早池峰山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,415m
- 下り
- 1,398m
コースタイム
7時30分 岳部落出発
8時23分 青廉の滝
9時06分 うすゆき山荘
9時30分 河原の坊
11時10分 頭垢離
14時15分 早池峰山頂上
12月4日
6時50分 下山開始
8時20分 頭垢離
9時25分 河原の坊
10時35分 青廉の滝
11時16分 岳部落
過去天気図(気象庁) | 2005年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今週末、岩手県山岳協会主催による初冬季講習会が早池峰山で行われました。
今回は、いつもの山仲間6人で講習会を受講してきました。
この時期、タイマグラに抜ける県道はすでに閉鎖されており、岳部落からの入山になります。
岳部落にある駐車場で開校式を行ったあと、およそ6キロ先の河原の坊を目指して歩き始めます。
県道を閉鎖しているゲートの手前まできたところで、なぜかゲートを開け中に入ろうとする車が2台・・・。
工事中の看板が設置されていたことから、工事関係者の車と思われます。
私たちの姿を見て、ゲートを開けて通してくれました。
閉鎖されているはずの県道は、工事車両通行のため綺麗に除雪されており、河原の坊まで快適な歩きとなりました。
青廉の滝付近で小休止を取り、うすゆき山荘を右手に見送ればもう少しで河原の坊です。
県道の除雪はさらに小田越方面まで延びていましたが、私たちはここで県道とはサヨナラです。
夏道に沿って、登山道に入ります。
登山道は膝ほどの積雪がありましたが、先行者にラッセルされていたことから、ツボ足のまま進みました。
ラッセルされた道はホント快適です。
2年前の11月下旬、いつもの山仲間と早池峰山に出かけたときは、河原の坊から頭垢離のラッセルに大変苦労しました。
そのときは時間的に登頂は無理と判断し、頭垢離からうすゆき山荘に戻って1泊しました。
翌日頂上ピストンをしたのですが、前日のラッセルのおかげで、頭垢離にあっという間についた記憶があります。
頭垢離(こうべこおり)手前で、頭垢離に多数の人影が見えました。
ラッセルしてくれた大学生のグループがアイゼンに履き替え休憩していました。
こちらは、雪の状態からアイゼンはまだ不要と判断し、ツボ足のまま進みました。
しかし、若い力はすばらしいもので、あっという間に私たちに追いつき、追い越していきました。
いよいよ御座走り岩でアイゼンを履き、先を目指します。
さすがに風が強くなってきましたが、視界は利く状態です。
しかし、先行者が難なく登った雪の斜面を体重が重い自分が崩してしまい、結果的に自分のペースが上がりません。
今期初アイゼン、初ピッケルで体のバランスもめちゃくちゃな感じです。
そうこうしているうちに、先頭グループから遅れてしまうことになりました。
ここで慌てても仕方がないので、ゆっくり確実に高度を稼いで行きます。
すると追い越していった大学生グループが早くも下山してきました。
あと少し、あと少しと自分で自分を励ましながら、高度を稼いでいきます。
幾分斜度が緩やかになると頂上間近です。
やっとのことで頂上にたどり着き、頂上避難小屋の2階にある冬季入口から小屋の中に入りました。
小屋の中は暖かく感じましたが、それでも吐く息は白くなります。
先頭グループがお茶を沸かして待っていてくれました。
熱いお茶をすすりながら、ふと自分を見ると、汗が蒸気となり立ち上がっています。
この状態を見るとゴアテックスの威力を感じます。
今日の行動はここまでで、夜食をとり就寝となりました。
明日は5時起床です。
「朝だぞ〜!」との声に目を覚ましました。
誰かがまだ夜中の2時40分だと言いました。
もしかしたらと思ったら、山仲間のひとりが単独で登ってきて、たった今小屋にたどり着いたのでした。
お茶でも沸かしますか、と自分で言い出したのですが、眠りきっていた体がまだ目を覚ましていません。
他の仲間がパッと起きて、お茶やら雑炊やらテキパキと準備を始めました。
やっと起きた私は、うつろなまま何とかシュラフから這い出しましたが、とき既に遅く、再びみんなで眠りにつきました。
7時出発に備え、5時に起床しました。
今日の予定は、中岳を経由し鶏頭山に抜け岳部落に降りる予定でしたが、講師の判断で河原の坊に降りることになりました。
準備を整え小屋の外に出ると、天候は昨日の小屋到着時よりはずっといい感じです。
それぞれアイゼンを履くなどの準備をしていると、雲の切れ間から太陽が顔を出しました。
「太陽が出たぞ!」と声をあげるも、またすぐに雲の中に隠れてしまいました。
そうこうしているうちにいよいよ出発です。
高度が下がるにつれ、天候が回復していくのが分かります。
雲の流れが速く、あっという間に薬師岳が姿を現してくれました。
あたりを見渡すと青空が広がり始めています。
頭垢離でアイゼンからワカンに履き替えます。
昨日のラッセル跡は雪に埋もれていましたが、沢が狭くなったところでラッセル跡が出てきました。
あとは忠実にラッセル跡を追い、河原の坊まで進みます。
除雪されていた車道は新雪で覆われていました。
うすゆき山荘では、昨日の大学生グループが1泊したようです。
青廉の滝まできた頃には、鶏頭山から早池峰山まで続く主稜線が姿を見せていました。
青空の下、無事岳部落に到着し、講習会が終了となりました。
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