白滝谷 夫婦滝登攀
- GPS
- 08:32
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 985m
- 下り
- 983m
コースタイム
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 4:26
- 合計
- 8:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夫婦滝まで登山道あり |
写真
感想
比良の沢登り人気ルートである白滝谷。その最後に待ち構えているのが今回登攀した夫婦滝だ。ガイドブックなどでは登攀対象とされていないが登攀の記録があり、登攀不可能ではないことは証明されている。今回はリードを引き受けてくれたW氏のお誘いで同行させて頂く事になった。
夫婦滝の登攀が目的の為、白滝谷は遡行せず登山道を利用した。
夫婦滝へ到着し準備を済ませ、いざ登攀開始!…と夫婦滝を見上げると先程とは違い茶色く濁った水が流れ、水量も増えている…。どうやら上流にある琵琶湖バレイの貯水池の放水があったようだ。何はともあれ登攀中に増水しなくてよかったとメンバー皆んなで胸をなでおろした。
1時間ほどキノコ狩りなどをしながら時間を潰し、再度滝を見に行くと水量が落ち着いていた。気を取り直して登攀開始!
まずは右側のテラスに取り付きたい。窯を泳いで乗り上げるか、右側の斜面から懸垂下降するかの2択だ。暖かい時期なら泳いだ方が楽だが、今回は12月で吐く息は既に白く全身を冷水に晒すのはかなり抵抗があり懸垂下降で取り付く事にした。
リードはW氏、夫婦滝中央の窪みまでは右側の水線を攻める。シャワークライミングとなるので寒さと戦いながらホールドを探す。指の感覚は瞬時になくなるが冷静にホールドを探せばそこまで難しくはない。中央の窪みまで登ったら左側の水線までトラバースをする。今回はここが核心だった。下から見るより傾斜が強くヌメリがひどいので足掛かりが全くない。リードのW氏がスカイフックにアブミをかけ慎重に突破。見ているだけの自分にも全身に力が入ってしまう様な緊張のトラバースだった。
左側の水線のすぐ脇は狭いが安定していて少し休憩できるで、そこで冷え切った指先を少し温めまた水流へ突っ込む。ここは高度感があり水流をお腹に受けながら登らなければならないがホールドやスタンスがしっかりある。ここを抜ければ傾斜の緩いミニゴルジュの様な場所にでる。ここまで来れれば後はステミングで簡単に落口まで出れる。
【まとめ】
夏に白滝谷を遡行した際に見上げていた夫婦滝は水量が多く、とても登攀対象として見る事はできなかった。今回は当時よりも沢登りの経験を多少は積んでいたのでフォローではあるが終始落ち着いて登る事ができた。とはいえリードで登るのはやはり恐ろしいだろうと想像できる。W氏には本当に感謝しかない。
今回は琵琶湖バレイの貯水池の放水というトラブルがあったが無事に終える事ができ、充実した登攀だった。
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