶ人々。クリスマスのため、あらゆる店が徹底的に閉まっており、観光客が食べるところもない。アウトドア用品店も閉鎖なので要注意。Salamanca place の青果スーパーだけ開いていた。
12月26日、シャトル乗り場。マイクロバスに牽引されるカートにザックが積まれる。EPIガスは乗り場事務所で販売されている。ガソリンは手に入らず、途中のガスステーションに寄ってもらう。
12月26日、シャトル乗り場。マイクロバスに牽引されるカートにザックが積まれる。EPIガスは乗り場事務所で販売されている。ガソリンは手に入らず、途中のガスステーションに寄ってもらう。
バスの行く手に虹。昨日に続き幸先が良い。
バスの行く手に虹。昨日に続き幸先が良い。
Scotts Peak Dam のキャンプ場からトレイルに入ったところ。行く手に Western Arthur Range。目的のFederation Peak ははるか彼方で見えない。30kgのザックがきしむ。
Scotts Peak Dam のキャンプ場からトレイルに入ったところ。行く手に Western Arthur Range。目的のFederation Peak ははるか彼方で見えない。30kgのザックがきしむ。
Western Arthur Range には白いものが。この稜線は人気のコースで、比較的歩く人が多い。
Western Arthur Range には白いものが。この稜線は人気のコースで、比較的歩く人が多い。
早くも泥道。端の方を歩くのは自然破壊になるのでNG。早くあきらめて泥まみれになるしかない。
早くも泥道。端の方を歩くのは自然破壊になるのでNG。早くあきらめて泥まみれになるしかない。
Junction Creek。渡渉は多いが、たいていは川幅が狭い。泥まみれの足を洗うため、みんなジャブジャブやっている。このすぐ先のキャンプ指定地は、蚊が多いから避けた方が良い。
Junction Creek。渡渉は多いが、たいていは川幅が狭い。泥まみれの足を洗うため、みんなジャブジャブやっている。このすぐ先のキャンプ指定地は、蚊が多いから避けた方が良い。
この茂みの中に、以前は Shelter があった。といっても、屋根と一面だけの壁しかないタイプ。2006年当時は廃材がわずかに残る程度。
この茂みの中に、以前は Shelter があった。といっても、屋根と一面だけの壁しかないタイプ。2006年当時は廃材がわずかに残る程度。
初日のキャンプ。他にオーストラリア本土から来た女性2人連れのテントのみ。彼女たちは翌日は停滞した。ここは Western Arthur Range 縦走の起点となっている。
初日のキャンプ。他にオーストラリア本土から来た女性2人連れのテントのみ。彼女たちは翌日は停滞した。ここは Western Arthur Range 縦走の起点となっている。
12月27日(2日目)、小雨の中を出発し、Junction Creek近くの分岐に戻る。この泥道を見よ。いよいよ Arthur Plains に踏み出す。
12月27日(2日目)、小雨の中を出発し、Junction Creek近くの分岐に戻る。この泥道を見よ。いよいよ Arthur Plains に踏み出す。
一時雲が途切れて、またも虹が!
一時雲が途切れて、またも虹が!
