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Yamareco

記録ID: 2780604
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十勝連峰

十勝パンケ山

1993年03月23日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:45
距離
22.0km
登り
549m
下り
564m

コースタイム

日帰り
山行
5:15
休憩
0:30
合計
5:45
12:15
45
サホロスキー場
13:00
60
新内小学校
14:00
14:20
60
林道パンケ線入口
15:20
15:30
45
パンケ山頂
16:15
105
林道パンケ線入口
18:00
サホロスキー場
天候 晴れ
アクセス
地図を見ると、北海道の脊梁山脈は、十勝岳連峰の下ホロカメットク山から南に向かって、標高をかなり落としています。そこから佐幌岳手前まで、数十kmにわたって続く尾根は、高低差の少ない不思議になだらかな地形で、とても魅力的です。その十勝側には、北西−東南の方向にいくつもの谷が刻まれ、北海道らしい名前を持つ長い川がいくつも流れています。ペンケニコロ川右岸にある十勝ペンケ山は、地図上では、この地域を代表する、なだらかなすばらしい山のようです。・・が、アプローチが長いので今回は断念。パンケニコロ川右岸で十勝平野に突き出しているパンケ山に行くことにしました。ペンケとパンケ。この2つの地名は対になるアイヌ語で、ペンケは「上(流)の」、パンケは「下(流)の」を意味するようです。
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地図を見ると、北海道の脊梁山脈は、十勝岳連峰の下ホロカメットク山から南に向かって、標高をかなり落としています。そこから佐幌岳手前まで、数十kmにわたって続く尾根は、高低差の少ない不思議になだらかな地形で、とても魅力的です。その十勝側には、北西−東南の方向にいくつもの谷が刻まれ、北海道らしい名前を持つ長い川がいくつも流れています。ペンケニコロ川右岸にある十勝ペンケ山は、地図上では、この地域を代表する、なだらかなすばらしい山のようです。・・が、アプローチが長いので今回は断念。パンケニコロ川右岸で十勝平野に突き出しているパンケ山に行くことにしました。ペンケとパンケ。この2つの地名は対になるアイヌ語で、ペンケは「上(流)の」、パンケは「下(流)の」を意味するようです。
サホロスキー場から見たパンケ山は、頂上に鉄塔が建っています。斜面にはバリカンをかけたように縦に伐採された跡があって、ちょっと魅力的とは言い難いものがあります。国土地理院昭和52年発行の地形図は古かったようです。現状を見届けてみましょう。(サホロスキー場からパンケ山を望む)
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サホロスキー場から見たパンケ山は、頂上に鉄塔が建っています。斜面にはバリカンをかけたように縦に伐採された跡があって、ちょっと魅力的とは言い難いものがあります。国土地理院昭和52年発行の地形図は古かったようです。現状を見届けてみましょう。(サホロスキー場からパンケ山を望む)
まず、サホロスキー場から国道38号線に出て新得方向に向かいます。交通量の多い国道を1kmほど行って、左手斜め方向の道に入り、ゆるやかに下ると、新内小学校の先で佐幌川を渡ります。素朴に流れる良い川です。川とか小川とかいうものの見本のようです。しばらく行って、ビタラウシ川を渡ります。林間をゆるやかに流れるこの川の姿は、本当にいい感じです。(ビタラウシ川)
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まず、サホロスキー場から国道38号線に出て新得方向に向かいます。交通量の多い国道を1kmほど行って、左手斜め方向の道に入り、ゆるやかに下ると、新内小学校の先で佐幌川を渡ります。素朴に流れる良い川です。川とか小川とかいうものの見本のようです。しばらく行って、ビタラウシ川を渡ります。林間をゆるやかに流れるこの川の姿は、本当にいい感じです。(ビタラウシ川)
登りになった道を上がりきると、畑地に出ます。目指すパンケ山がだいぶ近づいてきます。そのすぐ左手にはニペソツ山の白い三角形も見えています。十字路を北に向かうまっすぐな道を進み、東西に伸びる道に出ると林道パンケ山線の起点があります。少し入ってみましたが、山に近づいていかない感じなのですぐに戻ります。屈足方向に行くと、「西十勝森林組合採石工場」の看板がすぐに現れます。(畑からパンケ山と二ペソツ山)
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登りになった道を上がりきると、畑地に出ます。目指すパンケ山がだいぶ近づいてきます。そのすぐ左手にはニペソツ山の白い三角形も見えています。十字路を北に向かうまっすぐな道を進み、東西に伸びる道に出ると林道パンケ山線の起点があります。少し入ってみましたが、山に近づいていかない感じなのですぐに戻ります。屈足方向に行くと、「西十勝森林組合採石工場」の看板がすぐに現れます。(畑からパンケ山と二ペソツ山)
そこを入って、すぐに右に折れる道を進みます。大きな採石場に出ますがその手前で左手に上がっていく林道があります。そこを登りますが、3月とはいえ、ひざ下くらいの雪に覆われ、場所によって潜ったりして歩きにくい所です。その道をベースに斜面を上がっていくと鉄塔の立つパンケ山頂に着きました。(採石場)
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そこを入って、すぐに右に折れる道を進みます。大きな採石場に出ますがその手前で左手に上がっていく林道があります。そこを登りますが、3月とはいえ、ひざ下くらいの雪に覆われ、場所によって潜ったりして歩きにくい所です。その道をベースに斜面を上がっていくと鉄塔の立つパンケ山頂に着きました。(採石場)
山頂は、標高が低いにもかかわらず、展望が開けます。北に十勝岳連峰からトムラウシ山を経て、ニペソツ山はじめ東大雪の山々。とりわけニペソツ山が印象的です。ウペペサンケは、ボリューム感があります。北アルプスで言えばニペソツ山は剣岳、ウペペサンケは薬師岳といった感じでしょうか。東には然別湖を取り巻く山々。南に日高山脈。西側に見える佐幌岳から南に延びる稜線は、昨日辿ったところです。(パンケ山頂)
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山頂は、標高が低いにもかかわらず、展望が開けます。北に十勝岳連峰からトムラウシ山を経て、ニペソツ山はじめ東大雪の山々。とりわけニペソツ山が印象的です。ウペペサンケは、ボリューム感があります。北アルプスで言えばニペソツ山は剣岳、ウペペサンケは薬師岳といった感じでしょうか。東には然別湖を取り巻く山々。南に日高山脈。西側に見える佐幌岳から南に延びる稜線は、昨日辿ったところです。(パンケ山頂)
パンケ山は、ほぼ全山が、本来、北海道には自生していないカラマツの植林で覆われていました。このあたりは夕張炭坑が栄えた頃、坑を支える木材の主要な供給地だったからでしょうか。そして今、鉄塔と採石場によって山の形そのものも変えられつつあります。かつて、アイヌの人々の暮らしのなかで、この山はどんなふうに見つめられていたのでしょうか‥‥? 頭の中に思い巡らせながら、来た道を戻りました。
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パンケ山は、ほぼ全山が、本来、北海道には自生していないカラマツの植林で覆われていました。このあたりは夕張炭坑が栄えた頃、坑を支える木材の主要な供給地だったからでしょうか。そして今、鉄塔と採石場によって山の形そのものも変えられつつあります。かつて、アイヌの人々の暮らしのなかで、この山はどんなふうに見つめられていたのでしょうか‥‥? 頭の中に思い巡らせながら、来た道を戻りました。
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