東京都水道局小河内線跡

2020年12月05日(土) [日帰り]

• GPS: 03:19
• 距離: 13.1km
• 登り: 1,108m
• 下り: 924m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:01
• 休憩: 0:17
• 合計: 3:18

8:26 奥多摩駅
9:03 9:03 槐木公衆トイレ
9:29 9:31 小中沢公衆トイレ
9:41 9:41 境橋バス停
9:45 9:46 白髭神社
9:58 9:58 惣岳公衆トイレ
11:19 11:33 水根バス停
11:35 11:35 奥多摩湖バス停
11:44 大麦代園地

「奥多摩むかし道」を歩いて、東京都水道局小河内線（通称：水根貨物線）跡を巡りました。なお、同線は廃線ではなく休止線であります。

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

大麦代園地駐車場（無料）に駐車しますた。
《京王バス》大麦代　8:03 → 奥多摩駅 8:22（IC : 356円）

コース状況／危険箇所等

「奥多摩むかし道」は、旧青梅街道の氷川から小河内までの道で、7割程度が舗装された公道、1割が石畳およびダート、残り2割が整備された山道。特段の危険箇所は無い。

※ 私有地に立入らないよう留意されたい。

その他周辺情報

《ランチ》丹下堂
https://tangedo.jp/

《入浴》奥多摩の風 はとのす荘
http://www.okutamas.co.jp/hatonosu/dayuse.html

写真

こちらは東京都水道局小河内線（通称：水根貨物線）のルート。氷川（現奥多摩駅）と小河内ダムのある水根までの間、約6.7kmを結んでいた貨物線です。

12/5 8:29

奥多摩駅の北側にある奥多摩工業氷川工場。廃線跡は工場を突き抜けて一旦は北へ向いますが、日原川を渡った後に南下してきます。

12/5 8:32

本日はシカ焼肉定食に釣られた空身の奥様が同行します。

12/5 8:39

早速、コンクリート橋（第二氷川橋梁）。萌え〜。

12/5 8:42

軌道は、コンクリート橋を渡り終えると青梅街道に向けて南下していきます（赤線が廃線跡）。

12/5 8:40

軌道跡には奥多摩工業の看板。東京都水道局小河内線（通称：水根貨物線）跡の現在の所有者は奥多摩工業。

12/5 8:51

おお。トンネルだぁ（第三氷川隧道）。60年以上前の鉄道遺構が当時のままに残っています！

12/5 8:52

軌道はこの辺りから進路を西へ変え、水根に向かいます。

12/5 8:53

中央が軌道。右の鉄柵のある遊歩道が「奥多摩むかし道」です。

12/5 8:54

むかし道から軌道を見下ろす。萌え〜。

12/5 8:53

この辺りは2004年にテレビ番組で線路の掘り起こしが行われたんだそうです（第一弁天橋梁）。四線軌条になっている。。。何故だ？

12/5 8:57

おお。これまたコンクリート橋（第三氷川橋梁）。

12/5 8:58

東京都水道局小河内線（通称：水根貨物線）は、ダム建設以降の旅客営業化を視野に入れていたことから丙線規格で建設されているようです。

12/5 8:59

橋の袂に降りてみました。もう興奮状態です。フンガーフンガー

12/5 8:59

橋を越えるとトンネル（第四氷川隧道）。長さは200m強なんですって。なお、トンネルは電化にも対応できる造りになっているそうで、やはり旅客営業化を視野に入れた設計でござんす。

12/5 9:00

むかし道から橋を見下ろす。

12/5 9:00

萌え〜。萌え死んでしまいそうなので解説しよう。東京都水道局小河内線は、現在、奥多摩工業の所有となっており、奥多摩工業水根貨物線と呼ばれています。なお、廃線ではなく休止線でございます。萌え〜。

12/5 9:09

むかし道から山側を見上げると谷ごとにコンクリート橋がありました。

12/5 9:10

東京都水道局小河内線（通称：水根貨物線）が運行されていた5年程度の間に約150件の落石や土砂崩壊があったとのことで、安全面からも旅客事業化は頓挫したようです。

12/5 9:22

遠くに第四境橋梁を望む。

12/5 9:38

境集落から第四境橋梁を見上げる。旧余部鉄橋のイメージ。

12/5 9:39

スンバらしい！第四境橋梁。

12/5 9:39

第四境橋梁はガーター橋である。

12/5 9:48

白髭橋梁。

12/5 9:49

白鬚橋梁は美しいコンクリート橋。まるで巨大な遺跡のようで大迫力だす。

12/5 10:33

むかし道は、軌道跡を離れて山道となり標高も上げて行きます。写真は本日一番の紅葉。

12/5 10:42

昭和32年に完成した重力式コンクリートダムの小河内ダム。小河内村の住民を中心に移転総数は945世帯、工事殉職者は87名にも及んだ。

12/5 10:55

おお。遠く眼下には国道横にコンクリート橋だぁ。

12/5 11:28

水根隧道から出てきた軌道は、第二水根橋梁で国道411号線を跨ぐ。氷川を基点として23番目のトンネル、23番目の橋であります。

12/5 11:29

盛土に上がり水根隧道と第二水根橋梁を見る。

12/5 11:30

水根方面に足を進めると資材置場。この辺りが終点の水根駅跡であります。本日の廃線？探訪終了。

12/5 11:36

小河内ダム水と緑のふれあい館の前に立つ「自転車ゆりーと像」。因みに「ゆりーと」とは、スポーツ祭東京2013（第68回国体）のマスコットキャラクターで、東京都民の鳥「ユリカモメ」をモチーフにしている。

12/5 11:38

奥多摩湖（小河内貯水池）。

12/5 11:41

写真のコンクリート柱は、ダム建設に使用するコンクリート製造の為の採石場の跡なんだそうです。

12/5 11:57

丹下堂にてシカ焼肉定食。シカなのにウマウマでした。なお、コロナのせいでお風呂は休止中。

12/5 13:54

奥多摩の風 はとのす荘にて入浴しますた。

撮影機器：

IXY 200 CANON

感想

kazu5000R🚞

東京都水道局小河内線（通称：水根貨物線）は、小河内ダムの建設用資材運搬を目的として昭和27(1952)年に開通し、昭和32(1957)年のダム資材輸送完了をもって運行終了となった貨物線です。東京都水道局が敷設し管理していましたが、ダム竣工後は西武鉄道へ譲渡され観光開発を模索するも頓挫し、現在では奥多摩工業が所有権を有しております(休止線)。

山間部の複雑な地形に建設されたコンクリート橋やトンネルの遺構を「奥多摩むかし道」を辿って見学し、C11形蒸気機関車に牽引された貨物が往来していた当時に思いを馳せました。

本日も同行してくれた奥様に感謝です。