Two Mile Creek 渡渉点。倒木を利用して渡る。総じて渡渉点の前後は土が乾いていて、ザックを下ろせる。ここはテントも3張りくらい可能。
Two Mile Creek 渡渉点。倒木を利用して渡る。総じて渡渉点の前後は土が乾いていて、ザックを下ろせる。ここはテントも3張りくらい可能。
Seven mile Creek。全行程で、こんな水しか得られない。
2008年12月27日 10:27撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/27 10:27
Seven mile Creek。全行程で、こんな水しか得られない。
Seven mile Creek までは、Western Arthur Range 縦走の人が通るが、この先はいよいよ原野というにふさわしい。トレイルも多くはこんな状態。
Seven mile Creek までは、Western Arthur Range 縦走の人が通るが、この先はいよいよ原野というにふさわしい。トレイルも多くはこんな状態。
それでも今年は干ばつで、所々に乾いた道が現れる。重いザックを下ろして休めるのは非常にありがたい。
それでも今年は干ばつで、所々に乾いた道が現れる。重いザックを下ろして休めるのは非常にありがたい。
Tee Tree の仲間。ユーカリの木と同じで、葉は肉厚で香りが強い。
Tee Tree の仲間。ユーカリの木と同じで、葉は肉厚で香りが強い。
Razorback を越える部分は乾いていて、道もはっきりしている。これはクリスマス・ベルというそうだが、毒があるとか。
Razorback を越える部分は乾いていて、道もはっきりしている。これはクリスマス・ベルというそうだが、毒があるとか。
Cracroft Crossing の渡渉点。ここは渡らない。水深は浅いが、先日来の雨で増水している。
2008年12月27日 16:39撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/27 16:39
Cracroft Crossing の渡渉点。ここは渡らない。水深は浅いが、先日来の雨で増水している。
Cracroft Crossing のキャンプ指定地。ここにも shelter の残骸があった。夕方から雨。気温は上昇傾向。
Cracroft Crossing のキャンプ指定地。ここにも shelter の残骸があった。夕方から雨。気温は上昇傾向。
12月28日(3日目)、再び Razorback を越えて Eastern Arthur Range 方面へ進む。写真は Button glass。ピンと伸びている部分が「バトン」らしい。
2008年12月28日 07:12撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/28 7:12
12月28日(3日目)、再び Razorback を越えて Eastern Arthur Range 方面へ進む。写真は Button glass。ピンと伸びている部分が「バトン」らしい。
Eastern Arthur Range が近づいてきた。風の音がものすごい。真っ黒な雲と相俟って、恐ろしげな雰囲気。しかもトレイルが途切れ、棘のある藪に苦しめられる。
Eastern Arthur Range が近づいてきた。風の音がものすごい。真っ黒な雲と相俟って、恐ろしげな雰囲気。しかもトレイルが途切れ、棘のある藪に苦しめられる。
Strike Creek の渡渉。この周囲はジャングル。ルートも複数あり、迷いやすい。
Strike Creek の渡渉。この周囲はジャングル。ルートも複数あり、迷いやすい。
さらに Eastern Arthur Range に近づく。山からゴーゴーと風の音が響き、まるでロード・オブ・ザ・リングで魔の山に近づく主人公のような気分で、勇気を奮い起こす。
さらに Eastern Arthur Range に近づく。山からゴーゴーと風の音が響き、まるでロード・オブ・ザ・リングで魔の山に近づく主人公のような気分で、勇気を奮い起こす。
Pass Creek。ここの水の色が最も濃かった。
Pass Creek。ここの水の色が最も濃かった。
Pass Creek のキャンプ。風のない良い環境。少々段々畑ふうになっている。ここまで30km以上の原野横断は終わり、ようやく「山登り」の領域に入る。
Pass Creek のキャンプ。風のない良い環境。少々段々畑ふうになっている。ここまで30km以上の原野横断は終わり、ようやく「山登り」の領域に入る。
水場になる小川は、全行程の中で最も水質が良かった。泥まみれの靴や靴下を洗っていると、ウールの靴下にアブがからめとられた。この靴下は泥に染め上げられ、いくら洗濯しても色が落ちなくなってしまった。
水場になる小川は、全行程の中で最も水質が良かった。泥まみれの靴や靴下を洗っていると、ウールの靴下にアブがからめとられた。この靴下は泥に染め上げられ、いくら洗濯しても色が落ちなくなってしまった。
夕方、Western Arthur Range 方面の雲が取れていく。この3日間で初めて青空が覗いた。これから登る Eastern Arthur Range 方面は依然として黒雲の中。
夕方、Western Arthur Range 方面の雲が取れていく。この3日間で初めて青空が覗いた。これから登る Eastern Arthur Range 方面は依然として黒雲の中。
12月29日(4日目) Luckmans Lead という尾根。いきなり急登になる。所々に藪がありトレイルが途切れる。道は相変わらず泥だらけ。3リットル以上の水が加わったザックが肩に食い込む。
2008年12月29日 07:08撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/29 7:08
12月29日(4日目) Luckmans Lead という尾根。いきなり急登になる。所々に藪がありトレイルが途切れる。道は相変わらず泥だらけ。3リットル以上の水が加わったザックが肩に食い込む。
奇岩が多く、何か所か良い風よけのキャンプ地になっているが、水はない。
2008年12月29日 07:17撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/29 7:17
奇岩が多く、何か所か良い風よけのキャンプ地になっているが、水はない。
急な坂を下山してきた男と出会う。Moss Ridge から登ったが、山頂は天気が悪く、雪も付いて登頂は断念した、という。すれ違った後で足跡を見ると、自分の靴(28cm)よりはるかに大きい!
