楢山峠

- GPS
- --:--
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 181m
- 下り
- 172m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:10
軌跡は手入力(軌跡取得失敗のため)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
コロナ騒動のストレスを発散しようと思ったのか「Tさんを加茂公園に誘ったら、行っても良い」と言ってるけど、どうする、とカミさんが言う。私も今日は、どこかへ行こうと思っていたのでオーケーの二つ返事である。しかし、加茂公園というのは気乗りがしない。行先は「楢山峠にしない。30分くらいで登れるし、行ったことないでしょ」と行き先は変更する。
楢山峠は、新潟日報に紹介記事が載ったのを見て行っのだが、ユルユルと歩くことが出来る峠道なのである。私が歩いたのは、昨年の5月30日、ヒメサユリやツツジ、ナルコユリ等が咲いていて“じょんのび”の山行だった。加茂公園の池の鯉や鹿と遊ぶのもいいが、コロナ禍とは言っても、やっぱり青空の下、いい空気を吸って、心と体をリフレッシュしないとね。
例によって、新津駅にて待ち合わせて出発。Tさんとは、今年、五回目(村岡城址・ねずみ薬師・弥彦山・出羽街道大沢峠)の山行である。楢山峠を訪れたきっかけは、先に述べた通りだが、地元の方々が地域おこしで整備した、という記事を読んだからである。特に峠の頂上付近の樹上に小屋を作ったということに惹かれた。小屋に入る梯子(階段)の前に「上がるな」という看板が有って入ることはできなかった。しかし、道中、ツツジやヒメサユリが咲いていて、粟ヶ岳や守門岳が眺められハイキングコースとして十分楽しめた。今回は、山々の稜線上の雪、峠道の紅葉に期待である。
五十嵐川を渡って真っすぐ進めばトンネルが有るはずだが、記憶があいまいで十字路で左折してしまった。不調のカーナビでも現在地だけは表示していたのに、完全に壊れてしまって、車の位置さえ表示されなくなったのが痛い。人影も見当たらないので、近くの道の駅で休憩がてら聞いてみる。案内用にコピーされた用紙が用意されていて、手慣れたものである。昨年は、人面トンネルを過ぎたところから左折し、帰りは梨の木トンネルを潜って、一回りしたので記憶がこんがらかってしまったのだ。いや、脳の老化が始まったのかもなあ(-_-;)
前回は、村の入り口の広場に車を置いたら、奥に駐車場が有ると教えられた。確かに駐車場の標識はあったが、大きなお墓のある、ちょっとした広場で、とても駐車場とは思われなかった。しかし、駐車場らしきものはそこしかないので、そこに駐車した。今回は駐車場の標識は無くなっていたが、駐車禁止の表示も無いので同じ場所に駐車し真平登山口へ向かう。
「楢山・真平峠周遊コース」の案内板には「制作 長岡大手高等学校美術部」 「事業主体 ど田舎〇ごとがんばり隊」と記載されている。「〇ごと」という表現がユニークである。昨年、案内板は頂上近くにもあったが、この看板は記憶にない。新しく設置されたのだろうか。
未舗装のほぼ水平な沢沿いの道を進む。前回は、初夏だったので沿道の田んぼには青々とした稲の苗が植わっていた。オタマジャクシがたくさん、チョロチョロ動いていた。今は、刈り取った稲株の田んぼである。それにセイタカアワダチソウ。山間の沿道にも外来種の侵入は進んでいるのだ。
雑草に覆われている平地は減反された田んぼである。営々と耕作されてきた田んぼも、緩々と野に戻っていくのだろうか。ちょっと悲しい気分。
真平口から緩やかに登ってゆく。ワラビの枯(から)やコシアブラの木を見つけて、カミさん興味津々。昨年は山菜採取禁止の看板が出ていた。最近は、どこもかしこも止山だ。昨年は5月に歩いて、ヒメサユリやツツジ、ナルコユリ等が咲いていたが、今は、紅葉したツツジ、取り残されたようなヤブコウジの赤い実等が見られた。山頂手前の見晴らしの良い場所で大休止する。
東方に粟ヶ岳から守門岳へかけて重畳の山並み。粟ヶ岳の右隣りに見えるのが烏帽子岳で、守門岳の左隣にあるのは烏帽子山。岳と山の違いはあるが、形はどちらも「烏帽子」である。烏帽子山と白根山の間に見える双耳峰は、川内山塊の盟主、矢筈岳である。その他の山名は定かでない。
春のような陽気に話のタネは尽きないが思い切りよく出発。直ぐに山頂。小広い平場で樹上に小屋(有料)が有る。樹上の小屋は、英語ではツリーハウスと言うようである。昨年は、「立ち入り禁止」の看板が有ったが今回は無かったので階段を登ってみる。ドアの鍵も無かったので開けてみると、広さ二畳位の小綺麗な部屋だった。許可を得れば宿泊や休憩も可能だが有料である。空中の部屋に泊まったことは無いので、快適に過ごせるかどうかは分からない。広場には大きなゴツゴツとしたブナの木が有り根元に石碑と四角形の石柱があるが、文字は摩耗が進んでいて判読できなかった。
小屋から東南方向へ下る。広い道だが上部から滑り落ちたと思われる粘土っぽい土質で、うっすらと雪があり滑りやすい道である。この区間はわずかで直ぐに普通の道となる。車が一台停まっていた。というよりは放置されているような感じで、不法投棄かもしれない。
ぶらぶらと来た道を戻る。寂びた山あいの風景は、子供のころ遊びまわった故郷の山里を思い出して感慨深い。いい一日である。
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