竜神ダムー林道ー亀が淵ー明山 往復 奥久慈
- GPS
- 03:10
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 705m
- 下り
- 706m
コースタイム
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
竜神峡左岸の亀が淵へ通じる林道の通行止めは解除されてます。 竜神ダムと竜神大吊橋を結ぶ道(急登、サンダルなど軽装注意)の通行止めも解除されてます。 亀が淵で渡渉があります。今回はびっくりするほど水量が少なく渡渉なしといってもいいほどでしたが、天候によっては少し難しくなります。 登山道は侵食と崩落が進んでいて傾斜気味です。滑落に気をつけます。難度は低いのですが危険度は高い道です。 枯れ沢を進むところがあり、やや紛れがありますが、標識とテープがしっかりついているので、注意してたどります。 三葉峠に登ると、稜線越しに快適に高度を稼げます。終盤、補助ロープのある登はん性のある斜面を攀じて山頂へ飛び出します。 |
写真
装備
備考 | ヘッドランプ、スマホ(地図、GPS)、水、行動食、雨具、ファーストエイド |
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感想
通行止めのあとだから、林道はで結構荒れているのではないかと懸念していたが、かつて歩いていたときとほとんど変わらない状況だった。多少古くなったようにも見えるが、岩がごろごろと転がっているわけでもなく、アスファルトが破れて草が伸びているわけでもなく、落ち葉で足が滑ることに少し気をつけるだけですたすたと早歩きを楽しんだ。
ーーー以下、未来への自分のためのメモ。未整理かつ長文注意ーーー
金曜日が休みとなり、勤労感謝の4連休となった。奥久慈の紅葉が恋しくなった。体力の続く限り奥久慈通いをしよう。10月後半に足の甲に痛みが出るなどして身体作りを控えめにしていたからじわじわと歩くことにしよう。
前回の高倉山(武生城跡)の山行の際、竜神峡左岸の通行止めが解除されているような気配があり、気になっていたが、どうやら通行止めが解除されたらしい。通行止めになったときには、もうこの道は廃止されるのではないかと懸念していたから、復旧してくださった関係者の皆様には頭が下がる。感謝と喜びを抱きつつ亀が淵から明山を登ろう。天気はいまひとつで、雨が降り出しそうでもあったが、天気が悪いときにとぼとぼ歩くことも内省的な気持ちになって悪くない。
竜神ダムに車を停めると早速通いなれた道をスタートした。通行止めの看板と柵は撤去されてはいなかったが路肩に片付けてあり、通行をさえぎるものはない。通行止め解除は間違えないだろう。うれしい。自然と足取りが速くなった。
左岸の林道はイロハモミジが植樹されていて、この時期はさまざまな色に紅葉したり、まだ青が残っていたりと錦を楽しむことができる。
通行止めのあとだから、林道はで結構荒れているのではないかと懸念していたが、かつて歩いていたときとほとんど変わらない状況だった。多少古くなったようにも見えるが、岩がごろごろと転がっているわけでもなく、アスファルトが破れて草が伸びているわけでもなく、落ち葉で足が滑ることに少し気をつけるだけですたすたと早歩きを楽しんだ。
ダム湖をの両脇から立ち上がる峡谷の晩秋のたたずまいを楽しみながらどんどん歩いていった。懐かしき謎のピラミダルピーク(筆者は勝手に竜神槍と名づけている)が右岸からまっすぐそびえていた。竜神峡を歩くときにはいつも写真を撮っている谷には水がたたえられていた。やがてあずまや越しに明山のいかめしい姿が現れるスポットまでやってきた。高倉山を登ったときにも晴天下のシャープな稜線に興奮したが、今日の興奮はピークを目指せる興奮だ。
明山スポット以外でこの魅力的な峰を見ることはできず。谷の中を静かにハイキングする。歩き出しには深い谷を見下ろして歩いていたのに、気がつくと竜神川は林道のすぐ下を流れるせせらぎにと変わっていく。この表情の移り変わりをいつものように楽しんで、亀が淵に到着した。
亀が淵の渡渉箇所は渡渉とは呼べないほどに水量が落ちていた。亀が淵自身もかなり土砂が流れ込んでいて、足を濡らさずにかなり寄れた。以前は近寄るのがはばかられるほどの深い水をたたえていたものだが。
亀が淵を渡ると、おなじみの登山が始まる。いきなりぐっと高度を上げて竜神峡を見下ろして、亀が淵山南壁を右手に感じながら歩くと、倒木に草が茂ってできたいつもの天然のゲートが迎えてくれる。半ば這うようにして通過すると、序盤のハイライトのトラバース。苔付きの30度くらいの岩を2mくらい歩く。ハンドホールドを取りにくいので怖い。
怖いトラバースを過ぎた後は、枯れ沢の中を三葉峠へ向けて歩いた。結構紛れがあるのだが、標識がいくつもあるし、テープもあるので、慎重に歩いていればそれほど難しいところを歩かずに進んでいくことができる。巨岩を乗り越えたり、間をすり抜けたり、高巻いたりとほどほどの変化を静かに楽しんだ。
紅葉は色鮮やかとはいかなかったが、目で見て楽しむ分にはこうした落ち着いた色もまた良い。ただ悲しいかな落葉がかなり進んでいた。この秋の気温の下がり方があまりはっきりしなかったせいか、落葉の時期がまばらになっているように感じられた。その分細く長く紅葉を楽しめるかもしれない。
そんなことを考えるうちに三葉峠へ這い上がった。標識が新しくなっておりこのときに始めて三葉峠がSanyo 峠であることを知った。また気になる明山の読みは、筆者と同じMyo 山であった。当たり前に呼んでいたが、上山のUyamaも難度が高いかも。
三葉峠からは尾根道だ。そして明山北東尾根の険しいプロフィールがはっきりしてくる。心拍数が上がるのは、尾根道のアップダウンのせいだけではないだろう。もう一回あの稜線をやれるだろうかと考えているうちに、頂上直下の急登にたどり着いた。今年もここをよじることを喜びながら、むさぼるようにして高度を上げていった。そして最後のひと巻きをすれば頂上に飛び出した。思わず叫び声が出てしまった。
山頂からぐるりと見渡す。竜神大吊橋と日立アルプス方面、中武生山の三角錐、亀が淵山の鉛筆キャップ、盟主奥久慈男体山への山々、西金方面の奥久慈の山々。とくにこれは夕方の日が雲の切れ間から差してどこまでも続く山並みのように感じられた。竜神峡林道の通行止め解除は本当にありがたい。
日没が近づいていたので下山を急いだ。急登をなめるようにしてクライムダウンし、尾根道をぴょんぴょん歩き、三葉峠からの谷道は薄暗い紅葉の谷にワクワクし、そして危険なトラバースにひやひやした。そして天然のガーデニングを這ってくぐれば、亀が淵はもうすぐ。何とか日没前に亀が淵に戻ることができた。ここまで来れば大丈夫。あとは林道を歩くだけだ。
林道ではかなり暗くなったが、まだヘッドランプに頼るほどではない。自分の視力検査もかねてしばらくはそのまま歩き続けた。
終盤、大吊橋直前の、筆者が勝手に「竜神槍」と呼んでいるピラミダルピークの上で、明かりが点滅したような気がした。人がいるのだろうか?しかしこのピークにアクセスするには廃道となっている右岸をたどるか、赤岩展望台からクライムダウンを重ねていかなければたどり着けない場所だ。やはり視力が落ちてきたのだろうか...
明日は男体山から月居山を往復しよう。
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