急な坂を下山してきた男と出会う。Moss Ridge から登ったが、山頂は天気が悪く、雪も付いて登頂は断念した、という。すれ違った後で足跡を見ると、自分の靴(28cm)よりはるかに大きい!
急坂を登り切ると、Boiler plates。「標準約款」のことではなく、原義の「鋼板」の意味だろう。固い岩の上に灌木が散在する、荒涼とした場所。トレイルが固定化すると植生が回復できないので、何年かに一度、ルートを変えるようだ。
急坂を登り切ると、Boiler plates。「標準約款」のことではなく、原義の「鋼板」の意味だろう。固い岩の上に灌木が散在する、荒涼とした場所。トレイルが固定化すると植生が回復できないので、何年かに一度、ルートを変えるようだ。
Eastern Arthur Range でよく見かけた植物。
Eastern Arthur Range でよく見かけた植物。
白い石英質のものが貫入した岩。あちこちで見られた。
2008年12月29日 07:53撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/29 7:53
白い石英質のものが貫入した岩。あちこちで見られた。
これもよく見かけた。
2008年12月29日 08:26撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/29 8:26
これもよく見かけた。
どうやら Lake Leo の上を回り込んだようだ。急な右側の斜面をトラバースしてきたが、岩の合間を縫うトレイルは明確になってきた。
どうやら Lake Leo の上を回り込んだようだ。急な右側の斜面をトラバースしてきたが、岩の合間を縫うトレイルは明確になってきた。
Stuart Saddle から霧の中に The Needles の鋭鋒が見える。これをどうやって越えるのか?!
Stuart Saddle から霧の中に The Needles の鋭鋒が見える。これをどうやって越えるのか?!
ルートは岩壁の東側の基部を回り込む。不安になるくらいに下る。わずかな湧水あり。
ルートは岩壁の東側の基部を回り込む。不安になるくらいに下る。わずかな湧水あり。
これはなんという花だろう。
これはなんという花だろう。
The Needles を越え、ようやく「縦走路」といった感じの尾根道になる。1970年代の南アルプス南部程度の道で、時折、藪漕ぎになる。岩尾根にはケルン。
The Needles を越え、ようやく「縦走路」といった感じの尾根道になる。1970年代の南アルプス南部程度の道で、時折、藪漕ぎになる。岩尾根にはケルン。
花は地味なものが多い。
花は地味なものが多い。
遠くに見えてきた Federation Peak。頂上だけガスに隠れているのがもどかしい。
遠くに見えてきた Federation Peak。頂上だけガスに隠れているのがもどかしい。
ついに頂上まで見えた! 怪異な岩峰の存在感には圧倒される。ここまで来てしまったが、本当にあれを登れるのだろうか。
ついに頂上まで見えた! 怪異な岩峰の存在感には圧倒される。ここまで来てしまったが、本当にあれを登れるのだろうか。
Goon Moor 手前のキャンプ地。天水タンクがあり、口に含んでみたが、そのままでは飲めない。今日は通常の倍はパワーが出ている感じがする。もう少し先まで進めそうだ。
Goon Moor 手前のキャンプ地。天水タンクがあり、口に含んでみたが、そのままでは飲めない。今日は通常の倍はパワーが出ている感じがする。もう少し先まで進めそうだ。
Goon Moor は尾根上の高層湿原のようだ。矢印が三方向を示している。「1か所を踏み固めず、分散して歩け」という指示。日本では歩く所を限定して植生を守る発想なので面食らう。
Goon Moor は尾根上の高層湿原のようだ。矢印が三方向を示している。「1か所を踏み固めず、分散して歩け」という指示。日本では歩く所を限定して植生を守る発想なので面食らう。
これは日本でも見るのと同じ。
これは日本でも見るのと同じ。
Goon Moor の途中から The Needles を振り返る。
Goon Moor の途中から The Needles を振り返る。
尾根道は明瞭でケルンも多い。
