椿尾上城（つばおかみじょう）（奈良県奈良市）
奈良県
nack0251
その他1人 - GPS
- 02:14
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 140m
- 下り
- 131m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:15
| 過去天気図（気象庁） | 2021年03月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
県道187は途中でアコーディオン式（マジックハンド式？）の車止めに寄って通行止めとなっています。その辺り駐車して車止めの左にあるコンクリートの林道に入ります。
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すぐに分岐がありますが、「椿尾上城」の案内板があります。さらに進むと分岐がありますが、左に進みます。さらに進むとYの字に分岐していますが、右手に進みます。すぐのところにチェーンが落ちていました。
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見所は訪城図14曲輪の西に巡るクランク状の堀切とそれに並行する土塁です。堀切の北側に遺構の中ではもっとも立派に見える石積みが見られました。
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11曲輪の東には大規模な堀切がありました。ダイダラボッチが履くわらじくらいの大きさのホオノキの葉が真っ白な裏地を見せてあたり一面に落ちていて堀切のスケールの大きさと相まって印象的でした。
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大規模堀切の北端に道標が立っていました。「右 五社みち 左 龍王道」と彫られているようでした。「五社」は主郭と思われる1曲輪に祀られていた社かと思いますが、龍王が何を指しているのかはわかりません。近くに八大龍王鳥居というのがグーグルマップで表示されるのでそれのことでしょうか。
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2曲輪の北西方向にも堀切と土塁があり、その西端から土橋を挟んで高まりがあり登ってみると鳥居とその奥に五柱の石碑が立っていました。
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感想
【城名】椿尾上城（つばおかみじょう）別名 椶櫚城（しゅろじょう）
【場所】奈良市北椿尾町字城山
【地目】山林
【立地】山地
【築城】天文年間（1532〜55）か
【城主】
筒井順慶または順昭（順慶の父）
【歴史】
『筒井諸記』などの記録によると、松永久秀に追われた順慶がここを本拠に反撃を開始したということです。のち順慶は信長に大和一国支配を預かりましたが、高取城と郡山城以外破却するよう命が下り廃城となったようです。
【感想】
山城としては一級の規模ではないでしょうか。歴史性はともかく（それなりに意義深いとは思いますが）静岡県の高天神城にも匹敵する規模のお城でした。文化財としての指定がされていない（あるいは
不十分）なようで、これだけの規模で、良好な状態で残っているのに公的機関が評価して、保存しようとしないのはいかがなものでしょうか。奈良大学の千田先生もお怒りのようです。
「城郭研究の第一人者である奈良大学の千田（せんだ）嘉博（よしひろ）教授（城郭考古学）が、城の構造から天下人らの実像や当時の社会変革に迫る『城郭考古学の冒険』（幻冬舎新書）を発刊した。同書には「奈良県では城を守り活（い）かす行政の取り組みが著しく遅れている」という厳しい指摘も。」「大和の領有をめぐり、久秀としのぎを削った筒井順慶の椿尾（つばお）城（奈良市北椿尾町付近）は、標高500メートルの山中に眠っている。奈良盆地を眼下に収め、その向こうに信貴山城を見据える立派な山城だが、調査や整備は手つかずだ。千田氏は「県内には400以上の城が残っている。草木に覆われぼろぼろになった大和の城を守り、本物の城から五感で歴史を感じてほしい」と訴える。」（2021年3月10日産経新聞）
年に一度地元の方？が草刈りなどの手入れをしてくださっているようで、とても歩きやすくなっていました。
【アクセス】
公共交通機関は使えないと思います。
名阪国道五ケ谷ICで降ります。ICでぐるぐる回っているうちに方向感覚がなくなりますが、北を目指してください。ナビで県道187の終点を登録しておけば到着できました。※ナビに「城山」が表示されていればそこを登録しましょう。
【訪城記】
県道187は途中でアコーディオン式（マジックハンド式？）の車止めに寄って通行止めとなっています。その辺り駐車して車止めの左にあるコンクリートの林道に入ります。すぐに分岐がありますが、「椿尾上城」の案内板があります。さらに進むと分岐がありますが、左に進みます。さらに進むとYの字に分岐していますが、右手に進みます。すぐのところにチェーンが落ちていました。
チェーンは張られていることもあるようですが、自分が通ったときは下に落ちていました。
道は山腹に沿って高度を少しずつ上げていきますが、チェーンを過ぎたあたりから城域となるようで、左下を見ると帯曲輪（訪城図8，9）風の地形が二つ並び、その間に堀切と土塁が確認できました。
どんどん登って行くとまずは左手に、すぐに右手に曲輪群が現れます。
城域は東西に広がっていますが、西は北西方向に延びています。訪城図26曲輪まで確認しましたが、さらに尾根伝いに進むと出城があるようです。
訪城図15の曲輪にはあちこちに石積みや井戸跡、虎口？が残っており、最初は主郭かと思いました。
見所は訪城図14曲輪の西に巡るクランク状の堀切とそれに並行する土塁です。堀切の北側に遺構の中ではもっとも立派に見える石積みが見られました。14曲輪の北側に堀状のくぼ地を挟んでひときわ高く13曲輪がありますが、祠が祀ってありました。櫓台跡でしょうか。
12曲輪の北端に白い木柱が立てられていました。地元の小学校の登山記念のようです。
11曲輪の東には大規模な堀切がありました。ダイダラボッチが履くわらじくらいの大きさのホオノキの葉が真っ白な裏地を見せてあたり一面に落ちていて堀切のスケールの大きさと相まって印象的でした。
大規模堀切の北端に道標が立っていました。「右 五社みち 左 龍王道」と彫られているようでした。「五社」は主郭と思われる1曲輪に祀られていた社かと思いますが、龍王が何を指しているのかはわかりません。近くに八大龍王鳥居というのがグーグルマップで表示されるのでそれのことでしょうか。
道標の南寄りに2、3曲輪がありますが、ここも最初主郭かと思いました。2曲輪の中心にいわくありげな石が並べられていました。
2曲輪の北西方向にも堀切と土塁があり、その西端から土橋を挟んで高まりがあり登ってみると鳥居とその奥に五柱の石碑が立っていました。左から「光吉 光姫 大宮姫大神 高城 高宮」と彫られているように見えました。城主と関係あるのでしょうか。
その裏に回ってみると「高城 529m」と書かれたプレートと三角点のコンクリート柱がありました。
櫓台ほどの大きさですが、ここが主郭とされているようです。
3曲輪の東南端にかわらけの破片がたくさん落ちていました。のちの時代のものでしょうか。
一応すべての遺構を確認したつもりです。曲輪として数えたのは小さなものを含めて27ありました。主郭からナンバリングしましたが、かなり適当に割り振ってあります。
▼ガーミン軌跡
https://connect.garmin.com/modern/activity/6453873266
▼これまでの訪城記録
http://nack1003.livedoor.blog/archives/6463470.html
▼攻城団
https://kojodan.jp/profile/11671/
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