山行記録: 谷川岳東尾根

記録ID: 277667

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アルパインクライミング

谷川・武尊

谷川岳東尾根

2013年03月17日(日) [日帰り]

群馬県新潟県

Alcohonist その他2人

GPS: 09:15
距離: 2.0km
登り: 1,088m
下り: 0m

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コースタイム

3:00起床　5:20一の倉沢出合　6:15一の沢左方ルンゼ出合　7:15シンセンのコル　7:35第二岩峰基部　9:50第一岩峰手前　10:25国境稜線　10:30オキの耳　13:15土合ロープウエー駅

天候	快晴、東尾根上は無風（国境稜線上は風あり）
過去天気図（気象庁）	2013年03月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車 16日に3人で集合してから、土合のロープウエー駅で車内仮眠し、17日早朝出発アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	＜コース状況＞・私たちの前に4パーティほど、後ろにもそのくらいのパーティが入り大盛況、終始トレースを追う形となった。・一の沢は非常に安定していた。・第二岩峰はブッシュが露出しており見た目に悪相だったのでザイルを出した。ランニングは潅木のみで精神安定剤にしかならず、フォローのビレイも結局スタンディングアックスビレイ。結果として、見た目ほど難しくなくザイルは不要だったかもしれない。でもあの高度感（マチガ沢側がスッパリ）では出さざるを得なかった。・第二岩峰～第一岩峰間は巨大な雪庇が左（マチガ沢側）に張り出していた。・第一岩峰は右から簡単に巻けた。・国境稜線直下は、雪庇がこちら側に張り出しており、おまけにセラック状の巨大な雪の塊がコースの右上に引っかかっており、不気味。雪庇の右手から切れ目を登る人と、雪庇を左に回りこんで国境稜線に出る人がいた。後者の方が楽だが、トラバースなので雪質によっては怖い。そして何より、頭上に雪庇があるのが怖い。前者はおそらく半分くらいのパーティがロープを出していた。・下山中の西黒尾根の下部では、ところどころブッシュが露出していた。今シーズンの積雪期登山はこの週末でおそらく終了、来週から入山禁止となると思われます。

写真

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国境稜線直下。左上して左から雪庇をかわすか、右手の露岩から切れ目を越えるかの2通りで、この日は露岩から登る人が多かった。
右手のピラミッド状の雪塊は引っかかっているだけで、落ちてきそうで怖かった。

2013年03月17日 10:15撮影 by TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.

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3/17 10:15

撮影機器：

TG-610 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

Alcohonist

東尾根は谷川岳バリエーションの入門というが、決して初心者向けではないと感じた。むしろ、初心者を脱した初級者の力試しの場、というイメージだ。

技術的には、今回のように安定した積雪と天候の下でならば、それほどのレベルは要求されない。だが、確保条件が悪すぎ、そして、東尾根上ではほぼ全ての場面で「一度滑ったらアウト」である。
白山書房「冬期クライミング」では1級上とされているが、少なくとも八ヶ岳西面の諸ルートよりはシリアス度は高い。中山尾根なんかよりよっぽど危険度は高い（技術的には簡単だが）。

今回、第一岩峰でザイルを出したが、精神安定剤にしかならなかった。その後の急な雪面の登りや、雪庇の張り出した雪稜のトラバース気味の歩行などは、確保のしようがない。それでいて、いったん滑ったらアウトなのは先述の通り。両側は常に切り立っている。
特別なスキルは必要ないが、ピッケルストップは絶対。そして基礎的な雪上歩行能力と、その能力を最後まで維持できる集中力と体力が必要。

アイゼンはもちろん12本平爪。武器はストレートピッケル1本で十分。私はベントシャフトのピッケルを使ったことがないので何とも言えないが、少なくともアイス用のグリップエンドが付いたタイプは刺さりにくいのでやめたほうがいいとは言える。
雪庇斜面のトラバースでは、左手にピッケルを持ってシャフトを根元まで刺しながら歩くのが非常に有効であった。
条件によっては、ダブルシャフトないしダブルアックスの方が有利な場合もあるだろうから、アイスハンマー（ミニバイル）的な物もあるといいかも知れない。
いずれにせよ、クラシックな道具の方が使いやすい。

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谷川岳東尾根

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mamiw0226

滑落者を見ませんでしたか？
このような、投稿をして、すみません。実は知人が17日に谷川岳で滑落し、今日19日の捜索で見つからず…。男性一人で登山しました。20年のキャリアを持っているので大丈夫とは思うのですが、私は全く登山がわからないので確信はなく、無事を祈ることしか出来ずにいます。少しでも手掛かりになったり、彼を見た方がいればと思いメールさせていただいています。ご自由に削除くださいね。ちなみに、どこでどのように滑落したかは、わからない状況です。

2013/3/19 22:49

Alcohonist

報道
遭難？：福岡の男性から妻に「滑落」電話－－谷川岳　／群馬
毎日新聞 3月19日(火)11時25分配信

　１７日午後１時半ごろ、みなかみ町湯桧曽の谷川岳で１人で登山をしていた福岡県の男性会社員（４１）が遭難した可能性があると、県谷川岳登山指導センターから沼田署に届け出があった。

　同署などによると、同日午後１時２０分ごろ、男性は携帯電話で妻に「滑落してしまった」と連絡。その後、連絡が途絶えた。男性は１５日に入山し、１８日に下山する予定だった。
　１７～１８日にかけて、県警ヘリや谷川岳警備隊員らが捜索にあたったが、男性は発見されていない。【角田直哉】
３月１９日朝刊

2013/3/21 16:41