尾根道は明瞭でケルンも多い。
Four Peaks が近づく。最大の難所ということで、不安でいっぱい。これを越えないと Federation Peak には到達できないが…。
Four Peaks が近づく。最大の難所ということで、不安でいっぱい。これを越えないと Federation Peak には到達できないが…。
Four Peaks のいちばん手前の鞍部から西側へ下降し、大きなアップダウンを繰り返す。ザックの吊下げ、吊上げが必要なところだが、今日は元気いっぱい、背負ったまま乗り切る。
Four Peaks のいちばん手前の鞍部から西側へ下降し、大きなアップダウンを繰り返す。ザックの吊下げ、吊上げが必要なところだが、今日は元気いっぱい、背負ったまま乗り切る。
この貫入のある岩は面白い。
この貫入のある岩は面白い。
Tasmania だからといって特異な姿をしているわけではない。
Tasmania だからといって特異な姿をしているわけではない。
何度かアップダウンをこなして、ようやく Federation Paek が近づく。手前の Thwaites plateau にテント1張分のスペースがあるとの情報。
何度かアップダウンをこなして、ようやく Federation Paek が近づく。手前の Thwaites plateau にテント1張分のスペースがあるとの情報。
Thwaites plateau に最終キャンプ。ここから日帰りで山頂を狙える。泥の上なのは我慢。
Thwaites plateau に最終キャンプ。ここから日帰りで山頂を狙える。泥の上なのは我慢。
Thwaites plateau の湧水。愕然とするほど小さく泥まみれだが、この山中ではこの上なく貴重。「開拓地」を意味するが、広々と気持ちが良い。
Thwaites plateau の湧水。愕然とするほど小さく泥まみれだが、この山中ではこの上なく貴重。「開拓地」を意味するが、広々と気持ちが良い。
12月30日、5日目にして初めて晴れた!とてつもない幸運。
12月30日、5日目にして初めて晴れた!とてつもない幸運。
Devils Thumb を通過。
Devils Thumb を通過。
Federation Peak へ。ここの岩尾根は、穂高の稜線に鎖やペンキが付いていないレベルと考えるとよい。
Federation Peak へ。ここの岩尾根は、穂高の稜線に鎖やペンキが付いていないレベルと考えるとよい。
赤線がルート。もちろんこの写真を撮った時には、どこを登ったらいいかわからないほどの威圧感。
2020年11月22日 15:09撮影
11/22 15:09
赤線がルート。もちろんこの写真を撮った時には、どこを登ったらいいかわからないほどの威圧感。
Southern Traverse。ルートを間違うと危険なところなので、快晴はたいへん助かる。
Southern Traverse。ルートを間違うと危険なところなので、快晴はたいへん助かる。
核心部では事故も起きている。中央のバンドを伝って右側から回り込む。岩は固く、濡れていない限り登りは心配ないが、下りはものすごい高度感。フットスタンスが見えず、700m下の Lake Geeves の湖面に向かって体重を預けてスタンスを探らなければならない。
2008年12月30日 06:17撮影 by  Canon PowerShot S80, Canon
12/30 6:17
核心部では事故も起きている。中央のバンドを伝って右側から回り込む。岩は固く、濡れていない限り登りは心配ないが、下りはものすごい高度感。フットスタンスが見えず、700m下の Lake Geeves の湖面に向かって体重を預けてスタンスを探らなければならない。
ついに山頂。10年がかりの計画が実った。
ついに山頂。10年がかりの計画が実った。
ここまで運び上げた取って置きのリンゴ。
ここまで運び上げた取って置きのリンゴ。
山頂のシルエット。
山頂のシルエット。
山頂の金属缶を開けるとログブック。日本の方も書いておられた。
「野生と空の境界/風だけがさわがしく/全ては静の世界/全ては同じ色/ただおだやかに/地球の色を色どる」
長い難路の末にたどり着いて、ガスの中、瞑想的な世界を感じ取られたようだ。
山頂の金属缶を開けるとログブック。日本の方も書いておられた。
「野生と空の境界/風だけがさわがしく/全ては静の世界/全ては同じ色/ただおだやかに/地球の色を色どる」
長い難路の末にたどり着いて、ガスの中、瞑想的な世界を感じ取られたようだ。
Precipitous Bluff の向こうはインド洋。
Precipitous Bluff の向こうはインド洋。
Hanging Lake と Geeves Bluff。こんな地形は日本では見られない。
Hanging Lake と Geeves Bluff。こんな地形は日本では見られない。
帰りは Hanging Lake に寄り道。このあたりでテントを張ると気持ちが良いだろう。この湖の水も赤銅色。
帰りは Hanging Lake に寄り道。このあたりでテントを張ると気持ちが良いだろう。この湖の水も赤銅色。
Hanging Lake から見た Federation Peak(左)の南面。Lake Geeves との標高差は700m。山頂へは右側のスカイラインを登った。
Hanging Lake から見た Federation Peak(左)の南面。Lake Geeves との標高差は700m。山頂へは右側のスカイラインを登った。
Federation Peak の北面つまり太陽の当たる側。Lake Gaston との標高差は600m。
Federation Peak の北面つまり太陽の当たる側。Lake Gaston との標高差は600m。
12月31日(6日目)、2006年の大晦日も快晴で始まった。
12月31日(6日目)、2006年の大晦日も快晴で始まった。
朝日を浴びる灌木。
朝日を浴びる灌木。
名残惜しく、何度振り返ったことか。
名残惜しく、何度振り返ったことか。
だんだん遠ざかる。
だんだん遠ざかる。
昨日、一昨日の奮戦で力を使い果たしたのか、下りは登りの倍の時間がかかり、半分の行程でテント。大晦日のキャンプサイトは Stuart Saddle。初めてデッキの上に張れる。乾いていて非常に快適。天水タンクは豊富。もちろん煮沸して使用。
昨日、一昨日の奮戦で力を使い果たしたのか、下りは登りの倍の時間がかかり、半分の行程でテント。大晦日のキャンプサイトは Stuart Saddle。初めてデッキの上に張れる。乾いていて非常に快適。天水タンクは豊富。もちろん煮沸して使用。
1月1日(7日目)、2007年の初日の出は Stuart Saddleで。
1月1日(7日目)、2007年の初日の出は Stuart Saddleで。
往路でガスの中うっすらと見えていた Lake Leo。向こうには Western Arthur Range。帰路が遠い。40kmも先だ。
往路でガスの中うっすらと見えていた Lake Leo。向こうには Western Arthur Range。帰路が遠い。40kmも先だ。
尾根を下って、原野の世界へ戻っていく。
尾根を下って、原野の世界へ戻っていく。
Eastern Arthur Range を振り返る。往路では黒雲に包まれ轟々と恐ろし気な風音が響いていたのに、今はなんとのどかなことか。
Eastern Arthur Range を振り返る。往路では黒雲に包まれ轟々と恐ろし気な風音が響いていたのに、今はなんとのどかなことか。
Razorback から Federation Peak が見える。何度も何度も振り返る。
Razorback から Federation Peak が見える。何度も何度も振り返る。
5日ぶりに Cracroft Crossing に戻ってきた。好天続きで水位が20cmも下がっていた。
5日ぶりに Cracroft Crossing に戻ってきた。好天続きで水位が20cmも下がっていた。
1月1日は再び Cracroft Crossing 泊まり。4時間も歩くと進めなくなる。5日前は雨だったので木の下だったが、今日は好天なのでフライシートも省略して伸び伸びとできる。
1月1日は再び Cracroft Crossing 泊まり。4時間も歩くと進めなくなる。5日前は雨だったので木の下だったが、今日は好天なのでフライシートも省略して伸び伸びとできる。
1月2日(8日目)の朝日。再び鉄棒が示す泥濘の道を追う旅が、また始まる。
1月2日(8日目)の朝日。再び鉄棒が示す泥濘の道を追う旅が、また始まる。
ここは往路では池のようになっていた。
ここは往路では池のようになっていた。
おたまじゃくし。
おたまじゃくし。
1月2日もあまり進めず、Seven mile creek に昼頃到着して、そのままテント。なんと、行きのバスで一緒だったRoger一家と再会!Western Arthur Range を縦走してきた。
1月2日もあまり進めず、Seven mile creek に昼頃到着して、そのままテント。なんと、行きのバスで一緒だったRoger一家と再会!Western Arthur Range を縦走してきた。
フリーズドライ食品のラインナップ。左はオーストラリアで定番らしいが、Sedney では右奥のパスタ入りのシリーズを薦められた。熱湯で戻すより煮た方が良い、とのことで、なかなか美味だった。
フリーズドライ食品のラインナップ。左はオーストラリアで定番らしいが、Sedney では右奥のパスタ入りのシリーズを薦められた。熱湯で戻すより煮た方が良い、とのことで、なかなか美味だった。
「コカトゥー」という鳥だと教えられた。
「コカトゥー」という鳥だと教えられた。
1月3日(9日目)も快晴。気温は20℃にもなった。
1月3日(9日目)も快晴。気温は20℃にもなった。
Wooly Tea Tree の実。まるで口を開けて笑っているよう。
Wooly Tea Tree の実。まるで口を開けて笑っているよう。
これもバッタ
これも Tea Tree の一種。
これも Tea Tree の一種。
Western Arthur Range を見ながら、ひたすら原野を横切る。地面が乾いてきた。
Western Arthur Range を見ながら、ひたすら原野を横切る。地面が乾いてきた。
先行する家族。気温は25℃に上がった。
先行する家族。気温は25℃に上がった。
Tea Tree に囲まれたトレイル
Tea Tree に囲まれたトレイル
もうすぐ分岐点だ。
もうすぐ分岐点だ。
古い木製の標識
戻ってきた Junction。往路で1日だった Arthur plains に2日間費した。笑う力もないほど消耗している。ここからは、今までと比べればにぎやかな一般道。
戻ってきた Junction。往路で1日だった Arthur plains に2日間費した。笑う力もないほど消耗している。ここからは、今までと比べればにぎやかな一般道。
1月3日、最後のキャンプ。
1月3日、最後のキャンプ。
1月4日(10日目)、最終日も虹。虹のゲートをくぐって大団円へ。
1月4日(10日目)、最終日も虹。虹のゲートをくぐって大団円へ。
ナッツバーも最後の1本。エネルギー補給に役立った。
ナッツバーも最後の1本。エネルギー補給に役立った。
1997年に登った Mt.Anne が見えてきた。10年前、あそこから Federation Peak を見て、すべてが始まった。
1997年に登った Mt.Anne が見えてきた。10年前、あそこから Federation Peak を見て、すべてが始まった。
帰ってきた。Registration Box
帰ってきた。Registration Box
予定より2日早く帰ってきた。週3便のうち1本前のバスに乗った。翌日はサイクロン襲来で大雨になった。これも幸運。
予定より2日早く帰ってきた。週3便のうち1本前のバスに乗った。翌日はサイクロン襲来で大雨になった。これも幸運。
Hobart 市内で Roger一家と。日本では Federation Peak がなんであるか誰も知られないが、彼らだけは、この挑戦のことを理解してくれている。こういうことが、本当に貴重でありがたい。
Hobart 市内で Roger一家と。日本では Federation Peak がなんであるか誰も知られないが、彼らだけは、この挑戦のことを理解してくれている。こういうことが、本当に貴重でありがたい。
撮影機器:

装備

個人装備
暇つぶしの本<br />丈夫なスパッツ<br />新鮮な果物<br />サンダル
共同装備
テント<br />風に強いテント ペグ<br />短めのザイル<br />水ボトル3L以上
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